健康管理のための時間
日々時間が少なくて悩んでいる方に「健康管理の為の時間を取れ!」というのは酷なようですが、実はコストパフォーマンスは非常に高いと考えられます。
健康管理がしっかりと出来ていれば病気にかかる可能性が下がります。病院代や通院する時間まで節約することになります。
年に何度か風邪でダウンしてしまうと数日間を無駄にしてしまいます。当然病院代もかかってしまいます。
一方で毎日30分でも健康管理の時間を確保出来れば、年間で10950分、182.5時間、約7日と半日分の時間です。
こう考えると失われる時間にそれほど大差がないように感じますが、時間の密度はまるで違ってきます。過ごした時間は同じでも密度を意識することがポイントになります。
時間の密度
時間の密度というのは、時間の過ごし方、質の違いと言ったところでしょうか。
体調が悪い人と絶好調の人では、同じ作業をしても質はまるで違います。これが残りの全ての時間に当てはまります。
仕事や遊びでも同じです。体調に不安を抱えながら遊ぶよりも、元気溌剌と遊ぶほうが満足度が高く、ストレス解消にもなります。
日頃から健康管理をするということは、全ての時間の質を上げることにつながります。
別のところで睡眠時間を削るリスクについて紹介しましたが、睡眠も健康管理に当てはまるので意識してほしいと思います。
間違った節約
節約に正しいも正しくないもありませんが、私が思う間違った節約というのは、健康を害する節約です。
極端なことを言えば賞味期限を過ぎた食品をもったいないからと食べて、お腹を壊すようなことです。それで病院に運ばれては節約どころではありません。
きちんと賞味期限を管理することは立派な節約ですが、行き過ぎると無駄に多く食べて健康を害することもあります。そもそもセール品は賞味期限が近いことも多いので気をつけなければなりません。
他にも歯ブラシが寿命を迎えているのにも関わらず、節約をして使い続けて虫歯になるのはバカバカしいことです。これも間違った節約です。
お気に入りの歯ブラシを安く購入するために上手に選ぶことは立派な節約だと思いますが、歯ブラシの質を下げたり、毛先が広がっていても使い続けるようなことは間違った節約です。
結果的にお金も時間も奪われることになります。本末転倒です。
食事も安い食品ほど太りやすい傾向があると言います。アメリカは肥満体国ですが、貧困層ほど太っている傾向があります。
お手軽にお腹を満たして満足度が高い食品といのは、カロリーや糖質が非常に高いものです。
食品の質を考えずに節約を意識し過ぎると、太りやすい食品に偏りやすくなってしまいます。
もちろん食事の量をしっかりと管理出来ていれば問題ないとは思いますが、節約思考の方は「お得サイズ」を選ぶ傾向があるので気を付けてください。
他にもファストフードに偏るのも危険です。確かに調理時間が早いので待ち時間を節約することは出来ますが、やはり栄養が偏るリスクがあります。
健康管理の時間を節約?
だからといって高額なスポーツジムや健康サプリメントを摂取しろと言っているわけではありません。
もちろんそれらが悪いわけではありませんが、そのようなことにお金をかけるよりも日常生活に健康管理を取り入れてほしいと思います。
一日辺り30分の健康管理といっても、まとめて取る必要はありません。小分けにすれば何とかなるのではないでしょうか。
エレベーターやエスカレーターを利用せずに階段を昇れば、数分はロスするかも知れませんが、健康管理には多いに役立ちます。
巷では「有酸素運動は30分以上続けないと意味がない」という方がいますが、決してそんなことはありません。
続けることで効率よく脂肪を燃焼させることが出来るのかも知れませんが、小分けにしたからといって全くの無駄ということはありません。
朝と夕方にラジオ体操をする人と、朝に集中してラジオ体操を第二まで行う人であれば、むしろ朝と夕方に分けて行う方が身体にいいと思いませんか?
一週間に一度だけ10キロランニングをするよりも、毎日2キロのウォーキングをする方が健康にいいと思います。
健康管理のための時間を取り入れらないと思っている方でも、少しずつなら取り入れられると思います。
歯を磨くときに軽くスクワットをすることも出来ますし、テレビを見ながらストレッチも出来ます。電車で立つことで体感が鍛えられるといいます。
健康管理を意識するだけで意外なほど方法が見つかるものです。日常生活に少しずつ取り入れてほしいと思います。
まとめ 積み重ねの健康管理
身体の健康を管理するということは、実はお金と時間の節約につながっています。即効性がないので理解しにくいのですが、とても大切なことです。
お金の節約も大切ですが、あまり極端になって健康を害するような節約はしないように気を付けてください。
スーパーのお弁当やお惣菜を閉店間際で半額で購入すると、確かに節約することが出来ますが、時間の経過した揚げ物は酸化しています。
その日のうちに食べてしまうのであれば大丈夫でしょうが、次の日のお弁当にしてしまうと、かなり酸化した油を取り入れることになるわけです。
りんごの切り口が空気に触れると赤茶色に酸化するように、揚げ物も非常に酸化しやすいので極端に偏らないように気をつけてください。
逆に納豆やヨーグルトなどの発酵食品は、賞味期限ギリギリが最も乳酸菌などが増えているそうです。
そのような食品が半額であればお得だと思います。お金の節約だけではなく健康管理にも役立てることが出来ます。
目先のお金の節約だけにとらわれることなく、上手に見極めて健康管理につなげてください。それが結果的にお金も時間も節約することになり、日頃のパフォーマンスを向上させる健康管理につながります。
全く同じ時間を過ごしたとしても、健康状態によって密度が変わることを意識してほしいと思います。