タクシー代を安くする方法
私のような節約家がたまにタクシーを利用すると、あまりの値段の高さに驚くことがあります。
節約のためには、なるべくタクシーを利用しないことが一番ですが、どうしても緊急事態や人付き合いの流れでタクシー利用することもあると思います。
そこで今回はタクシー代を安くして節約する5つの方法を紹介します。劇的に安くなるとは限りませんが、頻繁にタクシーを利用する人であれば、それなりの金額に積み重なると思うので参考になれば嬉しいです。
1 メーター
最近のタクシーの料金メーターには、料金が上がる前にカウントダウンをしてくれるものがあります。
棒グラフだったり、ランプだったり、矢印だったりと様々なタイプがあるのですが、少し見ていれば仕組みやタイミングがわかってきます。
多少歩く覚悟は必要ですが、目的地が近くなった場合は手前で降りることでワンメーター分の料金(80~90円)を節約することができます。
ただし、車は急に止まれません。周りの交通状況にもよっても止まれないことがあります。
あまりギリギリのタイミングを狙うと上手くいきません。逆に止まる直前でメーターが上がることになるので、余裕を持って運転手さんに止めてもらってください。
2 乗車位置
駅前のタクシー乗り場からタクシーに乗ると、目的地によってはグルっと遠回ししてから向かう事があります。
駅前にロータリーがあったり、信号機が集中している事も多いので、少し歩いてからタクシーを拾うとワンメーター分ぐらい安くなる事は珍しくありません。
全く知らない街でタクシーに乗る時は難しいですが、ある程度慣れているところであれば、それほど難しい事ではありません。
よほどタクシーが忙しい時期や時間帯だと難しいかも知れませんが、平日の昼間といったタイミングであれば、多くのタクシーが駅前に向かっていくので簡単に捕まえられるものです。
病院などでも敷地内が一方通行になっていてグルっと回るような事があるので、ちょっと歩くだけで節約できるものです。
身体の調子が悪くて病院に行った時には無理しない方が良いとは思いますが、頻繁にお見舞いに通うような場合であれば、少し歩くだけでワンメーターぐらいの節約は簡単にできると思います。
3 クレジットカード
タクシーの支払いをクレジットカードにすることで、ポイント還元分を節約することができます。
ただし、一部のタクシーはクレジットカードが使えません。田舎の方でタクシーに乗る場合は事前に確認が必要です。
そしてややこしいのがタクシーの窓に各種クレジットカード会社のマークが貼ってあるのにも関わらず、クレジットカードが利用出来ないパターンです。
クレジットカード会社が発行しているギフト券(JCBギフトカード等)が使える、という意味らしいのですが、非常にややこしいので乗る前に運転手さんに確認してください。
同じような理由で電子マネーなどが利用できるタクシーもあります。そちらのポイントを狙うことでも同様の節約効果が期待出来ます。
4 タクシーチケット
地元で頻繁にタクシーを利用する人は、タクシーチケットを利用することで節約できる場合があります。
タクシーチケットと言っても、様々なタクシー会社で利用できる共通のタクシーチケットやクレジットカード会社が発行しているタクシーチケットよりも、それぞれのタクシー会社が独自に発行しているタクシーチケットの方が節約効果が期待できます。
これもタクシー会社によって違うのですが、清算時に数パーセントの割引になるケースがあります。地元で同じタクシー会社を頻繁に利用するという人は、運転手さんに相談してみてください。
最近は東京無線のような大手タクシー会社が、全国のタクシー会社と提携してタクシーチケットを共有できるような事もあります。
5 安いタクシー
安いタクシーとはタクシー協会に属していないタクシーのことです。個人タクシーでも協会があり、カタツムリのような共通の行燈を付けているものですが、そうではないパターンも存在します。
その地域に定められているタクシー料金よりも安く設定されていることが多いので、単純に運賃そのものを節約することが出来ます。
ただし、タクシー協会に属していないので共通のタクシーチケットを使えなかったり、タクシー協会が借りている駅のタクシー乗り場に入れない、ということがあります。
電話でタクシー会社を呼ぶ場合は選ぶことができますが、タクシー会社によっては迎車料金や予約代が発生するケースもあるので、その料金も含めて考える必要があります。
飲食店街などで並んでいるタクシーに乗る場合は、単純に安いタクシーを選ぶことで節約することができます。
地域によっては並んでいるタクシーの先頭から乗らないといけないというマナーがあるかも知れませんが、様々な料金のタクシーがある地域では、わりと普通に選んでいく人が多いので、それほど問題にならないかと思います。
6 呼び出し
