テレビは視聴者の為ではない?
少し前に知り合いの美容師さんがテレビの取材を受けたとのことで、その放送を録画して見てみると驚きました。
何とオネエキャラに仕上げられていました。
その人には奥さんもいますし、いたって普通のイケメンなのですが、面白おかしくする為にそのようにキャラをテレビ局のディレクターにお願いされたそうです。
それでも宣伝になるからと取材を受け入れたのですが、その事を後悔していました。
これとは別に数年前に近所のラーメン屋さんが、夕方の情報番組に取り上げられたことがあります。
その放送を私は見ていないのですが、放送後に行列が出来て驚いたことを覚えています。
そのラーメン屋さんは冷静に客観的にみて美味しくありません(笑)。これは私だけの意見ではなく、多くの地元住民の足が遠のいています。
それでも行列はしばらく続いていたことを覚えています。
半年ぐらい過ぎると行列も見られなくなったので久しぶりに行ってみると、安定の不味さが健在でした(笑)。
それからしばらくして人づてに聞いた話なのですが、なんとお金を払うことでテレビの取材を受けることが出来るそうです。
テレビはスポンサーの為
その人が言うには、テレビ番組の人気によって取材してもらう際の出演料が違うそうです。
その時は「へー」としか思わず、それでも中には本当に素晴らしいテレビ番組があると信じていました。
特に視聴率をあまり求めていないであろう経済関係のテレビ番組(子供や女性をターゲットにしていない)などは、本物なのだろうと思っていました。
ですが、最近YouTubeで情報を配信しているある社長さんが凄いことを暴露していました。
なんと「経済関係のテレビ番組に出演しない」かと営業が来たことがあるそうです。
私が人づてに聞いた通りに実際に料金表があるそうで、100万なら夕方の情報番組内の特集、200万なら夜の経済ニュース内での特集、1000万なら1時間の経済番組のメインといった感じで、ランク付けされていたのだそうです。
私は最近ではほとんどテレビを見なくなりましたが、昔はテレビ○京の夜に放送される「カン○リ○宮殿」や「ガイ○の夜明け」を良くみており、それぞれの会社のピンチや経営方針に感動していました。
そのYouTubeで情報を発信している社長さんが言うには、そのような有名番組の名前がたくさんあったそうです。テレビは視聴者の為に存在しているのではなく、あくまでも番組政策に出資するスポンサーの為だけなのだと思い知らされました。
スポーツでもテレビ番組でもスポンサーを大切にするのは当たり前のことではあるのですが、その根が私が思っていたよりも深いことに驚きました。
真実を言えないテレビ
ネットが大頭してきたとはいえ、まだまだテレビほど多くの国民に普及しているメディアはありません。やはりテレビは圧倒的に影響を与えるメディアです。
スポンサーだけではなく、政府にとって不都合な情報が遮断されることは実はよくあることです。
原発や東電を悪く言うことはできませんし、もし生放送で言ってしまうとテレビ業界から追放されてしまいます。
数年前、中国で日本に対するデモが盛んだった頃、難しいニュースをわかりやすく解説することで有名なキャスター(いい質問ですね~というフレーズを言う人)が、
「成熟している日本ではこのようなデモが起きませんよね」
と我が物顔で語っていたのですが、ちょうどその頃にネットでは日本人大学生が中国大使館の前でデモを行っていた画像が話題になってしました。
ただその事はテレビや新聞では全く報道されませんでした。何かしらの力が働いたことは安易に想像できます。
中国ではネット上も監視されているので、そういう意味では日本の方が成熟しているのかも知れませんが、ネットに疎い高齢者や情報収集がテレビや新聞だけの人だと、特定のフィルターを通した情報にしか触れることが出来ません。
多くの人が「テレビの情報には嘘が含まれていることは理解している」と思われているでしょうが、想像以上に根が深いことを覚えておいてほしいと思います。
まとめ 自分で選択する重要性
テレビ以上にネット上には嘘の情報が蔓延していますが、だからこそ自分でその情報を判断し、選択する重要性が増してきているように感じます。
当ブログで以前に紹介した家電批評という雑誌のように、
一部の媒体は広告に頼ることなく、大手メーカーだろうが人気商品だろうが辛辣に批評をしているケースもありますが、そのような媒体は決して多くなく、無料で手に入る情報でもありません。
またそのような雑誌に広告を掲載する会社も少ないので、結果的に雑誌の価格も高い傾向があります。多くの人の目に触れられないものです。
以前無料のリスクについて詳しく解説されている本も紹介したのですが、
このような知識を得た上でテレビや新聞の情報に触れると、それらの情報に込められている真実(裏の目的)が見えてくることがあるものです。
色々な手品の種を知っている人と、全く知らない素人が見る手品では、注目するポイントは全く違います。
種があることを前提とした手品であれば楽しいショーですが、もしそれを奇跡の演出として利用されると、人はいとも簡単に騙されてしまいます。
何事も疑えと言いたいのではありません。ただ情報をそのまま受けいれるのではなく、その発信している側の立場を考えられるようになると、より情報の質が高まるということです。
よくテレビを見るという人も、そのような適切な距離を保って接してほしいと思います。
もちろん全てのテレビ番組が嘘で塗り固められていると言いたいわけではありません、そう信じたいものです。
おまけ
ちなみによくスクープをする某雑誌は政界とつながりがあると言われており、政府にとって都合の悪いニュースが流れると、芸能人の大きなスクープを上げて国民の注目を逸らす役割があるといわれています。
たまたま芸能人の不祥事があったのではなく、事前にその情報を掴んでおきながらも適切なタイミングでスクープします。
オリンピックのような大きなイベントの最中には、不倫のニュースが流れるようなことはありません。国民が盛り上がっている時に水を差すようなことはしません。
「そんなわけあるかい!」
と声高に叫ぶ文化人もいますが、もしかしたらその人にも裏でつながりがあるのかも知れません。
もちろん私が内部事情を知っているわけでもないので断定できるわけでもないのですが、大物芸能人の不倫や薬物といった証拠が出たタイミングとかけ離れてからニュースになる様子をみると、何かしらの力が働いている事は想像に難くありません。
実はこの事を私が学んだのは、あるトレーダーの本で紹介されていたからです。
株式や為替の相場を的確に読む必要があるトレーダーというのは、世の中が大きく動くタイミングを察知する事に長けており、国会で重要に決定をされる際に、世間から注目を逸らす為に大きな芸能ニュースがぶつけられる事が多いと紹介していました。
なので彼は大きな芸能ニュースがあると警戒するのだそうです。日本の未来を大きく左右するような法案を、ろくに議論せずに強行採決してしまう事まであるのだそうです。
このトレーダーのように直接内部に関わっていないからこそ、冷静に見極められるような事があるわけです。
追記 おまけ2
少し前に故郷で数人の旧友と飲む機会がありました。その中に10年ほど前にパン屋を開業した同級生がおり、少し前に地元のテレビ局の夕方のワイドショーに取り上げられたとのことで、さりげなく取材を受けた時のことを聞いてみました。
そいつが言うには、旅行雑誌から取材を受けた時は、その取材記事は来月号に掲載されるが、広告費を支払うとその後数ヶ月に渡って紹介記事が掲載されると営業をかけられたそうです。
一方で地元のテレビ局からの取材では、そのようなことが一切なく、とても感じが良かったそうです。レポーターが食べたパンや物撮りで使用したパンも全て購入してくれ、きちんとスタッフが持ち帰ってくれたそうです。
テレビの情報といっても様々なケースがあるようでした。