車の洗車代を節約するコツ
車の洗車代を節約する方法で誰もが思いつくのは、バケツに水を汲んで自分で行う事なのではないでしょうか。僅かな水道代だけで済むので節約になる事は間違いありません。
知り合いのタクシードライバーによると、タクシーは毎日のように洗車するので洗剤すら使わない事が多いのだそうです。汚れが頑固になる前であれば、水だけで綺麗に洗車する事が可能です。
ただ一般の人が毎日洗車をするのは現実的ではないですし、節約の為とはいえ時間が奪われてしまうので、なかなか判断が難しいところです。
そこで今回は洗車代を節約するコツを紹介します。ポイントは汚れに合わせていくつかの洗車方法を使い分ける事です。
様々な洗車方法
洗車といっても様々な方法があるわけですが、単純に洗車代が安い方から紹介していくと、
- 自分で行う
- 洗車シート
- コイン洗車場
- 自動洗車機(ガソリンスタンド)
- プロの洗車
といった感じになるでしょうか。
自宅に駐車スペースがあって自分で洗車を行うのであれば僅かな水道代で済みますし、ケルヒャーのような高圧洗浄機を購入する事で手間を減らす事も可能です。
洗車シートはそれなりのメーカーの物でも12枚入りで300円ぐらいで手に入ります。一回あたりの価格だと数十円以内で済みます。
コイン洗車場は洗車コースによって価格が変わりますが、水だけのコースだと200~300円ぐらいで行えますし、ガソリンスタンドなどにある自動洗車機も安いところなら300~500円ぐらいで見つかります。
プロによる丁寧な洗車は価格差が大きいのですが、ワックスなどをしない水洗いだけなら1000円台で行えるところもあります。
理想を言えばプロによる丁寧な洗車が良いわけですが、誰もが細かな傷一つないピカピカの状態を求めているわけでもなく、車庫に保管できるわけでもありません。プロによる洗車は一部の高級車を所有している向けなので、節約という意味では当てはまりません。
もちろん自分でプロと同じような洗車を行うのであれば、それほど費用を掛けずに済ませる事ができますが、それなりの時間や手間、初期投資やスペースの問題もあるので、これも誰もが行えるものではありません。
おすすめの洗車法とは?
私がおすすめする洗車法というのは、汚れ具合や状況に合わせてこれらの洗車方法を使い分ける事です。
コイン洗車場のコースや自動洗車機のコースを使い分けている人は多いと思うのですが、もっとその感覚を広げて様々な洗車方法の中から選べるようになると、簡単な汚れの時は拭き取るだけといった選択肢が見えてくるようなj事です。
洗車の手間や時間の事を無視すれば、バケツの水を何度も汲み直して丁寧に手洗い洗車をし、その後にワックスでも掛ければ安く済ませられるのですが、これはよほどの車好きでもない限り難しいと思います。
節約家の私が良く行っている洗車は、雨上がりにボディに残っている水滴を拭き上げるだけのものです。雨によって汚れが浮いているのでスルッと落ちてくれます。
これはバケツの水を利用する方法と同じような事なのですが、アパート暮らしの私にとってはそれが難しいので雨上がりを利用しています。ただこれも汚れが酷い場合だと傷をつけてしまう事もあるので、しっかりと状況を見極めなければなりません。
ワックスが効いている状態だと汚れが浮いているので落ちやすいのですが、そうではないと汚れを擦りつけるような事になってしまいます。
なので雨上がりの拭き上げと合わせて、時々ワックス効果のある洗車シートを利用しています。
これと似たような方法として、数年前から洗車後の濡れている車のボディーに吹きかけてから拭き取るだけでワックス効果が得られるものも普及してきました。
スプレーを吹きかけてから拭くだけなので、一般的なワックスよりもずっと簡単のですが、コスパ的には洗車シートの方がお得な事が多いので、私はそちらを選んでいます。
もちろん未舗装の道路を走って汚れたり、台風のような嵐で汚れが酷い場合はコイン洗車場を利用します。高圧洗浄で汚れを吹き飛ばしてくれるので、傷のリスクを避ける事ができます。
他にも海沿いの街をドライブしたり、降雪地だと道路に凍結防止剤を巻く事があり、それが錆びの原因になるので、そのような状況だと高圧洗浄機で車の下廻りなどを洗車します。
こればっかりは他の洗車法だと難しいので、状況に合わせて使い分けています。
ガソリンスタンドなどにある自動洗車機は滅多に利用しないのですが、しばらく雨が降らない日が続き、人を乗せる時に汚れが気になる場合は利用する事があります。何よりも時短になるので忙しい時にはおすすめです。
私は若い頃にガソリンスタンドでアルバイトをしていた事もあり、自動洗車機についてはそれなりに詳しいのですが、どうしても細かな箇所の汚れが残ってしまう事があるので、これに頼りっきりだと一部に頑固な汚れが残り続ける事があるので気をつけてほしいと思います。
この辺は車の形と自動洗車機との相性もあるのですが、最近の車は複雑な造形のものが増えているだけに、意外と自動洗車機と相性が良くありません。
