節約はレジャー!

たまにしか車に乗らない人には任意保険は必要ない?

車の任意保険の必要?

最近知り合った年配の男性が、

「車の任意保険なんか入っていないよ」

と、衝撃のカミングアウトをしました。彼の言い分では、

  • 運転が上手いから事故は起こさない
  • 古い車だから修理より買い替えた方が安い
  • 自賠責保険で十分
  • 最近はたまにしか車を運転しない

とのことで、保険料を支払うのがバカバカしくなったそうです。

そもそも任意保険という言葉の通り、あくまでも任意で決める保険ではあるのですが、彼のような考え方にはリスクがあります

どんなに運転が上手い人でも事故に巻き込まれる可能性は0ではないですし、古い車ほど故障が原因で事故に合う可能性が高まってしまいます。

軽い事故であれば自賠責保険だけでなんとかなるケースもありますが、相手に一生の生涯を与えてしまうような事故だと全く足りません。

たまにしか運転をしないのであれば、カーシェアリングやレンタカーを利用した方が、ずっと安上がりで節約になります。

彼のような考え方の人と事故を起こしてしまうと、こちら側にとっても十分な補償が受けられなくなるので、とても不安になってしまいました。そこで任意保険の加入率について調べてみると、驚くべき数字が見つかりました。

任意保険の加入率

2017年の損害保険料率算出機構によるデーターによると、

任意保険の対人・対物賠償に加入しているのは、

普通乗用車 88.2%
普通小型車 78.8%
軽自動車 76.8%

 

となっていました。搭乗者保証などはさらに低くなるのですが、これは一人でしか運転をしないという人もいるので、それこそ任意で判断しても良いと思うのですが、約2割の人が任意保険に加入していない計算になります。

冒頭で紹介した彼のような考え方の人は稀だと思っていたのですが、実際には2割もいるということです。想像以上に多くて驚きました。

また地域によっても任意保険の加入率には差があり、九州や沖縄など南国ほど加入率が低い傾向がありました。雪国ほど事故が多くないからなのかも知れません。

よほどの金持ちであれば、任意保険なしでも賠償金を支払えるのかも知れませんが、そのような人が保険の支払いを渋るとも考えにくいものです。

このような未加入の車との事故に巻き込まれてしまうと、大変なことになってしまいます。

未加入の恐ろしさ

どんなに運転に自信があっても、車同士の事故で相手側が100%の責任を負うことは少ないです。

赤信号で完全に停止している状態で後ろから当てられるようなケースであれば、相手側が100%の責任ということになりますが、どちらの車も動いている状態だと、明らかに相手側の運転に問題があったとしても、こちら側にも10%ぐらいの賠償が求められます。

かなり昔の車雑誌で読んだのですが、任意保険未加入の酒屋の軽トラックがフェラーリに擦ってしまい、イタリアから新品のバンパーを取り寄せることになり、400万もの修理費用を支払いを命じられて、お店を畳んだケースが紹介されていました。

相手が高級車でなくてもお店などに突っ込んでしまうと、建物の修理費用だけでなく営業で得られるはずだった利益も保証しなければなりません。自賠責保険だけでは対応できないケースは珍しくありません。

さらに車と人の事故だとリスクはさらに跳ね上がります。明らかに歩行者側に問題があったとしても、交通弱者である人を救済する原則があるので、車を運転している側が大半の責任を負うことになってしまいます。

自賠責保険によるケガの賠償額は120万までしか対応していないので、大ケガをしてしまうと対応しきれません。そもそも車と人の事故で軽傷で済むことの方が珍しいです。

一生涯のケガを負わせてしまったり、亡くなってしまうようなケースだと、何千万どころか億単位の保証が必要になるケースもあります。

自分の車に対する賠償の車両保険に入っていないぐらいであれば廃車になるだけで済みますが、相手側の保証というのは無制限なので、任意保険の対人・対物無制限保証は必須の項目です。安易に必要ないと判断しないでください。

まとめ 事故0はあり得ない!

節約をすすめているサイトではありますが、任意保険に加入しないような選択は正しい節約ではありません。

自分の車の運転状況に合わせて、搭乗者の保証額や運転者を限定することで保険料を抑えたり、保険会社を代えて保険料を抑えることは上手な節約ですが、必要ないと判断するのは間違った節約です。

どんなに車の運転に自信があっても事故の確率を0にすることは出来ません。巻き込まれる可能性だけでなく、急に自分の体調が悪くなってなって運転を誤ったり、車が故障して事故を起こす可能性だって否定できないはずです。

自分一人しかいない無人島のようなところで車を運転するのであれば、任意保険は必要ないのかも知れませんが、そのようなケースはそうそうあるものではありません。

農家で敷地内でしか重機を運転しないようなケースであれば、誰かに迷惑をかける可能性は限りなく低いですが、自宅の敷地内だけ車を運転するようなケースは一般的ではありません。

これは住宅の火災保険で考えると分かりやすいと思います。周囲に家がない田舎の家であれば、火事になったとしても自宅の被害だけで済みますが、集合住宅や隣の家に影響が出てしまうと被害額が跳ね上がってしまいます。

火を使わないオール電化に住んでいるからといっても、天災や漏電で火災が発生するリスクは0ではありませんし、放火という可能性も否定できません。もちろん悪いのは放火魔ですが、捕まったとしてもそのような事をする奴が十分な保証をできるわけがありません。

どんなに車の運転に自信があったとしても、リスクを0にする事は不可能なので、対人・対物の賠償が十分にある任意保険は必要です。

死亡事故による保証額は相手が若者ほど高くなるので、お年寄りしか住んでいない島の中だけで運転するのであれば、無制限ではなく5000万などでも問題ないかも知れませんが、旅行者や子供や孫が帰省している可能性も0ではないので、やはり無制限にするべきです。

保険料が安い会社を選ぶことは上手な節約ですが、必要ないと判断するのは間違った節約です。

たまにしか車に乗らないのであれば、バスやタクシーを利用した方がずっと安く済みますし、カーシェアリングやレンタカーという選択肢もあります。

これは一般的な節約にも当てはまることなのですが、価格を安く抑えることだけが節約なのではなく、目的に合わせて必要十分な対象にだけお金を支払うことこそが節約の本質です

毎週病院に通わなければならないのであれば、病院の近くに引っ越して交通費そのものを失くすようなことです。

しっかりと本質を見極めて上手に節約につなげてください。必要なものまで削ることは節約ではありません。

2割もの人が任意保険未加入という事実には驚きましたが、そのような考え方の人の車がしっかりと整備されているとも考えにくいので、巻き込まれる可能性は意外と低くないのかも知れません。

その為にもしっかりと自分や家族を守れる保証内容の任意保険を選んでほしいと思います。

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節約はレジャーを書いている人

光司

光司

離婚を経て人生のどん底を味わってから節約に目覚めたアラフォー男子の光司(コウジ)です。 実際に役に立った節約情報やオリジナルの節約方法を紹介します。 お金のかからない健康法や節約が上手くいく人の考え方など、様々な観点から節約について紹介するブログを目指しています。 より詳しいプロフィールはこちら⇒ [詳細]

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