節約はレジャー!

節約こそがローリスク・ハイリターンの投資なのだと思う

節約するより収入を増やせ!?

しばしば「節約に時間を掛けるよりも収入を増やす努力をしろ!」といった意見があるものですが、そのような事をアピールする人の多くは投資話を持ち掛ける人ばかりです。その事については当ブログで以前にも紹介したのですが、

参考節約なんて意味がない?という人の背景

あるビジネスコンサルタントの本を読んでいると、改めてこの辺のリスクに気がつかされました。

一般的にコンサルタントというのは、社外から客観的な判断が出来る人物を招き、問題点を洗い出して収支を改善していくという流れを取るのですが、悪質なコンサルタントほど収入を増やす方法ばかりをすすめ、新たな取引をさせて裏でマージンを受け取るような事をするのだそうです。

一方で良いコンサルタントというのは、まずは現状のままコストを抑える方法を提案し、そこから旧態依然の無意味なコストを洗い出して改善し、収支の流れを良くしてから新たな戦略を構築していくそうです。

これを家庭で例えると、まずは生活レベルを変える事なく出来る固定費の見直しを行い、そこからさらに不必要なものを見極めて出費を減らしていくような事です。

まさに節約の王道の流れと一致します。

これは企業買収で考えてみても分かりやすいのですが、経営陣が一新されるとしがらみがなくなるので、昔からの慣習だけで続けてきた無駄な出費を簡単に削る事ができ、わりと短期間で黒字化にもっていけます。

その流れが見えているからこそ買収するわけであり、お互いの力を合わせる事で新たなステージに到達できるといった買収は、よほどの巨大企業同士の買収劇でもない限り、そうそうあるものではありません。

簡単に収入を増やす方法が見つかるのであれば、それに越した事はありませんが、収入を増やす方法を知る為にコストが発生してしまったり、膨大な時間を費やしてしまうと、上手くいかなかった時のダメージまで膨れ上がってしまいます

悪質なコンサルタントだと予め買収する予定の企業と裏で結託し、あえて業績を悪化させて株価を下げ、買い取りやすい状態にする事もあるのだそうです。コンサルタント料だけでなく、新たな取引を促して裏でマージンを受け取り、買収した企業からも儲けるわけです。

映画にでもなりそうな悪質なケースが、現実社会にもあるのだそうです。

一般家庭でも収入を増やす方法が悪いわけではないのですが、それはコストカットや効率化の先に取り組むべき事であり、現状のまま挑戦してしまうのはリスクが高くなります。悪質なコンサルタントのような流れで、ろくに節約もせずに収入を増やす方法に取り組むのは、家庭にとって「ハイリスク・ローリターン」の最悪な選択肢になってしまいます。

地方創生のリスク

収入を増やそうと努力した結果、益々財政が悪化してしまったケースは地方創生で考えると分かりやすいと思います。

10年ぐらい前から地方を盛り上げようと様々な自治体で「ゆるキャラ」が登場したものですが、観光客が増えて税収アップにつながった自治体など、ごく一部です。

元々人気の観光地がある自治体であれば、現在でもゆるキャラが取り上げられる事もありますが、ゆるキャラのおかげで観光が活性化された例などほとんどありません

私が住んでいる街にもゆるキャラがあり、地域の名産品や特徴を模した恰好をしているのですが、そもそもの名産品や特徴が弱いので観光客が増えるような事にはなっていません。

「道の駅」に行くとゆるキャラを用いた様々なグッズやお菓子が売られているのですが、そもそも観光地でもないので全く売り上げ増にはつながっていません。これは実際に役所の観光課に勤めている知り合いから聞いた話です。

ゆるキャラのデザインは市民からの公募で行ったのですが、そのデザインを元に実際のゆるキャラにするには専門家に頼る必要があり、実際にゆるキャラの着ぐるみを制作するとなると、200万ぐらい掛かったそうです。

当然ゆるキャラを使用する度に人件費やメンテナンスも必要になるので、税収アップどころか支出が増えているのが現実です。

地元のイベントで子供たちに喜んでもらえるような効果はあるので、全く意味がないとは言いませんが、税収アップにつながるとは限りません。

ゆるキャラ以外にも地方創生が成功した例はありますが、大抵は地域の特色を活かしたものであり、他の地域に応用できる例は多くありません

私が住んでいる北海道で分かりやすいのは美瑛町でしょうか。美瑛の「パッチワークの丘」が人気なのは、ハッキリ言ってしまうと隣町の富良野のおかげです。

その富良野も「北の国から」という富良野を舞台にしたテレビドラマのおかげで人気観光地になったわけであり、北海道らしい雄大な景色というのは富良野に限った事ではありません。

