ドライアイとは?
ドライアイとは涙が不足して目が乾燥することによって目の表面が傷つく病です。
ドライアイが引き起こされる原因は様々なものがあるのですが、パソコンやスマホを凝視する現代人に増えている病気と言われています。
一般的な対処法として目の乾燥を潤す目薬があげられるのですが、過度な目薬の使用にはリスクがあります。素人判断で使い過ぎると副作用が出るケースがあります。
眼科で処方される目薬は一度で使いきる小分けにされたタイプが多いのですが、市販の目薬には防腐剤が含まれており、保存状態によっても質が変化してしまうケースもあります。
ドライアイは病院で処方された目薬だけで完治することもありますが、根本的な原因(目が乾燥しやすい環境や涙不足)が解決されるわけではないので、治りにくい病気と言われています。
また目薬に頼りきってしまうと、いつまで経っても自分の涙が復活することがありません。
そこで今回は目薬のような副作用がない、自分の涙を積極的に流すことでドライアイを治す方法を紹介します。
軽いドライアイであれば、これだけでも改善する可能性があるので、積極的に涙を流しましょう(もちろん重度のドライアイの方は眼科を受診してくださいね)。
積極的に涙を流す方法
涙を流す方法というと、俳優のように悲しい記憶を思い出して涙を流す方法があります。
もしくは悲しい映画やドラマを見ることでも、同じように涙を流すことが出来ます。
ですが、これは継続することは難しいと思います。悲しい記憶や映画に慣れてしまうと泣けなくなるものです。
実は誰もが日常的に涙を流す機会があります、それは「あくび」です。
あえて「あくび」をして積極的に涙を流すことによって、目薬のような効果をもたらすことが出来ます。
ドライアイの方は涙腺が詰まって涙が出にくい状態なので、積極的にあくびで涙を流すことで詰まりを解消することになります。
人前だと難しいかも知れませんが、あくび出そうな時は大きな口を開けて積極的に大きなあくびをしましょう。
これは毛穴が詰まって汗をかきにくい方が、サウナで汗を何度か流すことで毛穴の詰まりを解消するようなことです。
あくびをする原因?
基本的に「あくび」は眠くなった時に自然と出るものですが、実は詳しいメカニズムについてはわかっていません。
「あくび」が出る原因は脳が酸素不足になった時に、大きな口を開けて積極的に酸素を取り込むためと考えられていたのですが、この説は現在否定されています。
「あくび」をしても特に酸素の量が増えることはないそうです。
似たような説で口を大きく開けることで、顔のリンパの流れを良くするとも言われていますが、これも仮説の段階のようです。
また「あくび」によって涙が流れる原因も解明されていません。
表情が大きく動くことで目の下の涙袋が刺激される説があるのですが、「あくび」を我慢して口を開かなくても涙は出てきます。逆に「あくび」と同じように口を開けても涙は出てきません。
「あくび」が出る理由と涙の因果関係はわかっていないのですが、「あくび」をすることで涙が流れることはわかっています。
要するに本当の「あくび」を出すことをコントロール出来れば、目薬を使わずにドライアイを治す可能性が高いといえます。
そこで積極的に「あくび」をする方法を紹介します。
あくびをする方法
1 真似をする
最も簡単な方法は「あくび」の真似をすることです。
「あくび」をしたくなくても大きな口を開けて「あくび」のように息を吸い込んでください。この動作に誘発されて実際に「あくび」が出ることがあります。
ポイントはリラックスすることです。身体の力を抜いて背伸びの動作をするのも効果的です。
2 あくび動画
「あくび」がうつることは有名だと思います。実際に「あくび」を研究している方の実験でも確認されています。しかも人間だけではなく動物同士でも伝染することがあるそうです。
YouTubeなどで「あくび」の動画を見ることで誘発される可能性があります。
犬や猫の「あくび」で癒されることでリラックス効果も期待できます。また赤ちゃんの「あくび」の動画もおすすめです。
3 耳たぶマッサージ
耳たぶをマッサージするとリンパの流れが良くなると言われており、お手軽な健康法としてテレビや雑誌で話題になったことがあるのですが、一部の方に「あくび」が出ることがあります。
耳たぶマッサージは副交感神経を優位にすると言われています。要するにリラックスを促す効果があります。おそらくそのリラックス効果によって、一部の方に「あくび」が出ると考えられます。
実際に私も耳たぶをマッサージすると、これでもかというぐらい「あくび」がでます。全く眠たくないのにも関わらず、何度も出ます。
耳たぶを軽く摘まんで色々な方向に引っ張ってみてください。力を入れる必要は全くありません。
