節約はレジャー!

安物でも大切に扱って長く使う事で学びがあると思う

安物買いの銭失い!?

しばしば「少しぐらい価格が高くても高品質な物を選んだ方が長期的に見るとコスパが良い」といった意見があり、その通りだなと思う反面、だからといって安物を軽視するのもどうなのかと感じてしまいます。

私自身も節約家という事もあり、どうしても価格に引っ張られて低品質な物を選んでしまい、購入後に後悔してしまうような事があって「安物買いの銭失いだな」と反省するのですが、その経験があったからこそ、自分が求めている品質の基準が明確になり、次回に最適な物を選べるような事も多く、必要以上に高品質な物に無駄なお金を掛けずに済んだとも感じています。

「安物だから品質が悪くても仕方がない」

と使い捨てのように扱っていると、なかなかこの自分が求めている品質、必要十分な品質を見極められないのではないでしょうか。

少し前にテレビで自称セレブという女性が、ご自慢の高価なブランドバッグを披露しながら、

「品質が良くて一生ものなので全く後悔していません!」

と豪語していたのですが、一生ものの高品質なバッグなのに、いくつも所有している事に違和感があり、彼女のプライベートを追っていったVTRの中で鞄を乱雑に扱っている様子が映し出され、全く大切にしている様子がありませんでした。

どんなに高品質なバッグでも扱い方が悪いと傷んでしまいますし、メンテナンスや保管状態が悪いと劣化してしまいます。彼女のご自慢のバッグのコレクションの多くも、中に詰め物をしていないせいかヨレヨレになっているものが多く、とても一生ものには見えませんでした。

品質が高い物ほど長持ちするのは間違いありませんが、品質がそれほど高くない物でも扱い方次第で寿命は変わってきますし、そこと向き合わずに安易に高品質な物を選んでしまうと、せっかくの高品質を活かす事も出来ないのではないでしょうか。

安物だからと使い捨て感覚で扱うのではなく、安物で品質がそれほど良くなくても、きちんと向き合う事で学びがあるものです。

使い捨てのビニールの手袋といったものでも、それほど汚れが酷くなければ軽く洗って乾かせば使えますし、わざわざマグボトルを用意しなくてもペットボトルを洗うだけで代用できるかも知れません。

出先で処分できるだけに荷物が減るといったメリットもありますし、むしろ安物だからこそ向いているケースもあるものです。

安物買いは銭失いになるからと自分に言い訳をして、無駄に高価な物を買っても節約になりませんし、売る側もその事を上手くアピールして必要以上に高価な物を売りつけてくる事があるので、しっかりと見極める必要があります。

安物の品質の向上

現在は企業努力のおかげもあって安物でも随分と品質が良くなってきました。洋服の品質で考えてみると分かりやすいのですが、昔は1000円のTシャツなど直ぐにヨレヨレになってしまいましたが、最近は1000円未満のTシャツでも品質が悪くない物は珍しくありません。

100円ショップなどで売られている物でも同じです。昔は明らかに品質が低くて一度使うだけでダメになってしまうような物も多かったですが、最近はしっかりと実用に耐えうる品質の物が多くなりました

安物側の品質が昔よりも大幅に向上している一方で、高級品の品質が同じぐらい向上しているかというと微妙です。もちろん時代の進化で向上している面がないとは言いませんが、高価になっている理由が品質の向上ではなく、ブランドイメージ構築の為につぎ込まれた広告宣伝費だったり、品質とは関係ない装飾やパッケージといった要素のせいで、価格ばかりが吊り上げられているケースが多いものです。

広島県にある高品質なデニム生地を生産している会社は、世界中のアパレルメーカーから引っ張りだこなのですが、そこのデニム生地はユニクロにも卸しており、同程度の品質のデニム生地で作られたジーンズが、ユニクロで3000円程度で売られている一方で、有名ブランドからは3万円ぐらいで売られています。

デザインやロゴや縫製は違うので全く同じ物ではありませんが、デニム生地の品質という点で考えると必ずしもユニクロが劣っているわけではありませんし、スタイル抜群のスーパーモデルの体型に合わせて作られた有名ブランドのジーンズより、サイズ展開やシルエットが豊富なユニクロのジーンズの方が、多くの人に似合う可能性が高いのではないでしょうか。