旭川空港から富良野への道のりの間に美瑛があり、似たような景色は北海道中にあるものです。

美瑛と似たような景色があるからと、他の地域がアピールしても上手くいきません。美瑛の人気の本質は「パッチワークの丘」の美しさではなく、ラッキーな立地だったからです。

そんな好条件の美瑛ですら観光が成功しているわけではありません。基本的に通り過ぎていく人ばかりなので、お金を落としていく人は多くありません。農家にとっては畑を荒らす邪魔な存在なので、有名な木を切り落としてしまうような事もありました。

多くの北海道の自治体はこの事を理解しているので、現在の主流はアジア人観光客を呼び寄せる為に、アジアのドラマや映画の舞台として提供する手法を取っています。

実際に日本ではほとんど知られていない地域でも、ある国にとっては人気の観光地になっている事があります。ゆるキャラに予算をかけるよりも、その地域の言語の観光パンフレットやサイトを制作した方が効率が良いわけです。

地方が税収アップに取り組む方法に正解がないように、一般家庭でも収入をアップさせる方法に正解があるわけではありません。

たまたま強みを活かせる副業のようなものであれば良いのですが、一から素人が投資の勉強をするとなると、物凄く効率が悪くて成功する確率も低い「ハイリスク・ローリターン」になってしまいます。

収入を増やす選択のリスク

人一倍仕事を頑張っても、職種によっては給料アップや出世につながるとは限りません。むしろ同僚のやっかみをかって、風当たりが厳しくなる事だって考えられます。

仕事終わりに副業でアルバイトをするにしても、そこで疲労を貯めて本業に悪影響が出ると収入源につながるかも知れません。

どんなに投資の勉強をしても上手くいくとは限りません。結果的に資産が目減りしただけでなく、膨大な時間が奪われてしまっただけになるかも知れません。

私自身も節約に目覚める前は、株や外貨預金など色々と挑戦していたのですが、掛けた時間の割にはたいした資産は増やせませんでした。

これは私の才能や努力が足りなかった事も関係していますが、毎日為替や株価の値動きを気にしていたあの頃はホントに休まる時がありませんでした。もし今もあの頃の生活を続けていたとすると、おそらく精神的に参ってしまったと思います。

ギャンブラーのようにリスクに快感を覚える人もいるので、投資や儲け話といったものでも向いている人がいないとは言いませんが、そうではない人が安易に足を踏み入れてしまうと、メリットよりもデメリットが上回ってしまうものです。

収入を増やす方法が悪いわけではありませんが、必ず何かしらのリスクが伴いますし、お金だけでなく精神的にもすり減ってしまう可能性があります。

自分と同じような立場の人が成功していると、自分でも上手くいくように見えてしまうものですが、それこそ美瑛町のようにたまたまラッキーな境遇だったのかも知れません。

アパート経営で成功した人の本を読んでみると、その人が初めて購入した中古アパートの近くに、たまたま大きな商業施設が出来る事になり、それまで不人気だった土地に人が集まるようになって成功したとありました。

その事に味をしめて、大きな商業施設が出来るといった情報を事前に調べる事が成功するポイントだと紹介されていたのですが、一般の人がそのような情報を知れる頃には、既に不動産のプロが抑えているのではないでしょうか。

たまたま知り合いに内通者がいるようなケースでもない限り、そうそう上手くいくものではありません。

そのような素人を食い物にしている悪徳業者もたくさんいます。本当に確率の高いアパート経営なら、わざわざ他人に教えるわけがないですし、素人が簡単に調べられるような情報というのは、仲介料や手数料で儲けられる立場の人がばらまいている撒き餌のようなものばかりです。

そもそも本当に儲かる投資なら、銀行が喜んで貸してくれるはずです。プロである銀行に見向きもされなかった情報ばかりが、一般の素人相手に出回っています。

そんな中でも一部の成功した例は大々的にアピールされるので、凄く簡単そうに見えるものですが、実際にはその裏には膨大な屍が転がっている事は珍しくありません。

もちろんそれらの情報を含めて精査し、有益な情報だけを上手く取り入れるのであれば成功する可能性はありますが、百戦錬磨のプロや詐欺師がひしめき合う世界で素人が上手く立ち回る為には、それこそ人生を捧げるぐらいの努力が必要なのではないでしょうか。

増やすより節約が先!

