簡単な節約術とは?
当サイト「節約はレジャー!」をはじめ、世の中には様々な節約術があるものですが、最も簡単な節約術というのは、細かな節約テクニックを取り入れることではありません。
節約をする意味、必要性を頭でしっかりと理解することこそが、最も簡単な節約術と言えます。
これはダイエットで例えてみると、わかりやすくなります。
ダイエットが成功する人の特徴
誰もがダイエットのテクニックを知っているものです。要は食べる量を減らして運動をすればいいだけです。
もちろんそれぞれの状況に合わせて、細かなダイエットテクニックが役立ったり、相性が良かったりすることもありますが、体重を落とす方法はいたってシンプルです。
誰もがダイエットのテクニックを知っているのにも関わらず、成功する人と失敗してしまう人がいる理由は、ダイエットをする目的の「明確さ」に違いがあります。
「なにがなんでもダイエットを成功するぞ!!」
といった根性論の話ではありません。
あくまでもダイエットは手段であり、その先に何かしらの目的があります。
異性にモテることだったり、お気に入りの洋服を身に着けることだったり、健康を取り戻すことだったり、仕事で有利に働いて収入がアップすることだったりと、人によって目的は違いますが、ダイエットに成功する人は、ダイエット後に得られるメリットをしっかりと理解できています。
一方でダイエットに失敗してしまう人というのは、このダイエット後に得られるメリットが曖昧な傾向があります。
誰もが異性にモテたいとは思うものですが、その本気度が違うということです。
「心から大好きなあの人を振り向かせる!」といった明確な目的がある人であれば、ダイエットによる日々の苦痛を感じる度に、「これでまた少しあの人に近づいた」とポジティブに捉えられ、快感すら得られます。
一方で何となく「モテたいなぁ~」ぐらいの目的だと、あっさりとダイエットによる苦痛に負けてしまいます。
- 別にモテなくてもいいか
- 結婚しているし
- 痩せてもモテるとは限らないし
など、ダイエットを行わない方が良い理由を、都合よく見つけてしまいます。
健康の為にダイエットを始めた人も同様です。健康診断でとんでもなく悪い数値が出てしまえば、多くの方がダイエットを成功させることが出来るのは、「このままでは危ない」といった危機感により、頭の中で「正常値に回復させる」という明確な目的が無理やり設定されるからです。
もしこれがちょっとした数値オーバーだと、なかなかダイエットに気持ちが向きません。これといったダイエットを行うのではなく、カロリー控えめの食品を選ぶようなことしかしません。
一方で「バリバリ働いて大切な家族を守ろう!」といった強い目的がある人は、それぞれの仕事に適した体型に向かうようになります。
太っていることが有利に働く仕事は滅多にないので、自然と動きやすい健康的な身体になっていきます。
あくまでもダイエットは手段であり、目的ではありません。
ダイエットに成功する人というのは、ダイエットの先に明確な目的があるからこそ、当たり前のようにダイエットに取り組むことができます。
「痩せたらモテるかも~?」では、なかなか痩せられません。ダイエットによる苦痛にあっさりと負けてしまいます。
例えば「今年中に富士山に登りたい!」という強い目標がある人は、日頃からエスカレーターを使わずに階段を使うものです。
テレビで富士山の情報が放送されていれば気になりますし、登山者の恰好や体型など自然と必要な情報を吸収していき、富士登山に向けた身体になっていきます。
一方で「いつかは富士山に登ってみたいなぁ~」ぐらいの目標だと、必要な情報を積極的に調べることもありません。
富士登山に適した身体に近づくことは出来ません。
これが目的の差です。これらは節約に成功する人と失敗する人にも当てはまります。
節約に成功する人の考え方
誰もがダイエットのテクニックを知っているように、誰もが節約の方法を知っています。シンプルに無駄な出費を減らせば節約できます。
ダイエットが成功する人と同じように節約に成功する人というのは、あくまでも節約は手段であり、その先にしっかりとした目的がある人です。
老後の為の蓄えなのか、子供の学費の為なのか、夢のマイホームの頭金の為なのか、海外旅行に行く為なのか、人それぞれ節約をする目的は違いますが、これらの目的を達成したい気持ちの差が、節約の成功を左右します。
これといってマイホームを夢見ていなかった人が、会社の同僚や友達から「マイホームを持つのは普通だよ」などと言われ、「へぇー、そういうものか」とマイホームの頭金を貯めようとしても、上手くいくものではありません。
それほど強く手に入れたいものではないので、遊びや食費を削ってまで節約をしたいとは思えません。遊びや食事によって得られるメリットが勝ってしまいます。
マイホームを手に入れることが正しいかどうかは別の問題ですが、もしマイホームを手に入れたいと考えている方は、
