節約はレジャー!

教養とはお金をかけずに楽しめる事なのかも知れない

大人の教養?

少し前に図書館で借りた古い本の中に、「大人の男性の教養」といったテーマで熱く語られている内容のものがありました。

かなり古い本という事もあり、現在とは随分と価値観が違うようで、「男子たるもの○○であるべき!」といった感じで、硬派な男らしさが紹介されていました。

私はほとんどの内容に賛同できず(苦笑)、読んでいて甚だ不快だったのですが、そもそも教養とは何なんだろうと考える良いきっかけとなりました。

「どんなに辛い事があっても男は涙を流すな!辛さは酒で流してしまえ!」

のような考え方が男らしさの時代があったのかも知れませんが、私は酒でストレスを発散して誤魔化してしまうような事は好きではありません。

辛い事から目を背けて我慢する事のどこが男らしいのか、しかもそれのどこが教養なのか、全く理解できません。

大好きな人達と楽しくお酒を飲むのは好きですが、基本的に一人で飲むような事はありません。

私のようなお酒との付き合い方が正しいなど言いませんが、お酒を盾にする付き合い方が良いとは思えません。他にも、

「ギャンブルをしない男は大成しない!男ならここぞという時に勝負しろ!」

といった内容もありました。この辺の価値観も時代によって随分と変わるのかも知れませんが、少なくとも現代でギャンブルにハマっている男性に教養は感じられません。

少し冷静になればギャンブルで儲からない事は誰にでも分かる事ですし、やればやるほど確率が平均化して儲かるのは胴元だけになるのは、教養がある大人なら分かる事です。

そもそも教養とは?

私は教養という言葉に対して、漠然と「知識や常識がある事」のように捉えていたのですが、Wikipediaによると、

教養(きょうよう)とは個人の人格や学習に結びついた知識や行いのこと。これに関連した学問や芸術、および精神修養などの教育、文化的諸活動を含める場合もある。

とありました。前半の説明部分だけであれば、それほど的外れではないと思うのですが、「精神修養」という部分が気になりました。他の辞書で調べてみても、精神的な面の説明がありました。

そこで「精神修養」という言葉の意味を調べてみると、

精神を鍛錬して、高い人格や強い意志が備わるように努力すること。

とありました。

知識や経験があるだけでなく、常に向上心をもって物事に励む事が、「教養」なのだと勉強になりました。

「世の中、頑張ってもどうしようもない事がある」

と諦めてお酒に逃げる事は、教養にはならないのではないでしょうか。

もちろん受け入れがたい理不尽な出来事に遭遇したり、自分のミスではない不運としか言いようがない事もありますが、そのような場面からでも少しでも出来る事を見つける事が教養なのだと思います。

騙されて借金を背負ってしまったからと、自暴自棄になってお酒におぼれてしまったり、一発逆転のギャンブルに手を出してしまうと、益々状況は悪化してしまいます。

警察に届け出を出すなり、弁護士の無料相談会に参加するなりする事で、無理のない返済方法が見つかるかも知れません。自己破産をするにしても、なるべく家族や周囲の人に迷惑を掛けない方法があるかも知れません。

教養とは自分の気持ちを押し殺したり、諦めてしまう事ではなく、もがく事なのかも知れません。知識や経験を活かしてもがき続ける力こそ、精神修養のなせる技なのではないでしょうか。

もがく力

「もがく力」というのは私が適当に作った言葉ですが、もがける人というのは簡単に解決できる選択に必要なお金が無くとも、なんとかしてしまえます。

大きな借金を背負って家族を路頭に迷わせてしまう前に、離婚を切り出すかも知れませんし、それでも付いてくるという家族であれば、守る最善の方法を探し出します。中には夜逃げといった選択肢だってあるのかも知れません。

