睡眠の質を上げるのに本当に重要なこと
なかなか深い睡眠が得られなく、疲労を貯めこんでいる人も多いと思います。
私は離婚をしてから数年間は深い睡眠を得ることが出来ずに疲れが残り、ずっと睡眠で悩んでいました。
その影響なのか慢性的な肩こりや首の痛みを抱えてしまい、しばらく通院していたほどです。
痛み止めやマッサージでも一時的には改善されるのですが、根本的な解決をしようと睡眠の質を上げる努力をしていた時期があります。
その時の経験をもとに巷に溢れている睡眠の質を上げる方法について感じたことがあります。睡眠方法に絶対的な正解があるかのような情報があまりにも多いのですが、それらを鵜吞みにしてしまうと睡眠の質を下げることになってしまうかも知れません。
最新科学で分かったといった情報でも、相性が悪ければ睡眠の質は上がりません。あくまでも相性を見極める事こそが、ポイントだと感じています。
寝具の質
世の中には様々な睡眠の質を上げるグッズや寝具が販売されています。お医者さんが処方する睡眠薬だけではなく、市販されている睡眠グッズがたくさんあります。
それらを利用して睡眠の質が上がる人がいるのは間違いではありませんが、当然全ての人に当てはまるわけでもありません。
よくテレビで枕の正しい高さなどが紹介されていますが、実際にその高さにしてみると全然眠れないという人も多いのではないでしょうか。
深い睡眠が得られるという布団やベットも同様です。低反発が持ち上げられていたかと思えば、今度は高反発が主流になってきました。さらには布団の上に引く薄いマットなども最近は人気です。
これらの商品の質を見極めるのは非常に難しいです。実際に自分で試して判断するしかありません。
家具屋さんでベットに横になって試すことはできますが、流石に実際に睡眠をとるわけではないので、やはり判断は難しいものです。
この判断を雑誌やテレビや販売員に任せてしまうと、自分の身体と合っていない寝具を購入することになってしまいます。
そしてそれらが高額なほど簡単には手放せないので、その内に慣れるだろうと判断してしまいます。
これが非常に危険です。
実際に私がそうでした。人気の商品だったからと、テレビで医者が言っていたからと、何よりも高かったからと、その内に慣れて睡眠の質が上がるものだと信じ、しばらく我慢をしてしまいました。
結局それらに慣れることなどありませんでした。大抵は元に戻した途端に睡眠の質がよくなり(戻る)ます。
睡眠の質は誰かの判断にゆだねてはいけません。脳波でも測定しながら実験すれば専門家に判断してもらえるのかも知れませんが、これは現実的ではありません。
ダメなモノはダメです。合わない寝具やグッズは我慢してはいけません。
- 寝る前の2時間は何も食べない
- お風呂は眠る直前に入る
- ベットでスマホはダメ
などと言われていますが、食後に2時間あけるとお腹が空いて眠れないという人もいるかも知れません。あえて1時間ぐらい前に食べた方が相性が良いかも知れません。
睡眠の質が上がるといった情報を参考にするのは構いませんが、合わない人には合わないという当たり前の事を見逃してしまうと、お金を掛けた上で睡眠の質が下がってしまいます。
それに大抵の動物は食後に眠ります。その方が相性が良い人がいても不思議ではありません。
逆流性食道炎などは別ですが、あくまでも自分の基準を大切にしてください。眠気が襲ってくるタイミングを一般常識に合わせる必要はありません。
お風呂のタイミングも同様です。常識はどんどん変わっていきます。半身浴が良い、サウナが良い、熱いお湯が良い、と言われていたものが、最近は逆の意見も増えてきました。結局正解などありません。あるのは相性だけです。
寝る前のスマホも同じです。まっ暗闇でスマホを使うのが良いとはいいませんが、何もしないでいると考え事をしてしまう人にとっては、むしろスマホや読書が眠気を誘ってくれることもあります。
私自身も離婚直後で落ち込んでいた時は、凄くお世話になりました。黙っていると後悔ばかりが襲ってくるので、何かに頼って気を紛らわせていた方が眠りに入りやすくなりました。
スマホの明るさを調節したり、ブルーライトをカットするアプリを入れるなど、自分なりに対策できることがあるはずです。
専門家の意見を参考にするのは構いませんが、あくまでも判断は自分で行ってください。専門家の言うことがどんなに科学的に正しくても、自分の睡眠と相性が良いとは限りません。
ベストな睡眠時間とは?
