節約はレジャー!

必ずしも節約するのが良いとは限らない話。

節約=ゴールではない

私も含めて多くの節約家が低価格ばかりを気にしてしまうものですが、そもそも節約する理由は安く購入することだけではありません。

人が物を購入する時というのは、何かしらの目的があるものですが、その目的を達成する為の物を手に入れることが、ベストだとは限らないということです。

これは少しわかりにくいかも知れないので、いくつか例を紹介します。

地方には車が本当に必要?

高齢化の影響もあり、年配の方による自動車事故が増えていますが、交通機関が発達していない地方だと、どうしても車がない生活は難しいものです。

年金だけの生活となると車を維持するのも大変なので、維持費の安い軽自動車を選んだり、価格の安い中古車を選んだり、といった方法で節約する方が多いのですが、目的側から考えると他にも新たな選択肢が見えてきます。

病院に通うのに車が必要だという年配の方が多いわけですが、単純に病院の近くに引っ越してしまえば、この問題は解決します。買い物が不便な地域も同様です。

  • 慣れ親しんだ家を離れたくない
  • 先祖代々の家を守らなければならない
  • 友達と離れるのは辛い

といった事が考えられますが、それらを天秤にかけて考えてみることが大切です。

むしろ考えないことが問題です。新たな選択肢が見えてきません

どうしても家を離れたくないのであれば、子供や孫に通販のやり方を教えてもらおうと思いつくかも知れませんし、病院に通う回数を減らしながら自宅で出来る健康法を見つけられるかも知れません。

同じような環境で車なしで生活している人にアドバイスを求めて、介護ヘルパーの上手な使い方を知ることが出来るかも知れません。

自治体の補助があるとタクシーの方が安上がりかも知れませんし、色々な可能性があるものです。

車でドライブすることが楽しみな方であれば、このような選択肢は当てはまりませんが、多くの方が車に乗る目的は、車で移動した先で行われることです。

この本来の目的にフォーカスすることで、新たな選択肢が見えやすくなります

家事が苦手な場合

家事が苦手な人が購入した食洗機他にも食器洗いが苦手だという方であれば、セールを狙ってお買い得な食洗機を購入して節約する方法がありますが、これにも様々な選択肢が考えられます。

料理を丼ものにすると洗う食器の数を減らせますし、ワンプレートに盛り付けるという方法もありますし、鍋やフライパンをお皿替わりにしてしまう方法もあります。

料理は綺麗に小鉢に盛り付けられていないとイヤだという人には向いていませんが、そこを気にしない方であれば、いくらでもやりようがあるものです。

美しい装飾のあるお皿ほど洗いにくく、収納も大変なものですが、シンプルなお皿にすると洗いやすさも向上します。

鍋やフライパンも焦げ付きにくいものを選ぶと格段に洗いやすさが向上しますし、調理器具なども同様です。本格的なざるほど洗うのが大変ですが、プラスチックのざるは簡単に洗えます。

セールで食洗機を購入することが悪いということではなく、他にも解決策があるということです。

料理をつくるのも苦手な人であれば、外食やお弁当を購入すれば片付けも簡単になります。

これだと食費の節約にならないと考えてしまうかも知れませんが、安い外食店を探すこともできますし、最近は一人暮らしの高齢者向けに宅配の格安弁当なども普及しています。もちろん高齢者でなくても注文出来ます。

ストレスのたまる苦手な家事から解放されることで、身体が健康になったり、仕事のパフォーマンスが上がれば収入アップにつながるかも知れません。

部屋のスペースも広がるので、より家賃の安い物件に引っ越して節約できるかも知れません。

実際に私の知り合いでいっさい料理をしないという人がいるのですが、その人の家に遊びにいくと驚きました。

キッチン周りが完全に物置と化していました。掃除機があったり、趣味の物があったり、車のスタッドレスタイヤがあったりして、完全にキッチンとしての機能を放棄していました。

洗面所だけで全く困らないのだそうです。

冷蔵庫と電子レンジはよく使うからと、リビングのソファーの近くに設置していました。

この方法が正しいということではなく、それぞれの人にあった使い方をすればいいだけです。このような自由な発想が出来ると、自分が本当に求めている目的を達成しやすくなります

