家計簿が必要な人
まず先に言っておくと、私は家計簿をつけていません。
個人的には節約に家計簿は必ずしも必要ではないと考えています。
その理由は、わざわざ家計簿でお金の流れを確認しなくても、頭の中で理解できているからです。
当たり前のことですが、家計簿が必要な人というのは、お金の流れを頭の中で理解できていない人です。
そもそもお金の流れを考えたことがない人にとっては、家計簿はすごく重要な役割を果たしてくれるのだと思います。
お金の流れ
世の中の人がどれだけ自分のお金の流れを理解しているのかわかりませんが、おそらく少数派なのだと思います。
お金に関する知識、スキルというのは学校では教わりません。
自分で勉強した方、もしくは経理や経営に携わっている方でもない限り、そもそもお金の流れを意識する機会が訪れません。
そういう意味でも家計簿をつけて客観的にお金の流れを把握することは、素晴らしい機会になると思います。
どんなに節約をしてもお金が貯まらないという方は、自分のお金の流れを理解していないということなので、家計簿をつけるのはおすすめです。
一方でその段階をクリアした方であれば、必ずしも家計簿で確認する必要はないと思います。
ミニマリストの思考
断捨離好きの方やミニマリストと呼ばれる方は、しっかりとお金の流れが見えています。
また無駄なお金の使い道が減ると、頭の中の選択肢が減るので、よりシンプルにお金の流れが見えるようになります。
たくさんの物を背負うと動きが鈍くなるように、背負う物を減らすと軽快に動けるようになるものです。
鞄の中にたくさんの物を詰め込んでいると探す手間もかかりますし、同じような物が重複してしまう可能性も増えます。
小さな鞄や洋服のポケットだけで済む人は、そもそも確認する必要すらありません。
家計簿もお金の流れがシンプルに理解できるようになると、わざわざ確認する必要性がなくなります。
クレジットカードは複雑?
節約思考の方の中には、現金主義という方も珍しくありません。
クレジットカードは引き落とし日までお金が減らないので、流れが少し複雑になります。
分割払いやリボ払いにすると、さらに複雑性が上がります。
お金の流れを理解していない人にとっては、確かにクレジットカードを使用することにはリスクがあります。
ですが、お金の流れをしっかりと理解できていれば、必ずしも無駄遣いにつながるわけではありません。
むしろポイント還元を上手く取り入れると、節約にとっての大きな武器にもなります。
さらに現金を持ち歩くリスク(落とす、盗まれる)を減らしたり、固定費の支払いの簡素化もできます。
また支払い明細のおかげで、ちょっとした家計簿代わりにもなります。
クレジットカードはお金の流れを理解できるレベルによって、複雑にもシンプルにもなります。
まとめ 家計簿からの卒業
たくさんの銀行口座を持ったり、たくさんのクレジットカードを使用すると、複雑性は増していきます。
ミニマリストが物を減らすことでフットワークが軽くなるように、お金の流れもシンプルにすることで頭の中で理解しやすくなります。
企業はお金の流れをしっかりと管理する必要がありますが、一般の人は必ずしも家計簿で管理する必要はないと思います。
家計簿をつけることが悪いわけではありませんが、お金の流れをシンプルに整理すると、必要性を感じなくなるものです。
そもそも無駄なお金の使い道というのは、あとから顧みて感じることであり、少なくてもお金を使う時には必要だと感じて支払っています。
この必要だと感じる理由がポイントです。
あとから無駄なお金の使い道だったと感じる理由は、シンプルに頭の中を整理できていないからです。
本当に必要な物なのか、同じような物を持っていないか、そもそもなぜそれを購入したくなったのかと冷静に考えられると、無駄な買い物は劇的に減ります。
- 今お腹が空いているから
- 売れ筋商品と書いてあるから
- 好きな芸能人が紹介しているから
など、現在の自分の気持ちが揺れている(欲しくなっている)理由と向き合ってみてください。
その理由に納得して購入したものであれば、それは無駄な買い物にはなりません。満足できる素晴らしい買い物になってくれます。
必要もないのに「なんだか便利そう」という曖昧な理由で購入してしまうと、あとから後悔することになります。
また頭の中で冷静に考えられると、より良い物まで見えてきます。必要な理由により当てはまっている選択肢に気がつきます。
「複雑怪奇」という言葉のように、お金の流れが曖昧だと複雑性が増して無駄な買い物が増えてしまいます。
一方でお金の流れをシンプルに整理すると「一目瞭然」になります。本当に必要な物、求めている機能(以上でも以下でもなく)がはっきりと見えるようになります。
家計簿をつけてお金の流れが理解できるようなった方は、より流れをシンプルに整理してみてください。日々の管理が大変な家計簿から卒業することができれば、お金だけではなく時間も節約できると思います。