夏場の電気代一位のエアコン
地域や使用環境によっても違いますが、夏場に最も電気代がかかる電化製品はエアコンだと言われています。
だからといって極端にエアコンの使用を控えることにもリスクがあります。脱水症状や熱中症を引き起こす可能性があります。
そこで今回はエアコンの電気代を節約する方法を紹介します。また見落としがちなポイントも紹介します。
1 フィルターの掃除
最近の高性能なエアコンには、フィルターを自動で掃除をするタイプがあるのですが、そのようなタイプのエアコンでも定期的に点検をする必要があります。
エアコン内部に汚れが貯まると冷却効果が落ちてしまうので、余計な電気代が掛かってしまいます。
またエアコン内部のカビやダニを掃除すると綺麗な空気になるので、健康の為にも定期的な掃除を心がけてください。
実際に私の親戚の子供が喘息持ちだったのですが、エアコンを買い替えた途端に治ってしまったということがあります。長年使用しているエアコンはカビやダニの温床になっていることがあるので、定期的に掃除してください。
理想はプロによるエアコン洗浄です。これは健康の為にも割り切って頼んだほうが良いかと思います。エアコンを買い替える際にも掃除のしやすさを確認するようにしましょう。
2 設定温度
エアコンの設定温度を上げることも電気代の節約に有効です。
エアコンの設定温度が26度だとしても、部屋の温度が常に26度に保たれるわけではありません。
26.1度になったら冷房、25.9度になったら暖房のように、細かく切り替わる設定にはなっていません。
この辺はメーカーによっても違いますが、設定した温度からある程度(24~28等)の余裕を取っています。
人間が快適だと感じる温度に4度もの差があっても問題ないわけです。そもそも人間にも体温を自然に調節する機能があるので、適温から1度上がるだけで直ぐに「暑い」とはなりません。
慣れといってしまえばそれまでですが、一度ぐらい設定温度を上げてもそれほど体感は変わりません。何となく慣れで低く設定している人は設定温度を改めてkづあさい。
3 風量
外出先から戻ってきた時に、部屋が暑いとエアコンの設定温度を下げる人が多いと思うのですが、設定温度を下げるよりも風量を上げた方が部屋の温度が下がりやすい傾向があります。
設定温度を下げるとより冷たい空気が流れるのですが、風量を上げると部屋の空気の循環が良くなるので、いち早く適温に近づいてくれます。
よくエアコンの電気代を節約するテクニックとして、扇風機やサーキュレーターを組み合わせる方法がありますが、最近のエアコンであれば空気の向きや循環の事が考えられているので、風量を上げるだけで似たような効果が期待できます。
空気の流れがあると肌の汗の蒸発も早くなるので、設定温度を上げるのではなく風量を上げるようにしてください。こちらの方が電気代が安くなります。
4 遮光
遮光カーテンやブラインドで室内に入り込む日光を遮ることも、エアコンの電気代の節約に効果的です。
昼間でも太陽の向きに合わせて、あえてカーテンを閉じるようにしてみてください。全てのカーテンを閉じなければ真っ暗になる事はありません。
逆に冬場は積極的に日光を室内に入れることで、室温を上げることが可能です。
昔の日本家屋は太陽が高い夏場は日差しが室内に入らないように、屋根の角度が計算されていました。逆に太陽の低い冬場は部屋の奥まで日光が入り込むようになっています。
現代の家の屋根だとこのような設計のことが多くないので、ブラインドや遮光カーテンを積極的に利用することで、エアコンの電気代を節約することにつながります。
日光を遮る効果は車でイメージすると分かりやすいかも知れません。日の当たる夏場の車の窓に、サンシェードと呼ばれる日よけを設置すると、車内の温度は全然変わってきます。
自宅の中でも同じように室温に影響があるので、エアコンの電気代を節約する為にもカーテンを上手く活用しましょう。
5 室外機
そしてエアコンの電気代を節約する上で最も見落としがちなポイントが、室外機の環境です。
