節約はレジャー!

節約できるのも贅沢な事なのかも知れないと勉強になった話

節約できる人は心に余裕がある?

少し前にネットで凄く心に突き刺さる情報を見かけました。それは、

「結局節約ができる人って心に余裕があるんだよ。余裕がないと深くは考えられないし、目の前に選択に飛びつくしかないんだよ。ゆっくりと考えられる人しか節約なんて出来ない」

というものです。私は節約に励む事で心やお金や時間に余裕が出来ていたのだと思っていたのですが、「鶏が先か、卵が先か」のように相互関係として成り立っているのかも知れません。

一般的に節約というと、少し手間をかけて安く済ませるアイディアのような事になるわけですが、この少しの手間をかけられる状態でないと上手くいかないという発想は目から鱗でした。

時間の余裕

時間に余裕がないと比較検討をする事も出来ませんし、パッと決めてしまわないと他の事に支障が出てしまいます。

ビジネスだと膨大な時間をかけて下調べをした上で僅かしか安くならないと、人件費の方が高くついて非効率なので、一円でも安くする為に時間を掛ける事が良いわけではないのですが、プライベートな時間の使い方は自由です。

その自由な時間でも節約について考えられる余裕がないと、その場しのぎの選択しか出来なくなってしまいます。

誰もがコンビニよりもスーパーで購入した方が、大抵の物が安く買えることを理解していますが、私も忙しいタイミングだとコンビニを利用する事がありますし、お金で時間を買う(待ち時間や移動時間を減らす)事もあります。

私自身は男の一人暮らしでプライベートな時間に余裕があるだけに、好き勝手に節約をする事が出来てしまうのですが、忙しい人にとっては難しい事なのだと改めて勉強になりました。

節約できるという事は時間を自由に使える状態であるという事であり、ある意味では贅沢な事なのかも知れません。

ただ一方で節約をする事で生み出される時間というものもあります。

節約する事で得られる時間

目の前のせまい選択肢の中からパッと選んでばかりいると割高になる事が多いので、当然出費も多くなってしまいます。その為に副業をする事になったり、残業を詰め込むような事になると、ますます自由だったはずの時間が奪われてしまいます。

スマホの料金プランなどで考えると分かりやすいのですが、自分で調べる事をしない人ほど大手キャリアの割高なプランに入っているような事です。

大手キャリアでしか使えない機能が必要なのであれば、それはそれで悪い選択肢でもないのですが、普段の自分のスマホの使い方に十分な機能を明確にすると、より相応しい料金プランや格安スマホといった選択肢が見えてきます。

毎月のコストを1000円でも安くできれば、年間で12000円もの差になります。副業でアルバイトをして12000円も稼ぐとなると、丸一日ぐらいつぶれる事になってしまいますが、休日を一日つぶして節約と向き合う事で、丸一日分の労働による対価が必要なくなるわけです。

もちろん翌年にも効果は継続してくれるので、月日が経つ事にその差は広がっていきます。

固定費の節約はスマホだけでなく、自宅のインターネット回線や電力会社なども可能ですし、住宅環境だって必要十分なものに改める事で大幅に節約できるかも知れませんし、通勤時間を短くするような選択肢もあります。

新聞だって電子版にすれば安くなりますし、自宅以外でも読めるのが効率が良くなるかも知れません。新聞を処分する手間もなくなります。

テレビ欄だとチラシぐらいしかチェックしていない人であれば、スマホのアプリだけで十分です。新聞の契約そのものを見直す事ができるかも知れません。

もちろん新聞の為だけにインターネット回線を契約したり、Wi-Fi環境を整えたり、タブレットを購入するとなると節約にならないのですが、既にそれらを所有している人にとっては、わりと簡単に節約できるだけでなく、時間の有効活用につながるケースがあるものです。

このような事と向き合った結果、時間に余裕が生まれると、日用品のような買い物をする時にも時間に余裕があるので、選択肢が増えて節約できる対象も広がっていきます

ただここで判断が難しいのが所得が人それぞれ違う事です。いわゆる成功者のように短時間で稼げる人というのは、丸一日の仕事で何十万円も稼げてしまうので、節約に時間をかけるよりも仕事をした方が効率が良いというケースがあります。

成功者の意見は微妙・・・

成功者といっても様々なパターンがあるので一概に決められるものでもないのですが、しばしば、

「節約をする時間があるなら、稼ぐ方法を勉強しろ!」

といった発言を見かける事があります。

これが間違いだとも言えませんし、実際に稼げるようになれるのであればその方が効率が良いとは思うのですが、こればっかりは誰もが成功できるわけではないように、全ての人に参考になるとも限りません。

