肌着や下着は盲点?
肌着や下着は直接人に見られることが少ないので、節約家はつい軽視してしまうものです。
ですが、長い目で見ると肌着や下着の購入代金もバカになりません。
そこで今回は肌着や下着を節約するポイントについて紹介します。単純に安い肌着や下着を購入するのも立派な節約ではありますが、扱い方を変えることで節約につなげることができます。ポイントはヘビーローテーションです。
ヘビーローテーション
肌着や下着をヘビーローテーションさせるというのは、少ない数で着回すということです。
たとえば一週間に一度しか洗濯をしないという方であれば、7枚以上の肌着や下着を所有していることになります。
きっちり7枚でローテーションを回せているのであれば悪くはないのですが、大抵はそれ以上の枚数を管理していると思います。
この洗濯サイクルを一週間に二度にすることができれば、肌着や下着は4枚で管理できるようになります。
これだけでも単純に肌着や下着の数を抑えることができます。
スーツや革靴だと休息日を与えないと傷むのが早まってしまうのですが、肌着や下着であれば問題ありません。
4枚でローテーションさせると、正確には一週間で一枚余る計算になるので(4×2)、その一枚を勝負下着のような扱いにすることも可能です。
ヘビーローテーションのメリット
また肌着や下着の枚数を少なくしてヘビーローテーションさせると、汚れが蓄積しにくくなるというメリットがあります。
皮脂汚れというのは、時間の経過と共に頑固になってしまいます。
週に一度しか洗濯をしないと月曜日に染み付いてしまった皮脂汚れが、一週間放置されることになってしまいます。
家族が多い家庭であれば毎日のように洗濯をしていると思いますが、そのような洗濯頻度だと皮脂汚れも落ちやすいものです。
最近はコンパクト洗剤やジェルボールのようなお手軽な洗剤が流行っていますが、一方で未だに粉末タイプの洗剤が売られているのは、粉末タイプの方が圧倒的に洗浄力が高いからです。
毎日洗濯をしなければならない家庭の主婦にとっては、洗剤を測る手間のないジェルボールはありがたい存在ですが、そのような洗浄力の弱い洗剤だと、一週間放置された皮脂汚れを落としきるのは難しいものです。
節約という意味では、ある程度洗濯ものを貯めてから一気に洗った方が水道代がお得ではあるのですが、皮脂汚れが付着しやすい肌着や下着に限っていれば、あまり貯め込むのはおすすめできません。
一般的な洗濯機であれば少量の洗濯コースがあると思うので、週に一度の洗濯で間に合う一人暮らしの方だとしても、肌着や下着(靴下もおすすめ)だけでも週にもう一度洗濯をしてあげることで、汚れの蓄積を抑えやすくなります。
肌着や下着の寿命
肌着や下着の寿命を正確に定義することは難しいのですが、穴が開いたり、擦り切れたり、ボロボロになるまで使い着る方は少数派なのではないでしょうか。
肌着や下着の寿命を判断する基準というのは、かなり曖昧なものです。
ある程度使い古している方が着心地(着け心地)が良かったりもするので、全てを一気に買い替えるという判断を、スパッとできる方は少ないと思います。
また肌着や下着が痛む原因というのは、主に洗濯時です。
女性であればお気に入りの下着を洗濯ネットに入れて洗っている方もいると思うのですが、全ての肌着や下着まで洗濯ネットを使用される方は少ないと思います。
肌着に限ったことではありませんが、Tシャツのような服の首元が伸びる原因は、洗濯時に他の衣類と絡まった状態で力強くぶん回されることが原因です。特に重みのある大きな洋服(ズボンやセーター等)と絡まると、脱水時の強い力で一発で伸びてしまいます。
ドラム式洗濯機だと洋服が絡まりにくいとも言われているのですが、肌着の脱ぎ方が適当だと他の洋服と絡まってしまうことがあるものです。
全ての洋服を洗濯ネットに入れておけば、このような事故は起こらないですが、だからといって全ての洋服をネットに入れるのも大変な手間がかかるので難しいと思います。
だからこそ肌着や下着だけで洗濯をする日があれば、そのようなリスクを減らすことができます。肌着や下着の汚れの蓄積を抑えるだけではなく、結果的に寿命を伸ばすことにもなります。
肌着や下着の再利用
