節約はレジャー!

コストパフォーマンスの高い車は選び方を間違えると損です

コストパフォーマンスの高い車とは?

少し前にある雑誌でコストパフォーマンスの高い車として、中古のセルシオが紹介されていました。

20年以上前に発売されたトヨタの高級車であるセルシオは、現在は中古で100万円を下回っており、最新の軽自動車よりもずっとコストパフォーマンスが高いと紹介されていました。

節約という観点から考察すると、税金や維持費や燃料費が高いので、コスパが良いとは考えられないのですが、ある意味では間違っていないとも思いました。

他にもよく車好きの人が「スバル車はコストパフォーマンスが高い」という意見があるのですが、これも車に対してどのようなパフォーマンスを求めているかで、変わってきます。

車に限らず、「コストパフォーマンスの高い」という表現には、大きく分けて二種類あります。

それはコストベースなのか、パフォーマンスベースなのか、です。これを分けて考えられないと損してしまうかも知れません。

コストの良い車とは?

車を移動手段とだけ考えてコストを重視すると、車両価格が安ければ安いほどコストパフォーマンスが高いということになります。

その車を使用する期間も含めてコストを考えると、税金や維持費や燃費といった基準も含まれるので、一般的にはこれらが安い軽自動車がコストパフォーマンスが高いということになります。

すると中古で格安の軽自動車ということになるのですが、期間が1年なのか、それとも10年なのかと考えると、正解は変わっていきます。

もし半年だけであれば、車検が半年分残っている格安の中古軽自動車がベストなのかも知れません。

一方で10年以上乗る予定なのであれば、比較的新しい中古の軽自動車なのかも知れません。新古車という選択肢もあります。

参考軽自動車ほど新古車がおすすめな理由

車を使用する環境が人それぞれなので、全ての人にあったコストパフォーマンスの高い車は存在しません。まずはこれを理解してください。

パフォーマンスの高い車とは?

車にどのようなパフォーマンスを求めるかでも選び方は変わってきます。

5人家族なら4人しか乗れない軽自動車はコスパが良くはありません。

7人家族なら三列シートの車が必要になります。

頻繁に高速道路を運転するのも軽自動車は向いていません。軽自動車は60キロぐらいで走るのが最も燃費効率が良いので、100キロで走る時間が長いと空気抵抗の少ない乗用車の方が燃費が良くなることがあります。

雪国で坂道を走る必要があるなら4WDであることが求められますし、海沿いの街なら錆び防止対策が求められることもあります。

道路が整備されていない発展途上国ほど、頑丈で壊れにくい日本車のパフォーマンスが喜ばれるものですが、そのような国でも発展してくるとステータス性のある高級ドイツ車が喜ばれるようになるものです。

車に求めるパフォーマンスも人それぞれなので、全ての人にとってコストパフォーマンスが高い車というものは存在しません。

あくまでも自分の使用環境と相性の良い車の中でコストが低いものが、コストパフォーマンスが高い車になります。

コスパの高い車の選び方

コストベースで車を選ぶ場合は、予算内で求めているパフォーマンスがある車を選ぶということです。

例えば100万円という予算であれば、100万円未満の車の中から、自分の使用環境に合わせた車を選ぶ流れになります。

このコストベースの選び方だと、本当に求めているパフォーマンスが満たされない車を選んでしまう可能性があります。

120万で予算オーバーだからと諦めて、中途半端な車(例4WD→2WD)を選ぶことになってしまいます。すると後から後悔してしまいます。

逆に十分に求めているパフォーマンスが満たされている車(80万)があっても、予算に余裕があるだけに必要以上に高い車(98万)を選んでしまうかも知れません。

これは節約家にも多いミスなのですが、どうしてもコストベースで選んでしまうと、本当に求めているパフォーマンスが得られなかったり、必要もないパフォーマンスのあるモノを選んでしまいます

セール価格で予算内だったからと、使う予定のない機能が付いている洗濯機やテレビを購入してしまった事がある人は、意外と多いのではないでしょうか。

30000円の予算で求めている機能が満たされているテレビが27000円で売られているのに、50000円のテレビがセールで29800円だったからと購入してしまうと、一度も使わない機能の為に2980円多く支払ってしまうことになります。

しかもその余計な機能のおかげで消費電力が増えたり、リモコンのボタンが増えて大きくなったり、故障して修理に出さなければならなくなるかも知れません。

一方でパフォーマンスベースで車を選ぶ場合は、自分が求めているパフォーマンスが満たされている車の中から、コストの安い車を選ぶ流れになります。

冒頭のセルシオを紹介していた方というのは、おそらくパフォーマンスベースで選んだ方です。

車に求めるパフォーマンスが、ステータスだったり、快適性だったり、押し出しの強さだったり、安全性だったのだと思われます。

車に何を求めるのかは人それぞれなので、これが間違いということではありません。

都会に住んでいると移動のコストは電車の方が圧倒的に安いので、車に求めるパフォーマンスは隣に人を乗せた時に「すごーい!」と言ってもらえることなのかも知れません。

あるいは自動車事故で大変なおもいをした事がある人であれば、車に求めるパフォーマンスは何よりも安全性の高さなのかも知れません。

腰痛持ちなら物理的(サイズ的)に乗り心地の悪い軽自動車は、どんなに安くてお得でもコストパフォーマンスが高いということにはなりません。

なので中古のセルシオでも、間違いではないということです。

スバル車のコストパフォーマンスの高いという意見も同じです。スバル車の走行性能は高級欧州車に引けを取らないと評価されることが多く、価格の割に高性能だという評価があります。

