節約の極意とは?
当サイトでは様々な節約方法を紹介していますが、極端な事を言うと、それらの細かな節約方法はあまり重要ではありません。
節約効果がないということではなく、あまり重要ではないということです。
節約の極意というのは、何か特定の節約方法ではないということです。
これはダイエットで例えるとわかりやすくなります。
ダイエットの極意
ダイエットの方法も世の中にたくさん溢れていますが、これといった正解があるわけではありません。
運動不足で太っている人にとって適度な運動は、ダイエットになる可能性が高いですが、力仕事をしているのにも関わらず太っている人は、食べ過ぎを抑える方法が効果的かも知れません。
便秘体質で太っている人には、腸内環境を整えるサプリメントが抜群に効果があるかも知れませんが、ストレスからくる便秘であれば、あまり効果がないかも知れません。
これらの細かなダイエット方法というのは、あくまでも太っている原因と合致していなければ効果は期待できません。
これが様々なダイエット方法が溢れかえっている理由です。誰にでも当てはまるダイエット方法などありえません。
これは節約にも当てはまります。
スマホなどの通信費が高い人にとっては、格安スマホなどに買い替えることで節約になる可能性が高いですが、大手キャリアのスマホでも自宅ではWiFiを利用し、安い通信プランを契約している人であれば、継続割引などを含めると格安スマホとそれほど大差がありません。
節約の極意というと、家計簿などで出費を把握し、不必要な出費を改善していく方法が王道ではあるのですが、これは節約の本質ではありません。
節約の極意というのは、「なぜ節約したいのか?」を明確にすることです。細かな節約テクニックは後から勝手についてきます。
これもダイエットで考えるとわかりやすくなります。
ダイエットしたい理由
ダイエットをしたい人というのは、何かしらの痩せたい理由があるものです。
ただダイエットに失敗する人の多くは、この痩せたい理由が曖昧です。
何となく「痩せたいなぁ~」ぐらいでは、成功することは難しいです。
一方でダイエットに成功する人というのは、何かしらのきっかけで「痩せたい理由」が明確になったからです。
たとえば健康診断でかなり悪い結果が出ると、痩せないと死に直結するので多くの人がダイエットに成功します。
成功するというか、ダイエットをしないことに恐怖を感じているので、全ての行動がダイエットに結び付くようになります。
エスカレーターが階段になったり、油っぽい食べ物を避けたり、ジュースがお茶になったりします。
これらの行動の変化は、イヤイヤ階段を登ったり、イヤイヤ野菜を食べたり、イヤイヤお茶を飲むようになるのではありません。
実際に階段を登って疲れることが、快感になります。死への恐怖を和らげられたからです。
実際に野菜やお茶が美味しく感じられ、油っぽいものや甘いものを食べると、胸やけしたり、気持ち悪くなります。
これらの行動の変化こそが、ダイエットが成功した本質です。
この行動の変化がないままにダイエットを行っても、辛いだけのダイエットになってしまいます。
ダイエットコーラを飲んでいるのは太っている人だけです。行動を変化させることなくダイエットをしても、あまり効果は期待できません。
痩せている人の多くはそもそもコーラを飲みません。それほど美味しいとは感じないからです。
これはあらゆるダイエット方法にも当てはまります。考え方をシフトして行動に変化がないと、いつまで経ってもイヤイヤ我慢するダイエットになってしまいます。
たとえ相性の良いダイエット方法と出会えて成功しても、リバウンドする可能性が非常に高いです。
細かなダイエット方法にこだわるのではなく、ダイエットをしたい理由を明確にして行動を変化させることこそが、ダイエットの極意です。
思春期の女の子であれば、大好きな男の子が「痩せている女の子がタイプ」といった情報を耳にすると、急にスタイルが気になりだすものです。
ダイエットしたからといって好きな男の子に好かれるとは限りませんが、好きな人に好かれたいという強い思いから、ダイエットをする理由が明確に定まった結果、行動が変化します。
男の子であれば、好きな女の子がある男性アイドルのファンであれば、そのアイドルと同じようなスマートな体型に憧れ、ダイエットや筋トレをしたくなるものです。
一方でダイエットをする理由が曖昧な状態だと、なかなか行動が変化しないので、行動を変えずに行える特保やダイエット食品などに頼ってしまいます。
これらの事を考えると、本質的な節約方法というものが見えてくるのではないでしょうか。
生活の質を下げずに固定費を抑える節約方法が悪いとは言いませんが、これらは行動を変化させずにダイエットサプリを飲むようなことであり、本質的な節約方法とは言えません。
イヤイヤ生活の質を下げると考えてしまうと、辛い節約のように感じるかも知れませんが、目標を達成するために不必要な出費を抑えているのだと考えられると、全く辛いとは感じなくなります。
まとめ 節約の極意とは目標設定!