飲んだくれて借金が膨らんで家族に迷惑が掛けて切り捨てられるのではなく、自らの意思で解決する方法を模索するのが「もがく力」です。

これは借金のような事だけに当てはまるものではありません。

親が子供を楽しませるのに、必ずしも高額な入場料が必要なディズニーランドに連れて行かなければならないわけではないように、様々な選択肢があります。

お金がない事を理由に諦めてしまうのは教養がないだけであり、知識や経験を元にお金を掛けずとも楽しませる工夫を考える事は誰にでも出来ます。

結果的に子供が楽しんでくれなかったとしても、親が楽しませようと頑張ってくれた気持ちは伝わるはずです。

お金の価値観がない小さな子供に新しいおもちゃを買ってあげても、そのおもちゃのパッケージや袋の方に興味をもって、カシャカシャして喜んだりする事があるように、意外と身近な物で解決できる事があるものです。

私は猫好きでYouTubeなどの猫動画を見る事があるのですが、飼い主さんが猫用のタワーを買ってきて組み立てていると、そのタワーよりも入れ物のダンボールの方が気にいっていたりするものです。

お金を掛けて猫用のタワーを買う事が悪いわけではありませんが、そのような物を買ってあげられないからと苦しむ必要はありません。適当なダンボールで空間を作ってあげるだけで、大喜びしてくれるかも知れません。

お金を掛ける事や掛けない事が良いという事ではなく、手持ちのカードで楽しめる人こそが、教養があるのだと感じています。

英会話教室に通うお金が無くても、本気で英語を学びたい人であれば、NHKの英会話番組を必死で見たり、ラジオの英会話を録音して繰り返し聞くものです。

ネット環境があればいくらでも英語の情報が見つかります。必ずしもお金を掛けないと正しい知識が得られないという事はありません。

もちろん専門的な事となると簡単には見つからないかも知れませんが、それでも自分なりに調べていくうちに予備知識がたくさん身につき、その後にお金を貯めて学ぶにしても、最適な選択肢が見えてきやすくなるのではないでしょうか。

お金がないからという理由で諦めてしまうのは、本音ではそれほど興味が無かったのかも知れませんが、もしかしたら「もがく力」の精神修養が足りなかったのかも知れません。

まとめ 手持ちのカードで楽しめるのが教養

数年前に雑誌か何かのインタビューで、タレントの所ジョージさんが答えていた事が印象に残っています。所ジョージさんといえば、アメカジを中心とした趣味人として有名な方で、自宅がおもちゃだらけだったり、ガレージや車を自由に改造しまくって楽しんでいます。

タレントとして一流の所ジョージさんだから出来ると贅沢な遊びだと思われる事が多いそうで、その事について反論していました。うる覚えて申し訳ないのですが、

「オレは今みたいにお金がなくても絶対に同じような生活をしているよ!そりゃ~バイクや車は買えないかも知れないけどさ、ダンボールに色塗って作れば楽しいじゃん!なんでみんなやんないの?勝手にお金のせいにしないでよ」

のような事を答えていました。

これこそが教養なのだと思います。お金を理由に諦める必要はありませんし、手持ちのカードの中で楽しめる事を探せば、新しい発見が生まれるものです。

私の例でいうと、当ブログで何度も紹介している純セレブスピーカーとの出会いでしょうか。

参考純セレブスピーカーに感動!

数年前から良い音質で音楽が聴きたくなり、当時の私の知識や予算との兼ね合いの中で、ウォークマンとそれなりのヘッドホンを選んで音楽を楽しんでいました。

それまでは3000円ぐらいのMP3プレイヤーと付属のイヤホンを使用していた事もあり、一気に音質が良くなって感動していました。

音楽が好きになって聴く時間が増えるほど、ヘッドホンの耳の圧迫感や疲れが気になるようになり、一般的なオーディオの事が気になるようになりました。

初めは家電量販店に行き、様々なオーディオの音を聞き比べてみたのですが、どれもハッキリいってヘッドホンで聞くよりも良い音には感じられませんでした。

そこで改めてネットで調べていると、数万円の予算ぐらいであれば、ウォークマンやiPodのような良質なプレイヤーと、ヘッドホンの組み合わせの方が圧倒的に音が良いという事のようでした。

