節約上手な人の特徴
節約上手な人を正確に定義できるわけではありませんが、私が思う節約上手な人というのは、とにかく決断が早いという特徴があるように感じます。
いっしょに食事にいってもメニューを決めるのが早いですし、買い物や洋服選びでも迷いません。「うーん」と少し考えることがあっても、直ぐに決断しているように感じます。
さらにオシャレな人が多いようにも感じます。
洋服を節約するとなると、ペラペラ生地の激安洋服を選んでいるように思う方がいるかも知れませんが、節約上手な人はそれなりにオシャレなファッションをしているものです。
なぜに節約上手な人がオシャレだったり、決断が早い傾向があるのかというと、自分の中に明確な基準があるからです。
オシャレになる為にはお金がかかると思っている人は、その考えを改めてください。それほどお金をかけずともオシャレになれるのが、節約上手な人の特徴です。
基準は人それぞれだけど・・・
誰にでも自分なりの基準というものがあると思いますが、その基準が明確な人ほど節約上手な人と考えられます。
例えば「私に似合う洋服は白のワンピース」といった明確な基準がある人は、ピンクのワンピースがセール8割引きでも購入しません。
一方で「私はワンピースが好き~」といった曖昧な基準だと、「これはお得だ!」と購入してしまいます。
必ずしもこれが悪いと言いたいわけではありません。ワンピース好きの女性にとっては最適な買い物なのかも知れません。
ですが、明確な基準がある方というのは、8割引きの白のワンピースを見つけたとしても直ぐに購入するとは限りません。
- この生地は洗濯が大変かな
- 薄くて涼しげだけど透けるかな
- シルエットが好みじゃないな
- 同じようなワンピースあるし
といった感じで、自分なりの基準と当てはめて判断することが出来ます。安さだけに引っ張られません。
要は本当に必要かどうかを、しっかりと自分の基準に当てはめて判断することが出来ます。それを満たしている商品の中から安いモノを探すので、購入してから後悔することがありません。
結果的に無駄な買い物がなくなり、本当に必要なモノ(似合う洋服)だけを手に入れるので、オシャレな人が多いと思います。
セールの洋服を手に入れて節約できたと喜んでいる人も多いですが、その洋服が似合わなかったり、着ていくところがなかったりすると、どんなに安くても無駄な買い物です。
わかいやすいのは福袋でしょうか。1万円の福袋に3万円の洋服が入っていると、お得なように感じる方がいますが、試着ができない洋服がピタリと似合う可能性は低いので、結果的に無駄な買い物になる可能性が高いものです。
洋服の価格=オシャレ?
そもそも福袋に入る定価が3万円の洋服というのは、大抵は福袋に入る前からセールの対象になって半額以下になっているような洋服です。
初めは20%オフになり、シーズン終わりには50%オフになり、年末特別セールで70%オフになり、それでも売れ残った洋服がお正月の福袋に入ることになります。
3万円の洋服の70%オフであれば9000円です。このタイミングであれば、しっかりと試着をして品質やフィット感を確かめられますが、福袋だと1万円でも試着やチェックは出来ません。
もちろん売れ残った洋服が悪いわけではありません。しっかりと自分の基準に当てはめてピタリと合えば、それは最高の買い物です。
この最高の買い物が出来る人が、節約上手な人ということです。
福袋には他の商品も入っているので、そちらの方がお得だと感じる人もいますが、似合わない洋服やサイズがいまいちな洋服には出番は訪れません。
どんなに安くてもタンスやクローゼットを圧迫するだけの無駄な存在です。
オシャレに興味がない方は、あまり気にせずにそのような洋服を着ているものですが、全く似合っていないので魅力的にうつるわけがありません。当然オシャレな印象にはなりません。
しばしば「これ定価3万円の洋服よ~」と価格自慢する方がいますが、似合っていなければオシャレでもなんでもありません。
逆に定価が3千円の洋服でも、ピタリとサイズが合えば似合う可能性が高くなります。
洋服選びの基準がブランド名や価格だけだと、いつまでたってもオシャレにはなりません。お店の店員さんは「とってもお似合いですよ~」と褒めてくれるかも知れませんが、それはお店側の営業の基準です。
センスの良い人は全身を古着屋でコーディネートしてもオシャレになりますが、価格やブランドロゴでしか判断できない人には出来ない芸当です。
オシャレを定義することも難しいですが、しっかりと自分の基準に当てはめて洋服を選んでいる人が、オシャレなのはイメージ出来るのではないでしょうか。
洋服の価格の変動率
もう一つ節約上手な人がオシャレだと思う理由があります。
それは洋服の価格の変動率の高さです。
基本的にどんなモノでも売れ残って在庫がだぶつけば安くなるものですが、洋服ほどこの価格差が大きく、しかもサイクルが早いモノは滅多にありません。
車も不人気な車種は値引きされたり、オプションサービスが付いたりしますが、それでも3割引きがいいところです。
ある車雑誌に書いてあったのですが、コンパクトカーが強いあるメーカーがセダンを販売したところ、あまりにも売れずに困ってしまい、警察関係の車両用に半額で大量に販売されたとありました。
その車種を見かけた時は、ほぼほぼ覆面パトカーなので気をつけるように、書いてあったほどです。そのような特別な車の販売方法ですら半額です。
食品も賞味期限が近くなると1割引き、2割引きとなり、半額にもなれば大抵は直ぐに売り切れてしまいます。
一方で洋服の価格は半額になるのはちっとも珍しくありません。70%、80%オフなど当たり前です。
