節約できない人の特徴
最近知り合った女性が全く節約が出来ないということで悩んでおり、それとなく探りをいれながら話を聞いていると、ある特徴が見つかりました。
彼女にだけ当てはまる特徴なのかと思い、ネットで節約できない人について調べて見ると、概ね共通した特徴が見受けられました。
それは節約が上手くいっている人と比べて落ち込むという特徴です。
誰かしらの節約情報を知る度に、その都度自分と比較して落ち込んでしまいます。
そもそも節約は誰かと比べるものではありません。あくまでも今までの自分と比べて、節約できたかどうかです。
これはダイエットで考えると分かりやすいかも知れません。
ダイエットができない人の特徴
ダイエットが上手くいかない人も、他人や世間の常識といったものと比較したがります。
そもそもベストな体重など存在しないのに、平均体重やBMIなどといった基準と比較してしまいます。
これが間違いの元です。
体重が落ちなくても筋トレやストレッチでスタイルが良くなったとすれば、ダイエットは成功です。
脂肪と筋肉では重さが随分と違うので、同じ60キロという体重でもスタイルは人それぞれ違います。
しばしば女性でガリガリにダイエットしてしまっている人がいますが、体重減という意味では成功しているのかも知れませんが、魅力的なスタイルになったかと言うと決して成功ではありません。
何の為にダイエットを行うかというと、多くの人は綺麗になりたい、カッコよくなりたい、健康になりたいということのはずです。
これらの本来の目的から逸れてしまうと、体重が落ちてもダイエットは失敗ということになります。
ある女性アイドルが語っていたのですが、その方は一切体重計に乗らない変わりに、毎晩お風呂上りに鏡の前でスタイルをチェックしているのだそうです。
あくまでも目的が綺麗なスタイルを保つことなので、体重や体脂肪率の数値よりも見た目の印象を重要視しているということです。
これが自分の基準で判断するということです。
節約も凄く似ています。あくまでも節約の先に目的があり、その目的を達成する為に近づいているのであれば、節約は成功しているということです。
節約する目的を明確にしよう
よく雑誌などで、
「節約上手な主婦は毎月5万円を貯めている」
というような記事がありますが、これは全ての人にとって目安になる金額ではありません。
月収が50万円の家庭と20万円の家庭では、難易度が全然違います。
そもそも散財していた家庭だと、ちょっと出費を抑えるだけで5万円貯まるかも知れませんが、その節約方法が全ての人に有効なわけではありません。
100キロの巨漢が食物繊維が豊富なフルーツを食べて5キロ痩せたとしても、60キロの人が同じフルーツを食べても、1キロぐらいしか痩せないかも知れません。
誰かと比較してしまうと、このようなズレが生じてしまいます。
自分と似たような環境(収入や体重)であれば参考になる可能性がありますが、地域や家族構成によって生活費(家賃や保険料)は全然違ってきます。
子供の習い事の月謝も東京だと万単位かも知れませんが、地方に行くと数千円で収まるかも知れません。
当サイトが紹介している節約情報にも当てはまることですが、それらを参考にするのは構いませんが、それらの情報を何も考えずに鵜吞みにしてしまうと、自分の環境とは合わない方法を実践してしまうことになります。
節約ができない人ほど、自分のフィルター(環境)に当てはめることなく実践しているという特徴があります。
節約は自分基準が大切!