私自身も10年ぐらい前に購入したユニクロのジーンズを未だに愛用していますが、色落ちしないように洗剤を入れずに裏返してから洗濯をしていたり、畳みシワによる色褪せなどが出来ないように吊るして保管しているので、未だに良い発色を保ってくれています。

別に高価な物を購入する事が悪いというわけではないのですが、安物でも大切に扱う事で長持ちさせる事は可能ですし、必ずしも品質が低いとも限りません

どの程度の品質を求めているかにもよりますが、切れ味抜群で握りやすい高品質なハサミが役立つのは仕事で頻繁にハサミを使う人ぐらいですし、たまにちょっとした物をカットするのであれば、100均のハサミの品質でも何も問題がありません。

私が子供の頃の安物のハサミは明らかに品質が低く、価格なりの差があったのですが、現在は安物でも品質が大幅に向上しているので、多くの人が求めている最低限度の品質を上回っている物が増えています。

安価でも求めている品質が満たされているのであれば十分ですし、それを大切に扱いながら長く使い続ける事も大切なのではないでしょうか。高価で品質が高い物ほど長持ちするのは間違いではないですが、だからといって安物でも品質が低いとは限りませんし、乱雑に扱ってしまうのは違うなと感じています。

高価な物ほど大切にしたくなる気持ちも分かりますが、その気持ちの差だけで扱い方が変わって寿命も延びているのかも知れません。もしかしたら安物でも同じぐらい大切に扱っていけば、高価な物と同じぐらい長く使える事もあるのではないでしょうか。

期待値の違い

誰だって高価な物ほど品質が良いような気がしますし、大切に扱いたくなるものですが、安物の品質が大幅に向上した現代であれば、価格なりに良いような気がするの「気」の部分だけの差しかないケースもあるのではないでしょうか。

品質の差による寿命の違いというよりは、期待値の差によって扱い方が変わり、結果的に長持ちしているだけかも知れません。

高価な物や有名ブランドの物でないと大切に出来ない人にとっては、あえて選ぶ価値があるのかも知れませんが、安価な物でも大切に扱う事ができるようになると、本当の品質を引き出す事ができたり、必要十分な品質を見極められたり、無駄に寿命を縮めてしまうような事もありません。

これで分かりやすいのは靴の寿命でしょうか。靴は品質の違いだけでなく扱い方によって随分が寿命と変わる物です。

靴は脱ぐ時に靴同士を擦り合わせて脱いでいると、直ぐに傷だらけになってヨレてしまいますが、しっかりと靴紐をゆるめてから脱いだり、靴を履く時に靴べらを使うと型崩れを防止する事ができます。適当に靴紐を緩めて固定して脱ぎ履きしていると、靴本来の寿命(靴底のすり減り)を引き出す事など出来ません。

高価な革靴を好む人ほど豆にメンテナンスをし、靴底を張り替えてでも履き続ける傾向があるのですが、安価な革靴でも品質が悪くないものであれば、しっかりとメンテナンスをする事で長く履く事ができます。

私自身も過去に革靴選びで失敗しているのですが、新社会人になって革靴を履き始めるようになって間もない頃、初めは2000円ぐらいの合成皮革の激安革靴を履いていると、直ぐにシワがひび割れてボロボロになってしまいました。

3ヶ月ぐらいで酷い状態になってしまい、先輩にアドバイスを求めると「1万円以下の革靴は長持ちしないからやめた方がいいよ」と言われ、靴屋で1万円の革靴を購入して靴磨きをするようになると1年半ぐらいもつようになりました。

3ヶ月毎に2000円の靴に買い替えていると1年で8000円なので、1万円の靴を1年毎に買い替えるよりはコスパは良いのかも知れませんが、私の場合は靴磨きをしながら1年半ぐらいはもったので、その手間の事を考えなければ、品質が良い物を長く使った方がコスパが良かった事になります。

もちろん履き心地といった面でも全然違ったのでメリットがあったのですが、流石に靴底がすり減ってしまったので買い替えようと靴屋に行くと、たまたま9000円の革靴がセールで2000円になっており、即購入して喜んでいたのですが、そのセール品の革靴は強固な構造になっておらず、直ぐにヨレヨレに型崩れしてしまいました。

