節約が虚しい・・・
節約をしていると虚しいと感じる方もいると思います。
そのような考えになるということは、本音では節約をしたくないからです。
ダイエットをしたくない人がダイエットをしても辛いのと同じです。
筋トレをしたくない人が筋トレをしても楽しくありません。
一方で「痩せて綺麗になってあの人を振り向かせたい」と心から考えている人は、それほどダイエットは辛くありません。あの人の為と恍惚感すら感じることがあります。
「筋トレをしてカッコよくなってあの人を振り向かせたい」という考えの人も同じです。筋肉痛になることが一つの達成感になり、楽しみながら筋トレをすることが出来ます。
どちらもゴールがはっきりとしています。
同じように節約が虚しいと感じている人は、節約の先のゴールがないからです。
節約のゴール
何となく節約をしていると虚しくなります。何となく将来が不安だからと節約をすると虚しくなります。
逆に具体的な数字や目標があると、節約は虚しくなくなります。
漠然と将来の不安の為に節約するのではなく、
- 何のために節約をしているのか
- その為にはいくら必要なのか
- いつまでに必要なのか
- 毎月いくら貯金をすればいいのか
という具体的に数字が明確になると節約はグッと楽になります。
ゴールが設定されると必要以上に節約をすることはありません。余裕があれば自分へのご褒美をあげることも出来ます。
一方で具体的な数字、金額を決めていないと、自分へのご褒美の金額もわからないわけです。ちょっとした何かを購入しても、節約に失敗したと感じて素直に喜べずに虚しさを感じてしまいます。
ゴールが曖昧だと余裕があるのにも関わらず、節約し過ぎて虚しくなってしまいます。山頂のない山登りなど誰もしたがりません。
貯金箱というのは満杯というゴールがあるので貯金することが出来ます。徐々に重たくなっていくことで達成感も得られます。
とんでもなく大きな貯金箱だと達成感がまるで得られません。
目標なき行動にモチベーションは生まれません。
節約のリスク
筋トレに極端にハマっている人の中には、当初の目的だった「異性にモテたい」というのを通り越して自分との闘いにハマっていくことがあります。さらにスポーツジム内の他の人と比較するようになります。
必要以上にマッチョになって女性から引かれていることにも気が付きません。
女性でも極端にダイエットをし過ぎて全く魅力的ではなくなってしまっている方もいます。せっかくの女性らしい体型が台無しになるほどダイエットをしては本末転倒です。
節約もそれだけが目的になってしまうと同じようなことになります。
人目も気にせず何もかも極端に節約することになると、見た目を気にしなくなり、人付き合いも出来なくなってしまいます。
このようにならない為にも、あらかじめゴールを設定することがとても大切です。
「毎月○○円を貯金する」
と言った具体的な数字を設定することによって、その為に必要な行動が見えてきます。その中から無理のない節約を選ぶことになるので、何でもかんでも節約をする虚しい状態にはなりません。
節約そのものを目的にしないでください。あくまでも節約は手段であり、目標を達成するために必要なことなのだと理解すると、日々の節約から快感を得られるようになります。虚しさは微塵も感じません。
まとめ
例えば「一週間で10キロ痩せたら一千万円貰える」としたら、あなたはどうでしょうか?
私なら全力でダイエットをします(笑)。食事も取らずに、維持でも達成する自信があります。
具体的な目標、数字があると行動力が全く違ってきます。
具体的な数字を設定すると道筋がはっきりと見えます。仮に五日目で11キロ痩せていたら、その後の二日は必要以上にダイエットをする必要はありません。ほどほどに食べてコントロール出来ます。
これが「一週間でいっぱい痩せたら一千万円貰える」だと事情は違ってくるわけです。
どれぐらい痩せたらいいのかわかりません。15キロ、20キロと頑張ってしまう人もいるかも知れません。
このダイエットの話は極端な例ですが、節約も具体的な数字が設定されると様々な選択肢の中から効率のいい、無理のない節約を選ぶことが出来ます。
目標に照らし合わせながら調節できます。必要以上に無理をして節約することもなくなりますし、目標や期間を分割して考えることで達成感も日々得られます。
目標金額を節約した瞬間にだけ達成感が得られるのではなく、日々達成感が得られることがポイントです。これがモチベーションとなり、虚しさなど吹き飛んでしまいます。
目標期間に間に合いそうもなければ、新たな節約のポイントに気がつくきっかけになります。なんとなく節約をしていては気がつけません。
我慢をすることだけが節約ではありません。節約のゴールを設定して日々達成感が得られていると、節約の虚しさから解放されると思います。