ダイエットや節約の極意というのは、頭の中で「なぜにダイエットや節約をしたいのか」を明確にすることです。
何となくといったレベルでは長続きさせることは出来ません。
健康診断でかなり悪い結果が出たり、急に借金を背負い込むことになると、誰でもダイエットや節約を成功させることができます。
一方で太っていても健康診断で問題がなかったり、節約をしなくても困っていない人であれば、ダイエットや節約をするモチベーション(必要性)は沸きません。
このモチベーションを高めるポイントになるのが、明確な目標を設定することです。
現状で太っている事に困るようなきっかけがなくても、ダイエットに成功する人というのは、
「大切な家族を守る為に仕事をしなければならない!その為にも身体をシェイプアップして元気溌剌に頑張るぞ!」
といった感じで明確な目標が設定されたからです。
他にもモデルさんのようにスマートな身体が資本の職業であれば、「ダイエットをすること=収入」になっているので、当たり前のように日々の行動がスマートな身体を維持できることを選択するようになります。
これらのようにダイエットに成功する人というのは、ダイエットをする理由が明確に設定されています。
楽しみながら節約をしている人も同じです。日々の些細な節約をする度に目標に近づいている事を実感しています。
ダイエットの他にも、
「来年の夏こそ甲子園に出場するぞ!」
といった感じの目標が強く設定されると、日々の行動全てが野球が上手くなることにつながるようになります。当然練習にも身が入ります。
赤点を取ると部活動が禁止される学校であれば、自然と授業にも身が入りますし、身体を大きくするために何でも食べられるようになるかも知れません。
一方でこれといった目標もなく、付き合い程度で野球部に入っている生徒であれば、何も行動が変化しません。赤点をとって休部するかも知れませんし、食べ物の好き嫌いも無くなりません。
スーパーカーに憧れている男性であれば、フェラーリに乗る為にどれぐらいお金が必要なのかを明確に理解しているものです。
月々の維持費なども含めてどれぐらいの収入と貯金があれば、フェラーリに乗ることができると明確に理解しているので、その為に仕事を頑張ったり、副業をしたり、節約をしてお金を貯めることが出来ます。
通帳の金額が増えていく度に、目標であるフェラーリに乗る夢が近づいているのを日々実感することができます。
マイホームが夢の方であれば、日頃から頭金を貯める為に全ての行動が節約につながります。
住宅ローンの金利が有利な銀行や通勤圏で購入可能な土地などの情報も、自然と目に入って見つけられるようになります。
一方で結婚して何となくマイホームの事を考え始めたばかりの人だと、どれぐらいの頭金が必要なのかも理解していませんし、住宅ローンを組みやすい銀行の口座も持っていません。
マイホームを手に入れる為の道筋が曖昧な状態なので、日々の些細な節約をしても意味があるとは、なかなか感じられません。このままだと辛い節約なので続けられなくなります。
そこでしっかりとマイホームを手に入れるという目標を設定できると、頭金の目安や月々の節約額の目安が明確になります。
「毎月5万円貯める必要がある」と理解できれば、日々の些細な節約をする度に、「よしよし、これでまたマイホームに近づいた!」と日々達成感が得られるように変化します。
節約をする理由が明確な人とそうではない人では、この日々の些細な節約による達成感が全然違います。
これがモチベーションの差となり、節約が続けられる人と続けられない人に分かれてしまいます。
太っている人はスマートな身体を維持している人に対して、
「好きなモノを我慢しながらイヤイヤダイエットを行っている」
と思いがちですが、スマートな身体を維持している人はイヤイヤ我慢などしていません。
むしろ油っぽい食べ物が不味く感じ、ヘルシーなサラダに美味しさを感じています。小気味よく階段を登っている自分に気持ちよさを感じています。
