服を減らせば、おしゃれになる
今回紹介する本は、おふみさんの「服を減らせば、おしゃれになる」です。
著者である「おふみ」さんは、ミニマリストのブログを運営されている方で数々の書籍を出版されています。
本の内容は「服を減らせば、おしゃれになる」というタイトル通り、洋服の数を絞ってシンプルなコーディネートを心がけることで、おしゃれになるといった感じです。
これだけなら珍しい内容ではないのですが、私が感銘を受けたのは私服の制服化という視点でした。これが理解できると洋服代の節約につながるだけでなく、毎日の洋服選びの手間も軽減しながらもおしゃれになるのかも知れません。
私服の制服化
制服がない職場に勤めている人でも、自分なりに仕事着を絞って制服化されている人は多いと思います。
スーツのようなわかりやすい洋服でなくても、仕事着として数パターン用意されているのではないでしょうか。
「服を減らせば、おしゃれになる」のおふみさんは、私服にもこのパターンを取り入れることを推奨しています。
誰にでも好みの洋服のパターンがあると思いますが、私生活のシチュエーションに合わせて数パターンの制服を予め設定しておくことで、毎日洋服選びで迷うことがなくなります。
その日の行動パターンによって自動的に洋服が決まるようなことです。
実は私も同じような考え方をしています。
私は男性なので女性と比べるとコーディネートが少ないので楽ではあるのですが、真夏以外はジャケパンスタイルで通しています(真夏はポロシャツかTシャツ)。
春や秋は生地が薄手で裏地が背抜きのジャケットを選び、冬場は厚手で裏地もしっかりとした温かいジャケットを着ています。ズボンも薄手の生地と厚手の生地で分けています。
シャツや靴下は年間を通して同じようなものをいくつか着回しているだけです。
私は十年ぐらい前からこのスタイルなので、基本的にコーディネートに悩むことがありません。
知り合って間もない人には、「いつも同じ服を着ているね」と言われることがありますが、「同じ服を何着も持っているんですよ」と答えると納得してもらえます。
これはウソではありませんが、何着といってもだいだい二着ぐらいです。シャツや靴下や下着などは一週間分ぐらいありますが、基本的にアウターはシーズン毎に二着を着回しているだけです。
ただし、しっかりと手入れはしています。帰宅すると直ぐに部屋着に着替えますし、脱いだジャケットやズボンには洋服ブラシをかけて汚れを落とし、きちんとしたハンガーに吊るしてシワが残らないように意識しています。
靴も同様です。私は普段から革靴を履いているのですが、主に三足の革靴を使い分けています。旅行でもない限り、同じ革靴を二日続けて履くことはありません。
運動をする時の為のスニーカーも所有していますが、革靴の方がメンテナンスが簡単で綺麗な状態を保ちやすいので、普段はもっぱら革靴ばかりを履いています。
これはパターンが少ない男性ファッションだからこそ、相性が良い方法だと私は思っていたのですが、「服を減らせば、おしゃれになる」では女性ファッションにも、このようなパターン(制服化)を取り入れることで、手軽におしゃれになる方法が解説されていました。
具体的なテクニックについてはネタバレになるので詳しくは書けませんが、毎日のコーディネートに悩んでいる女性だけでなく、節約家やミニマリストの人にも参考になると思います。
おしゃれという概念は人それぞれ違うので、必ずしも全ての人に私服の制服化が相性良いとは言いませんが、このような発想を知っておくだけでも、洋服選びの基準が変わって楽になるかも知れません。
「流行のファッション=オシャレ」と考えている人には向いていませんが、自分のライフスタイルや体型に合う洋服をオシャレに着こなしたい人にとっては、素晴らしい参考書になると思います。
まとめ 節約効果も抜群
仕事着に限らず私服も制服化できると、毎日のコーディネートがとても楽になります。また新しく洋服を購入する際にも、既にパターンが決まっているので選びやすくなるのではないでしょうか。
男性ファッションと比べて女性ファッションは流行に敏感である必要があるので、シンプルなコーディネートだけでオシャレに見せるのは難しいとは思いますが、「服を減らせば、おしゃれになる」では、ほどほどに流行を取り入れるポイントについても紹介されています。
しかもイラストで解説されているので、文章だけのファッション本よりは、ずっと分かりやすいと思います。
当ブログでは過去に洋服代を節約するポイントについて紹介したことがあるのですが、
目的に合わせて洋服を選ぶという視点が「私服の制服化」という言葉のおかげで、改めて理解できたように感じています。
しっかりと目的に合わせて洋服を選べるようになると、目的に合わない洋服が明確になって処分しやすくなりますし、結果的に洋服の数も減って節約にもなるものです。
セールでお得だったからとサイズやカラーがイマイチな洋服を購入してしまうと、本来の目的から逸れてしまいます。
似合わない洋服は部屋着ぐらいにしかなりません。初めから部屋着として選ぶのであれば、より安い洋服や快適な洋服が見つかったかも知れません。
しっかりと自分の好みや体型に似合う洋服のパターンを把握し、シチュエーション別にいくつかのパターンを用意しておくと、洋服選びで失敗することも無くなるので、自分なりの私服の制服化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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節約という意味ではkindle版の「服を減らせば、おしゃれになる」が安いのでおすすめです。
学生の制服や職場の制服というのは、それぞれのシチュエーションに合わせて機能的に作られています。
職場や私生活でよくあるシチュエーションに合わせた、自分なりの制服という視点を意識してみてください。毎日の洋服選びが楽になるだけでなく、実際に機能面でもメリットが感じられると思います。
結果的に無駄な洋服が減り、数少ない洋服で着回すことで買い替えサイクルが早まり、極端な流行遅れにもならなくなります。
その洋服が流行しているうちに何度も着て寿命を全うさせることが出来れば、その洋服にとっても幸せなことではないでしょうか。
まだ着られるからと数年前の洋服をとっておいても、流行の変化が激しい女性ファッションでは難しいはずです。昔と同じようなデザインが再び流行する事がないとは言いませんが、大抵は現代なりのシルエットに変化しているので古臭さは否めません。
生地によっては虫食いしたり、色褪せてしまったり、アイロンで取れない深い皺が刻まれてしまう事もあります。
服を減らすとタンスやクローゼットで管理するのも楽になりますし、寿命が短くなるので流行遅れに巻き込まれにくくなるだけでなく、衣替えに失敗して無駄にする事もなくなります。
毎日同じような洋服を着るわけにはいかない職場もあるとは思いますが、その辺についても対応策が紹介されているので、凄く参考になると思いますよ。洋服の数を減らすと単純に洋服代の節約ができるだけでなく、おしゃれになる理由がわかると思います。