そもそも睡眠の質が良い状態というのは、本人の感覚でしかありません。
必ずしも6時間眠れたから十分な睡眠、4時間で目が覚めたから寝不足というわけでもありません。
もちろん睡眠時間は目安にはなりますが、ベストな睡眠時間はその時の身体の疲れ具合にもよっても変わりますし、それこそ睡眠の質(深さ)によっても変わります。こんな本があるぐらいです。
睡眠時間が少ないからと寝不足と決めつけてしまう人が多いのですが、いつもより早く目覚めたということは、身体の疲れが十分に回復して準備が整ったからかも知れません。
もちろん頻尿など様々な原因がありますが、世間一般の数字にあまり惑わされる必要はありません。いつもより1時間早く目が覚めたのであれば、いつもより早く行動を始めればいいだけです。
そのいつもより多い1時間の行動が、いつもよりも身体に疲労を与えることになり、その日の夜はぐっすりと眠れることにつながるわけです。
充電が一杯になった電池をイメージしてください。1時間早く起動すれば、その分電池も多く消耗します。
一方で充電が一杯にも関わらず行動をしていないと、当然余る電池の量も多くなります。次の充電時間(疲労回復時間、睡眠時間)が短くなるのは当然です。
そもそも年齢を重ねるごとに行動力は落ちていきますから、消費される運動量も少なくなっていきます。若い頃ほど充電時間が必要ないケースもあるということです。
このことを言っている人が非常に少ないです。若い頃の自分の身体や生活と比べても、筋肉の量や行動量は違います。睡眠時間が変わっていても不思議ではありません。
社会で生活をするには起床時間を定める必要がありますが、その前に目が覚めても不思議ではないことを覚えておいてください。疲れていない身体の充電時間は短くて当然です。
早く目が覚めて行動した分の疲れが蓄積されますので、その日の夜はぐっすりと眠れるものです。ベストな睡眠時間を定めていたとしても、それからずれたからと言って睡眠不足と判断する必要はないということです。
まとめ 自分の感覚を信じよう
現在では様々な科学的な分析を元にした情報が溢れていますが、それらの情報が必ずしも正しいわけではありません。
新しい研究によって覆されることも多いですし、科学的に正しくても自分の身体に合っているとは限りません。
電子タバコが普及してきた当時は、科学者がこぞって「タールが含まれていない分、身体への負担が少ない」といった事をアピールしていましたが、最近は電子タバコならではのリスクが問題視されるようになりました。
睡眠の常識といったものもどんどん変わっていきますし、無理に合わない方法を取り入れる必要もありません。
カフェインに覚醒作用があることは有名ですが、1杯のコーヒーで眠れなくなる人もいれば、5杯飲んでも関係ないという人もいます。
科学的に証明されている事でも、全ての人に同じように効果が出るとは限りませんし、カフェインと相性が悪い人がいても不思議ではありません。
また地球の裏側で人種も文化も食べ物も違う人達の研究が、日本人に合うとも限りません。温度も湿度も日照時間も違えば、睡眠の条件だって随分と変わるはずです。
科学的な根拠を参考にするのが悪いと言いたいわけではないのですが、それが正しいと決めつけてしまうと、合わない状態を引きずってしまう事になるので気をつけてください。
特に高額な支払いをしてしまうと、もったいない気持ちが働いて、なかなか元に戻す事ができません。
睡眠の質を上げる方法というのは、あくまでも自分で判断するという事がポイントです。
私は様々な睡眠に関する本を読みましたし、テレビで睡眠の特集が組まれていれば欠かさずチェックしていた時期があります。
専門家の意見といっても本当にバラバラです。眠る時の姿勢一つとっても仰向けが良い、横向きが良い、心臓が上の右向きが良い、抱き枕が良いなど様々です。
最近では部屋の明るさも様々なことが言われています。豆電球ぐらいの明るさが良い、真っ暗が良い、カーテンを開けっぱなしが良いなどバラバラです。
適度な騒音がある方が良い、耳栓をした方が良い、ヒーリング音楽を流すのが良い、何が何だかわからなくなります。
人それぞれ好きな音楽が違うように、眠くなる音楽だって個人差があるものです。売れている音楽だからと無理やり聞いても、合わないものは合いません。
睡眠の質を上げるポイントは、結局は色々試して自分で判断するしかありません。
ベットのマットレスは大型なので頻繁に変えることは難しいですが、パッドやシーツや枕などであれば試しやすいかと思います。
節約家であれば、なるべくお金を掛けないで済む方法から、色々と試していくのが良いのではないでしょうか。
人によっては100均のアイマスクや耳栓と相性が良いかも知れませんし、YouTubeにある眠れる音楽を聴くのが良いかも知れません。
科学的にはお酒は睡眠の質を下げる代表格ですが、人によっては寝酒をした方が長時間ぐっすりと眠れるかも知れません。
私の例でいうと、パジャマを少し良質なもの(シルク)に買い替えると、随分と寝返りしやすくなって目覚める事が減りました。
他にも枕を手放した事も功を奏しました。これはたまたまだったのですが、私の身体には合っていたようです。
もちろん誰もが高品質なパジャマが良いと相性が良いと言いたいわけではありませんし、枕が要らないと言いたいわけでもありません。体力が有り余っている若者であれば、寝返りで目覚めるような事もないかと思います。
あくまでも自分で判断する事が大切です。自分の中で基準が出来てくると、その基準に合わせて良質なものを選択できるようになります。
人によっては枕をぬいぐるみのように抱える事が効果的かも知れません。それで安心して眠れるのであれば、専用の抱き枕の方が、より適している可能性もあります。
子供なら大好きなぬいぐるみを枕元に置く事が有効かも知れませんし、おばけが怖いなら明るくする事で安心して眠れるかも知れません。
科学的に睡眠の質が上がる方法やお医者さんが勧めている方法だとしても、本人にとって落ち着かないものだと睡眠の質は下がってしまいます。
しつこいようですが、自分の体感を大切にしてください。そもそもベストな睡眠時間などありません。毎日同じ疲れ具合ではないように、ばらつく事をそれほど問題視しないでください。
睡眠の質を上げるポイントは、専門家の意見を鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考程度にして、自分の基準を見つける事です。気持ちよく目覚められた朝の体感を意識して、それらを再現できるように心がけましょう。
コメント
私も色々と遠回りしていましたが、結局は昔のスタイルに戻した方が安眠できました。
by 匿名
私もベッドから畳と布団に戻したら良くなりました。息子夫婦がプレゼントしてくれた高価なベッドだったので三年ぐらい使っていたのですが、旅館に泊まった時に畳みの懐かしい感じがしまして、元に戻すとぐっすりと眠れるようになりました。
せっかく行為を無下にするのは心苦しかったのですが、こちらで紹介されているように、あわないものはあいません。
by 匿名