通勤時間と交通費
多くの方が自宅から職場へ通勤する為に、毎日そりなりの時間やお金をかけています。
「会社から交通費が出るから構わない」という考えもありますが、失われた通勤時間は決して戻ってきません。
また通勤時間による損失は、お金や時間だけではありません。疲労となって確実に積み重ねていきます。
そこで今回は職場の近くへ引っ越すことによって得られる「様々なメリット」について紹介します。単純に通勤費の節約ということではありません。
通勤時間の短縮
忙しい朝の10分はとても貴重な時間です。
単純に通勤時間に余裕が生まれることは、この貴重な10分が増えることになります。
ダラダラ過ごす夜の10分ではありません。貴重な朝の10分です。
この貴重な10分が毎朝積み重なると考えてください。そして当然ながら帰宅する時間も加わります。
毎日通勤往復20分で年間200日出社するのであれば、4000分もの時間の節約です。約67時間です。これがもし30分もの通勤時間が短縮が出来れば、往復で12000分、200時間です。約8日分です。
一年間に8日分もの時間が得られるのであれば、家賃が少し高いことを考えても非常にメリットが大きいのではないでしょうか。
交通費削減のメリット
交通費が支給されない職場であれば、単純にその分の金額を節約することが出来ます。
浮いた交通費を現在の家賃にプラスして引っ越し先を決めるだけで、大幅な時間の節約が可能です。
また会社から交通費が支給されている場合でも、大きなメリットがあります。
会社から交通費が支給されなくなると、実は会社からの評価が上がります。
能力や給料が同じぐらいの同僚がいる場合、どちらがリストラ対象になるでしょうか。
交通費が高いということは、少なからずマイナス評価になります。
また「会社の近くに引っ越しきた」と伝えた上司にも、好印象を与えることになります。やる気アピールになるわけです。
通勤費の削減は節約という意味だけではなく、少なからず会社からの評価が上がる可能性があります。
体力の温存
長時間の通勤で疲れて出社した人と、職場の近くから元気に出勤してきた人では、仕事の能力にも当然違いが生まれます。
職場の近くに引っ越すということは、通勤で無駄な体力を使わないだけではなく、疲労を回復させる睡眠時間も確保できることになるので、生活の質、仕事の質を向上させる可能性が高くなります。
体力のある若い内はまだいいのですが、年齢を重ねるほど疲れが癒えずに積み重なっていくものです。
当然健康状態にも影響を与えます。大げさなことではなく、将来の医療費を節約することにつながるわけです。
もちろん帰宅も楽なので自由な時間も増えます。疲れが少なくなるだけではなく、身体をリフレッシュする時間もあるわけです。
今まで慌ただしくシャワーで済ませていた人が、ゆっくりとお風呂に浸かることになれば、気分がリフレッシュされるだけではなく、疲労も回復しやすくなります。
また職場の近くに引っ越すと「会社帰りに一杯!」という場合にもメリットが多いです。タクシー代のことを考えればさらに「もう一杯」いけるかも知れません。
これらのように職場の近くに引っ越すことで得られるメリットというのは、単純にお金や時間の節約だけではないということです。
まとめ 可能性を探る重要性
家族がいる方は簡単に職場の近くに引っ越しをする判断はできませんが、一人暮らしの方であれば職場の近くへの引っ越しを、一度考えてみてほしいと思います。
東京の都心部だと家賃がもの凄く高くなるのかも知れませんが、1時間もの通勤時間を30分に短縮するだけでも、大きなメリットがあるものです。
通勤時間も上手に活用すれば情報収集やトレーニングをすることも出来ますが、やはり少ないに越したことはありません。
わざわざ通勤中に行わなくても、ゆっくりと集中した方が効果が高くなるはずです。
また引っ越しをすると、イヤでもモノを処分することになります。
実は引っ越しが多い方ほどモノへの執着が少なくなります。引っ越しの度に定期的に断捨離をすることになるので、すぐに不要になるモノの基準が身につき、無駄なモノを購入しなくなります。引っ越しをする度にお金が貯まりやすい体質になるわけです。
引っ越し費用や敷金礼金のことを考えると、むしろお金が必要ですが、職場の近くに引っ越すことには、余りあるメリットがあるので検討する価値は高いです。
時間の余裕が生まれれば生活が確実に豊かになります。体力が奪われる時間が減れば健康になります。当然仕事の質も向上します。
会社側からすると交通費を削減した上で仕事の質が向上してくれるわけです。そんな素晴らしい社員を会社が無下に扱うわけありません。出世のチャンスが近づきます。
職場の近くに引っ越すことには多くのメリットがあります。一時的にお金は必要ですが、それ以上の見返りがあるものなのです。特に一人暮らしの方は検討してみてください。
もちろん家庭を持っている方でも家族の理解が得られないか、検討する価値は十分にあると思います。
最近引っ越した人は実感していると思いますが、引っ越す前の準備は所有しているモノと強制的に向き合うことになります。
いかに無駄なモノを購入していたのか、使いもしないモノを購入していたのか、深く実感することになります。ここでの学びは人としての成長にもつながります。
すると本当に大切なモノ、必要なモノが見えてきます。
無駄なモノを手放して肩の荷を下ろしてください。フットワークが軽くなった身体で通勤時間まで短くなれば、仕事の結果に繋がらない方が不思議なぐらいです。
もちろん全ての方が職場の近くに引っ越せるわけではありませんが、少なくとも検討する価値は多いにあると思います。
可能性を探っている内に、意外な選択肢が見つかるかも知れません。
もしあなたが社長なら、会社側を自宅の近くに引っ越しさせてもいいわけです。
たとえ引っ越しが無理だと判断をしても、検討することに価値があります。職場の近くに引っ越すメリットを理解することで、何かしらの方法がないかと脳が無意識に選択肢を探してくれるようになります。
電車やバスの乗り継ぎの新しいタイミングが見つかるかも知れません。快速や指定席の料金を検討しだすかも知れません。
始めから諦めていると、その選択肢が見つかることはありません。それらの情報を欲していない人は、それらの情報が目に入ってきても素通りしてしまいます。
結婚を意識した途端にゼクシィという雑誌が目の前に現れてきます。子供が生まれた途端に街中にベビーカーが増えます。アウディを購入しよう検討し始めた途端に街中にアウディが増えます。
どれも元から存在していたものですが、自分の中の認識が変わると、それらの情報が目に飛び込んでくるようになります。
情報が増えたわけではありません。認識が変わる前は目に入らなかっただけです。
だからこそ、一度職場の近くに引っ越すメリットをしっかりと理解し、検討してみてください。たとえ引っ越しできないとしても、新しい情報が見えるようになります。
これは引っ越しに限った話ではありません。節約も無理だと決めつけていると、選択肢が目の前に現れても気がつきもしません。
一方で日頃から節約の意識があると、新しい情報が目の前を通り過ぎると、パッと掴むことができるわけです。
直ぐに結果が出ないとしても、無意識が勝手に情報を見つけてくれるようになるので、今まで思いもしなかった方法が見つかるようになります。
引っ越し費用の節約方法だったり、住宅ローンや火災保険の節約方法だったり、今まで目の前を素通りしていた情報が飛び込んでくるようになります。
始めから諦めないでください。たとえ引っ越しが無理だとわかっても、何かしら出来ることが見つかるものです。認識を変えないと見えるものは変わりません。