テレビのダイエットはウソ!?
先日、急な不幸で深夜の長時間ドライブをしていた時のことです。眠気覚ましもかねてラジオのスイッチを入れると、ある芸能人がテレビのダイエット企画の裏話をしていました。
その方が言っていたことを要約すると、
テレビの仕事がなくなってきた芸能人が生き残るには、様々な活路を見出すようになり、通販番組で大げさなリアクションをとるようになったり、モノマネに挑戦したり、健康番組やダイエット企画に挑戦するようになるそうです。
中でも健康番組は不健康な例が必要なので、最近見なくなった芸能人がうってつけなんだそうです。
現役バリバリに活躍している芸能人だとイメージの問題があるので、それなりに知名度のある落ち目の芸能人が選ばれるそうです。
ただ健康的な生活をおくっていたり、きちんとスタイルを保っていると、悪い例にはなりません。良い例は現役の人気芸能人が担当するので、落ち目の芸能人は積極的に悪い例を演じるようになるそうです。
何度もダイエット企画に挑戦して痩せては太ると繰り返している方がいますが、そのような方は太らないと仕事がないので、あえて太っているそうです。
ここまでがラジオで暴露されていた話です。
ここからは私の想像ですが、もし私が同じ立場の落ち目の芸能人であれば、新しいダイエット企画が始まるのであれば、直前まで無理して食べてでも体重を増やします。
健康番組であれば、不健康な血圧の数値を叩き出さないと取り上げてもらえないので、わざと直前に不摂生な生活をおくります。極力運動は控えて筋肉を落とし、たくさんお酒を飲んだり、寝るのを我慢して睡眠不足の状態に仕上げます。
さらに体重計に乗る前には、水をがぶ飲みして体重を増やします。
このような状態の方であれば、どんな企画だって成功するのは目に見えています。普通の生活に戻すだけでも改善しますし、ちょっとした運動や食生活の見直しをすると大きく改善するのは当然の流れではないでしょうか。
大抵は新しい健康食材やダイエット方法が紹介されるわけですが、それらに過度な期待をするべきではありません。結果が分かりやすく出るように、操作されているのが普通です。
仕事としてのダイエット
耳につく音楽でダイエットのビフォーアフターを演出している、有名なスポーツジムのCMがありますが、そのCMに出演していたある芸能人(文化人)が暴露していました。
「ああ、あれはギャラが600万くれるっていうからやったんですよ」
これが真実なんだと思います。
一般の方はそのジムに二ヵ月で40万円ぐらい支払ってトレーニングをするわけですが、当然イメージキャラクターになる芸能人にはギャラが支払われます。
600万円貰えるなら、誰だって二ヵ月で10キロぐらい痩せられると思いませんか?私なら死にもの狂いで頑張ると思います(笑)。
そしておそらくビフォーアフターの撮影の為に、企画が始まる前は運動を控えながら、たくさん食べて体型をだらしなくしていると思います。
ビフォーアフターの撮影でも必ずお腹が出るように猫背で撮影されているものです。体重が全く変わらなくても姿勢が変わるだけで見た目の印象は大きく変わります。
そこにさらに音楽や笑顔や照明を駆使してアフターをアピールしてきます。
テレビのダイエット企画やスポーツジムに効果がないと言いたいわけではありませんが、あまり鵜吞みにするべきではありません。過剰な演出が加えられているのが普通です。
スタイルの良い人はダイエットをしない
私は顔を褒められたことはありませんが、スタイルの良さを褒められることは珍しくありません。体型だけならモデル体型(178センチ64キロ)です。
同年代の方と比べてもスマートな方だと思いますし、日頃から自分の姿勢を意識して観察しているので、スタイルは良い方だと思います。
多くのスタイルが良い人というのは、そもそもダイエットをしません。
より正確に言うと、ダイエットを意識することがありません。
「これ食べると太っちゃうから我慢しよう」
と考えることがありません。
一方で太っている方はダイエットの事ばかり考えています。スーパーでカロリーゼロのジュースやお酒を購入している方は、大抵は太っている方です。
この差は「意識の差」です。
ダイエットなどで「痩せたい」と考えている人というのは、逆に言えば「現在は太っている」と自覚していることになります。
一方で良いスタイルを保っている方は「痩せたい」とは思いません。良いスタイルを保ち続けることが当然のように思っています。
当然なので痩せる商品に興味はありませんし、太りやすい商品にも興味がありません。
ダイエットコーラを選ぶ人は痩せたい人ですが、普通のコーラを選ぶ人は痩せる気もない太っている人です。
そもそもスタイルの良い人は、コーラに興味を示さないようなことです。
「なんでわざわざそんな甘ったるいものを飲まなきゃならないの?」
と考えているようなことです。実際にコーラよりもスッキリとしたお茶を飲んだ方が、美味しく感じられます。
これが意識の差です。
「太っている自分なんてあり得ない!」と確信しているので、あらゆる行動が現在のスタイルを保つようになります。よほど疲れていなければ当たり前のように階段を選びます。
人付き合いで仕方がなく暴飲暴食をしてしまうと、本当に気持ちが悪くなってしまいます。食べ過ぎや飲みすぎで気持ち悪くなるのではなく、自分らしくないことに気持ちが悪くなります。
すると次の食事を抜いたり、いつもよりも多く動いたりします。そうすることで本来の自分を取り戻そうとします。それも無意識にです。
太っている人はこれらの行動を、努力しているダイエットと思うかも知れませんが、当人はダイエットとは思いません。ただただ気持ちが悪いから元に戻しているだけです。
この違いがわかるでしょうか。
