説明書を読まない人
昔の私はあまり説明書を読まないタイプの人間でした。
もちろんわからないところがあると説明書を読んでいましたが、あくまでもわからないところだけしか読んでいませんでした。
「わざわざ説明書なんか読まなくてもわかるよ」
といった感じの心境でした。
そんな私が数年前から説明書を熟読するようになりました。
その理由は100均で購入したキッチンペーパーホルダーの使い方を間違っていたからです。この事を知った時は衝撃でした。
説明書は大事!
キッチンペーパーのホルダーなので、特に何も考えることなく設置して問題なく使用していました。
ある時に友達の家でちょっとしたパーティーがあり、料理を手伝っていると片手だけでキッチンペーパーを一枚切り出しているのを見かけ、興味を惹かれてよくよく見てみると、私の家にあるのとほぼ同じようなものでした。
ただ上下の向きが違っていました。
それまでの私は何も考えることなく適当に設置していたのですが、上下を逆にして設置し直すと、友達の家と同じように片手でキッチンペーパーを切り出すことが出来ました。
しかも壁にキッチンペーパーが直接触れることもなくなったので衛生的でした。
この事を知らずに数年間も間違った使い方をしていたことが悔しかったこともあり、それからの私は説明書に目を通すようになりました。
すると世の中によく出回っている裏技やお得なテクニックの多くが、しっかりと説明書に記載されていることに気がつきました。
「こんな機能があったのか・・・」
と驚くことが増え、あまりにも自分が無知だったことに気がつきました。
私は滅多に栓抜きを使用することがないのですが、一応栓抜きを持っていました。ただある時にキッチンバサミに栓抜きの機能があることに気づきました。
私はなるべく余計なモノを所有したくないので、その栓抜きを処分することが出来ました。
これも初めからしっかりっと説明書を読んでいれば、無駄なものを所有せずに済んだかも知れません。
頻繁に栓抜きを使用される家庭であれば、専用品の方が効率が良いとは思いますが、私のように滅多に使用しないのであれば、キッチンバサミのおまけの機能でも十分です。
私はこのような見落としている機能があまりにも多かったので、説明書を読むようになりました。
以前に物を減らすには機能を統合しようと紹介したことがあるのですが、
しっかりと説明書を読むことで機能が理解できるので、余計なモノを所有せずに済むものです。
安物こそ説明書を読もう!
高価な家電製品などであれば、しっかりと説明書を読むという方も多いと思うのですが、100均のような安物だと適当に扱ってしまうものです。
ちょっとしたメモ帳やカレンダーなどでも意味の解らない記号があるものですが、説明書を読むと意外と便利な記号だったりするものです。
また説明書を読むとメンテナンスの方法だったり、注意点も見つかります。
さらに製造しているメーカーの名前や住所がわかると、意外な愛着が沸いたりすることもあります。住所が想い入れのある土地だったりすると、それだけで嬉しくなることもあります。
実際に私も何を作っているのかよくわからない近所にある工場の名前を、100均で購入した物の説明書きで目にしたことがあり、妙に嬉しくなってしまったことがあります。
説明書を読むといっても、事細かに全てを理解しながら読まなければならないわけではないので、ざっとでも目を通す習慣があると、便利な機能を見落とすことがなくなったり、愛着が沸いたりするかも知れません。
またある程度使いこんでいる製品でも、説明書を読むことで新たな発見があるものです。最近の私だとウォークマンの説明書を読み返すことで、事細かな設定方法がわかりました。
音質の調整やブックマークリスト(プレイリスト)の作成など、様々な便利機能を再発見しました。
購入して間もない頃だと、ざっくりとした設定方法だけで十分満足できたのですが、ある程度使いこなせるようになったからこそ、踏み込める領域が新たに生まれるものです。
節約という意味でも、所有しているモノの機能を最大限に発揮することは役立つと思うので、普段はあまり説明書を読まないという方でも、ぜひ一度読み込んでみてください。
手元に説明書がないという方でも、大抵はメーカーのホームページで確認できるようになっているので、
「商品名(又は型番)+説明書」
と検索してみてください。よほど古い製品でなければ見つかると思います。
しっかりと説明書を読むことで、新たな発見があると思いますよ。