節約はレジャー!

中野信子の「努力不要論」に学ぶ節約の認識を書き換える方法

努力不要論の感想

今回紹介する本は脳科学者でもある中野信子さんの「努力不要論」です。

私はこの本が大好きで何度も読み返しているのですが、私なりの感じた「努力不要論」というのは、「努力という言葉の意味、解釈、認識を書き換えよう」です。

一般的に使われている「努力」という言葉には、見返りを求める要素が含まれています。

子供がゲームを何時間も集中して行っていることに対して努力という言葉は使いませんが、やりたくもない勉強を何時間行うことには、努力という言葉が使われます。

このやりたくもないこと、辛いことが伴う対象に対して使われる「努力」という言葉は不要だということです。

特に自分で「努力をしている」と思っている状態が危険です。本当はやりたくないこと、やらなくてもいいこと、必要のないことまで、無理やり行動させてしまうことになります。

一流のプロ野球選手が子供の頃から野球の練習を欠かさずに行っていることを、世間では努力といいますが、おそらく本人はやりたくてやっていることです。

これはゲームに熱中する子供の状態と変わりません。楽しくて脳内に快楽物質が溢れています。

勉強が大好きな人も同様です。その人にとっては楽しくてしかたがないから、勉強を何時間でも行います。

これらを世間一般の常識という名の物差しに当てはめてしまうと「素晴らしい努力」や「単なる遊び」に振り分けられてしまいます。

周りの人から「努力して偉いね」と言われるのは勝手ですが、本人がそれを努力と認識してしまうと、楽しくしてしかたがなかったことが、やりたくないこと、やらなければならないことになってしまいます。

努力という言葉は、そもそも必要ないのかもしれません。

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認識は人それぞれ

当たり前のように使っている言葉ですが、どんな言葉でも人それぞれ認識に微妙な差があるものです。

百姓が多かった昔の日本で勉強ばかりして畑仕事を手伝わない子供は、親にとっては遊んでばかりいるダメな子だったと思います。

当時クリスマスはなかったでしょうが、「良い子にしてたらサンタさんがプレゼントをくれるよ」という親にとっての当時の良い子は、畑仕事をよく手伝ってくれる子供のことです。

現代の多くの親にとっての「良い子」は「勉強をする子」なのかもしれません。そのような子を努力家と周囲の人は呼びます。

もしイチローが勉強ばかりをする良い子だったら、プロ野球選手にはなっていません(学者として大成したかもしれませんが)。

子供の頃にゲームばかりをしていた子が、現在ゲーム会社で活躍していることもあると思います。最近では世界で活躍するプロのゲーマーもいるほどです。

言葉の認識は時代や親の価値観によって刷り込まれていくものですが、世間一般では、

 

努力=素晴らしいこと

 

という認識があります。これをそのまま受け入れると危険だと中野信子さんは警報をならしてくれています。それが私なりに感じた「努力不要論」の醍醐味です。読み返すたびに新しい発見があるので、おすすめしたいと思います。

節約という言葉の認識

そして努力という言葉以上に認識の差があるのが、「節約」という言葉なのかもしれません。

私のように節約をすることが楽しいと感じる人もいれば、仕方がなく行う辛い事と認識している方も多いと思います。

あえて節約ではなく倹約という言葉を選ぶ方もいますし、節約=ケチと認識している方もいます。

私は節約をする意味が明確であり、その先の未来(目標)に向かってつながっていると認識しているので楽しく感じられます。

中野信子さんの「努力不要論」の中にあるように、脳内に快楽物質が溢れるのだと思います。

これは節約に限ったことではありませんが、目の前の何かしらの行為に対して先のイメージがないと楽しさは感じられません。

ゲームはゲームの中で達成感が得られやすい(クリアやレベルアップ)のでわかりやすいですが、勉強が楽しいと感じる人は先にある目標とつながっているので、脳内に快楽物質が溢れています。

勉強は世間一般の常識で辛い事だと認識されているので「努力」という言葉があてがわれているだけであり、脳にとってはゲームで経験値を積んでレベルアップをしている状態と、それほど差がありません。

ダイエットや筋トレをしている方も努力しているといわれますが、それらを成功する方の多くは、成功する前から脳内に快楽物質が溢れています。

目標の体形になった瞬間に気持ちよくなるのではありません。目標の体形を明確にイメージできていると、その体形に近づいていく過程、道筋からでも気持ちよくなっています。

一方で三日坊主になってしまう方は目標が曖昧でイメージができないので楽しくありません。辛いことだと認識してやめてしまいます。

要するに本人が努力をしていると思っている時点で、目標に到達することが難しくなります。到達までの道筋が辛いことになってしまうからです。これが中野信子さんが「努力不要論」で伝えたいことなのだと思います。

