節約はレジャー!

神頼みが大好きな知人を泣かせてしまった出来事。

新年会での神頼み話

先日、仲間内での新年会があり、それほど接点のない女性と隣り合わせになりました。

かなりお酒がすすんだこともあり、ぶっちゃけたトークがあちこちで始まりました。

ビジネスの場では話しにくい政治的なことや身体的な悩み、宗教観や人生観について盛り上がっていきました。

そしてその隣の女性が、唐突に私の内面に踏み込んできました。

初詣は常識?

その女性「初詣で何をお願いしました?」

私「初詣行っていないから、とくにないよ」

女性「えー!?初詣行ってないんですか?なんで?」

私「うーん、昔から行かないからかな」

女性「そんな人いるんですか!信じられない!」

私「みんな初詣に行くの?」

女性「普通は行くでしょう」

私「へぇ~そうなんだ、で、どんなことをお願いしたの?」

女性「へへ、内緒ですよ、昇給と海外旅行です」

私「ふーん、その願いさ、自分が神様だったら叶えてあげたい?」

女性「え!?」

そこでしばらくその女性が沈黙し、ポロポロと涙をこぼしてしまいました。

私「ごめん、ごめん、適当なこと言っちゃった」

女性「いえ、いいんです。私そんなこと考えたことがなかったので・・・」

しばらく気まずい空気が漂い、その女性が沈黙してしまいました。それからしばらく別の方と話をしていたのですが、思い立ったようにその女性が、

女性「私、神様のこと、考えたことなかったです、自分の願いばかりでした」

とつぶやき、しばらくその女性の話が続きました。

ここから長い会話が続いたのですが、最終的には彼女なりに納得したらしく、

女性「これからは神様に愛される生き方を意識します!」

と元気になり、ホッとしました。

この出来事は私にも大きな影響を与えることになりました。

私の宗教観

私自身の宗教観はわりとフラットで、誰が何を信じていても自由だと思っていますし、どこの宗教が良いも悪いもなく、自分自身が気持ちよく信じられるものであれば、それで良いと思っています。

 

私は神社で神頼みをしたことがありません。

 

ただ大晦日の飲み会に参加したときに、その流れで初詣に同行したことが一度だけあります。

周りに合わせてお賽銭を投げて参拝はしましたが、何も願い事はしませんでした。

その時に多くの参拝者を眺めているときに、ふと「自分が神様だったら、どんな願い事を叶えてあげるだろうか?」と疑問に思ったことを覚えています。

その時に感じた疑問を、お酒が入っていたにしろ、その女性に告げてしまったことは、まずかったと思います。彼女の考え方を否定する物言いになってしまったと反省しました。

(斎藤一人さんのついてる神社に参拝したことはあります

ついてる神社で感じたこと

お願いごとはしませんでしたが。)

信じるものは救われる

「信じるものは救われる」と言いますが、私もこの言葉には納得しています。その通りだと思います。

私は少し前に催眠術の本を読み漁っていた時期があるのですが、催眠術そのものをマスターしたいということではなく、人の内面が変化していくメカニズムに興味が惹かれました。

私なりに納得した催眠術のメカニズムというのは、催眠術というのは、あくまでも「自己催眠」ということです。

催眠術師に「犬になれ!」と命令されて犬になる人はいません。あくまでも命令ではなく、自分が犬であることに納得させられた人が「犬のような振る舞いをする」ということです。

 

この納得させるのが上手い人が、優秀な催眠術師です。

 

いきなり「あなたの腕は棒のように硬い」と言われて成功することは多くありませんが、その前に「瞼が重たくなる」「人差し指が近づいていく」のような簡単な生体反応で納得させられると、「この人の言うことは間違いない!」と納得し、催眠術師による誘導を自ら受け入ていくことになります。

この自分自身の無意識が、腕を棒のように硬直させることになります。

「瞼が重くなる」のも簡単なトリックで、指先などで瞳よりも少し上に視点を集中させると、誰でもすぐに瞼が重たく感じられます。その状態をキープするのに瞼の筋力を使っているので、疲れてくるからです。

左右の手を握りあった状態で人差し指だけを離しているのも同様です。そもそもスタートでわざわざ筋力を使って指先を離している状態なので、徐々に力が抜けて指が近づいていきます。

もちろん他にも様々なテクニックがありますが、簡単に説明するとこのようなことです。催眠術をかけられている側が心から納得しない限り、催眠術はかかりません。

 

逆に言えば、心から信じられると誰もが催眠術にかかります(相性の問題はあります)。

 

神様の存在を心から信じている方は、初詣でお願い事をすると気持ちよくなります。鳥居をくぐった瞬間に清々しい気持ちになります。

そして実際にその願い事が叶う可能性も上がります。催眠術師の巧みな誘導によって無意識に生体反応が出てしまうように、その願いを叶える為の日々の行動を無意識が選択するようになります。

 

「今年一年、家族が健康でありますように」

 

と初詣で心から願えれば、無意識に家族が健康であるような選択をするようになります。甘いお菓子ばかりを食べている家庭であれば、甘さ控えめのお菓子を自然と選ぶようになるようなことです。

日頃から家族の健康を考えていても、初詣で改まって願い事をすることにより、選択肢の基準(無意識の中の重要性)が変わりやすくなります。

 