良いコンサルタントが真っ先に行う事が無駄なコストのカットのように、一般家庭が取り組むべき事も、収入を増やす事よりも節約が先なのではないでしょうか。

プロのアスリートやお笑い芸人は、あえて高級外車に乗ったり高級住宅に引っ越す事で仕事へのモチベーションにつなげるといった事がありますが、仕事の成果が収入に即反映される職種でもない限り、当てはまる事ではありません。

もちろん仕事を頑張る事が悪いわけではないですし、長い目で見て収益アップにつながる資格を取得するような事は良いと思いますが、短期的な儲け話ほどリスクが高いので安易に挑戦しない方が良いのではないでしょうか。

生活に支障が出ない範囲で節約していると、少しずつお金は貯まっていきますし、たまたま目の前に有益なチャンスが転がってきた時に、余裕を持って掴み取りやすくなります。

シンプルな卓上カレンダー投資で素人がプロと比べて有利な点は、結果を出すまでの期間に縛られない事です。

プロは常に結果を出し続けなければならないので、それほど良い条件でなくても挑戦しなければなりません。上場企業ほど株主に配当を出さなければならないので、条件が悪い時期でも挑戦し続けなければなりません。

一方で素人にはこの時間の縛りがありません。

常に株を所有していると、その企業の業績をチェックするだけでなく、世界的な情勢による暴落などにも気を配る必要がありますが、現金で管理している人であれば、業績とは関係のない要素で株価が暴落した時に、底をついて上向いたタイミングで割安になった株を購入する事ができます。

業績が安定していれば株価も戻る確率も高いので、普段よりも条件の良い投資になります。もちろん事前にそれなりの知識やお金を蓄えていないと直ぐに行動には移せませんが、焦る必要がない素人だからこそ、プロよりも有利に立ち回る事ができます。

積極的に儲け話を探す必要がないからこそ、撒き餌のような偽の情報に惑わされません。日頃から節約をして資金力が温存できていると、たまたま目の前に転がってきたチャンスを掴みやすくなるものです。

こういったものであれば、「ローリスク・ハイリターン」の投資になる可能性がありますが、積極的に儲けようと汗ってしまうと、リスクばかりが増してしまうので気をつけてほしいと思います。

まとめ 節約はローリスク・ハイリターン

投資は余裕資金で行う事が基本ですが、余裕資金があるからといって飛びつけば良いものではありませんし、僅かな利回りの為にリスクを抱えて精神的にすり減ってしまうのも非効率です。

それなりのリスクを取らないと成功できないのは確かですが、ハイリターンの投資ほどハイリスクが伴いますし、「ローリスク・ハイリターン」の好条件な儲け話など、そうそう見つかるものではありません。

リスクに耐えうる経済力や精神力は人それぞれ違うので、自分と同じような立ち場の人が投資で成功したからといって、自分も耐えられるとは限りません。

よくよく成功した人を観察すると、たまたまラッキーが重なっていただけだったり、実家暮らしで生活費が必要なかったりするかも知れません。

成功した人や儲け話を持ち掛けてくる側が、そのような事を大々的にアピールするわけがないので、誰でも簡単に取り組めそうに思ってしまいますが、ゆるキャラを作ったからといって地方が活性化するわけではないように、条件は人それぞれ違うという当たり前の事を理解する必要があります。

一方で節約であればほとんどリスクはありません。手間が増えて元に戻す事にしたとしても、手間が増えた理由が明確になっているので、より良い選択が出来るようになります

家賃が安いところに引っ越して通勤時間が延びて疲れてしまったのであれば、同じぐらい家賃が安いところでも狭さや古さを優遇した方が適しているかも知れませんし、スポーツジムに通っていてシャワーを浴びて帰宅する人なら、風呂なしアパートでも良いかも知れません。

人それぞれ条件は違いますし、重要視しているポイントも違うので、無理なく家賃や通勤時間を減らす方法が見つかるようになります。共同トイレの方がトイレ掃除のストレスが無くて快適だという人がいるかも知れませんし、料理が苦手で外食ばかりの人なら、料理付きの下宿を選ぶ事で節約になるかも知れません。

