人生を変える修造思考
今回紹介する本は松岡修造さんの「人生を変える修造思考!」です。
いつでもどこでも底抜けに明るくポジティブな松岡修造さんですが、そのポジティブの秘訣が詰まっている本です。
本の最後の「おわりに」という章に、こんな言葉があります。
「性格は変わらないが、心は変わる」
性格は持って生まれたものですが、心は知識、意思、感情の精神活動なんだそうです。
あの元気いっぱいの松岡修造さんですら、性格はネガティブで根暗なんだそうです。それを技術で乗り越えているところに凄さがあります。
そんな技術がたくさんちりばめられているのが「人生を変える修造思考!」です。ネガティブな自分を変えたい方や、節約が上手く出来なくて落ち込んでいる方に、ぜひ読んでもらいたい本です。
比べない技術
「人生を変える修造思考!」の中で紹介されているポジティブになる技術というのは、私なりの解釈をすると「人と比べない技術」です。
徹底的に自分の基準を大切にする技術と言ってもいいかもしれません。
一つ一つの技術は万人受けする技術なわけではなく、中にはマネできそうもない極端な技術も含まれていますが、それらの技術には一貫性があり、完全に自分基準で判断するということです。
もちろん相手を無視するということではありません。自分自身に正直に向き合う技術が紹介されています。
多くの方が自分のことは自分で決めているようで、実は決めていません。周りの人や情報に流されています。そこに気がついていない人がほとんどです。
自分の基準を持たないと誰かが決めた基準に従うことになります。料理の良しあしは雑誌の評価や食べログの評価、テレビの流行に依存します。本当に自分が好きな食べ物がわからなくなってしまいます。
「人生を変える修造思考」には、この自分の基準を取り戻すための技術がたくさん紹介されています。松岡修造さんの技術をそのままマネるというよりは、自分なりの基準を見つけられるようになれます。
その為にも他人の基準に惑わされていることに気づいてください。
感謝の技術
そして「人生を変える修造思考!」には、感謝の技術が多く含まれています。
人は感謝の気持ちに包まれると、とても心地よくなります。感謝をする機会が多いということは、それだけで充実感のある生活になるものです。
感謝をする技術があるということは、特別な良いことがなくても感謝をすることができるということです。これは知性であり技術です。
例えば「白いごはん」を食べるとします。感謝の技術がない人は「なんだ、白飯だけか」と不満になりますが、感謝の技術がある人はありがたいと感じます。
お米をつくっている農家に思いを馳せ、精米や物流、販売、さらに炊飯器の開発やお茶碗の製造過程を思い浮かべられます。この茶碗一杯のごはんが目の前に存在しているのには、様々な人々の努力が詰まっていることを感じられるからです。
当然ゆっくと噛みしめながらいただくことになります。ごはんの味だけではなく、お米の色艶や風味、食感の変化を感じることができます。
これは知性であり技術です。全く同じ情報(ごはん)でも受け取り側の知識、技術によって満足感は大きく違います。
「一を聞いて十を知る」ということわざがありますが、まさにこれが知性であり技術です。「なんだ、ごはんだけか!」という人は、一を聞いて一しか知りえませんが、感謝の技術がある人には十を知ることができます。
松岡修造さんはとても上手に感謝を受け入れています。多くの方が見落としてしまうポイントを積極的に察知して感謝を見つけています。
買い物をしたときに店員さんの笑顔一つで満足感が大きく違うように、感謝の技術が高い確実に人生が充実していきます。
松岡修造さんは感謝を見つけて受け取る達人です。「人生を変える修造思考!」の中では様々なケースを紹介していますが、そのケースの場面だけの技術ではなく、その受け取る感覚を感じてほしいと思います。
まとめ 修造思考とは
本の冒頭の「はじめに」にという章には、
みなさんそれぞれの「自分的思考法」を作り上げていってほしいのです。
とあります。
「人生を変える修造思考!」には、この「自分的思考法」を見つける方法というよりは、「自分的思考法」を見つけている松岡修造さんのことが詳しく書かれています。
どのような経緯でそのような発想になったのかを学べる内容になっています。
是非みなさんにもこの思考法に触れてほしいと思います。ポジティブは技術だということが理解出来ると思います。技術だと理解できると、変えられることも理解できると思います。