節約上手な主婦や散財している家庭と比較してしまうと、自分の節約は上手く出来ていないと落ち込んでしまうものですが、他人が上手くいったものが自分に当てはまるとは限りません。
普段から野菜をたくさん食べている人が、食物繊維が豊富なフルーツを食べてもカロリーが増えて太るだけです。
太っている芸能人のダイエット方法が、全ての人に当てはまるわけがありませんし、血圧がもの凄く高い芸能人の血圧を下げた方法が、少し血圧が高い人にも有効だとは限りません。
一人暮らしの人が点灯時間の少ないトイレの電球をLEDに変えても、元を取るのに何十年も掛かるかも知れません。
結局は自分の環境に当てはめて判断するしかないということです。
比べるのは今までの自分の環境であり、他人の環境ではありません。
月収が15万円の人が節約して1万円貯めたのは素晴らしいことですが、月収が100万の人が10万円貯めるのは、それほど難しいことではありません。
節約する金額そのものに正解を求めてしまうと、息苦しくなってしまうので気をつけてください。
たとえ500円しか節約できなかったとしても、その500円分は節約の先にある何かしらの目的を達成する為に役立てることが出来ます。
確実に500円分は目的達成に近づいているので、それは節約に成功したということです。何も悲観的になる必要はありません。
エレベーターを階段にしたという時点で、確実に消費カロリーが増えてダイエットはできています。
目標としている体重やスタイルに確実に近づいているので、失敗でも何でもありません。
何かしらの目的や目標を達成したら成功なのではなく、目的や目標に近づいている時点で成功しているということです。
節約ができる人というのは、日々の些細な節約をする度に目的に近づいているのを実感して気持ちよくなれるのですが、節約ができない人は些細な節約をする度に苦痛を感じてしまいます。
これが節約ができない人の特徴です。続けられないのも当然の流れです。
何の為に節約をする必要があるのかと、しっかりと明確にしてください。
逆に言うと、節約ができない人というのは、節約をしなければならないわけでもないのかも知れません。
海外旅行に行く為に節約をしていても、本音ではそれほど海外旅行に行きたくないのであれば、日々の些細な節約から快感は得られません。
そもそもの目的がなかったり、目的がズレていたりすると、わざわざ節約をする意味がないので、それはそれで節約をしないで日々を楽しむのも良いのかも知れません。
まとめ 他人は参考程度に
何かしらの目的があって節約をしようと思っている人は、しっかりとその目的を達成する為の金額や期間を算出してみてください。
これらが明確になると、逆算して毎月どれぐらい節約する必要があるのか見えてきます。
すると自分の環境に合わせて出来る節約方法が見つけやすくなります。必要以上に節約をして苦しむこともないですし、固定費を見直すだけであっさりとクリアできてしまうかも知れません。
毎月2万円節約する必要があれば、食費や遊行費などの変動が大きな費用の中から、優先度が低いものが見えてきます。
このような基準がないと、それほど重要ではない人からの食事の誘いにのってしまったり、逆に重要な人の誘いまで断ってしまうかも知れません。
節約ができない人の特徴というのは、節約の先の目的が曖昧なので、他人の情報に惑わされやすいということです。
せっかく上手くいっているのに、わざわざ他人と比較して落ち込んでしまいます。
他人の情報を参考にするのは構いませんが、必ず自分のフィルターに通してから判断するようにしましょう。
しっかりと自分の基準で判断できるようになると、日々の些細な節約から快感が得られるようになり、どんどん節約が加速して目的が近づいてくるようになりますよ。
おまけ 節約する必要がない人の特徴
節約ができない人というのは、実はそれほど節約する必要がないのかも知れません。
私だって親がもうすぐ亡くなりそうで莫大な遺産が舞い込んでくる予定でもあれば、節約をしなくなると思います(もちろんそんな予定はありませんが)。
公務員のように不正でもしない限り確実に給料やボーナスが上がっていくのであれば、わざわざ節約をする必要はないのかも知れません。
あるいは営業マンのように成果報酬型の仕事であれば、節約に時間をかけるよりも収入を上げることに時間をかけた方が効率的かも知れません。
一方で私も含めてそのような環境でない人は、しっかりと目的に合わせた節約をすることが大切です。
子供の養育費なのか、将来の備えなのか、夢のマイホームの為の資金なのか、人それぞれ目的が違うので節約方法にも正解があるわけでないないのですが、それらが曖昧な状態のままだと、いくら節約をしても目的に近づいている実感が得られないので、不安な状態が続いてしまうので気をつけてほしいと思います。