女性が毎日化粧をするように、当たり前の行動なんです。そうしない方が気持ちが悪くなります。
化粧をしないと人前に出られないという女性がいるように、自分らしくない状態(スタイルが崩れてしまう状態)が許せないので、当たり前のように行動にうつします。
許せない状態でコーラなどを飲むと、ホントに不味く感じます。「こんな甘ったるいものを飲むなんて冗談じゃない!」といった感じになります。
逆に水やお茶はとても美味しく感じられます。
お茶やコーラの成分は同じですが、飲み手の意識の差によって美味しくも不味くもなります。
ダイエットしなければならないと、コーラを我慢して飲むお茶は美味しく感じられませんが、良いスタイルをキープしているのが当然だと思っている人は、美味しくお茶を飲むことができます。
そもそも誰だってダイエットの方法を知っています。食べる量を抑えて運動をすればいいだけです。
やり方を知らなくてダイエットに成功していないわけではありません。
ですが、テレビや雑誌などの様々なダイエット企画に飛びつく人というのは、食べる量も運動もすることなく、新しい方法で痩せようと考えています。
このような考え方では、一時的な成果が上がってもリバウンドしてしまいます。なぜなら意識が変わっていないので、お茶を飲んでも美味しく感じられないからです。
本当はコーラを飲みたいのにお茶で我慢していると、いつかは爆発してしまいます。
某スポーツジムが上手なのは、先に高額な料金を支払わさせ、期間を短く設定することでモチベーションが低下する前に終えているところです。
期間が終われば多くの方が爆発(リバウンド、暴飲暴食)してしまいます。「○○ザップ リバウンド」と検索してみてると、驚くほどの意見が見つかります。
まとめ 下手なダイエットはするな!
ダイエットをしているうちは痩せることが出来ません。一時的に痩せることはあっても、長続きしません。
これは禁煙で考えるとわかりやすいかも知れません。頑張って禁煙をしている状態というのは、禁煙に成功しているとは言えません。
完全に禁煙に成功された方というのは、我慢や努力をして禁煙を継続しているわけではありません。
ダイエットも同じで、頑張ってダイエットをしているうちは成功しません。我慢している状態ではリバウンドしてしまいます。
一方で良いスタイルを保っている方というのは、全くダイエットを意識していないものです。
現在の自分のスタイルを保つことが当然のことだと確信しているので、スタイルが崩れるような食生活やライフスタイルを受け付けません。
これはコーラを我慢しているのではなく、本当にコーラが不味く感じているということです。
次から次への様々なダイエット企画が出てきますが、どれを行っても同じです。相性が良ければ一時的な効果はあるかも知れませんが、根本的な意識は変わりません。
どうすればこの意識を変えられるのかというと、どうして痩せたいのかを、よく考えることです。
「何となく痩せたらモテるかな~」
ぐらいでは全く足りません。もっと具体的に鮮明に思い浮かべてください。海やプールで異性にモテモテになっているところを想像してください。どんな水着が似合うか想像してください。
健康の為に痩せたいのであれば、健康な体になって何をしたいのか具体的に思い浮かべてください。富士山に登りたいのであれば、登山グッズのお店にいって理想的な身体に似合いそうな服を見つけてきてください。
節約志向の方であれば、どれぐらいの節約効果があるか計算してみてください。食費の節約、医療費の節約、交通費の節約(運動)、など色々当てはめられると思います。
「何となく痩せたいなぁ」
ぐらいでは全く意識は変わらないので、強く強く思い浮かべてみてください。
ちなみに最近私の意識が変わった出来事がありました。
それは同級生からの一週間後の飲み会の誘いでした。数年に一度ぐらいあるので珍しことではないのですが、なんと今年は私の初恋だった人が来るとのことでした。
この連絡を受け取った瞬間、私の意識がガラリと変わりました。
私はたまにしかやらない筋トレを急にはじめました。お気に入りの洋服をクリーニングに出し、再来週ぐらいに行く予定だった床屋さんへ行き、靴磨きまでしてしまいました。
急にアグレッシブになった自分に、自分でも驚いたのですが、これが意識の差です。
普段は筋トレを行うと翌日の筋肉痛が辛いと感じていたものですが、この時の筋肉痛はむしろ気持ち良さを感じるほどでした。
「よしよし、しっかりと筋肉を傷めつけて成長できているな」
と実感していたからです。
仕方がなく町内会の運動会に駆り出されて筋肉痛になると、ただただ辛くてイヤなだけですが、意識が違うと同じ痛みでも快感にすらなってくれます。
おそらく皆さんも過去の経験を思い出してもらえば、似たような経験をしているのではないでしょうか。
やる気が出てくるときというのは、未来のイメージが具体的になったということです。
私の初恋の人との再会は偶発的なものでしたが、自分の頭の中で未来(ダイエットに成功している姿)を鮮明に思い浮かべれば、浮かべるほど、この意識を変えることができます。
意識が変わればコーラよりもお茶の方が美味しく感じられるようになります。様々な行動が頭の中の理想像に近づいていく方を勝手に選択するようになるので、我慢とか努力といった感じは全くありません。
むしろ筋肉痛や食材の苦味を感じる度に、「これこれ~」といった快感になります。
下手なダイエットをするぐらいなら、頭の中で痩せている自分を思い浮かべてニヤニヤしている方が、ずっと効果があると思いますよ。痩せた姿そのものを思い浮かべるだけでなく、その痩せた姿で活躍している(異性にモテている、山を元気に登っている)姿を思い浮かべると、より効果的ですよ。