あるミュージシャンの曲の歌詞に、
ツキは誰にでも同じだけ
やってきているけど受け取れない奴がいる
もったいないだろー 受けとれ受けとれー
というものがあります。松岡修造さんは積極的にツキを受け取っている方です。それがポジティブの技術です。
そして気づいてほしいのが、世の中には逆のパターンもあるということです。不運ばかりを受け取る方がいます。ネガティブの技術がとんでもなく高い方がいるということです。
自動販売機でアタリが出てジュースもう一本貰えたとしても、「別にいらない」「持ち運ぶのが面倒」「こんなところで運を使いたくなかった」とまで感じる人がいます。
これはすごくもったいないことです。
もしジュースが二本必要ない場合は、近くを歩いている方に「アタリが出たのですが、私には二本も必要ないので、よかったらどうですか?」と声をかけると、どれだけ幸せが連鎖するでしょうか。
こちらも気持ちが良いですし、受け取った側も幸せな気持ちになると思います。きっと周りの人にも「こんなことがあったよー」と話のタネになり、幸せや感謝の気持ちが増幅されていきます。SNSで拡散されればアタリ付き自動販売機の開発者も嬉しいのではないでしょうか。
日頃から良いことを探している人は、確実に良いことが多く見つかります。受け取る機会が多くなります。
人は探しているモノしか見えていません。ポジティブな人はポジティブな事を常に探しているからこそ、細かな出来事でも積極的に察知することができます。
結婚を意識した途端に、結婚情報誌(ゼクシィなど)が目につきます。
旅行を行こうと考えると、旅行雑誌が目につきます。
妊娠した途端に、街中のいる妊婦さんが目につきます。
住宅を購入しようした途端に、住宅情報がこれでもかと目につきます。
これらの情報は常に一定数発信されていますが、探していない人の目には映りません。正確には目に入ってはいるのですが、重要だと認識していないので目につきません。
水着姿のカップルのポスターを見た時、男性はポスターの女性の水着に目がいくものです。胸が好きな人は胸、お尻が好きな人はお尻といったように、重要だと感じているポイントから認識に上がります。
一方で筋トレに励んでいる男性であれば、ポスターの女性ではなく男性の身体つきが気になるかも知れません。
女性ならポスターの男性の腹筋に目がいくかも知れません。胸の筋肉や腕の筋肉という方もいるでしょう。ダイエットをしている女性であれば、ポスターの女性のくびれを気にするかも知れません。
美容師さんなら真っ先に髪型に注目するでしょうし、水着に注目する水着メーカーの開発者もいるでしょう。印刷屋さんなら印刷技術や紙の質を気にするかも知れません。
感謝をする技術、幸せだと感じる技術も全く同じです。
積極的に受け取る人は様々な幸運を発見することができます。すべての人に同じように降り注いでいる幸運でも、受け取れる人とそうではない人がいるということです。もったいない話です。
不運ばかりを探している人は「90点」の出来事に遭遇しても失われた(と感じている)「10点」が目につきます。そしてその「10点」の不満ばかりを口にしてしまいます。
一方で感謝を探している人は「60点」でも幸福な気持ちに包まれます。コンビニのお弁当も感謝しながら美味しく頂けます。
運に差を感じるのは、受け取る側の技術に差があるからです。これがポジティブの技術です。この技術を身につけると、間違いなく運が良くなります。たくさん気がつけるようになります。
もちろん教育(文化、宗教観、親の考え)や環境(地域、国)によって、考え方は大きく左右されますが、松岡修造さんは自ら技術を磨いて、より多くの幸運を受け取れるようになった凄い方です。
その運の受け取り方のヒントがたくさんちりばめられているのが「人生を変える修造思考!」です。何度も読み返してポジティブな思考にもっていく技術を学んでほしいと思います。
日常に溢れている様々な幸運を見逃さないでください。本当にもったいないです。わざわざ些細な不運ばかりを探さないでください。
初詣でお賽銭を投げた時にしか感謝をする機会がないなんてもったいないです。日頃から積極的にあらゆる事に感謝をすることが出来れば、日頃から清々しい気持ちでいられるものです。
コメント
松岡修造さんのカレンダー「毎日修造」も最高ですよ!凄くおすすめです。
by ピッピ