節約が続かない・・・
節約をしたくても中々続けられない方も多いと思います。節約へのモチベーションが続かないなど、それぞれ理由があると思います。
節約が続けられない理由の結論から言ってしまうと、それは「節約しなくてもいい」からでもあります。
頭では節約したいという気持ちがあっても、それほど本心では節約したいと思っていないということです。
これはダイエットにたとえるとわかりやすくなります。
ダイエットが続かない理由
世の中には様々な節約方法があるように、様々なダイエット方法があります。
よほどひどいダイエット方法や詐欺的な方法でもない限り、どれも実践すればそれなりに結果が出るものです。
それらの多くのダイエットを続けられない理由は、「続ける必要がない」と脳が判断したからです。
どういうことかと言うと、ダイエットが成功したメリットより、今食べることのメリットが上回っているからです。
目の前のモノを食べた時の満足感を100という数値に置き換えると、ダイエットに成功して痩せた後の満足感が80のようなことです。
100>80 なので、より満足感が高い方を選択してしまいます。
これがダイエットをする必要がないという理由です。
一方でダイエットが成功する人というのは、この80の数値を100以上に上げられた人です。これが節約やダイエットを続けるポイントになります。
ダイエットが成功する人
ダイエットが成功するには二つのパターンがあります。それは恐怖と希望です。
恐怖でダイエットが成功するパターンというのは、健康診断でかなり悪い数値が出たようなことです。お医者さんから、
「このままでは危ないですよ」
と宣告され、危機感からダイエットの重要性が高まります。一瞬で80が120になるわけです。本当は食べたいけど、そんなこと言っている場合ではないということです。
一方で希望でダイエットが成功する人というのは、痩せた後の自分のイメージが明確な人です。
たとえば女優やモデルのように仕事(収入)に直結するような人は、ダイエットに成功した後の未来をイメージしやすい傾向があります。
さらに過去の経験やデーターを元に、痩せることのメリットが明確に頭の中でイメージできます。
もしくは昔痩せていた頃に異性にモテた経験がある人も同様です。またモテたいという意識が強く働くと、痩せる為の行動が自然と行えるようになります。
またその痩せる為の様々な選択(食事制限、運動)が、楽しくなります。これこそがモチベーションの正体です。いやいやダイエットを行うのではなく、ダイエットしない方が楽しくなくなります。
ダイエットが失敗する人
一方でダイエットが失敗する人というのは、恐怖も希望も曖昧だからです。
健康診断の数値が徐々に悪化していった場合、「このままだと危険ですよ」と言われても、それほど現状に危機感が生まれません。今まで何とかなってきたから何とかなるだろうと、現状維持を選択します。
多少の危機感では、80から90程度のようなことです。
また「痩せて異性にモテたい」という希望をもってダイエットに励んだ場合でも、そのイメージが曖昧だと長くは続けられません。
過去に痩せていた頃にモテた経験がないと、頭の中で具体的なイメージをするのは難しいわけです。イメージが強ければ強いほど数値は上がるのですが、イメージが弱いと100を超えないので目の前の食べ物の満足感に負けてしまいます。
当然モチベーションなど湧いてきません。
これは節約にも当てはまります。
節約が成功する人
節約が成功するにも恐怖と希望の二パターンがあります。
恐怖をベースに成功する人というのは借金のようなことです。やらざる負えないので成功も何もありません。それしか選択肢がないようなことです。この場合は恐怖から解放されると節約できなくなるケースが多いです。
一方で希望ベースで節約が成功する場合は、節約して貯めたお金の使い道が明確だということです。
子供の学費やマイホームの頭金など、具体的に将来のイメージが明確であればあるほど成功しやすくなります。
何となく「たまに旅行に行きたいな~」ぐらいでは弱いということです。
一方で「来年の夏休みにハワイに行く」という目標があると、具体的にハワイ旅行にいくら必要なのか試算できますし、その為には「来年の夏までに月々いくら節約する必要があるのか」と逆算できます。
ハワイに行きたいモチベーションが高いほど、自然と様々な節約方法が目に入ってきます。
日々それらの節約を実践することがハワイ旅行に繋がっているとイメージ出来ているので、それらの節約が楽しく感じられるようになります。
この楽しさが感じられるようになると、暴飲暴食や衝動買いなどに負けることはありません。それらの行為で得られる満足感より、ハワイ旅行での満足感(期待感)が高いからです。
ハワイ旅行に行く前の日々の節約から楽しくなっています。これがポイントです。
モチベーションのポイント
実は節約そのもののモチベーションは関係ありません。この場合はどれだけハワイに行きたいか(目標)が重要なわけです。
この場合の上げるべきモチベーションというのは、節約をすることではなく、ハワイへの憧れ、渇望の度合いです。こちらを高めることで結果的にハワイ旅行につながる日々の節約へのモチベーションにつながります。