それ以上の音質を求めるとなると、ウン十万円のオーディオセットが必要になるようで、それらですら部屋の形や配置などで随分と差が出るようで、単純にお金さえ掛ければ良いという問題でもないようでした。

予算の都合もあり、私には難しい世界だと思っていたのですが、それでも興味を持ち続けていると、たまたまネットの動画で純セレブスピーカーという全く新しい概念のスピーカーを知る事になりました。

スピーカーユニットをダンボールに詰めなおすだけで、とんでもなくクリアな音になるとのことで、凄く興味が惹かれました。

ヘッドホンの痛みが辛くなってきた頃に、ウォークマンのイヤホンに接続できる小さなスピーカーを購入して持て余していた事もあり、さっそくそれを分解してティッシュの箱に詰めてみると、本当に驚くほどのクリアな音が流れてきました。

「なんじゃこりゃ~!」といったレベルの感動があり、それなりの価格がしたヘッドホンの音質まで上回ってしまいました。元となった小さなスピーカーは1500円ぐらいの安物だったこともあり、AMラジオのようなざらついた酷い音で聞いていられなかったのですが、箱に新聞紙を詰めて設置すると、家電量販店で聞いた10万ぐらいのオーディオセットよりも、明らかに心地の良い音が響いてくれました。

この純セレブスピーカーとの出会いも、私がもがいていたからなのだと思います。金にものを言わせてパッと10万円ぐらいのオーディオを購入していると、おそらく見向きもしなかったと思います。

私なりにもがいていたからこそ、今までとは違うアプローチの存在に気づき、そして実際に試してみるまで行動できたのだと思います。

おそらく所ジョージさんの趣味や純セレブスピーカーのような事は、あらゆる事にも起こりうることです。

料理の世界なんかは裏技が溢れています。プロの一流の料理人が最高級のお肉を調理してくれると美味しいのは分かりますが、誰もがそのような高価な料理を食べられるわけではありません。

安くて硬いお肉でも工夫しだいで美味しくなります。ちょっとしたテクニックで柔らかくなったり、何時間も煮込んだように味が染み込むような裏技というのは、多くの一般人に役立つ事ではないでしょうか。

参考保温調理は光熱費の節約だけじゃない!

高級なお肉や料理人が悪いという事ではないのですが、「どうせ私はお金がないから美味しいお肉は食べられない」と諦めていると、そのような裏技を知っても試してみようとも思わなくなってしまいます。せっかく目の前にチャンスがきても掴む事が出来ません。

おそらく教養がある人というのも、お金を言い訳にせずにもがき続けるので、いずれチャンスを掴める可能性があるのではないでしょうか。

ちなみに若い世代の人は知らないかも知れませんが、所ジョージさんはとんでもなく博識のある方です。昔はクイズ番組で優勝しまくっていました。スペシャルとなると所ジョージさんVS残りのメンバーで戦ったりしたのですが、それでも優勝してしまうような凄い人でした。

知識が豊富なだけでなく、ひらめき系の問題に強く、それでいて笑いもとっていた天才です。

冒頭で紹介した古い本の中に書かれていた教養のある男性像とはまるで違いますが、私には所ジョージさんの方がずっと教養がある人だと感じます。

何をもって教養があると感じるのかは人それぞれですが、一般常識のような押し付けられた教養を受けて入れてしまうと、本当に自分がやりたい事まで諦めてしまう事になるかも知れないので、気をつけてほしいと思います。

しっかりと自分の心と向き合い、手持ちのカードでも出来る事がないか、自分なりにもがいてみるのも良いと思います。お金をかけずとも出来る事が、意外なところに転がっているかも知れませんよ

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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