室外機の周りにモノが多いと空気を排出する効率が落ちてしまいます。そして室外機そのものが熱をもつことになってしまいます。
室外の周りに草が生い茂っていることも同様なので、エアコンをたくさん使用する夏前には室外機の周りを整理するようにしてください。
また室外機は日光にあたっても熱をもってしまいます。
室外機はなるべく直射日光が当たらない北側に設置することが理想ですが、可能な限り日光の当たらない工夫をすると有効です。
すだれのようなもので日陰をつくるだけでも、随分と効率が変わるというデーターもあります。
室外機の環境は誰もが簡単に変えられるものではありませんが、熱の排出を妨げないように近くに物を置かないように意識してみてください。
また室外機の表面のフィルターの汚れも定期的に拭き掃除をしてください。本格的な掃除はプロにお願いするしかありませんが、表面の汚れをサッと拭くだけでも熱の排出が良くなるので意識しましょう。
真っ黒に汚れた室外を掃除して白くなると、それだけ太陽の熱の影響も受けにくくなりますよ。
まとめ 上手くエアコンを活用しよう
家電製品の進化は凄まじく、エアコンや冷蔵庫は古いタイプと比べて格段に省エネ設計になっています。
大切に物を扱うことは素晴らしいことですが、古すぎる家電製品は電気代が高い傾向があるので、ある程度のところで見切りをつけて買い替えることを検討してみてください。
電気代だけではなく、掃除といったメンテナンスの手間も節約できますし、健康面にもメリットがあれば、医療費も節約することになるかもしれません。
エアコンの電気代を節約するポイントをまとめると、
- フィルターの掃除
- 設定温度の調整(下げる)
- 暑い時は風量を上げる
- 遮光の工夫
- 室外機の環境
これらを意識してみてください。特に室外機の環境は見落とされがちなポイントなので気をつけてください。
また外出先から自宅に戻ってきて明らかに外よりも暑い場合は、エアコンのスイッチを入れる前に部屋の換気をするのもおすすめです。
家中の窓を開けて空気を入れ替えるだけで室温が下がるので、ある程度落ち着いてから窓を閉めてエアコンのスイッチを入れましょう。
またエアコンは扇風機と組み合わせることも効果的です。初夏のようにそれほど暑くない時期であれば、扇風機だけで乗り切ることも難しくありません。
扇風機の電気代はエアコンと比べて圧倒的に安いので、上手く組み合わせて節約につなげましょう。
また服装も意外と見落とされがちなポイントです。
暑い夏場は誰もが薄着になっているとは思いますが、Tシャツのようなものでも厚手の生地と薄手の生地では随分と暑さが違うものです。
最近はベタつきにくい素材の洋服も増えてきているので、夏場は意識してみてください。
布団のシーツや枕カバーなども、夏向けのひんやりとした冷感素材の物が売られています。これらの商品は室温を下げるわけではありませんが、体感的には大きな差を感じさせてくれます。
エアコンの電気代は性能に大きく左右されますが、涼しさという体感は工夫次第で得られます。
風鈴の音といったものでも涼しさを感じるように、ちょっとした工夫を取り入れてみてください。
それほど暑いと感じていなくても、温度計の数字を見た途端に暑く感じることがあるものです。
「風邪をひいたかな?」という段階の時に、体温計の数字を見て熱があると確認した途端に苦しくなるようなことです。
このような情報から体感に影響することは珍しくありません。論理的な思考の現代人ほど影響されてしまいます。
エアコンの設定温度の数字だけに頼るのではなく、涼しげな体感も意識してみてください。
人間の身体には、そもそも体温を自動に調節する機能が備わっています。エアコンに頼り過ぎると身体の機能が衰えてしまいます。
極端に身体を冷やすほどエアコンに頼るのではなく、上手く活用して暑い夏を乗り切りましょう!
コメント
エアコンの室外機の事は全く意識した事がありませんでした。
ただ簡単に掃除できる場所にないので難しいですね。
次回の買い替えでは設置位置の事も考えてみます。
by 匿名