これは催眠術師が相手の行動を変えるメカニズムと似ています。

 

他人によって仕掛けられた自己催眠への誘導と、自分自身で選択した自己催眠の違いというだけです。

「信じるものは救われる」のは、当然のことです。

ただし、心から信じられなければ効果は期待できません。無意識に働きかける前に意識が否定してしまいます。

いきなり目の前で「あなたはだんだん眠くなる」と振り子を振られても、大抵の人は「ベタな催眠術だな」と意識に上げることができるので、簡単に否定することができます。

全く催眠術に対して知識がない方であれば、言われるがままに振り子を目で追って瞼が重たくなり、実際に眠くなる方がいるかも知れませんが、仕組みを知っている方は簡単に意識に上げて否定することができます。

宗教を心から信じていない方が形だけの神頼みをしても、自分の無意識に影響を与える(自己催眠)ことはできません。

無意識への働きかけ

催眠術にしろ宗教にしろ、この無意識への働きかけの方法が違うだけです。

無意識へ働きかける方法は色々ありますが、無意識へ働きかけやすい状態をわかりやすい言葉でいうと「トランス状態」です。

トランス状態を正確に定義することは難しいのですが、冷静に目の前の現実世界を認識しているのではなく、架空の世界に引き込まれている状態と言えます。

たとえば映画館で感動して涙を流している状態です。映画の架空のストーリーに感情移入すると、架空の出来事であるのにも関わらず涙を流すという生体反応が表れます。

いきなり感動のシーンだけを見ても涙は流れませんが、「瞼が重たくなる」のように事前に様々なストーリーを受け入れていくことで、感動のシーンをより一層感じ取れることになります。

軽いトランス状態というのは誰もが日常的になっています。頭の中で考え事をしているだけで、目の前の現実世界から少し離れています。

何かに熱中していると、足がしびれていることや肩が凝っていることに気がつきません。程度の差があるにしろ、トランス状態というのは珍しいことではありません。ごく当たり前の状態です。

このトランス状態を深くするためのテクニックとして催眠術があり、広大な宗教観がある、ということです。

まとめ 正解などない

神頼みが好きな女性を泣かせてしまった話から、大分内容が逸れてしまいましたが、私自身が彼女の考え方を否定したいわけではありません。

「信じるものは救われる」ということにも納得していますし、私のように信じる対象がなくても全く問題ないとも確信しています。

日本人の多くはどっぷりと宗教に浸かっているわけではありません。仏教と神道が混在していますし、クリスマスやバレンタインも当たり前のように受け入れられています。

おそらく心から特定の宗教を信じ切れている人の方が、少数派なのではないでしょうか。

それでいいのだと思います。

 

要するに「自分を信じればOK」ということです。

 

神頼みが好きな方は心ゆくまでお願いすればいいですし、そうではない方は神頼みを全くしなくてもOKです。

問題なのは自分と違う考え方の人に、押し付ける行為です。

相手側から興味をもたれて教えてあげるのはいいですが、そうではない方に特定の考えを押し付け、さらに従わない場合は「地獄に落ちるよ」と脅す行為が問題です。

催眠術にも驚愕法といって、恐怖を利用して相手をトランス状態に落とすテクニックがあります。

人は強い恐怖に襲われると、その不安定な状態から逃れるための誘導に簡単に従ってしまいます。

暴力団が恐怖で人を従わせるメカニズムと同じです。

死後の世界という誰も証明できない世界だけに、暴力よりもたちが悪いかも知れません。

天国に行きたくて宗教を信じるのは自由ですが、地獄という恐怖を利用するのは卑怯です。

良かれと思って恐怖を植え付けてくる人もいますが、そのような方とは適切な距離を保ち、自分を信じてください。

この世に絶対的に正しいものなど一つもありません。このことをしっかりと理解できれば、相手の意見も尊重できますし、自分の考えも信じぬくことが出来ると思います。

初詣に行って神頼みをすることが当然だと他人に押し付けることも、それに強く反論することも間違っています。

「へぇ~」

と受け流せる心の余裕をいつでも保ちたいものです。お酒が入っていたとはいえ、相手の考えを否定してしまった私も、まだまだであります。

今回は全く節約と関係ない話になりましたが、自分を信じられなくなると、余計なものにお金を使ってしまうことになるので、気をつけてほしいと思います。

追記

ちなみにお酒もトランス状態へ導く方法の一つです。

酩酊状態やクラブミュージックで踊ってテンションが上がった状態というのは、落ち着いて物事を判断できる状態ではありません。

映画や小説で感動しているのもそうですし、音楽の世界に没頭している状態も同様です。

「それらをするな」ということではなく、そのような状態の時は他人の言葉に影響されやすい!ということだけでも覚えておいてください。

催眠術だと気づいて意識に上げるだけで簡単に防衛できるように、自分のトランス状態が深くなっていることを自覚するだけで、冷静さを取り戻すことが出来ます。

世の中には死後の世界、地獄の恐怖だけではなく、様々な恐怖を利用した誘導が溢れています。保険の勧誘などは未来の不安のオンパレードです。

冷静に考えた上で必要な保険だけを選べればいいですが、不安が大きく膨れると言われるがままに契約してしまいます。

恐怖、不安を訴えてくる人と出会った時こそ、冷静に物事を判断する習慣を身につけてほしいと思います。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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