私自身も節約家になる前は成功者の本を読み漁って投資などに手を出していたのですが、膨大な時間をかけたわりには、トータルでは2割ぐらいのマイナスになってしまいました。

これは私に才能や努力が足りなかったとも言えるのですが、誰もが投資の勉強をしたからといって確実に稼げるものではありません。

自分の力だけで成功者にのし上がった人もいますが、生まれもった環境がまるで違ってスタートラインから差があるケースも珍しくありません。

たまたまバブルの時に儲かっただけの人もいますし、博打のような投資で運よくのし上がった人もいます。

その人が発見した画期的な手法で上手くいったケースもあるのかも知れませんが、それをわざわざ他人に教えるわけがありませんし、

「そのような考え方を身につける事が大事だよ」

といったアドバイスばかりであり、誰もが同じような新発見ができるわけでもありません。

毎月何百万も稼げるような人であれば、電車移動よりもタクシーで移動して時間の無駄を省いた方が稼ぐ金額も大きくなるかも知れませんが、私も含めて多くの一般人には当てはまらないと思います。

私がタクシーを利用するのは、お酒の席に参加して遅くなった時ぐらいですし、時間の効率を求めて利用するのではなく、あくまでも違法な飲酒運転をしない為です。

昼間の移動時間を10分短縮する為にタクシーを利用した方が効率が良い人もいるので、一概に節約をした方が効率が良いわけではなく判断が難しいのですが、中途半端に成功者の意見を真にうけて一般人が真似てしまうと、僅かな時間を得る為に高い支払いをする事になってしまいます。その為に必死になって働く事になると、ますます時間の余裕がなくなっていってしまいます。

このサイクルにハマっていると、身体を酷使して稼いでもほとんど手元に残りません。

まとめ あくまでもバランス

節約することで生まれる時間もあるので、個人的には余裕がないから節約できないと諦めてほしくはないのですが、心や時間に余裕がないと節約ができないというのも一理あるなと勉強になりました。

ただ心や時間の余裕がなくなる原因がお金(支払い)の為になっているのであれば、やはり生活スタイルを見直して固定費の節約などをした方が効率が良いのではないでしょうか。

毎月の固定費を2万円節約して、その分の残業や副業をしなくなると、金額はプラスマイナス0ではありますが、心や時間の余裕だけは残ります。余計な疲労を貯め込む事もなくなるので、普段の仕事のパフォーマンスも上がるかも知れません。

プラマイ0なら心や時間に余裕がある状態の方がずっと良いのではないでしょうか。余裕が生まれれば他の節約方法も取り入れやすくなります。

子供を有名な塾や私立の学校に入れる為に遅くまで仕事を頑張っている親は素晴らしいとは思いますが、それで子供が親と遊ぶ時間が少なくなって寂しい想いをしてしまうと、誰も得をしない結果(グレる)になってしまうかも知れません。

もちろん子供が本気で目指しているのであれば大丈夫だとは思いますが、親の都合だけで押し付けていると、身体を酷使しながらお金を支払い、子供の心も遠ざかってしまうかも知れません。

何が正解かなど一概に決められるものではありませんが、心や時間に余裕がないサイクルに陥っていると、せまい選択肢の中から選べなくなるので気をつけてほしいと思います。

子供の夢を応援する為に高額な塾や私立の学校に入れるのが悪いとは言いませんが、公立の学校からでもルートがあるかも知れませんし、お手頃価格の塾が近所に見つかるかも知れません。

節約しなければならない状況は辛いものですが、自由に節約ができる状況というのは、ある言いでは贅沢な事でもあるので、当ブログのタイトルのように「節約はレジャー!」ぐらいに考えられる状況を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

遠くのスーパーまで足を運んで10円の節約をするのだって、当人が楽しみを感じられるのであれば何も問題はありません。心や時間に余裕があれば「いい運動なったな~」と感じられるものです。

余計な交通費が掛かると微妙ではありますが、鉄道オタクの人なら電車移動そのものが楽しみになりますし、車の運転が好きな人ならストレス発散にもなるかも知れません。

スポーツジムに通ってルームランナーの上を歩いている人より、普段の買い物や通勤で歩く時間を増やすだけで同じような運動になりますし、ジムの会費を節約できるだけでなく、わざわざ着替えたり通う為の手間もなくなります。

