人生初の献血
私は数年前から献血をするようになったのですが、ちょうど節約を意識し始めた頃と重なったこともあり、意外な節約効果を実感しました。
献血を体験したことがある人であればわかると思うのですが、献血をすると大抵は何かしらの物が貰えます。
物は地域によって様々なようですが、ジュースやお茶は鉄板のようです。私は献血をする前に水分を取るようにとお茶を頂き、終わった後にもオレンジジュースをもらいました。
小型のウェットティッシュや歯磨き粉を貰う事もありましたし、ポケットティッシュは献血の呼び込みの人に頂きました。
このような物を貰うために献血をするのも節約の一つかも知れませんが、私が節約につながると感じたのは別のところでした。そこで今回は献血による意外なメリットについて紹介します。
血液検査
献血のメリットというのは、後日送られてくる血液検査の結果です。
一般的な会社の健康診断での血液検査と大差がないぐらいの、かなり詳細な結果がわかります。
私は数年前に健康診断での血液検査で肝臓がひっかかったことがあり、それから定期的に病院で血液検査をおこなうようになりました。
保険を適用しても毎回4000円近くの金額がかかりました。
その後、一年ぐらいかけて肝臓の数値は平常値に戻ったのですが、その後も様子見ということで半年に一度は自費で血液検査をしていました。
その数値が献血でもわかることに衝撃を受けました!
献血ではお医者さんによる診断や治療は行えませんが、経過を確認する程度であれば十分に判断基準になります。
私にとっては献血の結果で肝臓の数値のGOTを知れたことがありがたかったのですが、その他にも
- ALT(GPT)
- r‐GTP
- 総蛋白
- アルブミン
- アルブミン対グロブリン比
- コレステロール
- グルコアルブミン
- 赤血球数
- ヘモグロビン濃度
- ヘマトクリット値
- 平均赤血球容積
- 平均赤血球ヘモグロビン量
- 平均赤血球ヘモグロビン濃度
- 白血球数
- 血小板数
が献血でわかりました。もしかしたら地域によって内容は違うかも知れませんが、時々キャンぺーンのように「今だけ○○の数値も調べます!」といった特典(?)があるケースもあります。
ちなみに検査結果が送られてくるハガキには、
検査結果は医療用検査と同等の方法により測定しました。
とありました。
過去に健康診断などで何かしらの数値が高かったことがある人にとっては、確認用として献血は節約にとっても役だってくれるのではないでしょうか。もちろん普通の人でも献血は健康診断として目安になるはずです。
会社勤めではないフリーランスの人や主婦にとっても、無料でこれらが分かる献血は素晴らしい選択肢になるのではないでしょうか。ついこの間の献血は平日の休みの日にぶつかったので11時頃にいってみると主婦が多かったです。
社会貢献
そして献血には本来の目的である社会貢献としての満足感も得られます。誰かの役に立っていると思えるのは、単純に嬉しいものです。
仕事上の付き合いだと損得勘定を無視するわけにはいかないので、顔は笑顔でも心の底から喜べるような機会は多くないものですが、献血には普段あまり感じられない独特な心地よさが存在しているように感じます。
病気で病院を訪れると患者という立場になりますが、献血だと看護師さんとも気軽に話せる空気があり、これもまた独特な楽しみだなと感じています。
それこそ献血をしてもらっていた時の看護婦さんに教えてもらった事なのですが、献血で採取した血液には期限があるそうで、短いものだと4日しか持たない成分があるのだそうで、常に新鮮な血液をキープしておく必要があるとの事でした。
別のところでは、高齢化に伴って献血をする人の年代も高くなってきていると教えてくれましたし、年末年始は特に血液が不足するそうなので、社会貢献や人助けに興味のある人は、ぜひ献血に協力してください。
また身体を鍛えている人や体力に自信がある人や健康に気をつけている人とも相性が良いと思います。血液検査の結果が参考になるといった事だけでなく、健康的な血液が自分以外の誰かに役立つと考えられると、より一層健康に気づかうのも楽しくなるのではないでしょうか。
献血のデメリット?
献血にはデメリットと言いますか、人によっては体調が悪くなることもあるようです。
誰かのために役に立つことは素晴らしいですが、それによって自分の健康が損なわれてしまっては元も子もありません。節約どころか余計にお金がかかってしまいます。
特に初めての献血の場合は、体調には十分に気をつけてください。食事の時間やタイミングによっては断られてしまう事もあります。
現場でも色々と説明をしてくれますが、体調が良い時に行くといった事も大事なので気をつけましょう。
血液ドーピング?