これがハワイ旅行に行きたいと思えば思うほど、節約が楽しくなる理由です。
節約が成功する人というのは、その先のイメージが具体的な人です。具体的であればあるほど、現状の節約が楽しくなります。
例えばダンサーになりたいという明確な夢がある人は、高額なダンス教室に通う費用を何とか工面します。アルバイトをしたり節約をするわけです。
周りからみると凄く苦労しているように見えますが、本人は夢に向かって進んでいるという実感があるので、その節約が苦労とすら感じません。むしろ楽しんでいます。
夢を叶えるイメージが強いほど、夢を叶える前の苦労や努力が楽しみになります。
もしこれが親に「ダンサーになりなさい!」と決めつけられていたり、「なんとなくダンサーになれたらいいな~」ぐらいだと、辛いアルバイトや節約は続けられません。
目標を達成したい強い思いがないと、モチベーションは湧き上がりません。
「何となく節約しようかな~」ぐらいだと弱いと言うことです。節約の先に具体的なイメージがないと節約が苦痛になってしまいます。
節約の先
節約が続かない方は、節約のモチベーションを上げるのではなく、節約の先のイメージを具体化することがポイントになります。そちらのモチベーションを上げてください。
ハワイに行きたい場合はハワイに関する情報を集めることです。実際にハワイに行った人のブログを読んだり、YouTubeなどを視聴してハワイのイメージを頭の中で膨らませることで、より具体的なイメージが出来上がります。
プロのダンサーになりたい場合は、プロのダンサーのブログを読んだり、ダンサーになる方法を調べることで、目指すべき方角(道筋)が具体的になります。道筋が見えればそちらに進みたくなるのは当然の流れです。
節約もその先が具体化になればなるほど、そこまでの道筋が照らされ、その道を歩みながら楽しさを感じられるようになります。
あくまでも節約は目的ではなく手段です。これを忘れてしまうと節約を続けることが苦痛になってしまいます。
まとめ 目的意識
ダイエットも節約も先に目的がないと苦痛になってしまいます。
どちらも目的の為の手段であり、ダイエットや節約そのものを目的にしてしまうと苦痛にしかなりません。
ダイエットのモチベーションが続かないという人は、痩せた後のイメージが曖昧だということです。痩せてどうなりたいかを頭の中で具体的にイメージすればするほど、痩せるまでの行動が楽しくなります。
これは筋トレなども同じです。「何となく筋肉をつけたいな~」では、筋肉痛の痛みでやる気が失われてしまいます。
一方で具体的に筋肉をつけたい理由があると、その筋肉痛は快感に変わります。全く同じ筋肉痛でも目的に繋がっているとイメージできると、脳内の解釈が変わります。
なので、節約が苦しい、辛いと感じて続かないという事は、節約をする必要性を感じていないということでもあります。
これは単純に十分な収入があり、それなりに現状に満足していれば、無理して節約をしなくてもいいと脳が判断しているのかも知れません。
そのような人は必ずしも節約をする必要がありません。先にイメージがないのか、もしくは既にイメージに到達して満足しているケースもあります。
と言っても、そのような方はわざわざ当ブログには訪れないでしょうから、やはり多くの方が節約が続けられなくて悩んでいるのだと思います。
だからこそ、いま何の為に節約をしているのか、改めて具体的にイメージしてほしいと思います。
現在はネットで簡単に情報が手に入るので、イメージを具体化するのは難しくないと思います。
節約そのものにモチベーションは必要ありません。節約した先に訪れる未来への期待感の高さが、そのままモチベーションの高さになりま。
心からやりたいことの為に行う行動(ダイエット、筋トレ、節約など)は自然と楽しくなります。脳から行動を促すドーパミンが流れます。目的に達する前から楽しくなります。
遠足は目的地に着いた達成感だけが楽しみではありません。前日にお菓子を用意する段階から楽しいはずです。てるてる坊主を作っている段階から楽しくなります。これがドーパミンの正体です。
遠足に行きたくない子供は、てるてる坊主を作っても楽しくありません。お菓子の選択も自分の基準だけで選びます。みんなで楽しくシェアしようとは思えません。
節約の先、あなたにとっての遠足が頭の中で具体的にイメージできればできるほど、てるてる坊主の数が増えていきます。楽しく上手に作れるようになります。天気予報の晴れマークで嬉しくなります。一週間前から準備体操をします。ケガをしたときの対処を学びます。しっかりと靴紐を結び直します。
それらの行動が楽しく行えるわけです。これは苦労とも努力とも言いません。全く同じ行動でも脳内の解釈が変われば辛さが楽しみに変わります。
少し難しい話になりましたが、節約やダイエットを目的にしないでください。モチベーションのポイント(位置)がずれています。
節約の先に訪れるであろう楽しい未来を明確に思い浮かべあれるほど、節約へのモチベーションも高まっていきます。これが節約を続けるポイントです。