靴の重要性
みなさんは日ごろから靴をきちんと履いているでしょうか?
先日、雨上がりにある個所を歩いていると、非常に滑りやすくなっており、私は慎重に歩いていました。
すると案の定、目の前を歩いている女性が転んでしまいました。
隣にいたパートナーと思われる男性がすぐに起こしてあげ、たいしたケガもなさそうで良かったのですが、彼女の足元をみるとヒールの高い靴でした。
そしてさらに気になったのが、隣の男性がサンダルを履いていたことです。
サンダルが転びやすいとは言いませんが、歩きやすい靴ではありませんし、走ることも難しいと思います。
大切なパートナーを守るという視点で考えると、やはり靴選びは重要だなと感じました。
足元を見る
「足元を見る」ということわざがありますが、意味は「相手の弱みにつけこむ」ということです。
不安定な足元は弱点になります。
靴の質から懐具合を探ることもできますし、靴は手入れを怠りがちなこともあり、その人の性格や考え方も推し量ることができます。
節約思考の方はホームセンターなどで安く売られているスニーカーを履いている方が多いですが、「靴なんてなんでもいい」といった考えがうかがえます。
靴の重要性を意識していない方は、靴紐をきちんと結び直すことがありません。大抵は靴紐を緩く結んだまま固定しています。
靴を履くときに強引に押し込み、靴を脱ぐときも左右の靴どうしを擦りつけて脱ぐので、靴はどんどん汚れて痛んでいきます。
一方できちんと靴紐をほどいて履いている方は、踵がつぶれることもありません。靴を脱ぐときも手をつかっているので、靴底で擦られることもありません。靴の寿命にも大きな影響を与えるので、節約という意味でも重要なことです。
高級な靴が偉いということではなく、靴にたいする扱い方を見ると、その人の内面をよく表しているものです。足元を見ると様々な情報が含まれています。
健康や防災
病院などでスリッパを履くと、誰もが自然に歩き方が変わります。勢いよく足を上げることもありませんし、そろそろと引きずるように歩きます。
スポーツ選手が適当に靴紐を結んだ状態でプレイすることはありません。僅かな動作の違いが勝敗を分けるので当たりまえのことです。
日頃からきちんと靴を履くということは、日ごろの動作に大きく影響を与えるということです。
普通の生活をしているときに、スポーツ選手のような激しい動作が求められるわけではありませんが、いざという時には大きな差となる可能性があります。
以前、節約の視点からみる防災対策について紹介したことがあるのですが、
サンダルのような靴では、いざという時に行動できなくなるのはイメージできると思います。
これは自分のことだけではなく、家族やパートナーのピンチの時にも当てはまります。動きが制約されてしまう適当な靴では、いざという時に行動がおくれてしまいます。
さらに言えば健康にも影響を与えます。サイズの小さい靴を履いている方は少ないと思いますが、大きすぎる靴というのは中で足が動くので、靴擦れの原因にもなります。
これらの多くは、きちんと靴を履くことで解決できることです。
節約という意味だけではなく、健康や安全、さらには大切な人を守るという意味でも、日ごろからきちんと靴を選び、きちんと靴を履くということを意識してほしいと思います。
どうしても日本は靴を脱ぐ機会が多いので、履きやすさや脱ぎやすさを求めてしまいますが、その結果、抱えてしまうリスクがあることを覚えておいてください。
少ししか歩かないゴミ出しぐらいであれば、サンダルのような靴でも構いませんが、その楽さに怠けていつもサンダルを履いていると、思わぬ落とし穴がまっているかもしれません。
多少よろけるぐらいならいいですが、車の運転中にサンダルがずれると大事故につながりますし、歩道を歩いていて車が突っ込んできた場合に避けられないかもしれません。
きちんと靴を履くのにお金は必要ありません。
一方できちんと靴を履かないことで失われるお金や健康や危険は驚くほど多いものです。節約家の方に限った話ではありませんが、改めてきちんと靴の重要性を意識して履いてほしいと思いました。