ある有名ブランドが自社製品の価格崩れを防ぐ為に、大量の在庫を焼却処分していたことがニュースになったことがあるのですが、それでも経営が成り立つということは、普通に売られている商品の価格に反映されている(要するにふっかけられている)ということです。
これはそもそもの洋服の原価が、かなり安いということの裏返しでもあります。
もちろん売れない洋服をたくさん抱えていると、それだけで倉庫管理費が発生するので、素早く手放すのは経営戦略として正しいのかも知れませんが、基本的に洋服の定価というのは、かなりふっかけられているということです。
「今年の夏限定の流行ファッションをどうしても着たい」という方は定価で購入しなければなりませんが、それ以外の方はセール品の中から選んでも何も問題はありません。
この辺は花屋さんも似ています。生花は半分以上が捨てられることが前提に価格設定されているので、驚くほど仕入れ値は安いものです。
またブランドイメージを保つ為に在庫を焼却処分までするのは、一部の超高級有名ブランドだけです。
多くのファッションブランドは、ちょっとしたセールなどで在庫を処分しています。
それでも売れ残ってしまったからと、極端な割引きセールをしてしまうと、ブランドイメージが損なわれるので、正規の販売ルートから外すことで対処するのが一般的です。
⇒の商品ページを確認するとわかるのですが、ブランドのタグをカットしていることを公表して販売しています。
こうすることでブランドイメージを傷つけないように工夫されています。
ブランド名のタグをカットしたからといって、洋服の品質は何も変わりません。価格が安くなっただけです。
価格やブランド名で洋服の良しあしを判断するといった基準の方にとっては、大問題かも知れませんが、この洋服がピタリと似合う人にとっては、全く関係がありません。
節約上手な人というのは、しっかりと自分の基準に当てはめて判断をするので、ブランド名や価格に影響を受けないという特徴があります。
洋服そのものの品質や自分の身体との相性を見極められるので、ノーブランドの洋服やタグをカットされた洋服の中からでも、オシャレ(似合う)な洋服を見つけることが出来ます。
まとめ 節約上手は買い物上手
節約上手な人は買い物上手でもあります。買い物上手な人は食品が半額で売られていても、賞味期限をチェックして食べきれるだけの量を購入するものです。
買い物上手という良いモノを安く購入できる人とも言えますが、無駄な買い物をしない人でもあります。
半額だった缶詰をたくさん購入してしまうと、食べたくもないタイミングで缶詰の日が続くことになるかも知れません。
節約に目覚める前の私も消費税増税の前に、セールだったさんまの缶詰を大量購入して後悔したことがあります。さんまの缶詰は大好きだったのですが、食べたくもないタイミングで食べる日が続くとうんざりしてしまいました。
食べたいタイミングで食べると、美味しくいただけますし、身体にとっても良いはずです。
買い物上手、節約上手な人というのは、ビシっと自分の基準が構築されているので、どんなにセールでお得でも必要なければ購入しないものです。
結果的に必要なモノを、必要なだけ、必要なタイミングで購入できるので、無駄な買い物をせずにお金が残り、オシャレな洋服も着ることが出来るのではないでしょうか。
極端に節約に傾いてしまうと、激安スーパーなどで売られている低品質のペラペラのシャツなどを着てしまいますが、これは節約上手ではありません。
数回の洗濯でダルダルになってしまう300円のシャツより、それなりの品質の1000円のシャツの方が、長持ちして節約になるものです。
さらに節約上手な人は高品質なシャツをしっかりと見極められるので、ワゴンセールのシャツの中からでも、元有名ブランドの良質なシャツを見つけてオシャレになれるものです。
定価が1000円のシャツとして開発されたものと、5000円のシャツとして開発されたものでは、生地や縫製が違うものです。
同じ価格でも節約上手な人は良質なモノを選べるので、オシャレな印象にうつるのではないでしょうか。
料理上手な人がスーパーのたくさんの野菜の中から、鮮度の良いものを選べるようなことです。
若い女性のオシャレはそれなりに流行に敏感である必要もあるので、流行遅れのセール品を選ぶことに抵抗があるかも知れませんが、それなりの年齢になれば、流行に左右されない洋服の中から自分に似合う洋服を選べるのではないでしょうか。
特に男性ファッションは流行の変化が遅いので、しっかりと自分の基準で選んでいる方ほど、オシャレな印象になるように感じます。
全身シンプルなファッションのユニクロでもオシャレな人がいますし、同じユニクロでもダサい印象になる人がいるものです。
それほどお金をかけずとも、オシャレになることは可能なので、節約を頑張っているからとオシャレに手を抜く必要はないと思います。
ちなみに、あるワインソムリエの方の本に書いてあったのですが、高級なワインよりも2000円以下のワインで美味しいものを見つけられるのが、優秀なソムリエの資質なんだそうです。
ワインの美味しさやオシャレな印象というのは人それぞれ違うものですが、日頃からしっかりと自分の基準と向き合うことで、より最適なモノを素早く的確に見つけられるようになるのは、イメージできるのではないでしょうか。
また自分の基準が明確になればなるほど、洋服選びや買い物で迷うこともなくなるので、行動や決断も早まると思います。
節約が上手になりたい人は、オシャレと向き合うことでたくさんのことが学べると思います。洋服ほど価格の変動が激しいモノは多くないので、まさに腕の見せ所だと思いますよ。