堀江貴文の捨て本
今回紹介する本は、ホリエモンこと堀江貴文さんの「捨て本」です。
私は発売日にamazonの電子書籍kindleでダウンロードして一気に読んでしまいました。
内容についてネタバレになってしまうので、あまり詳しくは紹介できないのですが、個人的には堀江貴文さんの書籍の中でも「ゼロ」と並ぶほどの良書だと感じました。
「ゼロ」は「なにもない自分に小さなイチを足していく」といった観点の内容なのですが、今回の「捨て本」は小さなイチを足していく為に、「ゼロ」にリセットする必要性がよく分かる内容になっています。
当ブログでも節約の観点から様々な物を手放す方法や重要性について紹介しているのですが、堀江貴文さんの「捨て本」は数多ある断捨離系の本とは観点が少し違い、「愛情が薄れたから」とか、「心がときめかなくなったから」といった表現ではなく、「モノへの愛は思い込みである」といった新たな視点で語られています。
思い込みとは?
私にはこの「思い込み」という表現がとてもしっくりきました。
一般的には愛情や想い入れや思い出といった要因で、なかなかモノを手放す事が出来ないので、気持ちを整理するテクニックなどが紹介されており、私自身も当ブログで手放せない思い出の品は写真にとって捨てる方法を紹介した事があるのですが、
実際に写真に収めてからモノを捨てたからといって、度々写真を眺めて思い出に浸るような事があるかと言えば、ほとんどありません。
捨てた直後にはモヤモヤといった気持ちがあるのですが、いざ捨てて二度と手に入らなくなると、スーッとモヤモヤが晴れてどうでも良くなる事が多いです。結局はその写真も処分してしまいます。
おそらく、これこそが「思い込み」の正体です。
大事な思い出ですらなかったという事実が、実際には多くありました。気持ちの整理をつけたり、ときめき度で判断する必要すらないのかも知れません。
あれこれ悩んで取捨選択をするのが悪いとは言いませんが、断捨離して身軽になった気持ちよさを知ってしまうと、どんどん加速していくように、初期の悩みはほとんどが無意味なのかも知れません。
ゼロ+捨て本
私は堀江貴文さんの本をほとんど読んでいますが、今回の「捨て本」は「ゼロ」と並んでお気に入りの本になりました。
他の本が「ゼロからスピードを上げていく」ような感じだとすれば、捨て本とゼロはその前の準備段階を整えるようなイメージです。
堀江貴文さんの本を一度も読んだ事がない人にもおすすめですし、節約家にとっても新たな視点が学べると思うので、ぜひ読んでみてください。
amazonのkindleだと紙の書籍よりも少し安く購入出来ますよ。
amazonのkindleよりも楽天の電子書籍の方が、クーポンなどを利用して安くなる事が多いのですが、電子書籍化されるまで時間が掛かる傾向があるので、今回は待つ事が出来ませんでした。
まとめ 節約家にもおすすめの本
お金さえあればいつでも買えるモノを、常に手元に置いておく必要もありませんし、最近は様々なモノをレンタルする事ができるようになりました。
年に一度ぐらいしか使用しないモノの為に、わざわざ物置を埋める必要はないのではないでしょうか。
「いつか着られるかも」と洋服を取っておくにもスペースが必要ですし、そのようなモノの為に余計に家賃を支払っているかも知れません。
モノが多いと探す手間や管理する手間が増えるだけでなく、劣化の問題も抱えてしまいます。よほど資産価値のあるモノでもない限り、使いもしないモノを所有しておく意味はありません。
ですが、人は何かしらその意味を持たせては、捨てるという行動を先伸ばしにしてしまいます。
堀江貴文さんは「捨て本」で、その意味を「思い込み」と表現してくれました。
思い込みという表現は言い得て妙だと感じます。本当にその通りだなと感じました。
ちなみに思い込みという言葉の意味を調べてみると、
思い込み(おもいこみ)とは、深く信じこむこと。 また、固く心に決めること。 思い込みをする人は、ある考え方に執着し、合理的な推定の域を超えて、固く真実だと信じ、自分が正しいことを言うために、常識・道徳・前例・先入観・固定観念などを根拠にすることがある。
とありました。モノを捨てられない状態というのも、まさに合理的な推論が出来なくなっている状態なのかも知れません。
私が「捨て本」の中で特に感心したのは、モノへの執着が無い人ほど、他人と共有する機会が増えて幸せのバリエーションが増えるといった考え方でした。
これも本当にその通りだと思います。ビジネスでの人間関係といったものでも、こちらから相手に有益な情報を提供すると、大抵は相手側からも様々な情報をシェアしてくれます。
人は誰かに嬉しい事をされると、何かしらの形で返したくなるものです。自分にその力がなかったとしても、人を介してまで役に立とうとしてくれる事も珍しくありません。
親身になって相談してくれた営業マンに友達を紹介したくなるように、何かしらの恩返しをしたくなるものです。
恩返しを期待して相手にシャアするのは少し違いますが、新しいモノや情報に執着しない人ほど、どんどん他人に分け与えていくので、自然と良い人間関係が出来上がっていくのではないでしょうか。
堀江貴文さんは天才で合理的な人間だからできるのだと考える人がいるかも知れませんが、堀江貴文さんも幼少の頃には、成長して着られなくなったお気に入りの洋服を、母親に捨てられて泣くほど悲しかった経験があるそうです。
その悲しみを理解していないわけではありません。ただその悲しみ以上のメリットが捨てる事にはたくさんある事が学べるので、ぜひ「捨て本」読んでみてください。
節約といった事でも、自分さえよければ良いといった方法では、周りに迷惑をかけて結果的に損してしまうものです。良い節約情報が見つかったら、どんどん仲間にシェアしていく事で、相手からも別の節約方法を教えてもられるような事があるものです。
堀江貴文さんの「捨て本」は、一般的な掃除やミニマリストの本とは一線を画す内容になっているので、節約家のみなさんもぜひ読んでみてください。新たな発見が得られると思います。あと「ゼロ」も本当におすすめの本ですよ。