ちなみに耳たぶをマッサージして強い痛みが出る方は、顔の筋肉がこわばっていたり、かみ合わせが悪い方が多いそうです。あくまでも軽く耳をマッサージしてください。
同じような理由なのか頭皮マッサージをすると「あくび」が出る方もいるようです。おそらく頭皮マッサージもリンパの流れを良くする効果があるので、結果的に同じような結果になるのかも知れません。
他にも「指回し運動(体操)」をすると「あくび」が出る方がいます。指回し運動も副交感神経を優位にしてリラックス効果が期待できるので、結果的に「あくび」を誘発するのかも知れません。
これらの「あくび」を出す方法というのは、あくまでも相性の問題ではあるのですが、自分の「あくび」が出た時にとった行動(背伸びやストレッチなど)をチェックすることで、相性の良い方法が見つかるかも知れません。
眠たくないのに「あくび」が出たというときは、直前の行動をチェックするようにしましょう。
4 脳を酷使
脳は慣れないことをすると極度の緊張状態になり、「あくび」が出ると言われています。
初めてスカイダイビングを体験する方などは、飛ぶ前に「あくび」が出やすいそうです。これは要するに「生あくび」と呼ばれるものです。
また理解しにくい本を読んだ時も同様です。脳が強いストレスと感じて緊張状態が高まると、積極的にリラックスさせるため(?)に「あくび」が出ると言われています。
指回し運動は脳トレが主目的なので、もしかしたら脳がストレスを感じているのかも知れません。
他にも難しい本を読んだりするのも効果的です。
まとめ 自分で出来るドライアイ対策
ドライアイを解消するために目薬を使用することの他に、目元を温めて血行を良くしたり、マッサージをする方法などもあります。
目元を温める専用のシートなども売られていますが、自分でタオルなどを使って温めることもできます。他にも手を擦り合わせて温めた手で目元を覆うことでも同じような効果があります。
ちなみに目元のマッサージは力を入れ過ぎると、眼球を傷つけたり、皮膚が傷ついてクマの原因にもなることがあるので、素人考えで適当に行わない方が良いかと思います。
目元の血行を良くする方法で個人的におすすめなのは、目をつむって太陽を見ることです。目の周辺の皮膚は薄くて柔らかいので、直ぐに暖かくなる感覚がわかると思います。もちろん目を開いて太陽を見るようなことはしないでください。
またドライアイの方の中には、まばたきが浅い方が多い傾向があります。若い方でもスマホに集中していると、浅いまばたきになってしまう方が多いそうです。
そのような方は目の周辺の筋肉が衰えている可能性があるので、少し強く目を瞑ったり開いたりして、目元の筋肉を刺激してあげると効果的と言われています。
スマホ対策としては、ブルーライトカットの眼鏡をしたり、フィルムを張ったり、ブルーライトをカットするアプリを導入するのもドライアイ対策として有効です。
ちなみにドライアイで目が渇いていると感じた時は、しばらく目を閉じるだけで症状が緩和されます。
これも覚えておいてください。
単純に目の乾燥が防げますし、1分ぐらい目をつぶっているだけで身体は勝手に副交感神経優位になりリラックスしていきます。擦り合わせて温めた手を組みあわせるのもおすすめです。
まばたきを意識して行うのも悪くはないのですが、しっかりと目を閉じていた方が視神経への入力が少なくなり、眼球周りの筋肉の緊張が和らいでいきます。
数秒だけ目を閉じるのではなく、1分ほど目を閉じてみてください。これだけでかなりドライアイの症状が和らぎます。
これらはドライアイの症状が出た時に効果的な対処法ですが、ドライアイそのものを治したい方は、今回紹介した「あくび」を意識的におこなってみてください。
自分なりに「あくび」が出やすい環境や行動を見つけることがポイントです。
そもそも涙には目を潤す成分が含まれています。目薬のような酸化や防腐剤のリスクはありません。
ちなみに涙を流す方法として、あえて「まばたき」をしないで目を乾燥させ、無理やり涙を流す方法もあるのですが、これは痛みが出るのでおすすめしません。このような情報に惑わされないでください。
やはり意識的に「あくび」をコントロールすることこそが、ドライアイを治すのに効果的なので、覚えておいてください。
「あくび」のデメリットをあげるとすれば、あまり人前では行わない方がいいことぐらいでしょうか。特に女性は大きな口を開けることに抵抗があると思います。
だからこそ「あくび」をしても大丈夫な休憩時間などは、積極的に「あくび」をしてみてください。その時の状況をチェックして、自分なりに「あくび」が出る引き金を見つけてほしいと思います。
ちなみに画像検索で「あくび」と入力すると、様々な方や動物の「あくび画像」を見ることができます。それらを眺めているだけでも、結構な確率で「あくび」が誘発されるものですよ。