この知り合いが広い部屋に引っ越して収納スペースが増えたとしても、結局はキッチン周りのスペースが無駄になってしまうようなことです。

まとめ 節約の方向性

一般的に節約というと安く購入することが注目されますが、その節約によって達成したい目的から考えてみると、意外な解決策が見つかるかも知れません。

スタイルが良く見える洋服や下着といったものがありますが、そのような洋服を探して安く購入するという選択肢だけでなく、そもそものスタイルを良くしてしまえば、全て解決するようなことです。

それが簡単ではないからこそ、そのような洋服が売れるわけですが、スタイルを良く見せたい理由を深堀りすると、ベストな解決策が見えてくるものです。

恋人が欲しいという目的なのであれば、深い関係になった時に相手にガッカリされてしまうかも知れません。

女性らしいメリハリのあるスタイルが大好きだという男性に好かれるかも知れませんが、それが理由で恋人となれた男性と、その後も上手くいく可能性は低いのではないでしょうか。

テレビで見た話ですが、豊胸手術をした女性と結婚した男性が、縮んでいく奥さんの胸を見て離婚したというケースが紹介されていました。

その男性にとっては、とても重要なことだったようで、許せなかったそうです。これは一概に旦那さんの方だけが悪いとは言えないのではないでしょうか。

一方で既に素敵なパートナーがいるのであれば、無理にスタイルを良くする必要がないかも知れませんし、若々しく見られたいのであれば、スタイルだけ良くなっても肌や髪が衰えていると、若々しく見られることはありません。

稀に年配の女性が補正下着で若々しいスタイルになっている方がいるのですが、むしろ不自然でより年齢を強調してしまうものです。

本来の目的である若々しく見られたいを達成したいのであれば、適度な運動が出来るグッズの方が、補正下着よりもずっと効果があるかも知れません。

もちろん骨格からお尻が大きくて悩んでいる人が、上手くお尻を隠してくれる洋服を着ることで、コンプレックスが解消されるということもあるので、このような選択が悪いということではありません。

あくまでも本当に求めている目的を達成する為に、合致しているかよく考えてほしいということです。

節約も上辺だけにとらわれていると、根本的な解決にならないことが多いです。

話題のダイエット食品がセールだからとたくさん購入してしまうより、普段の食事の質にお金を掛けた方が、本来の目的(ダイエット)が達成されやすいかも知れません。

保険会社を比較して安いところを選ぶのも節約ではあるのですが、保険内容をしっかりと見直すことで、より安いプランが見つかったり、そもそも必要のない保険だと判断できるかも知れません。

比較して安い保険会社を見つけたとしても、必要のない保険に加入するのは節約ではありません。

これまた知り合いの男性の話なのですが、彼の家庭では大晦日に近所の蕎麦屋で、年越し蕎麦を食べるのが恒例なのですが、なんと家族全員が蕎麦が苦手だったそうです。

大晦日以外ではいっさい蕎麦を食べない家庭らしいのですが、それでも習慣だからと家族みんなが我慢しながら食べていたそうです。

日本の風習だからと年越し前に嫌いなものを食べて、気持ちよく新年を迎えられるのか心配になりました。

世間の常識や習慣というのも、必ずしも取り入れなければならないわけではありません。単なる縁起担ぎの為に、お金をかけたりイヤなことまでする必要は全くありません。

職場の立場上、そのような事を行わなければならないのであれば、それは仕事の為と割り切ってやり過ごす必要があるかも知れませんが、個人や家庭の事であれば気にする必要はないはずです。

節約もこの視点を意識できるようになると、一気に楽になってくれます。

あくまでも自分の視点を大切にしてください。本当に自分が求めているものを日頃から考えるようにしてください。

目の前の問題を安く購入することで乗り切れる場合もありますが、問題を別の角度から考えると簡単に避けられるかも知れません。

スルーするだけで良いものまで、向き合う必要はありません。

上手く最安値で購入できたモノでも、そもそも必要のないモノだと節約とは言えないはずです。

様々な節約情報を紹介しているサイトではありますが、節約よりも良い選択肢があるかも知れないので、安易に節約(安く購入すること)ばかりに囚われないよう、気をつけてほしいと思います。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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