価格の安いタクシーを選ぶ方法に似ているものとして、料金の安い地域からタクシーを呼ぶ方法もあります。
タクシーは定められている地域でしか営業できないのですが、他の地域に呼び出されてから地元に戻ってくるような使い方であれば、問題ありません。
例えば東京から長野県に向かうような場合、料金が高い東京のタクシーを利用するより、料金が安い長野県のタクシーを呼び出して乗るような事です。
タクシー会社との信頼関係がないと難しいのですが、常連さんであれば可能です。
東京から長野のような使い方は現実的ではありませんが、隣街とタクシーの料金が違う場合であれば、価格の安い方の地域から呼び出す事で安くする事が可能です。
実際に私の知り合いはよく隣町の空港までタクシーを利用するのですが、地元のタクシー会社だと5000円ぐらいなのに、空港がある街のタクシーで帰ってくると6000円ぐらいになるので、いつも呼び出しています。
7 割増料金
タクシー料金には深夜割増というものがあります。
多くの地域では23時~4時や22時~5時までの時間帯で、2割~3割割増しの料金になります。
22時前にタクシーに乗ったとしても、乗車途中で22時になればそこからの料金は割増になってしまいます(それまでに走行した分には加算されません)。
目的地に着く時間を割り増し料金になるように計算することで、大きく節約することができます。
22時であれば終電前のことが多いので、そちらを利用した方がはるかに節約になりますが、地域によってはタクシーを利用するという事もあると思うので、割り増し料金になる前後の時間帯を意識してみてください。
特に気をつけたいのが、「朝帰りでのタクシー」の利用です。明け方の4~5時ごろです。
朝方まで飲むことになった場合に、4時50分にタクシーに乗るよりは、たった10分待つことで深夜割増を回避出来て大幅に運賃を節約できます。
この時間まで飲んでいて時間を冷静に判断が出来るのであれば、地域のタクシーの深夜割増の時間を意識してください。
ただし朝方はタクシーそのものが少ない時間帯になるので、結局捕まらずに呼び出して迎車料金が発生することもあります。
また朝方で冷静に判断が出来る状態であれば、始発の時間帯を調べてもう少し待つといった選択肢もあると思います。
まとめ 意外と難しい?
タクシーの予約料金や迎車料金は地域によってかなり差があります。
予約や迎車に全くお金がかからない地域もあるので、そのような場合は単純に料金の安いタクシー会社を呼ぶことが最も節約効果があります。
駅から乗るにしても、ちょっとだけ駅前の混雑を避けたところに呼び出せば、安い料金+ワンメーター分ぐらいの節約が期待できます。
最近はタクシーを呼ぶアプリなども普及してきたので、意外と簡単に呼び出す事が出来るようになりました。
頻繁にタクシーを利用する人ほど、節約する方法があるので今回紹介した方法を参考にしてみてください。決まったタクシー会社があるのであれば、運転手さんに相談してみるのも良いと思います。
一方でたまにしかタクシーに乗らない人であれば、そのような使い分けは現実的ではないと思うので、クレジットカードなどを利用してポイントバックを受ける方法と、降りる直前のメーター上がりを気をつけるのが簡単だと思います。
他にも道路が混んでいる時間帯を避けるなどもありますが、基本的にタクシーを乗る時点で急いでいることが多いので、時間帯を選ぶことは難しいと思います。
時間帯のコントロールが出来るのは、待ち合わせ相手のいない帰宅時間ぐらいなので、割増料金になる時間帯の前後を意識するぐらいしかないと思います。
追記 タクシー料金は交渉が可能?
最後に裏技を紹介しておきます。
これも地域によって随分と違うのですが、ある程度の遠距離の場合は、タクシー運転手さんと事前に交渉する事で定額料金で決められる場合があります。
これはタクシー会社によっては禁止されているので、必ずしも成功するわけではないのですが、個人タクシーであれば運転手自身の判断になるので、結構な確率で交渉が可能です。
大手タクシー会社でも時間制の料金(一時間の貸し切り)を設定していることがあったり、会社同士の契約で定額制を儲けている事もあります。
いつも決まったコース(会社から駅など)で従業員の送迎を利用するような場合であれば、タクシー会社と事前に定額で契約できる可能性があります。
個人で利用する場合でも、近場の距離だと交渉は難しいのですが、ある程度の距離であれば交渉できるケースがあるので、飲食店街でタクシーがたくさん並んでいるような場所であれば、交渉の余地があると思います。
これも実際に私の知り合いから聞いた話なのですが、その人は少し離れた街の歓楽街によく繰り出すそうで、普通にタクシーで帰ってくると12000円ぐらい掛かるそうなのですが、いつも交渉で1万円で帰ってくると自慢げに語っていました。