節約はレジャー!

私は猫好きの風上にも置けない存在なのかもしれない・・・

(今回は全く節約とは関係のない話です)

猫好きになった経緯

私は実家でペットを飼っていたわけでもなく、自分でも飼った事がなかったので、これといって犬好きや猫好きというわけでもなかったのですが、10年ぐらい前にお付き合いした女性が猫好きで、事あるごとに猫に会いに行く機会がありました。

当時は猫カフェのようなものは都会ぐらいにしかなかったのですが、彼女は猫が出没する地元のスポットを把握しており、車で買い物をするような時でも「こっちの道を通って」といった感じで猫を探すような人でした。

彼女は実家暮らしで小さな頃から猫を飼っていたのですが、私と付き合う少し前に亡くなってしまったようで、家族全員が悲しみにくれた事もあり、再び猫を飼うという結論にはならなかったのだそうです。

彼女がネットで猫がいるという喫茶店を見つけると、結構遠くの街でも「行きたい」と言い出すので、デートは猫に会いに行くためのドライブばかりだったものです。

そんな彼女の影響もあり、私も猫の事を可愛いと思うようになりました。

その後、彼女とは別れる事になりましたが、今でも猫を見かけると嬉しくなってしまいますし、近所の猫が現れるスポットもチェックしているので、ついつい通勤や買い物の時に少し遠回りしてでも猫を探してしまいます。

ただ猫を飼ってみようという覚悟まではなく、世話がどれぐらい大変な事なのかも理解していません。住んでいるアパートもペット禁止なこともあり、猫好きとはいえ、軽いものでした。

せつない猫の鳴き声が・・・

そして昨夜の事です。

19時頃に自宅で本を読んでいると、どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきました。

その声がいつまで経っても泣き止まず、しかも助けを求めるかのようなせつない鳴き声だったこともあり、リビングのカーテンを開けて外を見てみると、目の前で猫がちょこんと座って鳴いていました。

現在のアパートに住んで7年も経っているのですが、こんな事は初めてです。

窓越しに目があってもせつなそうに鳴き続けていたので、「どうしたの?」と話しかけたくなって窓を開けると、その猫は一目散に走って逃げていってしまいました。

「エサでも欲しかったのかな?」

と思って窓とカーテンを閉めると、しばらくしてから再び同じような鳴き声が聞こえてきました。

その声は近くなったり遠くなったりするので、ずっと私の部屋の窓の前にいるわけではないようで、カーテンの隙間から覗いてみると、アパートの他の部屋の前を行ったり来たりしているようでした。

「誰かがエサをあげたのかな?だったら責任をもって対処してよ」

と思っていたのですが、それが一時間以上も続きました

一向に泣き止む気配がなく、どうしたものかと色々と考えていたのですが、そもそも猫を飼ったことがない私には知識がないので、同じような人がいないかとネットで調べてみると、

「飼う覚悟がないなら安易に野良猫にエサをやってはいけない!」

「不幸な野良猫を増やさない為にも我慢して無視しなさい!」

といった意見が多く、

「やっぱりそうだよな、助けるのが優しさとは限らないよな」

と納得していたのですが、それでもずっと助けを求めるかのように鳴いている声を聞くと切なくなり、心が激しく揺れ動いてしまいました。

さらに猫について色々と調べていると、寒い冬場になると同じようなケースがあるらしく、子猫のように経験が浅い猫だと暖を取る為に忍び込める場所が分からず、冬を越せない事が珍しくないようでした。

私のアパートの前にきた猫は子猫というほど小さくはないのですが、北海道の厳しい冬を超えられるのか心配になってしまいました。

ペット禁止のアパートだとはいえ、一時的に保護してしかるべき施設にお願いできないかと思い、地元のそのような施設を調べていると、保健所の情報が真っ先に見つかり、現在保護している猫の写真が掲載されていました。

ただ保健所に預けるという事は、やはり処分されてしまう可能性もあるわけで、その選択が良いのかも分かりません。その保健所で保護していて飼い主を求めている猫の写真が三枚あったのですが、どれも可愛らしくてペットショップにいるような猫たちであり、家の前で鳴いている猫は雑種で綺麗な感じでもなかったので、もしかしたら見た目の良い猫だけしか、そのような対象にならないのかも知れません。

民間の企業で保護活動をしている団体も見つかったのですが、既に100匹以上の猫や犬を保護しているらしく、新しい飼い主を求める情報ばかりがアピールされており、積極的に持ち込む事を望んでいる様子ではありませんでした。

もし私が一時的に保護しても引き取り手が見つからないと、結果的に苦しめる事になりますし、何が正解なのか分からずに悶々としてしまいました。

それでもずっとせつない声で鳴いており、その声もどんどん元気がなくなってきたので、どうしても我慢できなくなってしまい、取りあえず食べ物だけでもあげないと危ないと考え、手持ちの食品から猫が食べられるものを調べていると、魚肉ソーセージが当てはまりました。

ただ人間用の魚肉ソーセージは猫にとっては塩分が強く、頻繁に食べさせると危ないとの事だったので、取りあえず細かく刻んでから湯通して塩気を抜き、ぬるま湯もいっしょに空き容器に入れ、それをもって玄関の外に出ると、再びその猫は逃げていってしまいました。