これらのように車の汚れによって得手不得手があるので、その時々の状況に合わせて選択するのがおすすめであり、特定の洗車方法がベストだと言えるものではありません。
洗車が楽しいなら別
私も若い頃は車好きだったので、洗車が苦にならないどころか楽しみですらあったので、当時は時間をかけて丁寧に洗車を行っていました。
ガソリンスタンドの自動洗車機を従業員価格(100円)で利用できたのですが、それだと細かなところが洗えないので、休日ともなるとコイン洗車場に行き、細かな箇所の汚れを吹き飛ばしてから、洗剤を泡立ててから優しくスポンジで洗い、再び高圧洗浄機で泡を飛ばしたあと、丁寧にワックスをかけていました。
ワックスの価格も色々あるのですが、一度に大量に使うわけでもないので、一回あたりに換算すると100円にもなりません。コイン洗車場の利用(200円×2回)と合わせても、500円未満でプロの洗車のような事ができます。もちろん洗車専用の様々なグッズを所有していたので、それなりに初期投資は必要ですが。
車好きだった当時は2人乗りのスポーツカーに乗っており、しかもオープンカーで車の上部が幌に包まれていてボディの面積が少なかったので、丁寧にワックスをかけてもそれほど時間が掛からなかったのですが、その後に車への熱が冷めて実用的な車に買い替えると、車のボディの面積が増えた事もあり、ワックスがけの手間が増えて面倒になってしまいました。
小型の軽自動車と大きなワンボックスカーやSUV車で比べると分かりやすいですが、意外と車のサイズによっても洗車の手間は変わるものです。
これらのように車の形によっても相性の良い洗車方法は変わります。大きな車に乗っている人の洗車を見ると、頻繁に脚立を動かしながら天井を拭いているので本当に大変そうです。
シンプルなワンボックスカーであれば、ガソリンスタンドの自動洗車機との相性も良いので、それだけでも綺麗な状態を保ちやすいのですが、流行りの大きなSUV車となると複雑な形をしているので、洗い残しの箇所も増えてしまいます。
これらの手間は車好きの人にとっては関係ない事かも知れませんが、それほど車にこだわりがないのに中途半端に選んでしまうと、洗車の手間や費用が増えてしまう事もあるので気をつけてほしいと思います。
まとめ おすすめは使い分け
車の乗車頻度や汚れ具合は人それぞれ違いますし、車の造形や保管方法も違うので、一概に正解の洗車方法などありません。
節約の事を考えなくて良いのであれば、頻繁にプロの洗車業者にお願いするのがおすすめですが、おそらくそのような人は多くないと思います。
あくまでもおすすめなのは相性が良いものだけであり、その相性も汚れ具合や季節によっても変わるので、その都度相性の良い洗車方法を賢く選ぶのが、おすすめの洗車方法という事になります。
私は北海道に住んでいる事もあり、冬場はほとんど氷点下で雨は降りません。自動洗車機のブラシも凍ってしまうので使用禁止になっている事も多いですし、コイン洗車場の高圧洗浄機を利用する事が多くなります。
どうしても冬場は洗車の頻度が下がるので、毎年冬前には時間をかけて丁寧に固形ワックスを塗り込んでいます。固形ワックスはボディの細かな傷を埋めてくれるので、錆防止といった面でもメリットがあります。
ちなみに現在の私が使用している固形ワックスの価格は298円です。車好きだった頃に色々と調べていた時に、元ワックス業界に勤めていた人の裏話が匿名で公開されており、当時流行していた高級ワックスのあくどさを紹介しており、高級そうなパッケージや香りや色にしているだけで、ワックスの保護機能は何も変わらないどころか、むしろ余計な成分が入っているだけに低いと暴露していました。
もちろん春になると雨上がりの水滴を拭き上げるだけの洗車をする事が増えていくのですが、たまに黄砂が降ってきて汚れていると高圧洗浄機を利用しますし、その時々の汚れに合わせて選択しています。
おそらくあまり雪が降らない九州地方でも、黄砂の影響は北海道よりもずっとあるので、季節によっては高圧洗浄機が良いかも知れません。
もちろん車を保管する箇所も人それぞれ違います。東京だと地下駐車場のようなケースも多いでしょうし、自宅の車庫に管理している人であれば、高級ハイヤーなどが利用していそうな毛ばたきが最適かも知れません。
どんなに手間や時間が掛かっても、とにかく洗車を安く済ませたいのであれば、バケツの水を利用するのも良いと思いますし、私のようにお金を掛けずに手軽に洗車を済ませたい人であれば、雨上がりを利用するのもおすすめです。
自分で洗車を行うのが苦手な人であれば、自動洗車機を利用するのも悪いわけではありません。自動洗車機も年々進化しているので、なるべくなら新しい機器を導入しているガソリンスタンドを選ぶのがコツです。
古いタイプでもブラシなどは定期交換しているのですが、やはり新しい方が細かな制御が上手になっているので、複雑な造形の車ほど違いが分かると思います。
ガスリンスタンドによっては洗車チケットを購入すると割引になるケースもありますし、年間パスポートで自動洗車機が使い放題というところもあります。
