ニキビに悩んでいた思春期
私は学生の頃にニキビができやすくて悩んでいました。
当時は男性用の洗顔フォームなどは、あまり一般的ではなかったのですが、ニキビ対策として常に肌を綺麗に保つために、母親に頼んでニキビ用の洗顔フォームや泡立てネットを買ってもらい、毎日朝と夜に顔をせっせと洗っていました。
もちろん洗顔後には、しっかりとニキビ薬を塗り込んでいました。
当時(20年以上前)一般的に言われていたニキビケアを、しっかりと取り組んでいたのにも関わらず、全く私のニキビは良くなりませんでした。
そして皮膚科に通うようになりステロイドを塗り込むようになったのですが、多少ニキビが治る速度が上がっただけで、ニキビができなくなるということはありませんでした。
そんな感じで中学、高校時代を過ごし、一人暮らしをするようになると、なぜだかニキビが出来なくなりました。
当時はその理由がわからなかったのですが、最近のニキビや肌荒れに関する様々な情報を知った上で判断すると、その理由が見えてきました。
ニキビが改善した理由
私がニキビに悩んでいたのが思春期の学生時代だったので、一般的には成人してホルモンバランスが落ち着いてニキビが出なくなったとも考えられるのですが、私が一番大きく感じたのは食生活の変化です。
学生時代の私はよくお菓子を食べていました。
運動部だったということもあり、常にお腹が空いていたので、家のあるお菓子を片っ端から食べていました。
そして一人暮らしをするようになると、お金に余裕がないこともあり、食事だけでしっかりとお腹を満たし、お菓子を食べなくなりました。
すると見事なぐらいニキビが出なくなりました。
最近のお菓子は健康を意識したものも多く、添加物も少なくなっていると思いますが、当時の常識ではそのようなことは考えられておらず、あらゆるお菓子に様々な添加物や防腐剤や着色料がたくさん含まれていました。
おそらくこれが私のニキビの原因です。
添加物や防腐剤や着色料の影響でホルモンバランスが崩れてしまっていました。
一人暮らしをした後のお正月に実家に帰省すると、また好き勝手にお菓子を食べていたので、見事にニキビが復活したことを覚えています。
添加物や着色料などがホルモンバランスに与える影響力というのは、人それぞれ相性があるので、全くニキビが出ないという人もいると思いますが、もし現在ニキビに悩んでいてお菓子が大好きだという人は、お菓子を控えてみてください。
それだけでニキビが改善する可能性があります。
また洗顔フォームや化粧水なども気をつけてください。出来れば何も使わない方がいいぐらいです。背中ニキビが酷い人はシャンプーに含まれている防腐剤が影響している可能性が高いと言われています。
ニキビの為に良かれと思ってやっている事でも、余計な添加物や防腐剤を取り込むことになってしまいます。
発展途上国の人や昔の日本人を思い浮かべるとわかりやすいのですが、現在の日本のように豊かな食生活ではありませんし、洗顔フォームも化粧水も使っていません。
現代人よりも圧倒的に不衛生で栄養不足にも関わらず、肌荒れやニキビなどありません。紫外線対策なども当然していません。
これが全てを物語っているのではないでしょうか。
ある本に「チベットの遊牧民にアトピーの子供は一人もいない!」と紹介されていました。現代の日本は空気清浄機や除菌、抗菌グッズが普及し、ちょっとした雑菌にも過剰に反応する子供たちが増えてしまいました。
少し前にみたニュースで北朝鮮の工場の中が紹介されていたのですが、太っている人が全くおらず、むしろ痩せすぎの人が多かったのですが、みんな肌が綺麗でした。
現在の日本でいわれているニキビ対策の多くは、本質をついていません。日本ほど清潔な国はありませんし、学生であれば給食で必要な栄養素を摂取できています。
不衛生だからニキビができるのでもなく、肌に必要な栄養が不足しているからニキビが出来るのでもありません。
お菓子や加工食品などを控え、顔は水で軽く洗うぐらいで十分なはずです。十分というか、これが最も効果的なニキビ対策なのだと感じています。
売る側の都合に騙されない
様々な洗顔フォームや化粧水やニキビ薬を売っている側は、
「そんなことはない!清潔にする必要がある!」
と必死にアピールしてきますが、それらは単純に自社製品を売りたいだけなので無視して構いません。
もちろんウイルスや病気が原因で肌荒れやニキビになることもあるので、そのような場合はきちんとした皮膚科に相談するべきですが、いわゆる慢性的なニキビに悩んでいる人であれば、食生活の見直しと水だけの洗顔を試してみてください。
お金もかからないので、節約という意味でもおすすめです。