おそらく元々9000円で売られる革靴ではなく、セールありきで安く作られた革靴だったので、全く品質が良くありませんでした。

それまで履いていた1万円の革靴は踵とつま先の革が強化されており、踏みつけてもつぶれるような硬さではないのですが、9000円の方は全く強化されておらず一枚革だけだったので、直ぐにヨレヨレになってしまいました。

革靴の寿命にとって踵とつま先の強化がポイントなのだと気がついた私は、その基準で革靴を選ぶようになり、6000円ぐらいの革靴でもしっかりと踵やつま先が強化されている物がある事に気がつきました。革靴のデザインによっても、つま先側が強化されているものと、そうではないものがある事を知り、しっかりと選ぶ事ができました。

その後はしばらく6000円ぐらいの革靴をメンテナンスしながら履くようになりました。メンテナンスの知識も増えていき、シューツリーという靴用のハンガーを入れる事で型崩れを予防したり、すり減った靴底を修理する補修材や、肉盛り接着剤などを用いる事でさらに寿命が延びるようになり、2年以上は綺麗な状態で履けるようになりました。

さらに革靴はローテーションさせて履く事で傷んだ革が回復しやすくなるとあったので、二足の革靴を用意して交互に履くようになると、二足で5年(一足あたり2年半)ほど履けるようになりました。

6000円の革靴を安物と判断するのか、高価な革靴だと判断するかは人それぞれ違うかも知れませんが、私にとってはより高価な何万円もする革靴でなくても十分な品質だと判断できました。

3万円ぐらいする革靴だと靴底を縫い付けている構造の物が増え、交換する事でさらに長持ちさせる事ができるのですが、靴底の交換費用が1万円以上するようだったので、あまりコスパが良いとは思えませんでした。

さらに数年前からはスニーカーのような履き心地を実現した革靴が様々なメーカーから販売されるようになり、しかも価格が手ごろ(5000円)で踵やつま先も強化されている物もあったので愛用するようになりました。その革靴の事については別のところで紹介した事があるのですが、

参考テクシーリュクスはサラリーマンの味方!

本当にスニーカーのようにフィットしてくれるので、疲れ具合が随分と軽減されて感動してしまいました。とはいえスニーカーと違って革で出来ているのでメンテナンスは欠かせません。そこと向き合わない人にとっては直ぐにボロボロになってしまう靴です。

全くメンテナンスをする気がない人であれば、メンテナンスの必要がない合成皮革の安価な靴を数ヶ月毎に買い替えた方が良い状態を保つ事ができますが、安易に品質が良さそうだからと高価な革靴を選んでも、扱い方が雑なままだと直ぐにダメにしてしまいます。

これらのように求めている品質によってもベストな選択肢が変わります。必ずしも高ければ良いという物でもありませんし、相性の問題もあります。

満員電車に揺られてハイヒールに踏まれてダメになってしまう可能性もありますし、高価な革靴ほど靴底がフラットな革だったりするので、雨の日の駅の構内で滑りやすくなってしまいます。

昔の貴族のように馬車で移動していたり、高級車の後部座席でふんぞり返れる人であれば、靴底も革の高級革靴でも傷めずに済むかも知れませんが、自らの車を運転する人であれば、革の靴底はペダルが滑りやすくなってしまいますし、歩くにしてもゴムほど弾力がないので疲れる要因となってしまいます。

高品質だからといって誰もが相性が良いとは限りませんし、高価な物だからといって長持ちするとも限りません。

上質な革が用いられている高級ブランドバッグも、通勤で使うには重すぎるかも知れませんし、雨に当たるとメンテナンスが必要になってしまいます。軽くてメンテナンスも簡単な化学繊維のバッグの方が適している人は珍しくないですし、強盗に狙われるようなリスクも下げられ、仮に紛失したとしても経済的なダメージも少なくなります。

常に車の後部座席で移動してほとんど歩かなくても良い本当のセレブであれば、高級革靴や高級バッグを使用していても問題ないかも知れませんが、そうではない人が中途半端に背伸びしてしまうと、メリットよりもデメリットの方が上回ってしまうかも知れません。

