若く見られる人の特徴
少し前から年齢よりも若く見える中年の女性のことを「美魔女」と呼ぶようになりました。
様々なアンチエイジングの手法を取り入れ、努力を重ねて若返っているようです。
本人が喜んでいるのであればいいのですが、美魔女と呼ばれている女性の中には、不自然さが出てしまっている方も少なくありません。
必ずしも実年齢よりも若く見られることだけが、アンチエイジングではないのではないでしょうか。
メイクやファッションを若者によせても、ただの「若作り」に見えるだけでです。「若作り」と「若く見える人」は全く別です。
実は「若く見える人」というのは、男性でも女性でも年相応の魅力を引き出している人です。年齢や体型に合わせたファッション、生活スタイルや職場環境に合わせたファッションや髪型やメイクをしている人が「若く見える人」です。決して若く見せようとはしていません。
ここを勘違いしないでください。
「若作り」は若く見えません、むしろ一部の美魔女のように痛々しさが出てしまいます。稀に補正下着でモデルのような体型をしている中年女性を見かけますが、不自然極まりないです。
あなたの同年代の素敵な俳優さんをよく観察してみてください。若者のファッションにも髪型にも寄せていないと思います。
多くの方が年相応のファッションや髪型を意識できていません。中途半端に若い頃のイメージを引きずってしまいます。極端な例だと「聖子ちゃんカット」や「リーゼント」が残っているようなことです。
現在の松田聖子さんは「聖子ちゃんカット」をしていません。あくまでも今の聖子ちゃんの魅力を引き出す髪型やメイクをしています。
アンチエイジングで「若返り」を目指すとずれてしまいます。一方で年相応をファッションや髪型やメイクを目指すと、同年代のずれている周りの人達と比べて素敵になるので、結果的に若く見られるようになります。
これが若く見られる人の特徴です。決して若作りをして若者に寄せているわけではありません。
アンチエイジングのコツ
アンチエイジングのコツは、間違ったアンチエイジングを避けることです。
間違ったアンチエイジングとは、若返ると言われる要素を何でもかんでも取り入れてしまうようなことです。
若者っぽい髪型、若者っぽいファッション、若者っぽいメイクを取り入れても若返らないように、若返ると言われている要素を取り入れても若返りません。
若返ると言われている要素というのは、いわゆる様々な健康食品のことです。
健康食品そのものが悪いというよりは、今現在のライフスタイルを変えずに健康食品だけをプラスしても効果は期待出来ません。
そもそも現代の日本人で栄養が足りていない方など稀です。路上で生活をしている方ですら太っていることがあります。多くの方が栄養の取り過ぎによって不健康になっています。
膝の軟骨に良いと言われているサプリメントをとっても、膝の軟骨が傷む原因である体重オーバーがそのままでは、よくなるわけがありません。
肝臓に良いと言われているサプリメントをとっても、肝臓に負担のかかるお酒の量がそのままではよくなるわけがありません。
サプリメントによって若い頃の肝臓の機能を取り戻せると思いがちですが、若い頃の健康な肝臓の機能を衰えさせた原因がお酒だとすれば、戻るわけがありません。
エステやマッサージを受けて一時的に細くなっても、ライフスタイルを変えないと痩せないのは当然のことです。
何か健康に良いと言われるものをプラスするのではなく、健康に悪い要素を減らすことがアンチエイジングのコツです。若い頃を取り戻すのではなく、年相応の体調を取り戻すことが先決です。
それが上手くいけば年相応の魅力が引き出されることになり、多くの年相応の魅力が失われてしまっている周囲の人と比べて若々しく見えるようになります。決して若者に寄せた結果ではありません。
髪型やファッションやメイクを年相応にすることで魅力が増すように、現在の身体の調子に合わせたライフスタイルに変えることが、一番のアンチエイジングです。
多くは食べ過ぎを抑えることです。若い頃のような活動量がないのにも関わらず、若い頃と同じだけ食べていれば太るのは当然です。
身体に良いと言われるモノを取るのが悪いわけではありませんが、それよりも身体に悪いライフスタイルを減らすことの方が、ずっとアンチエイジングの効果が期待できます。
若く見える年輩の男性の特徴
若く見える年輩の方には共通の特徴があるものです。
特に男性はメイクをしないので、その差がわかりやすく外見にあらわれます。
そこで若く見える年輩の男性を何人か紹介します。
なんと1960年生まれで、この見た目の若さです。
主に腸内環境や自律神経を整えるライフスタイルを提唱しています。