これも車にどのようなパフォーマンスを求めるかで変わってきます。天候の悪い高速道路を安定して走る性能は、低重心のエンジンでバランスのよいパワートレインのスバル車は、本当に素晴らしいと思いますが、滅多に高速道路に乗らない人にとっては必要のないパフォーマンスです。

高級欧州車レベルのパフォーマンスを求めている車好きにとっては、スバル車はコストパフォーマンスの高い車ということになりますが、だからといってスバル車に乗りかえる人は少ないものです。

なぜなら欧州車に乗っている多くの日本人は走行性能ではなく、ステータス性を求めているからです。価格が高いことにも意味があるので、スバル車では求めているパフォーマンス(人から羨ましがられる)は満たされません。

また近所の移動でしか車を使わない人にとってスバル車は、他の国産車よりも少し価格が高くて燃費の悪いコストパフォーマンスの低い車になってしまいます。

コストパフォーマンスが高い車の選び方というのは、あくまでも車に求めるパフォーマンスありきで選ぶということです。

誰にでも予算の都合がありますが、無理やり予算内に収めようとして不十分なパフォーマンスの車を購入してしまうと、あとで後悔することになってしまいます。

なのでコストパフォーマンスが高い車を選びたい方は、しっかりと自分が求めているパフォーマンスを明確にする必要があります。そのパフォーマンスが満たされている車の中から、コストが良いものを選ぶようにしましょう。

まとめ パフォーマンスありきで選ぼう

車に求めるパフォーマンスが移動だけなら、価格が安くて燃費の良い軽自動車がベストですし、運転する予定の期間に合わせて中古車の状態を見極めることができます。

婚活している男性なら、同年代の女性に人気のある車を選ぶことが、最もパフォーマンスが優れています。

介護で使用するためなら乗り降りしやすいスライドドアのある車が良いですし、豪雪地帯に住んでいる人なら4WDのSUVのパフォーマンスが求められます。

これらのように求めているパフォーマンスが満たされている車の中から、コストの安いものを選ぶことが、コストパフォーマンスが高い車の選び方です。

なので中古のセルシオのコストパフォーマンスが高いということも、あながち間違いではありません。

私は節約家ということもあり、車に求めているパフォーマンスは移動手段ということだけなので、ランニングコストの安い軽自動車のコストパフォーマンスが高いということになります。

ただ住んでいるのが海沿いの街で車が錆びやすいので、状態を見極めにくい中古車ではなく、新車の軽自動車を選んで防錆加工を施しました。

北海道の中でも雪が少ない地域なので、4WD ではなく2WDを選びました。オートエアコンもカーナビも高級オーディオも豪華な内装も求めていないので、車のグレードも一番低いものを選びました。

あくまでもこれは私の環境にとってコストパフォーマンスが高い車の選び方であり、住む場所や家族構成などが変わると選び方も変わります。

もしかしたら私もこれから大好きになった女性が、とにかく高級車が好きという噂を耳にすると、中古のセルシオを選ぶかも知れません(そんな女性を好きになるとは思いませんが)。

現在の私にとっては、ハイオクで燃費が悪くて税金や保険が高くて交換部品も高くて故障のリスクの高い中古のセルシオは求めていませんが、人によってはコストパフォーマンスが高い車となっても不思議ではありません。

あくまでも車に対して、どのようなパフォーマンスを求めているかです。

車に詳しい方であれば、ハイブリッドカーのランニングコストが安くないことを知っていると思いますが、ハイブリッドで割高になった車両価格を燃費で元を取ることができないとしても、「エコな車に乗っている自分が好き」という人であれば、しっかりと求めているパフォーマンスが得られているということになります。

毎日のように長距離移動でもしなければならない状況でないと、ハイブリッドカーはコストパフォーマンスが高い車ではないのですが、巧みな広告宣伝に騙されて乗っている人が多いものです。私の親も乗っています。

もちろんエコカー減税や補助金などで節約できるパターンもあるのですが、そのタイミングに合わせてまだまだ乗れる車を手放してしまっていると、結果的にコストパフォーマンスは下がってしまいます。

コストパフォーマンスの高い車の選び方というのは、あくまでも現在の自分にとって相性が良い車を選ぶということなので、安易に誰かの情報に騙されないでください。

もちろん参考にするのは構いませんが、しっかりと自分の環境に当てはめてベストな車を選んでほしいと思います。

求めていないパフォーマンスが安くなっていたり、おまけで付いたとしても、全くコストパフォーマンスが高いということではないので、安易にセール品やサービスに騙されないように気をつけてください。

余計な機能が故障して、高い修理代がつくかも知れませんよ。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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