節約はレジャー!

意識低い系の方が幸せを感じやすい理由!

意識低い系とは?

「意識高い系」という言葉が普及してきたこともあり、その反対として「意識低い系」という言葉が生まれした。

まず意識高い系を簡単に説明すると、よく言えば上昇志向の強い人のことを指すのですが、この言葉の中には過剰に自己アピールをして空回りしているような、ネガティブな状態も含まれています。

意識高い系は単純な褒め言葉ではありません。

だからといって、その逆の意識低い系が褒め言葉であるわけでもありません。

意識低い系は上昇志向が弱く、自己評価も低く自分を卑下しているので、これはこれで面倒な人物といった印象になります。

誰しもが意識が高い時もあれば、低い時もありますし、必ずしもどちらかに振り切っている人というのは少ないものですが、個人的には意識低い系の方が幸せを感じやすいと思います。

一番やってはいけないのが、意識低い系の人が意識高い系を目指すことです。

意識高い系を目指してしまうと、常に成長を求めるので必ず挫折、失敗が伴います。

この挫折を簡単に乗り越えられる人だけが、意識高い系のまま突っ走ることが出来るのですが、多くの人はそうではないので、ちょっとした挫折の度に不幸になってしまいます。

意識低い系だと自負されている人であれば、無理に意識高い系を目指す必要はありません。

そのままでも幸せになれると知ることが一番です。

意識低い系のまま幸せになる方法

そもそも幸せな状態を正確に定義することなど出来ないのですが、人が幸せを感じる瞬間というのは日常からの落差です。

ホームレスの人が千円札を拾ったら飛び上がるほど嬉しいかも知れませんが、お金持ちの人が道端に落ちている千円札を見つけても拾いもしないかも知れません。

拾ったとしても飛び上がることはありません。

全く同じ現象でも人によってそれを幸せだと感じる人もいれば、それほどでもない出来事だと感じる人がいます。

意識高い系を目指すということは、この現象の基準がどんどん高くなっていきます。

だからこそ成長できる可能性も高いのですが、全く同じ現象では満足できないので、幸せを感じる瞬間がどんどん少なくなっていきます。

食べ歩きが趣味という人だと、様々な飲食店で美味しい料理を食べて知っているだけに、吉野家で牛丼を食べても幸せを感じることがなくなるようなことです。

一方でホームレスの人が拾った千円札を握りしめて、吉野家で牛丼特盛に卵や豚汁を合わせて食べた時というのは、とんどもない幸せを感じられるものです。

全く同じ牛丼でも、どちらの方の頭の中が幸せホルモンで満たされているか、イメージできるのではないでしょうか。

この日常との落差を感じた時に、人は幸せを感じます。

毎日のように千円札が落ちているポイントを知っているホームレスであれば、ここまでの幸せは感じられません。それは日常との落差がないからです。

要するに、不幸があるから幸せを感じることが出来ます。

常に満たされている状態の人は、幸せだと感じられません。

意識高い系のように常に上昇していかない限り、幸せを感じることが出来ません。

容姿端麗でお金持ちの家に生まれた人でも、幸せだとは限りません。

一方で意識低い系のままであれば、ちょっとしたラッキーでも幸せを感じることが出来ます。

私のような節約家であれば、たまたま日用品を買い足すタイミングでセールになっているのを発見すると、「よっしゃー」と幸せを感じることが出来ます。

日常のレベルを上げない(意識低い系のまま)方が、些細な事でラッキーを感じる機会が多い傾向があります。

自分の本音で生きている意識低い系の人

意識低い系のまま幸せになる方法というのは、日常のレベルを無理やり上げないことです。

成長を目指して努力するのは素晴らしいことですが、その目指す方向が本当に自分が求めている方向でないと、偽の幸せを感じるだけで本当の満足は得られません。

意識高い系を目指して無理やりレベルを上げることこそが、不幸への道です。

高級ブランドや高級車や高級腕時計を手に入れることを、本当に心から求めている人であれば、そのようなモノを手にする度に幸せを感じられますが、多くの人がそれらを本当に欲しいと思っているとは限りません。

社会的なステータスをアピールする為だったり、周囲の人が持っているから、といった理由で「高級品を手に入れなければならない」と思っているかも知れません。

手に入れた瞬間は幸せを感じるかも知れませんが、本心で求めているものでないと幸せな状態は続きません。

ステータスの為に所有しているのであれば、周囲の人から褒められる時こそが本質です。

毎日のように「部長の腕時計カッコいいですね!」と部下に褒められるわけがありません。

せいぜい購入して間もない頃だけです。するとまた別の腕時計が欲しくなります。手に入れにくい限定品やニューモデルを求め、買い替えた時にだけ幸せを感じ、それを繰り返すことになってしまいます。

本質である承認欲求(褒められたい)を満たす為であれば、仕事を頑張ることでもいいですし、爽やかな挨拶を心がけて人間関係を円滑にしておく方が、ずっと効果があるかも知れません。

自分なりの基準で成長を目指すことは素晴らしいですが、その基準が世間の常識に合わせてしまうと、いつまで経っても本当の幸せを感じることが出来ないものです。

LGBTの人が世間の常識や親の期待に応える為に、本音を隠して普通の結婚をしても幸せなわけがありません。

たとえ世間から嫌われようとも、自分の本音と向き合って理想のパートナーを見つけることの方が幸せを感じるはずです。

意識高い系の人というのは、自分の本音よりも世間の常識といった基準に合わせている人が多いように感じます。

まとめ 意識は高めるものではない!

