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包丁いらずの簡単調理を見て思わず笑ってしまった話

包丁いらずの調理法

少し前にテレビで「包丁いらずの簡単レシピ」といったものが紹介されていたのですが、それを見ていると思わず笑ってしまいました。

豚汁を作っていたのですが、豚のバラ肉をキッチンバサミで切った後に、長ネギも同じハサミで切り始めたので、「ん?」と気になってしまいました。一般的には雑菌がある豚肉をカットした包丁やまな板で野菜をカットするのはご法度です。

その後もツッコミどころが満載で、思わず笑ってしまいました。

便利グッズを総動員

その後も包丁とまな板を使わずに豚汁を作っていたのですが、ニンジンの皮を剥く為にピーラーを使い、鍋に入れる時にはスライサーでカットし、ジャガイモはすりおろして煮込む時間を短縮していました。

確かに包丁とまな板は使っていないのですが、キッチンバサミとピーラーとスライサーとすりおろし器は洗わなければならないので、ずっと手間が増えてしまっています。

キッチンバサミは便利なものですが、入り組んだ構造なだけに持ち手や刃の付け根の汚れは落としにくいですし、水切れも悪いのでしっかり乾燥させないと錆びてしまう事があります。

海苔をカットするぐらいであれば、洗うのも簡単に済ませられると思いますが、脂がつく肉をカットしてしまうと、かなり慎重に洗わなければなりません。包丁やまな板を洗うよりもずっと大変なような気がします。

スライサーでニンジンをカットする時も、薄くスライスする必要がある料理であれば意味も分かるのですが、豚汁だったので「ささがき」ぐらいの大きさにカットしており、包丁でもまな板を使わずに同じぐらいの大きさにカットするは難しくなさそうでした。

ジャガイモをすりおろして煮込み時間を短縮するのは時短になるとは思いますが、ニンジンはそこそこ煮込む必要があるので、ジャガイモも小さめにカットするだけで事足りそうですし、すりおろし器など洗うのが本当に大変です。

私が「包丁いらずの調理法」に期待していたのは、コンニャクのように手で割く方法が他の食材にも当てはまっていたり、一般的には皮ごと調理しない食材の発見のような事だったので、期待外れの内容でした。

包丁を使うのが苦手な人にとってはありがたいテクニックなのかも知れませんが、簡単とかお手軽といった視点で紹介していただけに、片付けの手間が増えてしまうのはどうかと思いました。

豚肉の代わりに手でちぎりやすいソーセージを使うなど、新たな発見があれば良かったのですが、ただただ包丁やまな板を使わない代わりに、その他のグッズを使って調理しているだけでした。

包丁やまな板は平面なので洗うのも簡単ですし、水切れも良いので拭きとらなくても良いのですが、便利そうなグッズの多くは洗いにくくて乾燥にも気を使う必要があるので、調理時間は短縮できても片付ける時間が延びてしまいます。

収納スペースも奪われてしまいますし、包丁のように簡単に砥げるものでもないので、よほど頻繁に使う人でもない限り、あまりメリットがないのではないでしょうか。

トータルバランスで考えよう

調理時間を短縮する便利なグッズが悪いわけではありませんが、よほど大量に食材を調理したり頻繁に調理をする人でないと、かえって手間が増えてしまう事が珍しくありません。

リンゴの自動皮むき器のような便利家電もありますが、たった一つのリンゴの為だけに使用すると、セットする手間や片付ける手間の方が上回ってしまいます。

リンゴの皮むきが苦手な人であれば、それらの手間が増えてでも取り入れる価値があるのかも知れませんが、先にリンゴをカットしてからであれば、包丁で皮を剥くのも簡単になりますし、皮を剥かずに食べてしまうといった選択肢もあります。

リンゴをカットする専用のグッズなども同様です。一発で適切な大きさにカットできるのは便利ですが、飲食店のように大量のリンゴをカットするのでなければ、あまりメリットがありません。

蜜が詰まっている中心部の残りが大きいですし、刃を一つ一つ洗うのも大変です。包丁の方がずっと無駄なくカットできてしまいます。

これぐらい分かりやすい専用品であれば、理解しやすいので取り入れている家庭は少ないと思いますが、ちょっとした便利グッズでも当てはまる事があるものです。

私自身も昔はピーラーを使用していたのですが、現在は皮ごと調理した方が栄養を無駄なく摂取できると思うようになったので出番が無くなりました。

ニンジンやジャガイモやごぼうは、水道水で表面を洗うだけで皮ごと調理してしまいますし、大根は皮つきだと味が染み込みにくいので、包丁で皮をむいた後に細かくカットして入れてしまいます。

プロの料理人のように薄くかつら剥きが出来るわけではありませんが、多少厚みがあってもいっしょに煮込んでしまうので問題ありません。

ピーラーぐらいであれば大して場所を取るものでもないので、無理に処分する必要もありませんが、気づいたら何年間も使用していなくて刃が錆びてしまっていたので処分しました。

料理の見た目にも気をつけたい人であれば、皮むき器のような物は便利だと思いますが、食事の栄養価を気にする人であれば、皮ごと食べられるといった視点で食材選びをするようになるので、そもそもの必要性がなくなってしまいます。

ジャガイモも銘柄によって形が結構違いますし、メークインのようなデコボコが少ないタイプを選ぶと、細かな泥汚れも水だけで落としやすくなります。

何となく便利そうだからといった感じで選んでしまうと、別の選択肢が見えなくなったり、余計な手間が増えてしまう事もあるので、気をつけてほしいと思います。

皮を剥かなくても良いといった考え方になると、野菜選びの基準も変わっていきますし、無農薬や有機栽培といった情報も目に入ってくるようになります。こちらの方がより本質的な問題解決につながるのではないでしょうか。

包丁やまな板いらずの調理法というのも同じで、見た目にそれほどこだわらないのであれば、手でちぎるような調理法で片付けが楽になりますが、その他の洗い物が増えてしまうような方法だと全く楽になってくれません。

キッチンバサミを多用するテクニックも良いとは思いますが、キッチンバサミは十得ナイフのように栓抜きや瓶の蓋をガッチリと掴むようなギザギザがあるものも多いので、意外と洗うのが大変です。

多用するのであれば洗いやすさも含めてシンプルな造形の物を選べば良いと思うのですが、その為だけに新たに購入するとなると、物はどんどん増えていってしまいます。

包丁の刃は研ぐ事ができますが、スライサーやハサミの刃を砥ぐのは簡単ではないように、意外と便利そうな物のせいでコスパが悪くなったり、管理する手間が増えてしまう事もあるので、トータルバランスで考えて最適な選択肢を見つけてほしいと思います。

もちろん頻繁に使うような便利調理器具が悪いわけではないので、そこを否定しているわけではないのですが、ちょっと手間をかければ包丁とまな板だけで出来る事も多いので、たまにしか使用しない物は専用品でなくても良いのではないでしょうか。

玉子焼きだって普通のフライパンで作る事ができますし、たまにしかお弁当を作らないような家庭であれば十分なのではないでしょうか。

最近はネットで代用する方法が簡単に見つけられるので、安易に購入してしまう前に調べてみましょう。意外と様々な事で代用できる方法が見つかるものですよ。

コメント

  • 私もキッチンバサミをよく使っていた時期がありますが、洗った後に水分を拭きとらないと留め具から錆びてきますよね。

    by 匿名 €

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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