節約はレジャー!

知識が増えると物が減ると語るベテランキャンパーが素敵!

キャンプに必要な道具

私自身はキャンプが好きというわけではないのですが、防災知識として役に立つ情報はないかと電子雑誌の読み放題でアウトドア系の雑誌を読んでいると、思わず関心してしまう言葉に出会いました。

それが、

知識が増えると物は減る

です。

ベテランキャンパーほど道具が少ない傾向があり、知識があるだけに現地調達で何とでもなってしまうのだそうです。凄い人だとテントですら現地のもので作ってしまうそうです。

一方でキャンプの初心者ほど様々な道具を用意するので、荷物が重たくなってフットワークが悪くなり、その内に面倒になってキャンプからも遠ざかってしまう事が多いのだそうです。

分かりやすい例でいうと火起こしのような事です。ベテランキャンパーの多くは現地で小枝や枯草を集めて火を起こし、少しずつ火を大きくしていきながら太い木にも火をうつす事ができるのですが、初心者ほど便利な着火剤や炭に頼る傾向があります。

キャンプに関する知識がある人ほど、少ない荷物で旅立てるので毎週末のようにキャンプを楽しめるのですが、荷物が多い人ほど準備に手間取ってしまい、キャンプによる喜びよりも苦しみが勝ってしまいます。

別に初心者キャンパーが悪いと言いたいわけではありませんが、この「知識が増えると物が減る」という考え方は、日常生活にも当てはまる事だなと感じました。

私自身も節約をするようになってから格段に物が減りましたし、新しい物が必要になった場合でも、まずは手持ちの物で代用できないか考える習慣が身につきました。

本質と向き合おう

みんなで持ち寄った食材を高級グリルで焼いてバーベキューするのもキャンプの楽しみ方ではありますが、現地にある木を使って火起こしをしたり、食料を調達して調理する事ができると、よりキャンプの楽しみの本質につながるような気がします。

キャンプに何を求めるのかも人それぞれ違いますが、その事によって得られる体験にこそ価値があるのであり、そこに向き合っているベテランキャンパーほど物が少なくなるというのは、自然な流れなのだと思います。

日常生活でも本質と向き合う機会が多いほど、物へのこだわりは薄れていきます。

例えばトイレ掃除といったものでも、便利そうな様々な専用グッズが売られていますが、それらを揃えた事でトイレの空間が圧迫されてしまったり、様々な匂いが混ざってしまうかも知れません。

気持ちの良い空間のトイレにしたいのであれば、小まめに掃除しながら換気をするだけで十分かも知れないのに、良い香りがする芳香剤のせいで悪臭を感じ取れないだけに、専用の薬剤でないと落ちない頑固な汚れになってしまうかもしれません。

参考トイレの悪臭の意外な原因

自宅でリラックスしながら音楽を聴いて心地の良い気持ちを味わいたいのであれば、豪華なオーディオセットを揃えるより、良質なヘッドホンで聴いた方が住宅環境に適しているかも知れません。

もちろんオシャレなデザインの芳香剤や高級オーディオを置く事で、インテリアとして機能する事もあるので、それが悪いと言いたいわけではないのですが、そこを一番に重要視して選ぶのであれば、リフォームや住宅選びといった基準と向き合った方が、より本質に近づくような事です。

本質に蓋をして何となく誤魔化してしまうと、余計な物が増えて生活(手間やスペース)を圧迫してしまう事が珍しくありません。

世の中には便利そうなグッズが色々と売られていますが、それらをたくさん所有しているせいで一部屋潰れたり、探す手間やメンテナンスの手間が増えている家庭も多いと思います。

繊細な加減が求められる日本食の料理人であれば、たくさんの包丁を使い分ける価値があるとは思いますが、一般家庭でも同じように揃えてしまうと手間ばかりが増えてしまいます。

頻繁にリンゴの皮むきをする家庭であれば、果物ナイフがあると便利ではありますが、たまにしかリンゴの皮を剥かないのであれば、普通の包丁で事足りるはずです。

中華の料理人は大きな包丁と中華鍋だけで何でも作ってしまいます。一般家庭に大きな中華包丁が良いわけではありませんが、ちょっとした知識や技術があれば、普通の包丁でも大抵の食材を切り分ける事が出来るのではないでしょうか。

私は18歳の頃に一人暮らしを始めるタイミングで、母親から使っていない包丁を譲り受けたのですが、かれこれ20年以上も研ぎながら使い続けており、他の包丁は一つも所有していません。

