ブリッジは身体の状態を表すバロメーター?
三ヶ月ぐらい前に筋トレに関する本を読んでいると興味深い内容がありました。それは「ブリッジは身体の状態を表すバロメーター」というものです。
身体を反らすブリッジという動作は、単純に柔軟性だけでなく、日常生活ではあまり使われない筋肉の使い方が求められるので、その出来が身体の状態をよく表してくれるのだそうです。
そういうものかと、さっそくブリッジを行ってみると、見事に身体が持ち上がらなくてショックを受けてしまいました。
ちょっとは持ち上がるのですが、腕立て伏せぐらいの低さであり、しかも3秒と持たずに崩れてしまい、そして腰まで痛くなってしまいました。
若い頃は結構な角度で難なくブリッジが出来ていただけにショックを受けてしまい、まさにバロメーターとしての役割を実感する事になりました。
私は日頃からちょっとした運動や筋トレなどを行っており、それなりのスタイルを保っているだけにショックが大きかったので、三ヶ月間ブリッジを行う為のトレーニングを頑張ってみました。
ブリッジが出来ない理由
ブリッジが出来い主な理由は、身体の柔軟性が失われた事と背面の筋力不足とのことだったので、最適なトレーニングはないかと調べていると、まさにという動画が見つかりました。
腰が痛くなる原因も詳しく解説されており、ももの裏側や骨盤周りや肩の筋肉の柔軟性の重要性が分かったので、こちらの動画を参考にバランスボールを利用しながらトレーニングをしました。
腰を痛めたくなかったので、毎日少しずつ行っていたのですが、何とか若い頃のようにそれなりに腰を高く持ち上げたブリッジが出来るようになりました。
それでも10秒ぐらい保つのがやっとなので、1分ぐらい保てるようになるのが今の目標です。
こちらの動画の中でも語られていますが、身体の前側の筋肉が伸ばされる事になるので、背面の筋力不足や柔軟性といった要素だけでなく、まさにブリッジは全身のバランスが求められるのだと理解できました。
普段から全く運動をしていない人や高齢者だと、ブリッジに挑戦したせいで痛めてしまうリスクもあるので、必ずしも全ての人におすすめできる方法ではないのですが、それなりに身体に自信がある人であれば、身体の状態を知るバロメーターとして、取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。
体育館の横にある梯子
ブリッジに関して調べていた時に驚いたのが、学校の体育館などの横にある梯子の存在です。
学生時代の私にとっては昇り降りをする為の遊具ぐらいにしか思っていなかったのですが、あれは「肋木(ろくぼく)」と呼ばれる体操の補助器具であり、明治時代にスウェーデンから日本に伝わってきたものでした。
そして肋木を利用したトレーニングの一つとして、ブリッジを行う方法が見つかりました。
学生時代にこんな体操をした事もありませんし、そもそも体育の授業で肋木を使った経験もないのですが、スウェーデンでは現在も肋木を活用した運動が一般的に行われており、結構な高齢者でも立派なブリッジをする事ができるようでした。
壁を利用して同じようにしている人もいるのですが、どうも私は同じ事をすると滑って落ちてしまいそうで恐怖を感じました。そういう意味でも肋木があると助かります。
バランスボールを使いながら少しずつ行っていくのも悪くはないのですが、自宅にあると場所を取りますし、それこそ転倒といった別のリスクもあるので、スポーツジムや公共の体育館などで老木が使える機会があれば、試してみるのも良いのではないでしょうか。
ブリッジが出来ないからとバランスボールを購入するも大変なので、その場合は背中を反らせるストレッチなどを試してみてください。
まとめ 子供はブリッジが凄いよね
身体が柔らかい若い人ほど楽々とブリッジが出来てしまうものですが、年齢を重ねると想像以上に難しいものです。
私はバーベルを持ち上げるような筋トレはしていないのですが、日常生活に取り入れられる簡単な筋トレやストレッチは行っていたので、ブリッジが全然出来ない事はショックでした。
三ヶ月かけて少しずつできるようになってきたわけですが、身体の後ろ側の筋力が付いただけでなく、前側の筋肉の状態も良くなってくれたのか、良い姿勢を保つのが凄く楽になりました。これも大きなメリットだと思います。
前側の筋肉が鍛えられるわけではないのですが、シュッと引き締まった感じになり、私は男性ですが、若干のくびれが出てきたほどです。
どうしても現代人はスマホやデスクワークの影響で、背中を丸めている時間が長いものですが、それだけにブリッジによるストレッチ効果が大きいのかも知れません。
ブリッジには身体の歪みを整える効果もあり、お腹の筋肉を伸ばす事で腸の活動も促されるので、便秘改善にも効果的なんだそうです。
一般的なストレッチだと前屈のようなものが多いですが、ブリッジのように身体の前側の筋肉を大きく伸ばすようなものは意外と少ないので、猫背の人が多い現代人にこそ相性が良いトレーニングなのではないでしょうか。
若い人であればバランスボールが無くてもブリッジが出来るでしょうし、身体の状態を示すバロメーターとして活用するだけでなく、定期的にトレーニングとして取り入れるのも良いのではないでしょうか。
ただし、久しぶりに行うと結構な筋肉痛になる可能性が高いので、自信がある人でもいきなり長時間は行わない方が良いかと思います。初めは休日の前日などが良いのではないでしょうか。
実は私が三ヶ月もかけたのには理由があり、動画を参考にしながらストレッチを初めて2週間目ぐらい経った時に、そろそろ良いかとブリッジをやってみると、瞬間的には身体が持ち上がったのですが、1秒も持たずに崩れてしまい、とんでもない筋肉痛に襲われました。
こればっかりは個人差があるので何とも言えませんが、想像以上に日常生活で使われていない筋肉のせいか、かなり負担やリスクを感じました。それで改めてゆっくりとバランスボールと使いながらのストレッチに切り替え、バランスボール上で無理なくブリッジが出来るようになるのに、三ヶ月も掛かってしまいました。
もちろん身体の柔軟性や筋力の衰えなどにも個人差があるので、誰にでもブリッジはおすすめできるものではありませんが、身体の状態を示すバロメーターとしては凄く参考になるので、機会があれば試してみてください。
上級者となるとつま先立ちでブリッジをしたり、そのままバク転のように回転してしまえたり、エクソシストのようにブリッジをしたまま歩けるそうなので、筋トレの強度を上げていく事もできるかと思います。
もちろん自己責任でお願いします。決して無理はしないでください。全くブリッジが出来そうもない場合は、ヨガやピラティスにも背中を軽く反らせるものがあるので、そのようなストレッチを少しずつ取り入れていくのが良いかと思います。
そういう意味ではブリッジが出来る状態を目指す事も立派なトレーニングになるのではないでしょうか。
ブリッジはお金を掛けずに普段あまり使われない筋肉を刺激でき、身体の状態を推し量るバロメーターにもなってくれるので、節約的にもおすすめですよ!
ただし、しつこいようですが、無理だけはしないでください。寝返りを打つのも辛いほどの筋肉痛になるかも知れませんし、それこそケガのリスクもあるので慎重に行ってください。あくまでも自己責任でお願いします。