節約はレジャー!

靴擦れの対処にお金をかける前に意識したいこと

靴擦れの原因は様々

一般的な靴擦れの対処法としてパッドや絆創膏などでクッション性をもたせ、靴擦れによる痛みを和らげる方法を取り入れている方が多いのですが、安易にそれらの方法に頼ってしまうと、本質的なことを見逃してしまう可能性があります。

少し前に知り合いの男性が新品の革靴を履いてきたのですが、少し歩くだけで靴擦れを起して歩けないと言いだし、靴屋に行って中敷きやパッドなどを買うことになり、その日の予定が大幅に狂ってしまいました。

「ネットで買ったの?」と私が聞くと、「いや、ちゃんと靴屋でサイズ合わせたよ、おかしいなぁ~」とのことでした。

痛みを我慢してまで靴擦れを起した靴で歩くことはありませんが、必ずしもそのような対処法が良いわけではありません。靴擦れの原因として革や生地が硬くて馴染んでいないことも多いのですが、それだけが原因ではありません。

履く側の人に問題があるケースがあるものです。ここを改善しない限り、新しい靴を買う度に靴擦れに悩まされてしまうことになってしまいます。

靴をきちんと履く

靴をきちんと履くといっても、どれだけの人がこれを理解しているのかわからないのですが、革靴のような伸縮性の少ない生地の靴を履くときに、きちんと靴紐を結び直す人はそれほど多くありません。

靴紐を緩めたまま固定している人が多いので、極端な事を言えばスリッパのような感じになってしまっています。

これで正しく歩けるわけがありません。走ることなどまず無理です。このような状態で靴を履いていると歩き方にも影響が出てしまいます。たまに病院などでスリッパを履くと、そろそろと歩くようになり、颯爽と足のつま先で地面を蹴るような歩き方にはならないものです。

靴がフィットしていないだけでなく、歩き方まで変わってしまうので靴擦れも起きやすくなってしまいます。靴擦れを起こしやすい人は、これを見落としてケースがあります。

たまに子供の運動会に参加することになると、靴紐を結び直すお父さんがいるものですが、逆に考えると普段は走ることが出来ないスリッパやサンダルのような靴の履き方をしているということです。歩き方が崩れて当然です。

きちんと靴を履く、これだけでも靴擦れが解消するケースもあるので軽視するべきではありません。

靴紐を緩めてブカブカになっている空間にパッドなどをつけて対処してしまうと、靴はどんどん型崩れしてバランスが悪くなってしまいます。

購入時にきちんとサイズを合わせているのに靴擦れが起きやすいという方は、改めてきちんと靴を履くように意識してみてください。

靴を馴染ませる

きちんと靴を履いても靴擦れが起きるという方は、靴を積極的に馴染ませるのも有効です。

昔スラムダンクというバスケットの漫画で、新品のバッシュを購入した主人公の靴を部員みんなが踏みつけるシーンがあったのですが、これも靴の生地を馴染ませる一つの選択肢です。

ただこれは単純に靴が汚れてしまうので手で揉み混んだ方がいいのですが、これだと生地の張りが必要な箇所まで必要以上に柔らかくなってしまう可能性があります。

スニーカーやバッシュのように靴紐が長くて通す穴が多い靴であれば、これでもきちんとフィットさせることも出来るのですが、革靴で同じようなことをしてしまうと皺だらけになってしまいます。

また靴が馴染む理由として生地が柔らかくなることばかりが注目されるのですが、実はもう一つの要因があります。それは靴の中底が沈み込む事です。

履きなれている靴の中敷きや中底をみるとわかりやすいのですが、足の指の付け根や踵辺りの体重が掛かる箇所が凹んでいるものです。

革靴が好きな人はこれを計算して履き始めは中敷きを外した状態でフィットするものを選び、中底の凹みに合わせて薄い中敷きで底上げしてフィットさせていきます。

このように中敷きを外したり薄手のものと交換することで、靴の革を無理に伸ばすことなく中底を凹ませて馴染ませることが出来ます。

新品の革靴の靴擦れが徐々に収まっていくのは革が柔らかくなることだけでなく、この中底が凹んでいくことも重要なので、体重をしっかりとかけてやる必要があります。

長時間歩く必要のない近所の買い物に履いたり、自宅の中で履いていてもOKです。体重を乗せることが大事なので、靴を履いて立ったままお皿を洗ったり、歯を磨くようなことでも徐々に馴染んでいきます。

もちろんそもそもサイズが合っていない場合は別ですが、きちんと靴屋でサイズを合わせて購入したという方は、徐々に履く時間を長くして馴染ませていってください。これで靴擦れが解消するケースは珍しくありません。

靴磨きも大切

革靴であれば靴磨きも靴擦れを和らげる効果があると言われています。この対処法はこちらのベテラン靴磨き職人の動画が参考になります。


(柔らかくなって靴擦れがなくなるのは14:30秒頃のコメント、序盤の靴磨きシーンも必見です!)