私が食べ物をあげたと分かるとずっと頼ってきてしまうかも知れないので、逃げていった方向に少し歩き、ちょうど空き地があったのでそこに置いてきました。

自宅に戻ってきてからも、これが正しい選択なのかもわからず、悶々とした時間が過ぎていき、時計を見ると22時を回っていました。最初の鳴き声が聞こえてきた時から3時間も過ぎていました。

そして自宅に戻り、エサを食べて満足してくれと願っていたのですが、その間もずっとネットで調べており、一時的に保護をするのであればダンボールなどに毛布を入れて暖かくしてあげるのが良いという情報や、一晩だけ玄関やお風呂だけで保護するといった方法や、自宅が難しいのであれば庭先にダンボールを設置してあげるだけでも良いといった情報もあり、取りあえず空き箱と毛布を用意していました。

その頃には、

「もしまた鳴き声が聞こえてきたら、オレが一時的にでも保護しよう」

と覚悟を決めていました。

そしてエサを置いてから30分後の22時半ごろに、再び鳴き声が聞こえてきました。

北海道の12月の寒さの中、初めに鳴き声が聞こえてきてから3時間半も経過していました。もう私の中で覚悟は決まっていたので、取りあえず玄関周りの靴や物を片付け、毛布入りダンボールを設置し、ゆっくりとドアを開けると、その猫が泣き止み、私と目が合いました。

3秒ぐらい目を合わせていても寄ってこなかったので、「おいで」と手招きすると、プイと顔を背けて、今度はゆっくりと反対側に歩いていってしまいました。

「あれ?」

と拍子抜けしてしまい、思わず追いかけてしまったのですが、それに気づいて走り去って行ってしまいました。

「暖かい場所を求めていたのではないのか?」

と不安になり、取りあえずエサを置いておいた箇所に向かうと、何も手をつけていませんでした。

そして自宅に戻ると、それから何時間経っても猫の鳴き声が聞こえる事はありませんでした。

知識がないと救えるものも救えない

勝手に空き地にエサを置いておくのも良くないので、ほとんど眠れなかった今朝に回収しにいくと、一口も手をつけた様子もなく放置されていました。

招き入れるのが遅すぎたのか、エサが間違っていたのか、私には分かりませんでした。

今回私が取った行動というのは、猫好きの人の風上にも置けないような事なのかも知れませんし、猫が苦手な人にとっても余計な行動だったのかも知れません。

たまに野良猫にエサを与えていて猫屋敷のようになっている家がありますが、優しさから行っている事だとしても、近所の家からすると迷惑なのも否めません。

猫の事に限った事ではありませんが、中途半端な優しさのせいで相手を傷つけてしまう事もありますし、何も考えずにさっさと手を差し伸べる事が良いケースもあります。

ケガをして苦しんでいる猫を見かけたのなら、さっさと保護して動物病院に連れていくのが良いのだと思いますが、もしかしたら昨日の猫も病気で苦しんでいたのかも知れません。猫の事をよく知らない私は身体の不調を察知する事も出来ませんでしたし、その事を考える事すら出来ませんでした。

何が正解だったのか一概に決められるものではありませんが、日頃から自分なりにしっかりと気持ちを整理しておかないと、同じ選択をするにしても躊躇して機を逸する事になってしまいます

今回の件は私の猫に関する知識不足だったことが原因であり、猫好きならもっと知っておくべきだったと反省しました。再び同じ轍を踏まないように日頃から猫に関する情報にアンテナをはり、準備だけはしておこうと思います。

地元の動物病院の数を調べてみると、私が知らないところがいくつも見つかり、こんな事すら知らなかったのだと情けなくなりました。

今回は節約の話とは全く関係のない内容になりましたが、中途半端な知識や知ったかぶりや偏見というものは、自分だけでなく相手を傷つける事にもなるのだと勉強になりました。

飼う覚悟もないのにエサを与えてしまった事も反省点ですし、覚悟を決めるにも遅すぎましたし、助けを求めるかのような声に感情移入し過ぎたのも、自分の甘さだったのだと思います。

安易に人前で猫好きだと言ってしまう事もあったのですが、本当に猫が好きな人からすると、イラつく言動だったのかも知れません。

しっかりと「遠くから眺める程度の猫好き」と伝えていれば、誤解が生まれるような事もなくなりますし、変に相手側に期待をもたせるような事にならないのかも知れません。

私自身も自分の大好きな趣味の事だと、上辺だけの感じで好きと言われても嬉しくありませんし、知ったかぶりでドヤ顔されると苛立ってしまいます。

猫を飼っている人達もそれぞれ事情が違うとは思いますが、実際に飼うという事は可愛さだけを楽しめるものではないでしょうし、大変な世話も受け入れた上で成り立つ事であり、そこの視点が私の中には欠けていました

今までの私が安易に考えていた猫好きといった認識は、とても曖昧で失礼なものだったのだと気がつかされました。

今の私には昨日のあの子が元気で暮らしている事を願う事しか出来ませんが、様々な事に気がつかせてくれた事にとても感謝しています。いつか堂々と「猫好きです!」と言えるようになるためにも色々と勉強しようと寝不足気味の頭で考え、その決意表明の意味もあって節約のブログとは関係ない事ですが、記録して残しておこうと書く事にしました。

節約の事を知りたくて訪れてくた人はごめんなさい。そして猫好き人や苦手な人もごめんなさい。今でもどうしてあげるのがベストだったのかは分かりませんが、これからは軽率な行動を取らないように、しっかりと責任が取れる行動が出来るように勉強しておきます。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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