人を見極める方法
付き合う人を見極めるというと少しおこがましいのですが、節約家にとって付き合うべきではない人というのが、やはりいるものです。
会社の同僚ぐらいの距離間であればいいのですが、それ以上に親しくなるとリスクがある人もいます。
多くの人は本音を隠して自分を演じているので、その人の本質を見抜くにはある程度親しくなる必要があるのですが、親しくなってしまった後だと距離を取るのも難しくなってしまいます。
そこで今回は初対面の人やそれほど親しくない段階の相手でも、潜在意識を研ぎ澄ませて一瞬で見極める方法を紹介します。
これを知っているだけで、本能が瞬時に判断してくれるようになりますよ。
危険人物の特徴
いわゆる危険人物の特徴というのは、お金にだらしなかったり、見た目がだらしなかったり、嘘ばかりついたり、威圧してきたりといった感じの何かしらのオーラを発しているものです。
そのようなわかりやすい人物像であれば、誰でも直ぐにわかるので警戒しやすいのですが、難しいのは見た目の雰囲気が普通な危険人物の場合です。
人生経験が浅い若者ほど詐欺に引っかかりやすいというのは、まさにこの危険人物(怪しい人物)を判断をする基準を持ち合わせていないからでもあります。
小さな子供は、いかにも怖そうな人や怪しい人でも平気でついていってしまう事がありますが、まさに知識や経験がないので警戒する事ができまん。
それでも多くの人と触れ合う事で様々な考え方の人がいる事を学び、少しずつ自分なりに人を見極める基準が構築されていきます。
これを言葉に表せなくても、初対面の人に対して(なんか怪しい人だな・・・)と感じるような事です。
過去に迷惑を掛けられた人と見た目や言動が似ていたり、不自然な作り笑顔や距離感の縮め方など、様々な要因から相手の人物を見極めるようになります。
この基準をフル活用する方法があります。
潜在意識
ある程度の人生経験を積むと、危険人物の特徴のような見た目でわからない場合でも、何となく怪しいと感じたり、不安を感じたり、信じられない人を見極められるようになります。
これは脳の潜在意識が無意識に過去の危険人物の特徴と照らし合わせて危険信号を発するからです。
過去に美人局に騙された経験がある男性であれば、綺麗な女性というだけで警戒レベルが上がりますし、DV彼氏に悩まされていた女性であれば、男性の身体つきや乱暴なドアの閉め方といったものに反応するかも知れません。
これらは表情や目線の動き、声色や姿勢など、五感を使って様々な要素から脳が無意識に感じ取る事です。不潔な人が苦手なら体臭や洋服の部屋干し臭といった要素にも敏感に反応するかも知れません。
誰もがこのような判断基準を持ち合わせているのですが、この潜在意識による判断基準を意識に上げて積極的に使う方法があります。
大金フィルター
潜在意識を積極的に使う方法というのは、危険人物を判断するフィルターの警戒レベルを上げるということです。
自分を危険な状態に追い込むと、この危険人物センサーがフル稼働します。
これの最も簡単な方法は、財布の中に大金を入れる方法です。自分にとっての大金と感じられる額でOKです。
懐に大金を忍ばせた状態で街を歩くと、怪しいと感じる人物を一発で見極められるようになります。
見た目が怪しい人はもちろん、ちょっとでも怪しい言動や行動などの雰囲気が感じられると、財布を握りしめて全力で警戒するようになります。貯金通帳と印鑑でも同じような警戒状態になります。
実際に一度経験してみてください。街ゆく人々がいつもと違うように見えてきます。
一度この経験をすると、想像だけでも可能になります。
自分の懐や鞄に全財産が入っている通帳と印鑑があると想像してください。そして知り合いの顔を思い浮かべて、一緒に行動出来るかを想像してみてください。
安心して行動出来る人と、不安を感じる人に分かれると思います。
過去にギャンブルに狂っていた人だとしても、完全に更生したと潜在意識が感じていれば、問題なく付き合いを続けることができます。
逆に真面目そうだと思っていた人でも、どこかに違和感を感じるのであれば不安になると思います。
