車のワイパーの交換費用
車に乗っている多くの人は、ワイパーの交換を自分で行ったことがあると思います。
ワイパーの交換そのものは難しいことではありません。ちょっとしたコツで誰でも簡単に交換出来ます。
ですが、車に苦手意識を持っている人だと、ワイパー交換をプロにお願いして交換費用を支払っているかも知れません。
車検時にワイパーの拭き取りが悪いと交換する事になるのですが、ディラー車検だと交換費用も含めて3000円前後掛かる事もあります。
ガソリンスタンドでワイパーを交換するとなると、購入費用だけで交換してくれる事もあるのですが、そもそもガソリンスタンドのワイパーは割高(ほぼ定価)なので、節約という意味ではおすすめしません(ガソリンスタンドでバイト経験有り)。
またカー用品店に売られているワイパーは、それなりに割引されているのですが、会員でないと交換費用が別途必要になるケースもあります。
車のワイパーの劣化というのは緊急時(突然の雨)に気がつく事が多いだけに、パッと解決できる方法を選んでしまうのですが、それだけに高額になってしまう傾向があります。
そこで今回は車のワイパー交換を節約する方法を紹介します。ポイントはワイパーの状態の見極めです。これが出来れば大幅に安く交換する事ができますよ。
1 ワイパーゴムの状態
基本的に車のワイパーを交換が必要になるのは、窓の拭き取りが悪くなった時ですよね。ディーラーで車検を受けていると劣化していなくても定期交換されてしまうかも知れませんが、ワイパーの寿命は使用頻度や保管状態(車庫など)によっても随分と違うので、基本的には拭き取りが悪くなってから交換して構いません。
目安としてゴムの寿命は1年という設定がある事もあるのですが、ゴムは使用状況によって傷み具合は変わりますし、地域による気温差や保管場所の日当たりなどによっても寿命が変わるので、数年間は問題なく使えるケースもあります。
ワイパーのゴムが劣化して拭き取りが悪くなったのであれば、交換が必要なのは間違いないのですが、実は拭き取りが悪くなる原因はゴムの劣化の他にもあります。
たまたまワイパーのゴムと窓の間に木の葉が挟まっても拭き取りが悪くなりますし、窓に張り付いた虫が原因で上手くワイパーで拭きとれないということも珍しくありません。
さらにワイパーのブレードの間にも木の枝や虫が挟まることがあります。このような条件でも窓の拭き取りが悪くなるので、まずはそこを確認してください。
これだけで解決する場合もあるので、無駄なワイパー交換をせずに済みます。
そして見落としがちなのがワイパーのゴムそのものの汚れです。
このようにウェットティッシュなどでワイパーのゴムをふき取ると真っ黒に汚れが付きます。日頃から洗車をしていてもワイパーの汚れを拭きとるという人は少ないものです。
これだけでもワイパーの拭き取りが回復することもあるぐらいなので、日頃からゴムの掃除も意識するようにしてください。
ティッシュなどで拭いても良いのですが、水分がないと拭き取りにくいので、私はどこかしらで貰う事がある小分けにされたウェットティッシュを利用しています。
そもそもワイパーの拭き取りが悪くになった事に気がつくタイミングというのは、雨が降ってきた緊急時の事が多いので、直ぐにその場で交換できるとは限りません。
だからこそ、このワイパーゴムの汚れの拭き取りを覚えておいてください。緊急時だからこそ一時的でも回復してくれるかも知れません。
もちろん普段から洗車のタイミングなどでティッシュで拭き取るだけでも、ゴムを良い状態を保つことに繋がります。
ワイパーの拭き取りが悪くなったからと直ぐに交換するのではなく、まずはワイパーのゴムの汚れや状態をチェックしてください。無駄な交換費用を節約出来るかも知れません。
2 ゴム交換
ワイパーのゴムを掃除しても拭き取りが悪い場合は、やはり交換する必要があります。ワイパーはブレードごと交換する方法と、ワイパーのゴムだけを交換する方法があります。
ワイパーブレードよりもゴムだけを交換した方が節約になるのですが、それだけに手間もかかります。手先が器用な人には難しい作業ではないのですが、プロにお願いすると交換費用が発生するので、不器用な人はブレードごと交換した方が節約になると思います。
この動画では素手でゴムの交換を行っていますが、ウェットティッシュで拭き取った画像の汚れでわかるように、物凄く手が汚れるので軍手をした方が良いです。この動画の新品のワイパーゴムには金属レールが付属していませんが、新しいゴムの中には金属レールがセットになっている場合もあります。
その場合は金属レールが外れないようにストッパーが付いているので、外してからワイパーブレードに設置してください。
この辺はメーカーによって差があるので、しっかりと説明書きを読んでからワイパーゴムの交換をしましょう。
ワイパーゴムはカー用品店やホームセンターで売られています。
3 ワイパーブレード交換
ワイパーのブレードを交換するのはゴムの交換よりもずっと簡単です。初めての人でも問題なく出来ると思います(古い車は別、ドライバーが必要なケースもあります)。