見た目がイケメンということを差し引いても、コシのある髪質、ハリのある肌をキープしています。これといったシワも目立ちません。
さらに目には活力がみなぎっています。同年代の男性と比べて圧倒的に若く見られると思います。
当サイトの「おすすめの本」でも紹介したことがあるのですが、
メイクなどの補正でごまかす美魔女と違い、圧倒的な見た目の説得力を持っています。
彼のアンチエイジングの特徴は、一日一食と完全栄養という考え方です。
食材の特定の部位だけを食べるのでなく、なるべく丸ごと食べることでバランスよく栄養を吸収することが出来るという発想です。
焼き鳥で「とりもも」だけを食べるよりは、軟骨や皮やレバーなど色々食べた方が、栄養のバランスが良くなるのはイメージできると思います。
藤田さんもおすすめの本で紹介したことがあるのですが、
写真を見れば一目瞭然だと思います。明らかに若返っています。
医者の不養生という言葉の通り、暴飲暴食を繰り返していた55歳から、ライフスタイルを改めることで年相応に見られるようになりました。
腸内環境を悪化させる食事を減らし、その上で腸内環境を整えるライフスタイルを提案しています。
最後は脳機能学者の苫米地英人さんです。1959年生まれでこの見た目です。
彼もおすすめの本で節約と相性が良い本として紹介したことがあるのですが、
参考金持ち脳と貧乏脳
非常に頭脳明晰な凄い方です。書籍も200冊以上出版しています。
彼の凄さは、あらゆる分野で第一線で活躍し続けていることです、ここでは説明しきれないほど他分野で活躍しています。
詳しく知りたい方はホームページのプロフィールをご覧になってください。
苫米地英人さんは、とんでもなく忙しく多忙な毎日を送っているはずなのに、同年代の多忙なサラリーマンとは比べものにならないぐらい、見た目が若く元気ハツラツとしています。
彼は専門の脳機能だけではなく、宗教の歴史にも詳しく、ヨガや気功、さらに催眠術にも精通しているので、様々な角度から脳の機能について分析しています。
私は70冊ほど彼の書籍を読んでいますが、それらの中で直接アンチエイジングについての情報があったわけではないのですが、かなりの小食という情報はありました。
ある日は昼にコンビニの蕎麦を半分、夜は残りだったり、ある日はリッツカールトンのミートソースを食べて、夜にゲソを四本食べたり、とかなりの小食です。
彼曰く、毎日バランス良く食事を取らなくても、一週間でバランスが取れていれば問題はないと言っていました。「蕎麦のつゆにだって栄養はあるんだよ」と。
また別の本ではヨガの行者について語っており、ほとんど食べ物を口にすることなく、とんでもない長寿を実現しているのだそうです。
よく「ブドウ糖を取らないと脳の活動が落ちる」ような情報がありますが、彼を見ていると全く関係ないと感じます。
そもそも彼は特定の栄養素が特定の細胞に作用することはないと言っています。全ての細胞は同じ栄養素から出来ているので、脳に良い食事というものはなく、身体に良い食事は脳にも良いよという言い方をしています。
見た目が若く見える彼らの共通点は小食にあると思います。
何か特定の健康に良い食品をすすめているのではなく、食べ過ぎにならないようにコントロールすることこそが、年相応の魅力を引き出せる正しいアンチエイジングなのではないでしょうか。
まとめ 若さとは渇望
基本的に食事の量を減らすと、満足度が低くなります。
「もっと食べたい」という気持ちが生まれます。
これが大切なんだと思います。南雲吉則さんは「グ~」っとお腹が鳴ることで若返ると言います。
食欲という欲求が満たされていないからこそ、次への頑張りに繋がるのではないでしょうか。
動物園のライオンには迫力がありません。何も努力をしなくても食欲が満たされるので、走り回る筋肉も衰えていくと思います。
動物園のライオンの食事の量は飼育員さんが管理してくれますが、人間の食事の量は自分でコントロールしなければなりません。
この食事量のコントロールに失敗すると、食べ過ぎて太ってしまうわけです。
「もう動けな~い」というぐらい、たらふく食べる食生活をしていると太るのは当然です。
食事を消化吸収するには膨大なエネルギーが必要なので、食べ過ぎで生活に必要のないエネルギーまで消化吸収していると、ただ太るだけではなく、疲れやすくなってしまいます。
自然界の動物であれば、食べ過ぎで動きが鈍くなれば格好の獲物になってしまいます。直ぐに他の動物に狙われて命を失うでしょう。
脳機能学者の苫米地英人さんの本で紹介されていたのですが、アメリカで成功して引退した人の寿命は、平均すると一年半しかないのだそうです。目標を失うと生きるモチベーションが失われてしまいます。