その人の過去の言動や行動に危険人物センサーが作動するからです。
それほど日常的には感じていない僅かな不安要素でも、大金フィルターを利用して潜在意識を研ぎ澄ませると、一瞬で見極められるようになります。
この大金フィルターを通すと、情報が少ない初対面の相手だけでなく、親友、家族、親せきですら冷静に見極めることが出来ます。
無意識がなんとなく感じている違和感を、強制的に意識にあげて相手を見極める事が出来るテクニックです。
おまけ 本性を見極めるテクニック
大金フィルターは初対面の人でも有効に働くテクニックなのですが、相手が百戦錬磨の詐欺師や根っからの悪人だと、それらも上手くすり抜ける言動や行動が出来ている事があります。
髭を生やして風呂敷をかぶって、いかにも泥棒のような風体の人はいません。騙す人もそれなりに演じているものです。
大金フィルターを通り抜けて安心できると思っている人物でも、お酒を飲んで酔っ払った時の言動が大きく変わる人は要注意です。
酔うとバカな事をしでかしてしまう人がいますが、あれは酒のせいでなく、元々のその人の元々の性格が出てきただけです。笑い上戸になったり明るくなる人も、それがその人の本性です。
似たようなものだと車の運転中に人が変わるような事も当てはまります。普段は穏やかな人なのに運転すると激しい気性が出てくる人は、そちら側がその人の本性です。
程度の差こそあれ、誰もが多少は当てはまる事ではありますが、普段はコントロール出来ているのに、人前でもコントロール出来なくなってしまう人というのは、やはりそういう内面の持ち主だからです。
よほどショックな出来事があってお酒に溺れてしまうような日は別かも知れませんが、日常的にバカな事をしでかす酔っ払いはその程度の人という事です。
その人との関係が深くなるほどに、相手もこちらを信用して本性を出す機会が増えてくるので、トラブルに巻き込まれる可能性も増えてしまいます。
「酒さえ飲まなきゃいい人」などいません。この事を覚えておいてください。これも相手を見極めるのに使えるテクニックです。
本当にいい人は理性を失うほどお酒を飲みませんし、危険な状態に巻き込まれるような運転もしません。事前のコントロールします。
それこそ懐に大金を忍ばせていると、理性がコントロールできないほど飲む事がなくなりますが、日常的にその一線を越えてくるような人はトラブルメーカーなので、適度に距離を保った方が良いと思います。
まとめ 相手に見極められるメリット
初めての子供が生まれて守るべきものが見つかると、大きく考え方が変化するものです。
脳の中に守るべき大切な子供というフィルターが出来上がると、様々な行動や選択が変化します。
大切な子供を守る為には元気な身体でないといけないので、普段の食事のメニューといった要素まで変わっていきます。特に母親はお腹の中にいる時から変わっていきます。一方で父親は実感がないので生まれてから一気に変わる傾向があります。
これも潜在意識がさせることです。脳内にある基準(重要なポイント)が書き変わることで、普段の行動や選択まで変わっていきます。
大金フィルターも同じようなことです。一時的にでも大金を持つことで守るべきものが発生し、潜在意識が研ぎ澄まされます。
過去の経験を元に危険人物をいち早く察知することが出来るようになります。
初対面の全ての人を疑ってかかるのが良いわけではありませんが、やはり信用しきるのも問題です。田舎から東京に出てきた若者ほど騙されてしまうのは、経験値(様々な人との触れ合い)が圧倒的に少ないからです。
そして今回紹介した大金フィルターで相手を見極める能力が磨かれていくと、相手側から見極められる自分の状態にも気が向くようになります。実はこれも大きなメリットです。
「なんか怪しいんだよな~」
と感じるポイントが明確になると、それが自分にも当てはまっていないかと考えられるようになり、反面教師として利用できるので、自分の基準と同じような人から好かれる可能性が高まります。
「気が合う」という言葉がありますが、これはまさにその人が醸し出している雰囲気が心地よいという事であり、脳が無意識にその人を良い人だと判断した結果です。