このワイパーブレードごと交換して節約するには、単純に購入価格を抑えることが節約のポイントになります。
ガソリンスタンドのワイパーブレードは定価に近いのでおすすめしません。カー用品店も悪くはないのですが、一般的な車のワイパーのサイズであればホームセンターの方がさらに安い可能性が高いです。
カー用品店は様々な種類のワイパーを取り扱っているのですが、一方でホームセンターは種類が少ない傾向があります。あっても二種類程度です。
ですが、それだけに大量仕入れで価格が安い傾向があります。
またゴム製品というのは使用していなくても経年劣化していきます。新品のワイパーでも製造されてから年月が過ぎてしまっていると、ゴムが硬くなって寿命が短くなってしまいます。
だからこそ、ワイパーの種類が少ないホームセンターの方が商品の回転が早いのでおすすめです。この辺はバッテリーを安く交換する方法でも紹介しているのですが、
高機能なワイパーやバッテリーほど需要が少ないので、何カ月も売れずに残っている可能性があります。
高機能なワイパーが悪いとは言いませんが、入れ替わりの早い売れ筋のワイパーの方がゴムが新鮮な可能性が高いので、価格が安くでも状態が良いものです。よほどこだわりのある人や珍しい車にでも乗っていない限り、ホームセンターのワイパーの品揃えで問題ないと思います。
大抵のホームセンターのワイパー売り場に適合書があるので、自分の車のワイパーのサイズを確かめてから購入しましょう。
まとめ 自分で見極めよう
車のワイパーの交換目安はゴムは1年、ブレードは3年と言われていますが、これはあくまでも目安なので必ずしも即交換しなければならないわけではありません。
寒冷地では冬用のワイパー(凍結防止の為にブレードがゴムで覆われている)を使用するので、単純計算で寿命が倍になるはずですが、ゴムは経年劣化をするので6年も持つとは限りません。
ワイパーのゴムが凍って窓に張り付いている状態で無理やり動かしてゴムが避けてしまう事もありますし、豪雪地帯だと窓に積もった雪を払わずにワイパーを動かしてしまうと、ブレードが曲がってしまう事もあります。
また車の使用状況によっても差が出ます。直射日光が当たる駐車場と日陰の車庫ではゴムの劣化に違いがあります。雨の多い地域は当然ワイパーの使用頻度が高くなります。
結局はワイパーの拭き取りが悪くなった時が替え時ということなのですが、その時に直ぐに交換をするのではなく、まずはワイパーのゴムの汚れを拭き取って状態を確認してみてください。
汚れやゴミが原因で拭きとれなくなっているだけかも知れません。窓に張り付いた虫が原因ということもあります。ワイパーの交換の前に要チェックです。
またワイパーは雨が降っている時にしか使用しないので、その場で直ぐに交換できるとは限りません。そんな時こそゴムの汚れを拭き取ってみてください。一時的に回復することもあります。
ただし拭き取りを続けることでゴムの寿命を劇的に伸ばすことにはならないので、その後も拭き取りが悪ければ速やかに交換してください。
またワイパーのゴムが切れている場合は即交換してください。どんどん切り込みが広がってしまうので危険な状態です。
特に車の後ろの窓のワイパーが忘れがちになるので気をつけてください。後ろのワイパーを使用しない人でも、時々は動かして状況を確認しましょう。
全く動かさないで長期間放置されると、日光の熱でゴムが溶けて窓に張り付いてしまうケースもあります。
また意外なところでは、窓の頑固な汚れによってワイパーの拭き取りが悪くなるケースもあります。
古い車の窓だとウロコ状に水垢が付着して拭き取りが悪くなったり、ワイパーを動かした時にビビり音が発生してしまう事があるので、その場合は窓の掃除をしてください。
これもプロにお願いすると高価なのですが、ホームセンターやカー用品店で売られている車の窓用の掃除グッズを利用すれば、数百円で済ませる事が可能です。
さらに意外なケースだと、中途半端な撥水効果のせいでワイパーの拭き取りが悪くなる事もあります。ウォッシャー液を撥水タイプにしたり、自動洗車機の液体ワックスなどが原因で、ワイパーの拭き取りが悪くなるケースもあるので、たまに窓の掃除も意識してみてください。
個人的には車の窓の撥水加工はお勧めしません。専用品で窓を徹底的に綺麗にした後、しっかりと撥水コーティングをし、さらに撥水用のウォッシャー液やワイパーを利用すれば悪くはないのですが、それですら数ヶ月経つと撥水効果が弱まって中途半端になってしまいます。
小まめにメンテナンスしないとワイパーを動かす度に窓が白っぽくなってしまったり、細かな水滴がついて視界が悪くなってしまうので、中途半端な撥水が最も危険だという事を覚えておいてください。やるなら徹底的にやる必要があります。
これらようにワイパーの寿命というのは様々な要因で変化するので、一概に交換時期が決められるものではないのですが、ワイパー代をケチって事故にあってしまっては元も子もないので、上手く寿命を見極めながら早めの交換で安全運転を心掛けてほしいと思います。
