節約系の雑誌は使える?
世の中には様々な節約テクニックを紹介している雑誌や本が売られています。
そのような雑誌は家計を預かる主婦向けの内容が多いのですが、どちらかと言えば男性向けの雑誌の中に「家電批評」というものがあります。
女性は家電製品の機能にこだわらない傾向があるので、このような雑誌を読む機会は少ないと思うのですが、実は節約とは相性がバッチリの雑誌です。
そこで今回は節約に使える雑誌「家電批評」のおすすめの使い方を紹介します。
家電批評の凄さ
「家電批評」という名前の雑誌なので、基本的に家電の批評が中心ではあるのですが、他にも様々な製品の批評をしてくれています。
革靴やフライパンを批評することもあり、製品によっては節約に非常に役に立つ内容になっています。
そして素晴らしいことに、大手の商品だろうが有名な商品だろうが、平気で辛口な批評をします(笑)。
フライパンの回ではテレビのCMでガンガン流れている有名な商品を酷評していました。
もちろんただの悪口ではなく、様々な実験(耐久テストや分解)や検討をした上での批評なので説得力があります。
さらに価格も批評の対象になるので、コストパフォーマンスを含めて優れている商品がわかりやすく紹介されています。これが「家電批評」が節約に使える理由です。
100円ショップのような商品であれば自分で比較することもできますが、「家電批評」ではそれなりに高額な商品をしっかりと比較、批評してくれるのでありがたい雑誌です。
家電やフライパンの他にも、スマホの通信費や日用品、文房具、電気自転車、防災グッズ、さらには激安大手スーパーの比較なども企画されることがあります。
ネットレビューとの違い
ネットで商品を購入する時は口コミ、レビューを参考にする人も多いと思います。
多くの人が実感していることだと思いますが、あやしい口コミやレビューは珍しくありません。べた褒めしている人もいれば酷評している人もいます。
中には内部の人間の口コミやライバル会社の酷評が含まれているかも知れません。
一方で「家電批評」による批評は同一ジャンルの様々な製品を、同じ人が同じ視点から批評しているので違いが明確になります。
一般の人の批評は、その人が持っていた過去の製品と比べられるので、その過去の製品次第で評価が変わってしまいます。
過去に古い軽自動車に乗っていた人が、一般的なセダン(カローラ等)を購入した場合は「乗り心地も性能も最高!」という評価になりますが、過去に高級車(クラウン等)に乗っていた人からの評価は「乗り心地もパワーも不十分!」という評価になるようなことです。
「家電批評」は同じ時代に発売されているモノ(各社のセダンのようなこと)で比較してくれるので、評価の基準がぶれていません。これがネットの口コミやレビューとの大きな違いです。
比べる対象が明確なので、自分の環境に合わせてベストな選択をすることが出来ます。特に製品の性能だけではなく、コストパフォーマンスも含めて批評してくれるので、節約家にとって大いに参考になると思います。
LDKも素晴らしい
「家電批評」は主に男性向けの情報が中心なので、あえておすすめしたのですが、節約家に多い女性向けの雑誌で考えると「LDK」が当てはまるでしょうか。
「LDK」もスポンサーに忖度せずにズバズバと批評してくれる雑誌の一つです。どちらも一般的な雑誌よりも高価ですが、その価格の価値があると思います。
最近はどちらの雑誌も電子書籍の読み放題に含まれるようになったので、そのような契約をしている人は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
男性目線、女性目線といった違いはありますが、あえて異性側の雑誌を読む事で新たな発見があるものですよ。
まとめ メディアの信ぴょう性
車の雑誌を読むと新車の悪口が書かれていることはまずありません。過去のモデルと比べて全ての性能が向上したかのように書かれています。
車の雑誌に限らずファッション雑誌も広告主の洋服を酷評することなど出来ないので、基本的には良い情報しか紹介していません。
また健康関連の雑誌でも「○○が健康に良い」とは言えますが、「○○には栄養がないから食べるな!」とは大きな声では言えません。影響力のある大手の雑誌がそんなことを言えば広告主が降りてしまいます。
数年前から牛乳の脂肪分や栄養について、疑問を呈する情報が少しずつ出てきているのですが、ある時にテレビ番組で牛乳の素晴らしさを絶賛していました。
要約すると「毎日欠かさず牛乳を飲みましょう」ということだったのですが、その番組のスポンサーが酪農関連会社だったので納得させられました。
広告収入が重要な雑誌やテレビでは普通のことだと思いますが、「家電批評」や「LDK」はその流れにのっていません。
靴やフライパンなどを真っ二つに切って内部構造をばらしてしまいます。過大広告をしている製品を何度も暴いています。
個人で耐久性や性能を比較することは出来ません。よほど金持ちであれば出来るでしょうが、それなら初めから最高峰の商品を選べば大抵は解決します。
「家電批評」の評価基準にはコストパフォーマンスも重要なポイントになっているので、上位にランキングされる製品がお手軽価格なことも珍しくありません。
節約というと金額の差だけに意識がいきやすいですが、性能の低いフライパンでは焦げ付きやすくキズも付きやすいわけです。食材が焦げて無駄にしてしまっては節約どころではありません。
また耐久性が低くて半年も持たなければ、一回当たりに換算すると高い買い物になるかも知れません。
「家電批評」は性能や耐久性にコストパフォーマンスまで含めて総合で評価してくれます。節約と非常に相性が良い情報を提供してくれます。
「家電批評」はどちらかと言えば男性向けの雑誌のコーナーに置かれているので、女性が目にする機会は少ないかも知れませんが、是非一度手にとってみてください。興味のある製品の批評があれば節約に大いに役立つと思います。
逆に男性は女性向けの「LDK」を見てみてください。新鮮な気づきが得られると思います。
また「家電批評」は特別編といった感じで、オーディオやカメラなどの特定のジャンルだけを扱う事もあります。これも購入を考えている人にとっては凄くありがたい情報なのでチェックしてみてください。
これは雑誌の読み放題で見られるとは限らないのですが、高額な商品を購入する前であれば、投資する価値があるのではないでしょうか。
販売された時期が極端に古い場合はおすすめしませんが、購入を検討しているジャンルが特集されていれば、凄く節約に役立つので要チェックですよ。
追記 モノクロもグッド!
家電批評と同じようなコンセプトの雑誌に「MONOQLO(モノクロ)」というものがあります。
こちらも広告主に頼らないコンセプトなのでおすすめしておきます、モノクロは調理器具や雑貨の特集も多いので、「家電批評」よりは女性向きかも知れません。
実際に色々なモノを手に取って試してみることが理想ですが、お金も時間もかかってしまうものです。
ネットのレビューや実際に使っている人の口コミ情報がない商品を検討する場合は、「家電批評」や「モノクロ」や「LDK」を利用してみてください。
数百円の雑貨の為に雑誌を購入しては節約になりませんが、高額な商品であれば雑誌の元は十分に取れると思います。節約とも相性バッチリのコストパフォーマンスの高い商品を選ぶ為の投資と考えれば、これらの雑誌の購入価格など安いものではないでしょうか。