節約はレジャー!

節約が快感になる人の考え方、苦痛になる人の考え方の違い

節約の意味

一般的に節約をする意味、理由というのは、多くはお金を貯めることになりますが、その節約をしたことによって貯まったお金の意味は、人それぞれ違います。

  • なんとなく節約をする人
  • 借金があるから節約をする人
  • 老後に不安を抱えて節約をする人
  • 欲しいものがあるから節約をする人
  • 将来の目的達成の為に節約をする人

どれが正解というわけではありませんが、節約をして貯めたお金の使い道によって、節約は快感にも苦痛にも変化します。この違いをしっかりと理解しておかないと、節約が苦痛になってしまう可能性があります。

節約が快感に感じる人の考え方

節約が快感に感じる人の考え方というのは、要するに節約をすることが気持ちいいと感じている人です。

気持ちよさを感じるポイントが人それぞれ違いますが、節約という行為そのものに気持ちよさを感じているのではなく、それによって得られるであろう結果に気持ちよさを感じている人のことです。

これはパブロフの犬で考えるとわかりやすくなります。

毎回エサをもらう前にベルが鳴ることを学んだパブロフの犬(の脳)は、餌が目の前になくても、ベルだけでヨダレを垂らすようになります。

節約に快感を感じる人も凄く似ています。

節約という行為そのものではなく、その節約によって得られるであろう未来(目的が達成に近づくこと)に気持ちよさを感じています。

パブロフの犬は食事をする前から幸せな気持ちになっています。

節約が苦痛に感じる人の考え方

一方で節約が苦痛に感じる人の考え方というのは、この逆になります。

パブロフの犬に初めてベルを鳴らした時は全くよだれが垂れません。「ベル=エサ」という思考回路が出来上がっていないからです。

節約が苦痛に感じる人は、目の前の節約という行為の先をイメージできていないと言うことです。

特に漠然としたイメージだと難しくなります。老後の不安、なんとなく将来が不安という考えでは、明確なゴールが設定できません。

一方で借金や目的があって節約をしている方は、具体的な数字がイメージしやすい傾向があります。

いつまでにいくら節約すればいいのかわかるので、ゴールまでの道筋を頭の中に具体的に描くことが出来ます。

老後にいくら必要なのかイメージできないと、どんなに節約をしても不安は解消されません。たくさんの貯金を持っているのにも関わらず、不安な老後を過ごしている方は珍しくありません。

また何となく将来が不安だという理由で節約をしても同様です。いくら貯めたらいいのかわからないので、不安は解消されません。

このままだと節約に苦痛を感じ続けてしまいます。

気持ちよさの正体

犬は他の動物に比べると頭が良いとは思いますが、流石に一回のしつけで全てを理解できるわけではありません。

しつけを何度も何度も繰り返すことで、飼い主の反応の違いを感じ取り、飼い主が喜ぶ反応を選択するようになります。

賢い犬というのは、犬自身の気持ちよさを優先するのではなく、飼い主の笑顔に気持ちよさを感じるようになるわけです。

動物園のショーなどのしつけでは、もっと単純に飼い主の笑顔ではなく、エサを貰えるという行為と直結させることで、飼い主(従業員、または参加する観客)が変わっても同じような行動が取れるようになります。

これらの行動の流れを簡単に説明すると「洗脳」です。洗脳したい側が相手の気持ちよさを利用して、特定の行動を促しています。

この気持ちよさがポイントになります。誰かにコントロールされている気持ちよさではなく、本当の自分の気持ちよさをコントロールする必要があります。

しっかりと節約の先に訪れるであろう未来をイメージし、そこまでの道筋が見える(ベルが鳴るとエサがもらえる)ようになると、その道を歩んでいく最中から快感が得られる(ヨダレを垂らす)ようになります。