節約というと我慢ばかりが伴うと考えてしまう人がいるのですが、本質は無意味なコストをカットする事であり、本当に必要なものだけに有益にお金を使う事です

自宅の湯船にゆっくりと浸かる事が大好きな人であれば、シャワーだけで済ませる事は節約ではありません。お気に入りの入浴剤を安く購入する事は上手な節約ですが、入浴剤を我慢する事が節約なのではありません。

我慢して満足感を失ってしまうと、必ずその支障が出てしまいます。その支障を埋め合わせる為に余計なお金を使ってしまうかも知れません。

参考ストレス発散よりも軽減にお金を使おう

もちろん湯船や入浴剤にこだわらない人にとっては、シャワーだけで済ませた方が節約になりますが、自分にとって重要な事まで我慢するのが節約ではありません。

節約をするメリットというのは、単純にお金が貯まる事だけでなく、この自分にとって重要なポイントが明確になる事も含まれています。

ミニマリストや断捨離にハマる人も同様です。お金が貯まる快感だけでなく、本当にやりたい事に集中しやすくなった環境に快感を得ています。このような状態になると無料だからといって必要のないものを貰ってくるような事もなくなり、無駄に部屋のスペースを奪われたり、管理や捨てる手間といったものからも解放されます。

するとお金の使いどころも上手になっていきます。湯船に浸かるのは大好きだけどお風呂掃除は大嫌いな人であれば、掃除が楽な最新式のお風呂場にリフォームしたり、銭湯の近くに引っ越すといった新たな視点が見えてくるようになります。

自分にとって重要ではないポイントにお金を掛けなくなる事で無理なくお金が貯まるようになり、重要なポイントに適格にお金を掛ける事で満足感は上がっていきます。

だからこそ節約というのは、投資の世界では珍しい「ローリスク・ハイリターン」になります。自分にとって重要なポイントが理解できるようになるので、それほどお金を掛けずども(ローリスク)、ストレスなく生活の質が向上(ハイリターン)していきます

もちろん何でもかんでも我慢する間違った節約は別です。お金と同時にストレスも溜まってしまうので、ストレス解消にお金を使うようになってしまいます。これでは「ハイリスク・ローリターン」になってしまいます。

参考ストレス解消より減らす方法にお金を使おう

コストカットをアドバイスするコンサルタントといっても、商品の質を下げてしまうと元も子もないように、無駄なコストは上手に見極めなければなりません。

また企業が失敗してしまうと信用を取り戻すのに大変な労力が必要になってしまいますが、自分の事だけであれば簡単に取り戻せるのでローリスクです。

収入を増やす為の努力が悪いとは言いませんが、情報も資金力も乏しい素人ほど「ハイリスク・ローリターン」の選択肢ばかりなので、まずは「ローリスク・ハイリターン」の節約と向き合った方が良いのではないでしょうか。

もしかしたら収入を増やす事なく満足いく生活ができるようになるかも知れませんし、自分にとって重要なポイントが明確になると、どれぐらいのリターンがあれば良いかといった目安も分かるようになります。

漠然とお金を儲けたいといった曖昧な基準のままだと、そもそものゴールが無い状態なので、一時的に上手くいったとして切り上げられないので失敗するまで続けてしまいます。

パチンコで勝った人が翌日に全てやられてしまうように、明確な目標がないと勝ち逃げする事など出来ません。

どれぐらいの収入を増やせば良いのかという目安を構築する為にも、まずは「ローリスク・ハイリターン」の節約から取り組むのが良いのではないでしょうか。

意外と節約するだけで問題が解決してしまうかも知れませんよ。

コメント

  • この感じすごく分かります。節約を始めた頃は我慢の方が上回っていたけど、無駄にやらなくてもいいことが分かってくると、時間にも余裕が出てきて、お金が貯まってきてもゆっくり吟味しながら選べるようになりました。得したいが強かったころはセール品ばっかり買って、後から後悔することもあったけど、今は焦らないから後悔しなくなりました。身軽になる感じとでもいいましょうか。余裕がうまれるんですよね。投資もリスクがない定期預金ぐらいで、それもキャンペーン中で優遇金利があったり、ポイントが倍増するようなものに合わせられるから、ストレスなく過ごせるようになりました。流石にハイリターンとは言いませんが、ローリターンの為にストレスを抱えるのがバカバカしいので、ノーリスクの投資しか行いません。節約こそがローリスク・ハイリターンというのは言い得て妙だと感じました。

    by 匿名 €

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]