節約をする理由
みなさんは節約をする理由を考えたことがあるでしょうか?
何となく節約をしている人、将来が不安で節約をしている人、目標金額があって節約をしている人、他にも様々な理由で節約をしているのだと思います。
どれも間違いではありませんが、無理なダイエットと同じで無理な節約は継続することができません。
ダイエットの目的が何となく痩せたい人と、将来の健康に不安があって痩せたい人、夏までに水着を着たくて痩せる人では、ダイエットの進行具合に大きく差が出ると思います。
目標金額や夏が始まる前などの具体的な数字や期間があると、計画が立てられやすい反面、無理だと判断した途端に諦めてしまうこともあります。
一方で何となく始めた節約、何となく始めたダイエットだと、これといったゴールがないので、やはり何となくしか進みません。
将来の不安というのも、節約をすることで何となくいいだろうとは思いますが、具体的な数値(金額)を設定しない限り、いくら節約をしても安心出来るものではありません。
どの節約も間違っていませんが、どの思考でも節約疲れがやってきてしまう可能性があります。
その理由は後ろめたさがつきまとうからです。
節約はイヤイヤ?
節約の後ろめたさというのは「出来れば節約なんかしたくない」という考え方です。
ダイエットの目的でも同じです。本心では出来ればダイエットなどしたくないので、失敗してしまうケースが多いわけです。
スリムな体型を保つことに楽しを感じられていれば、それほど苦労はしません。なのでスリムな体型を保つことにメリットを見いだせればいいわけです。
物凄く異性にモテるとか、健康になって毎日がイキイキと楽しくなるとか、そのようなメリットを体験出来ていれば、スリムな体型を保つことは難しくありません。自然とダイエット出来てしまいます。
そもそもスタイルの良い人は太りません。わずかでも太ると違和感があるので、ダイエットのリバウンドと同じ要領で、元のスタイルに勝手に(無意識に)戻ります。
節約も同じように考えられると、無意識に楽しく続けることが出来ます。
イヤイヤ節約を行うという考え方ではなく、節約の先に楽しみを見つけることです。それが当サイトの「節約=レジャー」という考え方でもあります。
節約=レジャー
出来ることならやりたくない節約ではなく、やりたくて仕方がない節約にしてほしいと思います。
理由は何でもいいです。自分にとって節約をすることで得られる都合のいい理由を、どんどん当てはめてしまえばOKです。
「なんとなく節約をしている」のような曖昧な理由ではなく、明確に「○○の為に節約できている!」といった感じです。
明確な理由(目標)があると、全く同じ節約を行っても心持ちが変わります。
遠くのスーパーまで10円安い洗剤を買いに行った場合、曖昧なままでは「10円節約した」だけですが、明確な目標に近づいていると実感していると、
- いい運動になった
- 暇つぶしになった
- 素敵な散歩コースだった
- スポーツジム代が浮いた
- イケメンの店員さん発見!
- お洒落なお店を見つけたわ
- 野良猫スポット発見!