この辺も地域によって違うので何とも言えないのですが、いつもガソリンを入れている馴染みのガスリンスタンドの洗車しか知らない人だと、お得な洗車価格を見逃している可能性が高いので、近所のガソリンスタンドの洗車料金をチェックしてみてください。
洗車だけでも大歓迎というところが多いので、ガソリンを入れなくても大丈夫ですよ。
車好きの人や洗車にこだわりが強い人には役に立たないような情報だったと思いますが、それほど車にこだわらない人や車は移動手段と割り切っている人であれば、その時々の車の汚れ具合に合わせて洗車方法を選択する事で、かなり節約できるので参考にしてみてください。
現在の私も車への熱が冷めているので、車のボディカラーといったものも汚れや水垢が目立ちにくいものを選んでいますし、変にこだわったデザインのものは避けているので、自動洗車機との相性も良いです。
車の維持費というと車検や保険や燃費といった要素ばかりが取り上げられるのですが、洗車代も結構積み重なっていくものなので、洗車しやすい車を選ぶのも節約につながるものですよ。
洗車代を節約するコツというのは、しっかりと相性を見極めて選択する事なので、その都度おすすめの洗車方法が変わる事を理解していただけたでしょうか。
洗車にどれぐらいのレベルを求めるかにもよりますが、トイレ掃除やお風呂掃除といったものでも放置する期間が長いほど頑固な汚れになっていき、専用の薬剤でないと落とせないような事になってしまいますが、簡単な掃除方法でも小まめに行っていれば、わざわざ高価な専用洗剤を使用しなくても綺麗な状態を保てるものです。
車の洗車も同じで月に一度ぐらいしか洗車をしないのであれば、相当頑固な汚れが染み付いている可能性が高いので、傷をつけないように丁寧に行う必要があるのですが、週に一度ぐらい雨上がりに拭き取っていれば、それだけでも綺麗な状態を保てるものです。
ちなみに私はこの汚れを拭き取る時の雑巾だけは少しだけこだわっています。
これは車好きだった頃からお気に入りの雑巾で、「2倍吸収セーム」というものです。
車好きだった頃から愛用しているのですが、いわゆる普通のタオルよりも吸収性が高く、水跡を残さずに拭き取りやすく、しかも雑巾についた汚れを落とすのも簡単なので、ずっと愛用し続けています。
あまりにも便利なので家庭内の雑巾としても利用しているぐらいです。500円ぐらいするので節約という意味ではおすすめしにくいのですが、数年間は余裕で使えるのでコスパは悪くありません。
200~300円ぐらいでも車用のセーム側が売られているのですが、この2倍吸収セームだけは別格の使い勝手の良さがあるので、昔からホームセンターなどでも売られるぐらいのロングセラー商品になっています。
横にあるワイパーは車の水切り用ワイパーです。雨上がりや洗車の後に残っている水滴をざっと流す事ができるので、拭き取りが凄く楽になります。ただこれも頑固な汚れが残っている時に行ってしまうと、キズを付ける原因となってしまうので注意が必要です。
半月に一度ぐらいワックス成分のある洗車シートで拭いてあげれば、水弾きも持続してくれるので頑固な汚れにならないものです。
洗車シートは100均にも売られていますし、水垢を落とすタイプやワックスが強化されているタイプもあるので、それぞれの状況に合わせて選んでみてください。
この私の洗車方法が正しいと言いたいわけではなく、あくまでも私が求める車の綺麗さや条件と合わせて選んでいるだけです。天井に手が届かないような大きな車に乗っている人には向いていませんし、手荒れが酷い人にも向いていないかも知れません。
本格的に洗車をする事が理想ではありますが、誰でも時間をかけて行えるわけでもないので、それぞれの状況に合わせて節約できそうな方法を選んでみてください。
ちなみに車を手放す時の査定額はボディの状態によって変わるのですが、よほど傷だらけでもない限り極端に下がる事はありません。もちろん傷一つないピカピカの方が有利なのですが、その差額はせいぜい数万円程度なので、その為だけに洗車代や時間をかけても元を取る事は出来ないと覚えておいてください。
フェラーリやポルシェのような超高級外車だとその差も大きくなるのですが、一般的な車のボディの汚れや傷の差というのは、1~2万程度の違いにしかならないので、時間とお金をかけてまで頑張る価値はありません。
綺麗な状態の車に乗る事で満足するという人は構いませんが、それほどこだわりがない人であれば、ほどほどに洗車をしているだけで問題ありません。
もちろん明らかに汚い状態だったり、キズを放置して錆びてしまうような状態は別なので、そこは分けて考えてくださいね。あくまでもそれなりに綺麗な状態を保てていれば十分だという意味です。
どれぐらいの綺麗さを求めるのかも人それぞれ違うので、それぞれ納得できる方法の中から節約できそうなものを上手く選択してほしいと思います。コツは多くの掃除と同じように小まめに行う事なので、あまり手間や時間が掛からない方法を組み合わせてみてください。