かなり昔に読んだ本に、ある島の住人と投資家のやり取りが紹介されていました。

その島の住人は昔ながらの生活をしており、その日に家族で食べる分だけの魚を釣り、のんびり昼寝をしたり、子供たちと遊びながら暮らしていました。

そこにある投資家がやってきました。

「この島はリゾート地として理想的なので、ここに大きなホテルを建てると凄く儲かりますよ」

「儲かってどうするの?」

「そりゃー毎日楽しく暮らせますよ、釣りでもして子供たちと遊びながら、のんびりと暮らせますよ」

「・・・今と変わらないじゃん」

のようなやり取りが紹介されていました。

大きなホテルを建てるとなると当然リスクもあります。島ごと担保に取られるかも知れません。

設計や建設期間も含めて安定した収入が入ってくるまで十年ぐらいかかるかも知れません。借金返済となると何十年かも知れません。

その間に子供が成長してしまうと、せっかく手にした自由(お金)があっても遊ぶことが出来ないかも知れません。

観光客が増えると、お気に入りの釣りスポットが荒らされるかも知れませんし、ホテル建設に伴う港整備や環境破壊で魚がいなくなるかも知れません。

何よりもお金が一番大切だ!という基準の人であれば、間違った選択ではないのかも知れませんが、子供と遊ぶ時間が一番だ!という人にとっては最悪の選択かも知れません。

これは極端な例ですが、自分の本音と向き合うことなく、誰かが決めた基準や世間の常識を受け入れてしまうと、仮に上手く成長できたとしても幸せを感じることが出来ません。

意識高い系の人達というのは、自己啓発セミナーなどでお金持ちの考え方を学んでいるケースが多いのですが、それだけに自分の本音とズレてしまっている人が多いように感じます。

本音とズレたままだと、たとえ上手くいったとしても幸せを感じることは出来ません。

一方で意識低い系の人というのは、自分の基準で物事を判断している人が多いように感じます。

世間の常識に惑わされないので、やりたくもない事(高級ブランドや自己啓発など)にお金や時間を使わず、その時々の自分の本音と向き合いながら生きていけます。

お金が足りなくて出来ないこともありますが、考える時間があるので工夫して乗り越えていく人も多いです。

高級レストランに行かなくても手間暇かける時間があるので、美味しい料理をつくることが出来ます。

「美味しい料理を食べる為にはミシュランの星付きレストランに行く必要がある」

といった基準の人だと、たまにしか美味しい料理にありつけませんが、週末に手間暇かけて料理を楽しんでいる人であれば、毎週幸せな時間を過ごす機会があります。

 

わざわざ意識を高める必要はありません

 

そもそも本当に自分が好きな対象に対しては、誰だって意識が高くなるものです。

本音と向き合った結果、自分の好きな対象への意識が高まるのは自然な流れですが、わざわざ目の前にニンジンをぶら下げて、無理やり意識を高める必要はありません。

世間の常識というニンジンの為に頑張っても疲れるだけです。そのニンジンを食べることが出来ても、本当はケーキが好きな人だと美味しく感じられません。

世間の常識に従ってばかりいると、そのうちニンジンが美味しいものだと信じてこんでしまい、本音に何なのかわからなくなってしまいます。

 

これを洗脳(基準の書き換え)と言います。

 

本当は好きでもないニンジンを求めて頑張っている意識高い系の人より、誰かがぶら下げた目の前のニンジンには目むくれず、本当に好きなケーキを求めている意識低い系の人の方が、ずっと幸せを感じる機会が多いものです。

有機栽培の最高級ニンジンをようやく手に入れても、本音で求めていないと美味しく感じられません。

脳内で幸せなホルモンが溢れ出るのは、心から求めていたケーキを食べた方です。

もちろん心からニンジンを食べたい人が努力するのは間違いではありません。ここは勘違いしないでください。

大切な家族を守る為に「何よりもお金が必要だ!」と心から信じている人であれば、子供と遊ぶ時間よりも仕事をする事の方が、幸せを感じることが出来ます(子供が幸せかどうかは別ですが)。

意識低い系で悩む必要はありません。

世間の常識に惑わされずに、自分の本音と向き合えているということでもあるので、全く気にする必要はありません。

結婚したり子供が生まれたりなどの変化があると、自分の中で大切なものの基準が変わっていくので、その時々で意識が高まる対象も変わるものです。

私自身も自己啓発にハマっていた時期があるのですが、当時は気持ちの浮き沈みがとても激しかったことを覚えています。

その当時は意識高い系という言葉はありませんでしたが、現在の私は間違いなく意識低い系です。

変な上昇志向もありませんし、何事も無理することがなくなりました。本音と向き合う機会が増え、それほどお金を掛けずとも大好きな趣味を楽しむことが出来ています。

意識低い系でも本当に好きなものに対しては、勝手に意識が高まるものです。

無理やり意識を高める必要はありません。

自然と意識が高まった対象としっかりと向き合うことこそが、幸せを感じる秘訣ど思います。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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