適切な洗濯で肌着や下着の寿命を管理することができれば節約になりますが、一方で寿命を迎えてしまった肌着や下着は再利用することでさらなる節約につなげることができます。
個人的におすすめなのは、旅行時などで「使い捨て」にする方法です。
旅行先で処分してしまえば荷物が減るので一石二鳥です。恋人との旅行には向いていませんが。
他にも肌着や下着をハサミで適度な大きさにカットしておけば、キッチンなどの油汚れを拭きとるのに重宝しますし、革製品のお手入れにも使うことができます。
肌着や下着の枚数を減らしてヘビーローテーションさせれば、寿命を迎えるサイクルも早まるので再利用する機会も増えるものです。
一変に七枚もの肌着を買い替えると再利用するにも扱いに困りますが、少ない枚数であればそちらの管理も楽になるものです。
まとめ 管理する手間
洋服を管理するのは簡単なことではありません。洗濯ものを干すのも畳むのも大変な手間です。
一週間に一度まとめて洗濯をした方が楽だと考えている方も多いと思いますが、数が多いだけにその一度の洗濯で大変なおもいをすることになってしまいます。
一方で洗濯の頻度を増やすと一度の洗濯による疲労感は軽減されます。洗濯ものを干す回数も畳む回数も少なくなります。
すると洗濯ものを干すためのハンガーの数や、収納スペースにも余裕が生まれることになります。
極端なことを言えば毎日洗濯をしていれば、洗濯ものを干したハンガーから直接その日に着る洋服を取ることもできるわけです。洋服を畳む手間も収納スペースも必要なくなります。
実際にあるミニマリストの方が実践されていたのですが、その方は毎晩お風呂に入る時に洗面器でその日に着ていた洋服や下着を、足踏みして洗っていました。そして次の日にはその洋服を再び着ていました。
ここまで極端なことをするのは難しいですが、少しこのような考え方を取り入れることは出来るのではないでしょうか。
またスティーブ・ジョブズのように毎日同じ格好をするというのも、一つの選択肢だと思います。
毎日同じ格好だからと洋服を一枚しか持っていないとは思わないものです。周囲には「気に入った洋服は何枚も買ってしまうの」とでも言っておけば、実際には三枚しか持っていなくても、勝手に一週間分(七枚以上)は持っているように周囲の人に思われるものです。
様々な職場環境や人間関係があるので、誰もが取り入れられる手法ではありませんが、直接人に見られることが少ない肌着や下着であれば、それほど難しいことではないと思います。
一週間分もの下着や靴下を干すには大きなピンチハンガーが必要ですが、三日分なら小さなピンチハンガーで十分に事足ります。洗濯ものが乾いた後に直接そのピンチハンガーから取って着れば、収納するのは二日分の下着や靴下だけです。
同じことをしても一週間に一度の洗濯だと、六日分もの洋服を管理しなければなりません。
私自身も前は洗濯時の水道代を抑えるために、一週間に一度の洗濯をしていたのですが、腋臭体質の私の脇汗が染み込んだ肌着を一週間も放置してしまうと、匂いが残ってしまって散々な目にあいました。
一度でも皮脂汚れが頑固になってしまうと普通の洗濯では落ちません。洗剤と漂白剤を少量のお湯で溶き、脇汗が染み込んでいる肌着をもみ洗いしなければなりません。
一方で三日おきに洗濯をするサイクルに変えると、このような手間は必要なくなりました。
洗濯という大変な家事だけに貯まってから行う方が多いと思いますが、あまり貯めてしまうとデメリットが増えるので気を付けてください。
干すためのスペースやハンガーの数、洋服を畳む手間、収納スペース、これらが増えてしまいます。
家族構成によってベストな洗濯頻度が違うので、これといった正解があるわけではありませんが、極端なまとめ洗いはデメリットが多いので気を付けてほしいと思います。
洗濯頻度を適度に増やすと管理する洋服の数が減り、洋服の寿命も延びるので結果的に節約になるものです。
流行の洋服でも週に一度しか着られないより、週に二度着られる方が嬉しいはずです。来シーズンになると傷んでいなくても着にくくなってしまうので、洗濯頻度を適度に増やしてヘビーローテーションさせてください。洋服を無駄にしないという意味でも節約につながると思います。