江戸時代の女性は月に一度ぐらいしか髪を洗わなかったそうです。もちろんシャンプーなどありません。それが戦後になってシャンプーが売られるようになり、
「良い女は二週間に一度はシャンプーをする」
といった広告でアピールしました。
そして年月が過ぎていくと、その頻度が一週間に一度になり、五日に一度になり、三日に一度になり、二日に一度になり、毎日シャンプーをすることが当たり前という流れになりました。
私が思春期だった1,990年代後半は「朝シャン」という言葉が流行し、一日に二度もシャンプーをすることがアピールされていました。
洗顔フォームも同様です。一日に二度は綺麗に顔を洗いましょうと言われていました。
流石にこれは肌に悪いということになり、現在では洗いすぎのリスクも言われるようになりましたが、そもそも洗いすぎの流れを作ったのが、それらの商品を販売している会社(もしくは広告代理店)です。
単純にたくさん消費された方が儲かるので、当たり前のようにアピールされていました。
他にもニキビや肌荒れに良いサプリメントなども同じです。昔の日本人や発展途上国の人がそれらの栄養素を十分に摂取できているとは考えられません。
戦後で食べ物に困っていた頃というのは、おそらく芋やカボチャや粟など、特定の食材ばかりを食べて栄養バランスが偏っていました。それでも肌荒れやニキビとは無縁でした。
健康診断などで明らかに不足している栄養素があるのであれば、お医者さんに相談しながら取り入れた方が良いと思いますが、肌荒れに効果的な栄養素というのは、よほど偏った食生活でもしていない限り当てはまりません。
それこそお菓子を食事替わりに食べているような人であれば効果があるかも知れませんが、それだったらお菓子を控えて普通の食事にするべきです。
世の中には様々なニキビ対策の商品がありますが、それらの多くは売る側にとって都合の良いものばかりなので、よく見極めてほしいと思います。
そのような商品に頼る前に、しっかりと自分の身体の健康と向き合ってほしいと思います。それが結果的にニキビに対しても最も影響があるのではないでしょうか。
まとめ ニキビ対策の本質
自然界の動物が肌荒れを起こすことなどありません。
添加物や防腐剤が含まれているペットフードを食べているペットの中には、肌荒れを起こしているケースがありますが、そうではない自然の動物の肌は荒れません。
そもそも動物は食べ過ぎになりません。食べ過ぎて動けなくなったり太ってしまうと、他の動物に狙われやすくなってしまいます。
人間だけが食べすぎて太っても、知恵(薬)や工夫(車)で乗り越えながら生き続けられます。
いっさい食生活を改善する事なく、血圧を下げる薬を飲んで安心しているような事です。これで正常な状態に戻るわけがありません。
ニキビ薬も同じです。食生活や生活習慣を改める事なく、ニキビ菌で殺菌し続けても根本的な改善には向かいません。
健康的な食生活を取り戻す事こそ、ニキビ対策の本質です。要は「健康になりましょう」ということです。
お菓子や加工食品のように添加物や防腐剤や着色料が多い食品を、なるべく避けてください。食べ過ぎにもならないように気をつけてください。
後は生活習慣を見直すことです。適度な運動や十分な睡眠を取る事こそが、ニキビ対策の本質です。
以前に甘いモノを食べたら腋臭が悪化したことを紹介したのですが、
食べたモノが身体全体に与える影響というのは、意外なほど早く訪れるものです。三日ぐらいお菓子を断つことが出来れば、ニキビや肌荒れといったものも、かなりの改善効果があらわれると思います。
ニキビに対してピンポイントで対策をするのではなく、身体全体を健康へ導くことこそがニキビ対策の本質です。これを間違えないでください。
お菓子や食事を減らすだけなら全くお金が必要ないどころか、節約にもなってくれます。
どうしてもお菓子がやめられないという人は、なるべく無添加のものを選んだり、果物を食べるようにしてみてください。
果物といってもリンゴの皮にはたっぷりの防腐剤が含まれているので、バナナのような中身を食べる果物がおすすめです。
もちろん食事の内容にも気をつけてください。カップラーメンのような加工食品ばかりに偏らないように気をつけてください。意外なところでは砂糖がたくさん加えられている和食(甘い煮物)にもリスクがあります。
ある程度ニキビが落ち着いてくれば、たまにはお菓子やカップラーメンを食べても問題がないものなので、初めは辛いかも知れませんが、本気でニキビをなんとかしたい人は頑張ってみてほしいと思います。
ニキビ対策のグッズにお金をかけるより、ずっと自然で安心な対策ですよ。