靴クリームをゴテゴテと塗り込むことが重要なのではなく、きちんと靴クリームを落としてから水分や油分を入れることで革は柔らかくしなやかになっていくことが理解できると思います。

靴磨きをするというと光り輝く効果ばかりが注目されますが、革を良い状態に保つということが本質です。足に馴染んできた革靴を長く愛用する為にも、靴のメンテナンスを意識するようにしましょう。

まとめ 対処法は一つではない

靴擦れが起きてしまう靴を無理して履くのが良いわけではありませんが、靴との相性だけが問題だとも限りません。きちんと靴紐を結んでいなかったり、歩き方が崩れていることで負担が掛かっているケースがあるということを理解してほしいと思います。

もちろん魚の目や外反母趾など明らかに痛む原因がある場合は、その箇所にクッション性をもたせて痛みを和らげる方法が悪いわけではありませんが、実はそれらも崩れた歩き方が原因ということが多いものです。

この正しく歩けないまま対処をしても、いたちごっこで改善していかないので、まずはきちんと靴紐を結び、正しく歩くように心がけてみてください。

特に女性はヒールの高い靴を履くと歩き方が崩れやすいので意識するようにしてください。女性用の革靴は靴紐がないケースが多いので、靴屋で試着した時に店内を少し歩いてフィット感を確かめましょう。

そして靴を馴染ませる為にも少しずつ履く時間を伸ばしながら、メンテナンスも意識してほしいと思います。

靴べらも使わずに強引に押し込んで履いたり、靴同士を擦り合わせて脱いでいると、革や生地はどんどん傷んでいきますし、無駄に伸びてフィット感も失われていきます。

せっかく足に馴染んできた頃に見た目がズタボロで寿命を迎えてしまうのはもったいないので、日頃からきちんと靴と向き合うようにしましょう。

靴擦れが軽減するだけでなく、物事の本質を理解する良い機会になるかと思います。

足元を見るという諺があるように、靴の扱い方にはその人の内面がよくあらわれているものです。これは高級な靴が偉いということではなく、物に対する扱い方が良くあらわれているということです。

節約の為にホームセンターで売られている1000円ぐらいの安い靴を、シーズン毎に買い替えるような方もいるのですが、もう少し良質な靴をメンテナンスしながら長く愛用した方が、見た目の印象が良くなるだけでなく、足にも馴染んで履き心地も良いものです。

たとえ1000円の安い靴でも、きちんと履いていれば綺麗な状態を長く保つことが出来るものです。

靴底がすり減って寿命を迎える靴は多くありません。大抵は雑な扱い方によって靴底よりも先に見た目がダメになって買い替えているものです。一方できちんと靴と向き合っている方というのは、靴紐が切れたり、中底がすり減って交換しています。靴の寿命を全うしている人は多くありません。

参考靴の寿命を延ばす方法!

このような事は靴以外にもたくさん当てはまります。安い包丁やフライパンを頻繁に買い替えるより、もう少し良質なものを手入れしながら使った方が、コストパフォーマンスが良いだけでなく料理の質も上がるものです。

このような本質を見極めることで結果的に節約になることも多いので、靴と向き合うことは良いトレーニングになるのではないでしょうか。

靴底の減り具合から歩き方のクセが見えてきたり、左右の足音の違いにも気がつけるようになるかも知れません。そのような経験が正しい歩き方を導き出し、靴擦れの原因そのものを改善できるかも知れません。

参考早歩きの効果は時間短縮だけではない!

靴擦れの原因がわからずに安易に対処してしまうと、根本的な原因を見誤ってしまうかも知れないので、気をつけてほしいと思います。革を柔らかくする専用グッズなども売られていますが、それだと張りが必要な箇所まで柔らかくなってヨレヨレになってしまうかも知れません。

このようなグッズを使うにしても、しっかりとポイントを見極めて少しずつ使用することでデメリットを避けられるものです。

もちろん明らかに靴のサイズが合っていないような場合は別ですが、ちょっとした靴擦れならお金をかけずとも解決できることが多いものなので、しっかりと向き合ってみてほしいと思います。

これは節約という意味だけではなく、根本的な解決を目指すのに有効なアプローチですよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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