脳の仕組み

食べ物を食べた時に気持ちよさを感じるのは、誰もがイメージできると思います。

ですが、その気持ちよさは実際には食べ物を食べる前から感じています。だから食べようとするわけです。

現代だと食べ物屋さんのディスプレイだったり、他のお客さんの料理の見た目や香りに影響をうけます。

または焼き鳥や鰻屋の換気口から漂う香りなどです。これは意図的に仕掛けられています。

このような情報を脳が受け取ると、パブロフの犬のように実際にヨダレがたれなくても、食欲が刺激されて口の中につばが出てくるものです。

これが大昔だと何かしらの獲物に当てはまります。イノシシや鹿を見つけた途端に「いたー!」となって襲いかかるわけです。

獲物を見つけた時点で脳は気持ちよさを感じています。「今晩はご馳走だー!」と脳の中でイメージし、快感(ドーパミン)と共に獲物を狩りに行きます。

だから多少の危険を顧みずに狩りをすることができるわけです。

もしお腹がいっぱいで同じようなシチュエーションに出くわした場合は、わざわざ危険な狩りをする必要はありません。

獲物を発見しても気持ちよさを感じないどころか、むしろ危険だから逃げようと判断するかも知れません。

現代の狩人ならお金の為にいくらでも狩るのかも知れませんが、肉の保存方法もない大昔だと必要以上に狩ることはありません。

お腹がいっぱいのライオンの前にムーの群れが通りがかっても、決して襲うことはありません。

脳は気持ちよさを感じるのであれば、いくらでも行動を促します。

この気持ちよさを他人にコントロールされることを洗脳と呼ぶわけです。親から子への場合は教育とも言いますが、仕組みは同じです。

親が子供にとって勉強をすることが良いことだと思っている場合、「きちんと宿題をしないとサンタさんが来ないぞ!」などと言うわけです。

これはあくまでも親の都合です。もしイチローのお父さんが同じことをしていたら、今のイチローの活躍はなかったのかも知れません。

もしかしたら勉強の方で大スターになったかも知れませんが・・・。

洗脳(教育)とは良い悪いは別として、他者の気持ちよさの定義の書き換え、コントロールということでもあります。

これを他者ではなく、自分の脳に対して行うことを「自己洗脳」と言います。自分の意思で選択するので、本当はやりたくもない(勉強など)のに、無理やりやらされる(クリスマスプレゼントに釣られる)ことにはなりません。

気持ちよさのコントロール

親が子供に勉強をさせることが悪いこととは言いませんが、国や文化や時代が変われば正しいという定義も変わります。

少し前の日本だと学校で勉強することよりも、家の畑仕事を手伝うことの方が親にとって都合が良い時代がありました。

畑仕事も手伝わずに勉強をしていたら怒られていたわけです。偉人伝などにしばしばあるパターンです。

正しいという定義に正解はないのですが、少なくとも自分の意思で選ぶ必要はあるのではないでしょうか。

分別がつかない子供は悪気もなく虫を潰してしまうものなので、ある程度は親や教育者が導いてあげる必要がありますが、大人になっても誰かに導かれたままに行動していると息苦しくなります。

息苦しさの正体が、気持ちよくないということです。

他者によってコントロールされた洗脳なので、本心とは違う行動をしています。

だからこそ、自分の気持ちよさをしっかりとコントロールしてください。他者に仕掛けられた洗脳を解いてくだい。

本当にあなたが気持ちよいと感じる行為を見つめ直すことが、他者から仕掛けられた洗脳を解くヒントになります。

誰かに無理やり節約をさせられても気持ちよさは感じられません。一方で本心から節約が必要(目標達成のために必要)だと感じられると、日々の節約から快感が得られるようになります。

気持ちよさの正体

脳は気持ちよさに従います。

気持ちよさを感じるポイントに従順です。

この気持ちよさを感じるポイントは人それぞれなのですが、多くの方が他者から仕掛けられた気持ちよさの定義に影響を受けています。

押し付けられた気持ちよさとでも言いましょうか、世間の常識の気持ちよさに従っていると、本当の気持ちよさを感じることが出来ません。

マイホーム、マイカー、結婚、海外旅行、etc

どれも自分で納得して選択しているのであればいいのですが、「周りの人が持っているから」という判断基準で選択してしまうと、そこに気持ちよさを感じることは出来ません。

「30になったし、そろそろ身を固めようかな」という判断で結婚相手を選ぶようなことです。そこには気持ちよさよりも打算が上回ります。

負け組、負け犬になりたくないという不安ベースで結婚相手を選ぶと、不安は解消されても気持ちよさは感じられません。

食べ物の好みなら多くの人が自分で判断できるはずです。そこに他者からの情報が介入する必要はありません。もちろん参考にするのは構いませんが、判断の基準を変える必要はないということです。

本当は美味しいと感じていないのに、周りの人が美味しいと言っているから、ミシュランの星がついているからと、食べログの評価が高いから、と判断基準を書き換えてしまうと、本当の気持ちよさは感じられなくなってしまいます。

節約の気持ちよさも全く同じです。何のために節約をしているのか、しっかりとイメージしてください。

まとめ 答えは自分の中

悲しそうに貯金箱を眺める女性節約がブームだからと言って節約をしても、全く気持ちよさは感じられません。お金に余裕があるなら節約などする必要はありません。

また不安ベースの節約でも気持ちよさは感じられません。その不安は誰かに押し付けられている可能性が高いからです。

「老後に〇千万円必要」といった情報を何も考えずに受けいれてしまうと、不安は益々増大してしまいます。

本当に〇千万円必要なのか、しっかりと考えてください。東京の一等地に住んでいる方と田舎に住んでいる方では、生活費は全く違うはずです。

老後の不安押し付けてくるのは、大抵は投資会社や保険会社です。不安をさんざん煽った上で、解決策として自社のサービスを押し付けてきます。

一方で節約の先に目的がある方は、他人から見ると苦しそうな節約でも気持ちよさを日々感じているものです。

たとえば「自分の洋食屋さんを持ちたい」という夢がある若者は、飲食店で皿洗いのアルバイトをしていても生き生きと目を輝かせているものです。

皿洗いをしながら食器の種類を学び、食品の盛り付け方や味を盗むことだって出来ます。将来のイメージに役立っていると感じられるので、辛い皿洗いでも気持ちよさを感じています。