「どうしてマイホームを手に入れたいのか?」
と自分と向き合ってみてください。
- 周囲の人の意見に流されただけなのか
- 家族の幸せの為なのか
- 大好きな趣味(車のガレージなど)の為なのか
など、何かしらの理由が見えてくると思います。その理由と向き合うことこそが、目的を明確にするテクニックです。
「大切な家族の為にマイホームを手に入れよう」と考えられたのであれば、遊びや食費を削ったとしても「これでまた家族が喜ぶマイホームに近づいた!」と満足感が得られるようになります。
節約の先に明確な目的がない人の日々の節約は、その節約による苦痛しか感じませんが、節約の先にしっかりとした目的がある人の節約というのは、その節約による苦痛が快感に感じられるようになります。
例えば、喉が渇いた時にジュースを我慢して水で済ませたとします。これといった目的がない人は「あ~ジュース飲みたかったなぁ」と辛い気持ちになりますが、明確な目的がある人は「よし、我慢したおかげで100円節約できた!」と嬉しい気持ちになります。
ダイエットでも同じです。コーラを飲みたいけど水で我慢した場合、ダイエットの先にこれといった目的がない人は、辛い気持ちにしかならないので不満を抱えることになります。いずれ爆発してリバウンドするかも知れません。
一方でダイエットの先に明確な目的がある人は、我慢をした辛さが頭の中で快感に変換されます。
全く同じ行為でも目的の差によって、苦しく感じる人と嬉しく感じる人がいます。
だからこそ、もっとも簡単な節約術というのは、節約の先の目的を明確にすることです。
目的が明確になればなるほど日々の節約による苦痛が楽しみに変換されるようになるので、どんどん節約が楽しくなっていきます。節約による苦しみから解放されることこそが、「節約術」の術という言葉に相応しいのではないでしょうか。
まとめ 節約の先
お金に関する知識は義務教育で学ぶわけではないので、個人によって知識レベルに差があります。なので節約の細かなテクニックを学ぶことが悪いわけではありません。
ただ節約の先にしっかりした目的がないと、細かなテクニックばかりに偏ってしまいます。
生活レベルを落とさずに、節約をすることばかりに偏るようなことです。
固定費を削減する節約テクニックは確かに有効ではありますが、これは食べる量を変えずにダイエットを行うようなことです。
食べる順番を気にしたり、低カロリーな食品を選んだり、消化を促すサプリメントを飲んだりすることが悪いわけではありませんが、普段の生活習慣をいっさい変えることなくダイエットを成功させるのは難しいものです。
もっと根本的に食べる量を抑えたり、運動を取り入れることの方が、ずっとダイエットに効果的なのは誰もが理解できると思います。
同じように節約も生活を変えることなく行っていては、なかなか成果につながりません。もちろん始めは節約の効果がありますが、どうしても固定費には限度があるものです。
仕事帰りにコンビニで毎晩ビールを買っていた人が、価格の安い発泡酒に変えることも節約とは言えますが、より根本的にビールそのものを我慢してしまう方が、節約に効果的なのは理解できると思います。
何からなにまで我慢しろと言いたいのではありません。ここを勘違いしないでください!
節約の先に明確な目的がある人というのは、
ビールによって得られる快感と、目的に近づいていく快感を戦わせて勝つことが出来る人です。
曖昧な目的のままでは、日々のちょっとした楽しみに勝つ事が出来ません。
だからこそ、頭の中で節約の先にある目的を明確にする必要があります。明確になればなるほど快感が強くなり、ビールのような楽しみに打ち勝つことが出来るようになります。
もちろん食事を我慢するような極端なことではありません。食事を抜いて不健康になってしまえば、目的から遠ざかってしまいます。
あくまでも目的を達成したいという強い気持ちがあるからこそ、日々の様々な選択基準が変化していきます。
食事を節約するにしても、栄養が少なさそうモノは選びません。
栄養バランスや価格も含めて、最も目的達成に役立ちそうなモノを自然と選べるようになります。そして実際にそのような食品が美味しく感じられるようになります。
ジュースを我慢して節約をしたことで快感が得られるように、揚げ物を我慢してカロリーの低い煮物を食べたことでも快感が得られます。その選択が目的達成の為に役立っている(安い、健康、ダイエットなど)と感じられるからです。
節約が上手くいく人というのは、何のために節約をしているのかが明確な人です。だからこそ節約の先の目的と向き合ってみてください。
その目的が明確になればなるほど、自然と節約生活に変化していくものです。そこに苦痛は全くありません。むしろ快感が溢れている生活です。
これこそが、もっとも簡単な節約術と言えるのではないでしょうか。