など、様々な他のメリットを感じることができるようになります。これらが正しいとか正しくないの問題ではありません。あなたがプラスの感情になればOKです。
イヤイヤ節約を行っていると、後ろめたさを感じている状態なので、
- たった10円のために時間を無駄にした
- 動きたくもないにバカみたい
- イヤな店員がいた
- 汚い道路だった
とマイナスのデメリットばかりを勝手に見つけてしまいます。これは脳が無意識に行うことです。
節約疲れを感じてしまう人というのは、このようにデメリットばかりを積極的に見つけてしまう状態です。たとえ大きな節約ができても同じです。
この状態のままだとダイエットのリバウンドのように、無駄遣いをしてしまうことになります。
節約は楽しい
節約は楽しいもの、レジャーのようなものと確信することがポイントです。コツさえわかれば何にでも当てはめてしまうことが出来ます。
歯磨き粉を最後の最後のギリギリまで使いきることはケチだということではなく、
- 無駄なゴミを減らせた
- エコになった
- 世界のためになった
と考えればいいわけです。正しいか正しくないかではありません。ポジティブにとらえられるかどうかです。
詰め替え用の洗剤のパックも水ですすげば一回分ぐらいになります。これだってケチで行っているのではなく「リサイクルに出すプラスチックゴミを綺麗にすることが出来て一石二鳥ね」と考えれば立派なエコになります。世界平和にまで思考を巡らせることができます。
何でもありです。自由に発想して楽しみにかえてください。たとえば商品についている値札シールなどを剥がして、洋服のポケットの中のホコリをくっつてから捨てれば、清潔感もアップした上でエコになります。
正しいか正しくないかではなく、楽しいか楽しくないかです。これがポイントです。
料理や掃除でも同じことだと思います。それらの行為そのものだけではなく、それらの行為によって得られる素晴らしい未来を想像することです。すると新たなやりがいや楽しみを見つかります。
楽しくなれば時間がかかっても無駄ではありません。レジャーに時間がもったいないと思うことはありません。
一方でイヤイヤ行っていると後ろめたさの上に時間まで取られるので無駄だと感じてしまいます。全く同じ行動でも心持ち次第で結果(辛い、楽しい)は違います。
料理も愛する人のため、健康のためと思って作るのでは、出来上がった時の満足感は大きく変わるものです。
これが仕事であれば、ある程度の効率やコストなども重視しなければなりませんが、趣味では自由です。
楽しい趣味に時間を費やしても時間の無駄にはなりません。
これが節約も考え方次第では有意義な時間になる理由です。
「楽しい時間を過ごしていたのに、ついでに節約も出来ちゃった・・・」
のように、いい意味で本末転倒になるほどです。転倒どころか飛躍ですが。
これが「節約=レジャー」ということです。楽しくしかたがないのに、お金がたまってしまいます。
まとめ それぞれの楽しみ
楽しみは人それぞれです。別のところでも少し触れましたが、行列が出来ているラーメン屋に並んでいる人を見て、
- 時間の無駄
- ラーメンなんてどこもいっしょだろ
- 意味わからない
と考える人がいます。
その考えが間違いだとは言いませんが、少し視界を広げて見ると色々な気づきあります。
並んでいる人達はそこのラーメンを食べること以外にも、たくさんの楽しみを見出しています。
並んだという事実を自慢したい人もいるわけです。周りの人だけではなくSNSを利用する人もいます。並んで待たされたという体験そのものに価値を見出しています。
人によってはその体験に重きを置かないでしょうが、ラーメンよりも体験を得たい人も多いわけです。どこに楽しみを感じるのかは自由です。
最近ではコーヒー豆の選別や焙煎方法、淹れ方にこだわった渋い喫茶店の美味しいコーヒーよりも、スターバックスのお店の雰囲気に重きを置く人が多いわけです。それも自由です。
ミシュランガイドの星がついたからと言って、シェフの腕が上がるわけではありませんが、その事実を体験したい人が押し寄せます。
案外、人は本質以外のところで物事を判断しているものです。料理の味、お店の雰囲気や店員さんのサービスだけではなく、お店に向かう道中や前日の食事や体調だって食事の満足度に影響を与えます。
美容師さんの技術よりも、美容室の雰囲気や軽快の会話を重視する女性も多いものです。どこに快感を感じる(重視する)のかは個人の自由です。
節約も同じです。
その節約によって得られる効果は、金額の数字だけではありません。
あなたなりの体験や思考をたくさん巡らせてください。正しいか正しくないかではなく、あなたにとって楽しいか楽しくないかが重要です。
あなたなりの楽しみと節約を上手く結びつけることが出来れば、節約疲れなんて吹っ飛びます。むしろ節約しないと気持ち悪くなるようになるものです。
正しい節約、正しくない節約などありませんが、楽しい節約はあるものです。楽しさを積極的に探して味わってほしいと思います。日々の節約を楽しめるようになると、ストレス発散の為のレジャー費も大きく節約できるようになりますよ。