一方で何となくアルバイトをしている若者だと、決してこのような気持ちよさは感じられません。ただただ時間が過ぎるのを待つ苦痛が続きます。

傍から見れば同じ皿洗いという行為でも、当人が感じている気持ちよさは全く違います。

これは世間一般で苦しいと言われているダイエットや筋トレでも同様です。ダイエットや筋トレが成功している方というのは、その行為に気持ちよさを感じています。

具体的な未来のイメージが頭の中に明確にあるので、パブロフの犬のヨダレのように、筋肉痛から気持ちよさを感じるようになります。

ダイエットや筋トレが成功する前から気持ちいいので、当たり前のように成功への道筋を歩むことができます。

節約も同じです。未来のイメージがない節約は苦痛にしかなりません。

節約に快感を感じられない方は、改めて何の為に節約をしているのかを明確にしてください。

漠然とした不安ではなく、冷静に節約をする理由を見極めてください。

不安の正体が誰かの押し付けだとわかれば、もしかしたら節約をする必要すらなくなるかも知れません。

だからこそ、あなたが心から気持ちよさを感じるポイントを大切にしてください。

大切にすればするほど気持ちの良い選択ができるようになり、その他の押し付けられていた多くの選択(洗脳)から解放され、結果的に無駄な買い物も減って節約にもなるものです。

心から美味しいと感じるおふくろ味が人それぞれ違うように、誰かに決められることではありません。そこに正解はありません。

その気持ちよさの大切さに気づくと、それ以外の押し付けられた偽の気持ちよさ(世間の常識)が見えてきます。

するとあまりにも不要なモノが溢れていたことに気がつきます。それらを手放すことに気持ちよさを感じられるようになります。

これが断捨離の気持ちよさを感じている人の特徴でもあります。どんどん肩の荷がおりて身体が軽くなっていくので、節約だけではなく健康にもなります。

モノを所有することが悪いのではありません。それが心から気持ちよさを感じるモノであれば、いくら所有してもいいと思います。

何かのコレクターのように本人が満足しているのであれば問題はありません。それはお袋の味と同じです。その人の基準で選択しています。

改めてあなたが大切だと感じるモノ、気持ちよさを感じるモノ、気持ちよさを感じる行為を見つめ直してください。目をつぶってリラックスすると向き合いやすくなると思います。

多くの方が食べ物の好みや音楽の好みは自分で選択できています。その選択する時の気持ちよさを、あらゆるモノに広げていくのがポイントです

流行の洋服や髪型が全ての人に似合うわけがありません。あなたに似合う洋服や髪型を選ぶように、あらゆるモノを選択してください。もちろん必要のないモノは排除してください。

そもそも今年の春に流行る洋服や色が事前に発表されている時点でおかしな話です。流行とは本来結果論のはずです。流行する前から流行させようとする人がいます。

流行のカラーを流行らせる為には、先に繊維メーカーを巻き込んで生地を大量生産する必要がありますし、ファッション雑誌でもシーズン到来前から紹介する必要があります。

そもそも新しい流行を作らなければ新しい洋風は売れません。あくまでも結果論ではなく、先に決められた流行があります。まさに洗脳なわけです。

ほどほどに流行を取り入れることが悪いわけではありませんが、あくまでも自分のフィルター(選択基準)を一度通す必要があります。それが自分にとって気持ちよさに繋がるのであれば問題ありません。

流行しているからと自分に全く似合わない洋服を、ろくに考えることもなく、試着もすることなく取り入れることは、完全に洗脳された結果です。

洋服だと比較的わかりやすいですが、様々な商品でも同じような状態になっていることに気がついてください。驚くほど必要もないモノがあるものです。(⇒ネコにとっては格好の遊び相手かも知れませんが)

そのような情報に惑わされない為にも、しっかりと自分の気持ちよさを大切にしてください。結果的に他人の洗脳の影響を受けにくくなります。

節約に快感を感じられない人こそ、改めて自分の気持ちよさを大切にしてください。

自分のフィルター(判断基準)の汚れ(洗脳)を掃除してください。

きっとそこに答えがあります。

節約をする目的が明確になると、その目的達成までの道のりを歩むことが快感になるはずです。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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