一度だけ専門のお店で研いでもらった事もあるのですが、切れ味が良くなり過ぎてしまい、むしろ使いにくさを感じてしまったので、ホームセンターで購入した安い砥石で半年に一度ぐらい自分で研いでいます。

このような使い方が正しいと言いたいのではなく、「適度に切れる包丁があれば良い」という私なりの基準を満たせているので、何も不満はありません。

節約を意識するようになってからは、あらゆる事でこのような捉え方を出来るようになりました。ベテランキャンパーが「知識が増えると物が減る」と考えているように、あらゆる事にも当てはまるのではないでしょうか。

単純に価格が安いものばかりを選ぶ節約方法もありますが、その考え方だと物は際限なく増えていってしまいます。しっかりと自分が求めている基準を満たせる物といった本質と向き合うようになると、余計な物が増える事もありません。

苦手な事の克服も上手くなる

物事の本質と向き合うようになると、自分の苦手な事やストレスが溜まる事も分かってきます

トイレ掃除といったものでも悪臭の中で掃除するのはストレスになりますが、気持ちの良い空間のトイレの掃除はそれほど苦にならないので、私は毎晩就寝前の最後のトイレを済ませた後の1分ぐらいで、サッと掃除をするようになりました。

日によって掃除のポイントは分けていますが、これだけでも綺麗な状態を保てるものです。

とにかくトイレの悪臭が苦手なのであれば、鼻栓を購入するなり、強力な芳香剤で誤魔化すなり、掃除業者に頼むといった選択肢もあるので、それはそれで悪いわけではありません。

人それぞれ得意な事、苦手な事があるように、水垢が何よりも苦手だという人もいれば、鼻が敏感で悪臭に弱い人もいます。

そのようなストレスが溜まる苦手な事を我慢してまで自分で行うより、自分の好きな事、楽しい事、苦にならない事で節約できたお金を、あえて苦手な箇所に使う事でストレスや手間を無くす事ができます

部屋の掃除といったものでもバケツと雑巾さえあれば、僅かな水道代だけで済ませられるものですが、私は手に雑巾の匂いが移ったり、ゆすぐ時に洗剤が手について荒れるのがイヤなので、お掃除ワイパーで済ませるようになりました。

参考手荒れを治す方法はシンプル?

昔は掃除機を利用していたのですが、掃除機はアパート暮らしだと夜間に使うわけにはいきませんし、便利そうだと思ってサイクロン式を選んでしまった事もあり、フィルターの掃除で手が汚れるのがイヤだったので、手に直接汚れが付かないお掃除ワイパーがベストな選択になりました。

節約という意味ではホウキや雑巾の方が安く済みますが、苦手なポイントは適度にお金を使って解決しています。

部屋の掃除といっても徹底的に除菌をしなければ気が済まない人にとっては、この方法はベストではありませんが、それぞれの人が納得できる基準をしっかりと見極める事で、よりベストな方法が見つかるのではないでしょうか

フィルター掃除も簡単な最新のサイクロン掃除機を購入するのも悪くはないと思いますが、夜型の生活に人にとっては騒音のせいで使いにくくなる事も考えられます。

何よりも掃除が嫌いな人にとっては、お金を払ってまで清掃会社に頼む価値がありますし、お掃除ロボットや空気清浄機が適しているかも知れません。

ただ何となく便利そうだからとお掃除ロボットや空気清浄機を取り入れても、本質とズレていると大した効果がなく、無駄な買い物になってしまいます。

他に私がお金をかけている苦手なポイントだと、使い捨てのポリ手袋があります。昔からゴム手袋の匂いが手に付くのがイヤで、手の油分が奪われる石鹸や洗剤などもなるべく使いたくないので、使い捨てのポリ手袋は私にとっては最適な選択肢となってくれました。

節約という意味では最適な選択肢ではないのですが、汚れが付着する片手だけにはめてお風呂やキッチンの排水溝などの掃除をまとめて行う事で、なるべく無駄にならないように工夫しています。

これも絶対に正しいのではなく、素手で構わないという人にとっては無駄な買い物ですし、洗剤で手が荒れない人にとっても必要のない物です。何度も洗って使えるゴム手袋の方が相性が良い人もいますし、これといった正解があるわけではありません。

あくまでも自分の基準に当てはめて考えるしかありません。

世間一般の常識のようなもので便利そうだからと選んでしまうと、期待していたほどの効果が得られないばかりでなく、無駄な物が増えて管理や手間まで増えてしまいます。もちろんお金も失われてしまいます。

まとめ 物より思い出

戦後の物が少ない時代を過ごしてきた人ほど、なかなか物を処分できずに貯め込んでしまう傾向があるものですが、それらの不要な物のせいで生活を圧迫している事は珍しくありません。

ちょっとした探し物をするにしても大変ですし、地震が起きた時の二次被害も広がるかも知れません。

子供たちの為に迷惑を掛けたくないのであれば、転倒するリスクがある物は処分した方が良いですし、亡くなった後に迷惑を掛けない為にも生前整理をしておいた方が、子供たちの為になるはずです。

参考老い支度は何歳から?

