300円ショップが急成長!
節約家にとってありがたい存在である100円ショップは、数十年前から多くの地域で愛されていますが、数年前から300円ショップなるものが増えてきました。
ただ私の住んでいる地方都市にはまだ出店しておらず、足を運ぶ機会がなかったのですが、少し前に都会に行った際に300円ショップがあって初めて入ってみると、100円ショップとの様々な違いを感じられました。
それは女性客の多さです。
一般的な100円ショップでも女性の方が多いですが、圧倒的に女性客だらけで驚きました。
300円ショップの魅力
私が感じた300円ショップの魅力というのは、100円ショップのものよりもデザインに特化した物が豊富という事でした。
100円ショップには売られていない物が売られているという事ではなく、オシャレなデザインに凝っているといった感じです。
節約という観点で考えると、300円ショップだからといって機能性が高いわけではないので、100円ショップよりも役に立つとは思いませんでしたが、ちょっとした雑貨の見た目にもこだわりたい人にとっては、最適な選択肢なのかも知れません。
おそらく合理的な判断をする事が多い男性ほど、300円ショップとは相性が悪いです。その物に対して機能性を求めるのであれば、中途半端な印象がありました。
デザイン性の良さを求める事を否定する気はありませんが、オシャレなデザインや装飾のせいで掃除がしにくかったり、使いにくいという事も多いので、私にはあまり魅力的ではありませんでした。
この辺は個人の考え方次第ですが、300円ショップが節約に役立つかというと、微妙なラインだなと感じました。
オシャレと節約の関係
オシャレに敏感な女性ほど、ちょっとした小物のデザインにもこだわりたくなると思うのですが、何から何までオシャレを意識してしまうと、面倒な手間が増えてしまうものです。
オシャレな髪型にセットするのは大変ですし、髪型のアレンジがしやすい長い髪ほどケアも必要になります。
靴磨き一つとっても、シンプルな革靴よりも装飾の多いオシャレなデザインの革靴ほど大変になりますし、それらが理由で型崩れしやすいという事もあります。
シンプルなデザインの洋服はアイロンを掛けるのも簡単ですが、複雑なデザインの洋服は素人ではどうにもならない事があります。
オシャレが好きな人にとっては、これらの手間や手入れも楽しい時間になるので悪いことではないのですが、中途半端に取り入れてしまうと綺麗な状態を維持できずに、清潔感が失われてしまったり、ズボラな印象にうつってしまいます。
良かれと思って取り入れた事が、結果的に扱いきれずにデメリットばかりになってしまいます。
シンプルな皿を洗うのは簡単ですが、豪華な装飾や形にこだわりの皿は汚れが残ってしまったり、重ねて収納すると傷ついてしまうような事もあります。
譲れないこだわりのポイントであれば、それらの手間は大した問題にはなりませんが、頻繁に使う物や倉庫や物置にしまっておくような道具にまで、中途半端にデザインにこだわってしまうと、使い勝手が悪くなってしまうものです。
この辺のバランス感覚がないと、何から何までオシャレを基準に選んでしまって余計な手間が増えてしまい、結果的にオシャレにもなっていない事があるものです。
300円ショップに訪れている多くの女性に対しても、そのような印象を受けました。
大変失礼な言い方ですが、小物をたくさん追加するようなオシャレが多く、あまり良いバランスではありませんでした。
まとめ こだわらないのもテクニック
大手の100円ショップの中にも、オシャレなデザインを取り入れた雑貨に特化したお店がありますが、300円ショップと同じような中途半端な印象を受けてしまいます。
どうしても譲れないこだわりたいポイントであれば、500円でも1000円でも出して本当に好きな物を選んだ方が、ずっと満足度が高くなるはずです。
私は100円ショップの魅了というのは、それほどこだわらない物を安く購入できるという点にあると思うので、300円ショップがとても中途半端な印象を受けました。
もちろん100円ショップでは作れないような物も売られているので、全ての物が悪いとは言いませんが、最近の100円ショップでも機能性を高めた200円や300円の物が売られているので、あまり優位性は感じませんでした。
何から何まで節約を意識してしまうと虚しい生活になってしまうので、自分の好きなジャンルや趣味の物にこだわるのは良い事だと思うのですが、そこに300円ショップの商品が当てはまるかというと微妙な気がします。
機能よりもデザインを求める傾向が強い女性が多いからこそ、300円ショップは急成長しているのだと思いますが、中途半端な背伸びのせいで余計な手間が増える事も多いので、節約家の人は気をつけてほしいと思います。
インテリアとしても機能させる物であれば、100円ショップよりも良い可能性がありますが、物置にしまっておくような道具であれば、100円ショップの物でも機能的には十分かも知れません。
必要のない機能のせいで故障してしまったり、どうでも良いデザインの為に扱いづらくなってしまうと、「高物買いの銭失い」になってしまいます。
譲れないポイントをこだわるのは構いませんが、そうではない箇所はあえてこだわらない事で、使い勝手やメンテナンスの手間が省ける事も多いので、上手く使い分けてほしいと思います。これも立派な節約テクニックの一つです。
切れ味が抜群のハサミが必要な人など、そう多くはないはずです。一般家庭なら100円ショップの普通のハサミでも十分な機能を手に入れる事ができます。
中途半端にデザインにこだわって選んでしまうと、重くなったり、持ちにくくなったり、収納しにくくなるかも知れません。
一方で切れ味抜群のハサミが必要な人(職種)であれば、3000円でも出す価値があります。人間工学に基づいた使いやすいデザインだったり、軽い金属で切れ味が抜群なハサミだと、作業効率が格段にアップします。
ここに300円ショップの商品が当てはまるのであれば、それなりに価値があると思いますが、多くの物が機能性を高めたものではなく、デザイン性を高めたものなので、デメリット(扱いにくさ)ばかりを背負うことになってしまいます。
ちょっとしたオシャレな雑貨のように、インテリアとしての機能しか求めない物であれば、300円ショップの存在価値があるとも思えるのですが、そこにこだわりたいのであれば、むしろ300円の壁を超えてでも本当に好きな物を選んだ方が満足できるはずです。
これは男性的な考え方なのかも知れませんが、中途半端なこだわりのせいで家事の手間が増えてしまっている主婦が多いと思うので、少しでも参考になれば嬉しいです。
洗濯ネットが花柄になったところで機能性は高まりませんし、むしろ余計な装飾のせいで機能が落ちてしまうかも知れません。洗濯ネットをインテリアとして機能させる家庭などないと思うので、そこにお金を掛ける価値などないのではないでしょうか。
もちろん上質な洗濯ネットが300円ショップに売られているのであれば、その機能を求めて選ぶのは間違いではありませんが、本気で上質な洗濯ネットを求めているのであれば、500円でも1000円でも出す価値があるので、300円ショップは中途半端な選択肢になってしまうような事です。
それほどこだわらない物であれば、100円ショップの商品で十分な事が多いので、安易に300円ショップでオシャレな物を選んで、デメリット(扱いにくい、手間)が増えてしまうような事にならないよう、気をつけてほしいと思います。