一方で「気が合わない」も同じです。嫌いな理由は後付けで色々当てはめる事ができるのですが、よくよく辿っていくと初対面の時の印象が悪かった事が大半の理由だったりします。
大金フィルターを発動させて相手を見極めるセンサーを磨き、「何となく怪しい」といった曖昧な基準が明確になっていく事で、気が合う人から好かれやすくなります。
挨拶をする時に帽子を脱いだり、サングラスを外すようなことがありますが、あれは相手に敬意を表すマナーといった意味合いだけでなく、こちら側の情報をさらけ出して、相手に信用してもらう意味があります。
帽子を深くかぶってマスクをしていると誰もが怪しいと感じますし、バイクのヘルメットをかぶったままコンビニに入ってしまうと強盗だと思われてしまうかも知れません。
相手を見極めるのが上手くなるだけでなく、相手からも見極められているという事も学べるので、お互いに気持ちの良い人間関係が構築されやすくなっていきます。
この気が合う感覚というのは、清潔感で考えると分かりやすいのですが、世の中には不潔な人もいれば潔癖症の人がいるように、それぞれの許容範囲があります。
誰の基準が正しいという事ではなく、自分の許容範囲と似ている人と気が合うような事です。
潔癖症の人はコンビニのレジにある「おでん」が食べられません。「空気中のホコリが入っているものなどあり得ない!」といった感じの許容範囲が設定されています。
一方で屋台のようなお店でも平気な人はたくさんいます。価値観は人それぞれなので、自分の基準が絶対に正しいわけではありません。
大金フィルターで弾かれてしまった人の中にも、良い人がいるかも知れませんが、だからといって全ての人に対していちから向き合っていると、手間も時間も掛かってしまいます。
仕事上の付き合いや仲間内の付き合いで避けられないのであれば、距離を保ちながら付き合えばいいだけですし、深入りしないように見極める方法としても有効なテクニックです。
要所要所で大金フィルターを発動して精度を上げておき、自分に対してもそれを当てはめる事で、価値観や許容範囲が似ている気が合う人から好かれやすくなります。
初対面の相手の内面を見極めるテクニックが磨かれるほどに、自分も磨かれる事になるので、しっかりと向き合ってみてください。
誰でも自分なりの基準で相手を見極めているものですが、自分がその通りの基準に当てはまっているかというと、意外とそうでもない人がいるものです。
ファッションに興味がない人でも、相手のファッションが似合っているかどうかの判断はできるものです。ただどこがどう似合っているのか分からないので、なかなか自分のファッションに当てはめる事ができません。
洋服のサイズがピッタリなのか、姿勢が良いのか、コーディネートが良いのか、肌の色と相性が良いのか、年齢や髪型に合っているのか、のような様々な要因が複雑に絡み合っているので、単純に同じ洋服を選んだからといって似合うようになるわけではありません。
日頃からオシャレな人を観察して似合うポイントが理解できるようになると、自分にもそのポイントが取り入れられるようになります。
特定のファッションアイテムばかりに目が奪われている初心者だと、成金ファッションのようなちぐはぐな印象になってしまいます。
大金フィルターも同じような事です。相手を見極める能力が磨かれる事で自分にも応用できるようになり、同じような価値観の気が合う人に好かれやすくなるので、なかなか人間関係が上手くいかないという人ほど取り入れてみてください。
新たに自分に合わない基準が構築されるわけではなく、自分の基準が研ぎ澄まされるだけなので、拒否反応やストレスなどもありません。お金を奪われてしまうようなストレスはあるかも知れませんが、想像上でも機能するので安心してください。
コメント
たまたま昨日大金を持ち歩くことになったのですが、確かに周囲に気を張り巡らせていました。敏感になるのはわかる気がします
by 匿名
茶封筒でボーナスをもらっていた頃を思い出しました。
あの時の周りへの警戒感は尋常ではないですよね笑笑
常にあの感じだと疲れてしまいそうですが
by 所沢