この差が成功する人と失敗する人の違いです。
それが目標の明確さ(曖昧さ)の違いです。
全く同じダイエット方法や節約方法でも、感じ方は人それぞれです。
マッチョな人なら筋肉痛を感じる度に、「今日もしっかりと筋肉を追い込めたな!」と満足感が得られますが、イヤイヤ子供の運動会に参加させられたお父さんが筋肉痛になると、ただの痛みとしてしか認識されないので辛いだけです。
この感じ方を変化させることこそが、成功する極意です。
だからこそ節約の極意というのは、節約をする意味を明確にすることになります。
この節約をする意味は自分で決めるしかありません。好きな事の為にお金を貯めるのであれば、誰でも上手くいくものです。
週末に飲み屋さんに行くことが楽しみな人であれば、日々の食事やお酒を節約してお金を貯めることが出来ます。
一方でお酒そのものが好きな人であれば、飲み屋さんの高いお酒を飲むことよりも、毎晩自宅で安いお酒を飲むことを選ぶものです。
これらを逆にとらえると、節約が続けられない、節約をする意味がわからないという人は、これといった目標がないからでもあります。
そのような状態の人であれば、必ずしも節約をする必要はありません。
スマホゲームをすることが生きがいになっている人であれば、ゲームに課金することが悪いわけではありません。しっかりとその人の役に立っています。達成感が得られています。
そのような人でも恋人が出来たり、結婚をして新たな目標が設定されると、自然とその新しい目標を達成するための行動にシフトしていくので、課金額も減っていくものです。
子供のオムツ代よりも課金を優先する親などいないはずです。
そもそもダイエット方法を知らない人もいません。誰もが食べる量を抑えて運動をすれば痩せることを知っています。
節約も誰もが無駄遣いを減らせば節約できることを知っています。
知っているのに出来ないのは、必要性を感じていないからです。必要でないものにモチベーションが沸き起こるはずがありません。
節約の極意というのは曖昧な目標を明確にすることで、節約へのモチベーションが沸き起こることです。
漠然とした将来の不安の為に節約をしても、いくら貯めると不安が解消するのかを理解できていないので、いくら節約しても達成感が得られません。
一方で年金額や老人ホームなどの金額を調べ、定年までにいくら貯めれば良いのかを明確に理解できると、逆算して毎月の目標金額が定まり、日々の些細な節約からでも達成感が得られるようになります。
また必要以上に節約することもないので、目標金額以上に無理することもなくなり、適度に人生を楽しむことも出来ます。
稀に質素な生活をおくりながら大金を残して亡くなってしまう方がいますが、おそらく漠然とした不安に苛まれ続け、必要以上に節約をしてしまったのではないでしょうか。
恐怖や不安から目標が設定されてしまうと、上手くいったとしても幸せになるとは限りません。
だからこそ、自分でしっかりと目標を設定することが大切です。
目指すべき山が決まると、その方法は勝手に見つかるようになります。登山コースや登山グッズ、適切な時期や時間帯などの情報がどんどん見つかり、勝手に体制が整っていくものです。
同じように節約する目的が明確に定まると、勝手に様々な節約方法が見つかるようになります。
必要もないのに何となく周りに合わせて所有していたモノなどに気づき、不要なモノを手放していくことができます。
結果的に本当に必要なモノだけに囲まれることになり、余計な出費が抑えられるものです。
固定費を下げる節約方法が悪いわけではありませんが、そもそも不要なモノの為に固定費を払い続けることなどありません。
当サイトにたどり着いてくれた方というのは、何かしらの理由で節約をしたい方だと思うので、改めて何のために節約をしたいのかを明確にしてほしいと思います。
曖昧な目標が明確になればなるほど、日々の行動が勝手に節約をする方向へシフトするようになり、さらに達成感が得られて楽しみながら節約を続けられると思いますよ。