まとめ 審美眼を養おう

自分にとって最適な物を上手く見極めるという意味でも、安物でもしっかりと向き合う価値があるのではないでしょうか。自分側のミスのせいで本来の品質を引き出せていないケースも珍しくありません。

必要以上に高品質な物を選んでしまうと、余計な機能のせいで使い勝手が悪くなってしまったり、余計なメンテナンスまで増えてしまうかも知れません。

私は結婚していた頃に、元奥さんの趣向もあってあらゆる家電や家具を高価な物に一新した経験があるのですが、冷蔵庫の自動製氷機能が働いて深夜にガタガタと氷が出てくる音に悩まされたり、蓋が4つにも分解される高級炊飯器を洗う度に面倒だと感じていました。

その炊飯器は釜も銅で出来ていたので凄く重たく、お米を砥ぐのにも一苦労しましたり、お米や水が入ると片手で持つのも難しいので、炊飯器にセットするだけでも大変でした。

20万円ぐらいしたドラム式洗濯機も、それまで使っていた5万円ぐらいの縦型の洗濯機より洗浄力が弱くてガッカリしましたし、ゴミ取りネットの掃除がとにかく面倒で驚いてしまいました。乾燥機能は便利だったのですが、洋服の繊維が散らばってしまうので取り出してから掃う必要があり、白物だとかなり目立ってしまうので、乾燥機能はあまり使わなくなってしまいました。

魔法瓶の機能が付いているコーヒーメーカーも、蓋が小さくて中に手が入らず洗うのに苦労しましたし、サイクロン掃除機も小まめにフィルターを掃除しないといけなくて面倒でした。

どれも当時の最先端の高機能な物ばかりだったのですが、メリットよりもデメリットが気になる物が多くて驚きました。

もちろん高機能によるメリットもあるので、それを求めている人にとっては最適な選択肢ではあるのですが、それほど求めていない機能が良すぎても、メリットがあるとは感じられないばかりか、デメリットばかりになってしまいます。

必要十分な機能や品質が満たされている物が良いのであり、必要以上の機能や品質は無駄に価格が高くなるだけでなく、煩わしさが増えてしまう事もあるので、しっかりと見極める必要があるのではないでしょうか。

この見極める能力を磨く為にも、現在所有している物を大切に扱ったり、安物だらかと雑に扱うのではなく、もきちんと向き合う事が大切なのだと感じています。

それほど品質が高くない安物の靴や洋服ほど、扱い方によって傷み具合に差が出るだけに、そこで学べる事が多いですし、その基準が構築されると品質を見極める目も養われていくので、最適な品質の物を上手に選べるようになるはずです。

Tシャツの襟がヨレヨレになってしまうのは、Tシャツそのものの品質の違いも大きいですが、滑らないハンガーに干すだけで随分と軽減できるかも知れませんし、洗濯機のコース選びや洗剤選びといった事でも変わってくるかも知れません。

それらと向き合わずに襟の縫製や生地がしっかりとしている高品質なTシャツを選んでしまうと、扱い方は雑なままなので、いずれはヨレヨレになってしまいます。

それほど品質が高くない安物だからこそ、扱い方の差によって違いが出やすいので審美眼も磨かれていきます。

高価な物だからと大切にする事が悪いわけではありませんが、安価な物でも大切に扱う事で学びがあるので、節約家の皆さんはぜひ向き合ってみてください。

安価な物の品質もどんどん向上しているので、もしかしら求めている品質を十分に満たしているかも知れませんし、満たしていないにしてもしっかりと向き合う事で基準が構築されていくので、次回の購入時に最適な物を選びやすくなるはずです。

安易に高価な物や高機能な物を選んでしまうと、購入時に余計なお金が失われるだけでなく、スペースが奪われてしまったり、使い勝手が悪くなってしまったり、待機電力が増えてしまったり、メンテナンスの手間が増えてしまう事もあるので気をつけてほしいと思います。

節約という意味でも高価な物だけを大切に長く使うより、安価な物も大切に長く使った方が良いですし、使い捨てのような物だって上手く扱えば何度も使えるような事があるので、大きな学びがあるものですよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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