飽食の日本で食欲を満たすことは簡単です。それほどお金をかけなくてもお腹いっぱいに食べることは難しくありません。
だからこそコントロールする必要があるのだと思います。コントロールしてお腹が空いている時間が大切なんだと思います。
お腹を空かせているライオンの目には活力がみなぎっています。獲物を狙うライオンは眼光が鋭くなります。
これは人間でも同じです。若く見える人というのは、常に獲物を狙っている活力がある人のことです。
人生を諦めている人からは覇気が感じられません。絶望している人に目力は宿りません。お腹が一杯で動けなくなっている人も同様です。
活き活きとしているお年寄りというのは、何かしらの趣味や目的をもっているものです。
食事の量をコントロールすると変なモノを食べようとは思いません。何となくカップラーメンを食べ続けるようなことにはなりません。
小食にすると次の食事の時間にはお腹を空かせています。眼光鋭くなる時間が長くなります。
逆にそれほどお腹が空いてもいないのに、決まった時間だからとたらふく食べていると眼光が鋭くなる時間がありません。
「お腹が空くと力が出ない」という方がいますが、何日も獲物にありつけていないライオンは、ここぞとばかりに力強く走り回ることができます。身体中の全神経を研ぎ澄ませて獲物をしとめます。
むしろパフォーマンスが上がるかも知れません。追い詰められたネズミはネコを噛むことだってあるわけです。
食後に動きたくなくなるのは消化にエネルギーが必要だからです。食べ過ぎると消化の時間も長くなります。
仕事でもプライベートでも目標がある方というのは目が輝いているものです。好きな人の事を考えている女性の目は輝いているものです。
その目標達成に向けての行動を最優先するので、食べ過ぎで動けなくなる時間はもったいなくなります。病気になってしまったら目標から遠ざかってしまいます。
少しでも好きな人に好かれる為に、本人が太っていると感じていれば食欲がなくなるものです。目標があると自然と行動に繋がります。
逆にこれといった目標がないと、今の快適性や満足を優先します。それが満足するまで食べることに繋がります。要するに先の事を考えていません。
若返りたい方、若く見られたい方は、どうしてそう見られたいのかよく考えてみてください。
その理由が明確になると、よりはっきりとした目標が見つかるかも知れません。
何となく曖昧に「若くなりたい」ではなく、「○○を達成する」という目標の為に、若く健康である必要があれば、脳も身体も自然とそうなっていきます。
この順番を意識してください。「若く見られたい」「アンチエイジングをしたい」と思ったのには理由があるはずです。
その理由を明確にすると、メイクやファッションでごまかすことが最優先ではないことに気がつくと思います。もっと根本的にするべきことが見つかります。
その目標の為に出来ることがわかれば、食事制限したり、運動したり、と自然に行動に繋がります。それらの努力をする理由が明確になるからです。行動に意味があると信じられるので楽しく行動が続けられます。
究極のアンチエイジングとは、生きる目標に向かって進むことです。若々しいお年寄りには明確な目標があるものです。その目標達成の為に食べ過ぎて病気になったり、動けなくなるようなことはしません。
若く見られたいことが悪いわけではありません。なぜ若く見られたいのかを明確にしてください。きっとあなたの目標がその先に隠れています。
「同窓会で若く見られたい」「昔好きだった彼に綺麗だと思われたい」でもいいんです。なぜ今でも彼に綺麗に思われたいのか、しっかりと向き合ってください。その理由を明確にしてください。
その目標の為に行動をすることが楽しくなります。すると自然と目に力が宿り、全身が生き生きとしてきます。活動しやすい体型になり、健康になります。それが結果的に若く見られることになると思います。
アンチエイジングとは年相応に輝くことです。それが結果的に若く見られることになります。どんな目標でも構いませんので、しっかりと意識してください。その目標の為にあらゆる日常の行動が繋がっていると気がつくと、ライフスタイルは自然と変わるものです。
また無駄な行動や食事を減らすことは節約とも相性が抜群です。結果的にお金も貯まるので良質な食材や睡眠グッズに投資することもできます。
昔から使い慣れている枕だとしても、加齢に伴って首や肩の筋肉も変わりますし、必ずしもベストな枕の高さとは限りません。今の自分を大切にしてください。それが結果的に若く見られるようになります。
若く見られる為にお金をかけてアンチエイジングをする前に、目標を明確にしてください。お金を欠けずとも出来ることがたくさん見つかると思います。