もったいないという気持ちは分からなくはないですが、二度と必要にならないかも知れない物の為に住宅のスペースを奪われたり、自然劣化(風化)してしまうかも知れません。

さっさと誰かに譲ったり、リサイクルショップなどで手放していれば、その物が誰かの役に立ってくれる可能性があります。その物にとっても役割を全う出来て幸せな事ではないでしょうか。

ある程度のお金と知識さえあれば、大抵の物は再び手に入れる事ができます。

もちろん今の生活に必要な物は別ですが、「いつか」の為に今必要のない物まで所有していると、その本質から逸れてしまってしまうものです。

ベテランキャンパーが語っていた「知識が増えるほど物が減る」という名言は、日常生活のあらゆる事に当てはまるので、安易に物を増やして解決するのではなく、しっかりと本質と向き合う事が大事なのではないでしょうか。

お金持ちならあらゆる事をプロに任せた方が効率が良いのかも知れませんが、一般の人はそうではないと思うので、自分にとって苦にならない作業であれば、それほどお金を掛けずとも楽しみながら解決できる方法が見つかるかも知れません。

お母さんが子供の為にキャラ弁を作るような事も、食事で栄養を摂取するという意味では無意味な事ですが、子供が喜んでくれる姿を見るのが何よりも嬉しいと感じている母親にとっては、手間や時間をかける価値があります。

ただその為に早起きして身体の調子を崩してしまうと、お母さんの事が大好きな子供にとっては辛い事なので本質からズレてしまいます。それだったらキャラ弁ではなく、キャラクターデザインの弁当箱にする程度が良いかも知れません。

インスタ映えの為にデザイン重視の食材で栄養バランスまで崩れてしまうと、何よりも大事な子供の健康が損なわれてしまうかも知れません。

ご飯の上に海苔で顔をつくるぐらいであれば、それほどお金も時間も掛かりませんが、こだわり過ぎてしまって本質からズレてしまっているケースがあるものです。

もしかしたら今までと同じお弁当箱に、子供の好きなキャラクターのシールを貼るだけで喜んでくれるかも知れません。本質と向き合う事で意外な解決策が見つかるかも知れません。

他にも洗い物が苦手でストレスが溜まるからと安易に食洗器の導入してしまうと、キッチンのスペースが奪われて調理しにくくなるかも知れません。

もしかしたら食器をワンプレートにしたり、油汚れが残らない料理を選択す事で、随分と楽になったかも知れません。

頑固な油汚れの料理の時だけ、あえて使い捨ての紙のお皿を使うという選択肢もありますし、様々な解決策が考えられます。

もちろん食洗器が悪いという事ではなく、しっかりとスペースを考慮した上で選べば良いとは思いますが、キッチンそのものをリフォームしたり、引っ越しという選択肢も見えてきます。

料理が苦手なら外食やお弁当の方がよりベストな選択肢かも知れませんし、毎晩お弁当を宅配してくれるサービスの方がお財布に優しいかも知れません。

全く料理をしない人ならキッチン周りのスペースを倉庫代わりに使えるので、今よりも家賃の安い部屋で十分かも知れません。

年に一回ぐらいしかキャンプをしない家庭であれば、レンタルの方が安く済むかも知れませんし、部屋のスペースも奪われません。車のトランクにキャンプ用品を積みっぱなしにしていると、車の燃費が悪くなってしまうように、物を所有しているだけでも様々なデメリットがあるものです。

何が正解かと決められるものではありませんが、本質からズレてしまっているのに無理して頑張ってしまったり、お金や手間をかけて解決したとしても、あまり良い結果にはつながらないので、日頃からしっかりと本質と向き合いながら、自分にとって最適な選択肢を考えられるようになってほしいと思います。

「知識が増えるほど物が減る」という考え方は、あらゆる事に当てはまるものですよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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