節約も努力して仕方がなく行っている時点で上手くいきません。たとえ上手くいっている時でも楽しく感じられないので三日坊主になってしまいます。この節約という言葉に対する捉え方を変えるのがポイントです。

その方法がよくわかるのが「努力不要論」でもあります。節約家とも相性がバッチリの本ですよ。

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まとめ 努力という言葉が不要

「努力」とは周囲の人が勝手に都合よく当てはめて使っている言葉です。

「努力しているから報われる」のではなく、本人にとっては「楽しくて仕方がないから上手くいく」だけです。

成功した方があからさまに「楽しいからやっているだけです」と言うと反発されてしまうので、「努力が報われて嬉しいです」と言っているだけです。

本当に本人が心から努力だと思っていたら上手くいくことは難しいです。目指すべき目標が明確にイメージできないと、脳が辛いことだと認識して現状に戻してしまいます。これが三日坊主のメカニズムです。

そもそも努力という言葉が必要ないのだと思います。

勝手に周りが使っている表現だと突き放してしまえば、努力することなどなくなります。

私も努力して節約などしていません。初期の頃はそういう風に感じていた時もありますが、その頃は辛いだけの節約でした。

今は楽しいから節約しているだけです。目標につながっていると感じられるので楽しくなってしまいます。

無理やり楽しく思いこんでいるわけではありません。自然と心が弾むような体感が得られています。

大好きな彼の為にお弁当を作っている女の子は、彼が食べて美味しいと言ってくれたときにだけ快楽物質が溢れるのではありません。お弁当を作っている最中から脳は気持ちよくなっています。メニューを考えて、食材選びをしているときから、脳内で彼の笑顔を感じて嬉しくなっています。

そんな彼女のお弁当づくりは決して努力ではありません。嬉しくてたまらないはずです。

彼を射止める為の恋愛テクニックの一つとして、「料理を覚える努力をしましょう」と雑誌などに書かれているかもしれませんが、努力だと認識している時点で彼のことが好きなのではなく、打算が働いているのだと思います。

社交性という意味で努力という言葉を使うのは構いませんが、自分の行動に対して努力という言葉は使わないようにすると良いと思います。

中野信子さんの「努力不要論」を何度も読み返して、理解を深めてほしいと思います。

ちなみに「努力不要論」の中で、努力の「ド」という言葉は、奴隷の「ド」が由来しているという説も紹介されています。

努力という言葉は権力者が民衆を都合よくコントロールするために作られた言葉なのかもしれません。

何も考えさせずに「努力していれば報われるぞ」と信じ込ませ、都合よく働かせることができます。

努力という言葉を受け入れてしまうと、脳が働かずに思考停止状態になってしまうのかもしれません。そうなる前に何度も「努力不要論」を読んでほしいと思います。

節約が上手くいかない方にもおすすめです。楽しい節約ができるようになりますよ。

脳内に快楽物質を溢れさせる対象を自分で決められるようになってください。権力者(主に大企業がスポンサーのテレビ)にコントロールされてしまうと、努力して辛い選択をすることになってしまいます。

追記

ネット上にある「努力不要論」の感想をチェックしてみると、長年努力を受け入れて思考停止状態になっている方の、反発している書き込みをしばしば見かけます。

自分の半生を否定されたようで面白くないのかもしれませんが、まさに自分で考えらなくなっているように思えます。与えられるものだけを受け入れてしまうと、考える力が失われてしまうのかもしれません。

中野信子さんは努力をすることがダメだと言っているのではなく、努力をしていると認識することが間違いだと言っています。

ここを間違えずに読み返してほしいと思います。

ちなみに努力と言えば「少年ジャンプ」を思い浮かべる方もいると思いますが、ドラゴンボールの孫悟空は努力して強くなっているわけではありません。

強い相手と戦いたいという欲求があり、そこにワクワクするから強くなっていきます。だから努力と思われる辛い修行でも、孫悟空はいつも楽しそうに出来るのだと思います。

強い相手に勝利した時にだけ気持ちがいいのではなく、修行の最中から目標につながっていると感じられて楽しくなっています。

マンガのキャラクターのことではありますが、イヤイヤ修行して強くなれるものではありません。ワクワクして楽しいからこそ、どんどん新しいアイディアが生まれて強くなっていくのだと思います。


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