車検や緊急時に交換するとなると高くつくので、今回紹介した安く交換する方法を参考にしてみてください。
おまけ ワイパーの寿命を延ばす方法
おまけでワイパーのゴムの寿命を延ばす方法を紹介します。基本的にワイパーのゴムは常にガラス面に押し付けられているので変形してしまっています。
これを回避する為にワイパースタンドというグッズがあり、昔はよく装着している車を見かけました。ワイパーが動いていない定位置で固定される時に、フロントガラスから少しだけ浮かせ、ゴムの変形を抑える効果があります。
昔はゴムの質も悪かったので、このようなグッズに頼る事で大きく寿命を延ばす事になったのですが、最近のワイパーのゴムは質が良くなった事もあり、あまり見かけなくなってしまいました。
ゴムは長時間高温化に晒されると溶けてしまうので、中古車のように真夏にワイパーをしばらく動かす事がないとガラスに張り付いてしまう事があります。
それを防止する為にも中古車屋によっては常にワイパーを持ち上げているわけですが、自宅でも同じことをすればスタンドが無くてもゴムの負担を減らす事が可能です。車から降りる度に行うとなると面倒ですが、しばらく車に乗らないような時は意識してみてください。
ちなみにこれはフロントガラスが凍る寒冷地だとよく見かける風景です。ゴムが溶けるわけではないのですが、凍ってしまっている状態で無理にワイパーを動かしてしまうと、ゴムが避けてしまったり、モーターに負担を掛けてしまいます。
雪が積もっている時に無理やりワイパーを動かしてしまったり、屋根に積もっている雪がフロントガラスに落ちてきた時に動かしてしまったせいで、ブレードだけでなくフレーム事曲がってしまうようなケースも珍しくありません。
あとワイパーのゴムの寿命を縮める原因として、乾拭きも結構な負担になるので気をつけてください。雨が上がっているのにワイパーを動かし続けてしまうとゴムが傷んでしまいます。最悪の場合はフロントガラスに傷をつけてしまいます。
そういう意味でも日頃から洗車をして窓を綺麗な状態に保って置く事も大切です。稀にずっと洗車をしていないのか、ワイパーが当たらない箇所が汚れている車を見かけますが、それだと晴れている日でも視界が狭まってしまうので危険です。
当たり前の事ではありますが、日頃から車を綺麗にしておく事もワイパーの寿命を延ばす事になるので、改めて意識してほしいと思います。そして時々でも良いので、ワイパーのゴムの汚れもウエットティッシュなどで拭きってあげましょう。
追記 激安ワイパーが売られていた!
少し前にたまたま気がついたのですが、当ブログで以前に紹介した激安スーパー(トライアル)にも、車用のワイパーが売られていました。
ビックリするぐらい安かったです。なんとワイパーブレードが300円台、ゴムは200円台で売られていました。
ただし一種類のメーカーしか置いておらず、カー用品のスペースもあまりなかったので、珍しいサイズのワイパーは置いていないかも知れません。この辺は店舗の大きさによっても違うと思います。
ガソリンスタンド>>カー用品店>>ホームセンター>>激安スーパー
の順番でワイパーが安い傾向があったので節約に役立ててみてください。おそらくトライアルだけでなく、コストコのような大型スーパーでも安く売られているのではないでしょうか。
ちなみにトライアルでは他のカー用品も種類は少なかったですが、どれも激安で驚きました。税込価格なので本当に素晴らしいです。
ちなみにワイパーのような長さのある小物は、ネット通販だと送料が高くなる傾向があるので、あまり節約にはならないかと思います。
同じ車がたくさんある社用車であれば、まとめ買いする事で節約になるかも知れませんが、一般車のカー用品はネット通販だと割高になる事が多いので気をつけてください。
他に必要なものがあって抱き合わせれば送料を節約できるかも知れませんが、それこそゴムのように今すぐ使わないものを自宅で保管していると徐々に劣化していくので、必要な時に必要なものだけを購入した方が結果的に節約につながるかと思います。
コメント
ワイパーって案外汚れていますよね
by 匿名
ちょうど拭き取りが悪くなってきたので、調べてここにきました。で、ティッシュで拭いたら本当にキレイに拭き取れるようになって驚いています
いつまでもつのかわからないけど、一時的にでも回復するのはありがたいです、ありがとうございました!
by 大泉
ワイパーのゴムを交換するなら軍手は必須。あとペンチがあるとゴムを引っこ抜くのに楽ですよ。
by 匿名
車を停める時にワイパーを立てるとゴムに負担が掛からなくなるので寿命が延びますよ。
by 匿名
ディーラー車検でワイパー交換だけ5000円を超えていて驚いたことがあります。工賃込みだとしてもバカバカしい価格です。
by 匿名
おかげさまでトライアルで安く買えました。ありがとうございます。他のカー用品もびっくりするぐらい安くて本当に驚きました。
by 匿名