ちょっと変わった話なのですが、ボクサーの世界には血液ドーピングなるものがあるのだそうです。
試合の直前は減量で苦しんでいるので、身体の中を流れる血液の質も悪くなってしまいます。
そこで体重を落とす前の絶好調の頃の血液をあらかじめ冷凍保存しておき、体重測定の後にその血液を戻す方法があるそうです。
軽量の直前に血液を抜くことで一時的に体重を下げることも出来ますし、その後に元気だった頃の血液を戻すことで身体に元気がみなぎるそうです。
あくまでも自分の血液なので薬物反応は出ません。
減量、元気、ドーピングと三つものメリットがあるそうです。
少し古い本で紹介されていた方法なので、今でも通用するのかわかりませんが、元気な人の血液と弱っている人の血液では、やはり質に差があるのかも知れません。
そういう意味でも健康に気をつけている人の血液ほど、質が良いとも考えられるので相性が良いのではないでしょうか。
まとめ 献血のメリット
最後のボクサーの話はかなり古いエッセイの中で紹介されていたので、真偽のほどは分かりませんが、献血も上手に使えば社会貢献になりながらも健康診断ができるというメリットがあります。
おまけにジュースやお茶なども貰えるので、健康に自身のある人や元気な人は、献血を検討してみてはいかがでしょうか。
献血でお金が貯まるわけではないので、節約という意味でメリットが多いとは言いませんが、私のように健康診断の目安としては使える可能性があるので、相性が良い人もいるのではないでしょうか。
ちなみに一度献血をすると登録されてポイントカードのような物がもらえます、そのポイントでも景品が貰える仕組みになっているようです。私はまだ貯まっていないので詳しくはわかりませんが、ネットで調べてみると「けんけつちゃん」というゆるキャラが人気のようで、グッズなどがもらえるそうです。
献血のポイントを貯めてグッズを入手し、ネットオークションで売れば節約になるかも知れません(笑)。
ただ献血はある程度の期間(数ヶ月、献血量によって違う)をあけないと出来ないので、ポイントを貯めるには長期間かかるとは思います。
また献血の条件は地域によっても違うようなので、詳しく知りたい人は住んでいる地域、「○○+献血」で検索をしてみてください。日程や場所も詳しくわかると思います。
間接的にでも誰かの命を救う手助けが出来ていると思えると嬉しいものです。私は今まで経験したことがない幸福感が得られました。これが献血の一番のメリットかも知れません。
追記 その後の献血
この記事を書いてからも献血は続けており、その後に気がついたことを紹介します。
まずは「歯磨き粉はいらない」です(笑)。
これは個人差がありますが、歯磨き粉の成分には相性や好みがあるので、合わないものを使うことはおすすめしません。
節約という意味ではありがたいのですが、相性が悪く虫歯や歯周病になってしまえば節約どころではありません。
そして「恋多き人」にも献血は向いていません。もう少し具体的に言うと、多くの人と交わる人には向いていません。
性病や血液の病気は性交を通して感染することが多いので、不特定多数の人と交わることが多い人は毎回申告をする必要があります。
この辺のプライバシーが気になる人も献血は向いていません。エイズ検査を目当てにしているような人もいるそうで、それが分かると拒否されてしまうのだそうです。
逆に言えば、献血を定期的に行っている人は浮気をしている可能性が低いとも考えられます。あくまでも申告制なので可能性の話ではありますが、頻繁に浮気相手やパートナーが変わる人ほど堂々とは献血はできないように感じます。
なのでパートナーがよく献血に行っているのであれば、一つの安心材料になるのではないでしょうか。疑わしい場合は夫婦やカップル揃って献血に行ってみるのも良いかも知れません。事前アンケートで直近の性交のパートナーが変わった場合のチェック項目があるので、手が止まれば怪しいです。
ちなみに私は前回の献血をした後に体調を崩しました。それほどひどいわけではなかったのですが、調子を取り戻すのに三日ほどかかりました。
その時はいつもの倍の量(400ml)の献血に初めてチャレンジしました。
輸血される患者さんにとっても、たくさんの人の血液を輸血されるより、なるべく少ない人から輸血された方が負担が少ないという話を前回の献血の時に聞いていたので、倍の量の献血にチャレンジしてみたのですが、少し負担がかかったようです。
だからと言って今後の献血を止めようとは思いませんが、これからは献血の前の体調管理も含めて準備しようと思います。献血にチャレンジしようと思っている人は、食事や睡眠もバッチリで体調が良い時に献血をすることをおすすめします。
コメント
コンサドーレの歯磨き粉、私も貰いました(笑)
全国で色々あるのでしょうね~
by ボードガヤ