「節約なんて時間の無駄だ!」

という意見が絶対に間違いだとは言いませんが、大抵は短時間で稼げる側の人の意見なので、多くの一般人は鵜吞みしない方が良いかと思います。

時間に余裕があれば安くて旨くて混んでいるお店でも、少し時間帯をずらしていけるように、一部のお金持ちしか行けないような高級レストランでなくても満足できるかも知れません。

私の住んでいる街には大人気の100円回転寿司店があり、平日でも行列が出来るほどの大人気店なのですが、近くにある全国チェーンの100円寿司はガラガラで勝負になっていません。

そこは元々は一般的な価格の回転寿司から始まっており、そっちの店舗もいくつか残っていて人気なのですが、似たような素材の寿司ネタを100円で食べられるだけに、とんでもない人気店になっています。

圧倒的な人気店なだけに夕食時に行くと1~2時間ぐらい待つ覚悟がないと無理なのですが、私がたまに行く時は16時頃に行くので直ぐに席に座る事が出来てしまいます。しかもその時間帯だとレーンにほとんどお寿司が流れていないので、注文してから握られた新鮮なお寿司だけを食べる事になります。

時間に余裕があるとこのような選択をする事ができますが、余裕がないと益々時間を奪われる事になったり、同じような質を求めると割高なお店を選ぶ事になってしまいます。

銀行のATMなどで考えてみても分かりやすいのですが、ある成功者が銀行のATMに並んでいる人に対して、

「時間の無駄って気がつかないの?コンビニで降ろせば直ぐじゃん」

とバカにしていたのですが、これも稼ぎが多い人にとって手数料の金額など気にならないので間違いではないのですが、時間に余裕がある人ならATMが込みやすい給料日後や時間帯を避けることで、手数料を支払う事なく対処する事ができます。

10年以上前の事ですが、平日休みの日に開店して間もない銀行に行くと、ATMに長蛇の列ができており、しかもお年寄りばかりで驚いた事があります。どうしてもお年寄りはATMの作業が遅い傾向があるので、私は出直す事にしたのですが、ちょうどその日は年金の支給日だったらしく、朝から長蛇の列になっていました。

平日の朝から銀行に並べるお年寄りというの事は、少なくても時間に余裕がないわけではありませんが、お金に余裕がない事は想像に難くありません。おそらくそれなりに蓄えがあるお年寄りたちは、その時間帯に並んで時間を無駄にする事はないはずです。

私は年金支給日を理解していなかったので巻き込まれる形になったわけですが、お金に余裕がないと余計な時間が奪われる良い例だなと思いました。

もちろん仕事の都合などで誰もが空いている時間帯を選べるものではありませんが、最近はネット銀行を利用すればコンビニATMの手数料が無料になるところもあるので私も利用しています。

そこのネット銀行は100万円以上の貯金があると振込手数料も5回まで無料で行えるので、家賃の振り込みなども節約できているのですが、これもある程度のゆとりがないと対象になりません。

コンビニATMからの引き出しも年中無料で行えるので、待たされる悩みからは解放されたのですが、心や時間に余裕がないと、このような選択肢があってもなかなか見つける事が出来ません

必死になって働く時間を増やしていると、考える時間がなくなるだけでなく、疲労困憊で冷静に判断する事も出来ないので、どんどん選択肢が狭まってしまいます。

最近だとキャッシュレス決済のポイント還元などが当てはまるでしょうか。時間に余裕がある人ほど還元率の高い方法を調べる事ができますし、使えるお金が多い人ほどその恩恵に授かれるわけですが、時間やお金に余裕がない人ほど見落としてしまっています。

何か得意な事で簡単に稼げる人であれば、節約に時間を掛けるより稼いだ方が良いのかも知れませんが、私も含めて多くの人はそうではないと思うので、初めは時間をつくって勉強するのが大変かも知れませんが、固定費の見直しなどをして節約し、それで生まれた余裕時間でさらなる節約につなげる事で、どんどん自由に選択できる贅沢な節約生活に近づいていくのではないでしょうか。

身体の健康の為の運動にお金を掛けるのも贅沢な事ですが、普段の生活を自由に選択して健康の為の運動量を増やす事も贅沢な時間の使い方です

お金を掛ける事だけが贅沢ではありませんし、お金を掛けないで済ませる事もある意味では贅沢な事なのだと理解できると、節約による楽しみがどんどん増していくものですよ。それこそ節約そのものがレジャーに昇格してくれるかも知れませんよ!

down

コメントする




節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

節約仲間のブログがいっぱい!

 

  にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