ミョウバンで消臭?
いきなりですが、私は「わきが」体質です。お風呂でしっかり脇を洗っても数時間も経つと、イヤな匂いが漂ってきてしまいます。
なので昔からロールオンタイプの制汗剤を利用していました。私のわきがのレベルだとスプレータイプの一般的な制汗剤では長時間の匂いを抑えることが出来ません。
そんな私のわきがでも、取りあえずロールオンタイプであれば、どれでも消臭時間がそれなりに長いので、特に銘柄は気にしすることなく価格の安い物を選んでいたのですが、ある時にたまたまネットでセールになっていたモノ(⇒クリスタルストーン)を購入すると、私のわきがと相性が良かったらしく、しばらくこれを使用していました。
一般的なロールオンタイプは液体を塗り込みますが、これは石けんのような固形タイプだったので、正確にはロールオンとは言えないのかも知れません。
使用するときは少量の水をつけて脇に塗り込むので、液体タイプほど使い勝手が良いわけではないのですが、液体タイプよりも圧倒的に長持ちしてくれるので、節約家である私にとってはお気に入りのわきが対策グッズになってくれました。
そしてたまたまある時にクリスタルストーンの成分表をチェックしてみると驚きました。少し見えにくいかも知れませんが、下から二行目の「成分」の欄が、
「ミョウバン(有効成分)」
のみだったのです。そこである本の内容を思い出しました。
わきがにはミョウバンが効く!
当ブログでは以前に宇津木龍一さんの「シャンプーをやめると、髪が増える」という本を紹介したことがあるのですが、
この本の第四章158ページに「わきのニオイにはミョウバンが効く」と書いてありました。改めて読み返してみると、わきが体質の人は脂質やたんぱく質を多く含む汗が脇から出やすく、雑菌が繁殖してわきがならではの悪臭を放つようになるのだそうです。
汗には大きくわけて二種類あり、一般的なさらさらとした汗(エクリン腺)は酸性なので、アルカリ性の洗濯洗剤で分解する事ができるのですが、わきがの汗はアポクリン腺から分泌されるベタベタした汗でアルカリ性なので、一般的な洗濯洗剤で洗濯をしてもなかなか落ちてくれません。
一方でミョウバンは水に溶けると酸性になるので、わきがの汗の元であるアポクリン腺が出るアルカリ性の汗を中和する事ができ、雑菌が繁殖しにくくなるとの事でした。
しかもミョウバンは肌のタンパク質と反応(収れん作用)して、汗が出てくる皮脂腺を引き締める効果もあるので、汗そのものの分泌も抑えてくれるので、わきがの臭いを長時間抑える効果があります。そもそも一般的な制汗剤にもミョウバンが使用されている事が多く、消臭効果は間違いないようでした。
「だったら自分でミョウバン水を作ればいいのか!」
と思い立ち実際に試してみました。
ミョウバン水の効果
自作したミョウバン水のわきが対策の結論から言うと、バッチリでした!
冒頭で紹介した固形のミョウバンの消臭グッズと比べて、効果に遜色ありません。
バッチリあの「わきが」のイヤな匂いを長時間抑えてくれました。間違いなく消臭効果ありです!
お風呂上りにミョウバン水を入れたスプレーをシュッと数回両脇にプッシュするだけで、次の日の朝まで消臭効果が持続してくれました。
しかもミョウバンそのものが凄く安いものなので、節約的である私にとって最高のわきが対策グッズになってくれました。
ミョウバン水は自作する手間があり、水なので乾燥するまで待つ必要もあるので、一般的な制汗スプレーほど手軽に使えるわけではありませんが、僅かな予算でわきが対策が出来てしまいます。
ミョウバン水のつくり方
ミョウバン水の作り方はいたって簡単です。少量のミョウバンを水に溶かすだけです。
本ではミョウバンの適量がわからなかったので、ネットで調べてみると100mlの水に対し2~4gぐらいとありました。
ただしミョウバンはすぐには水に溶けないので、よく振って冷蔵庫で一晩置いておくと良いそうです(2~3週間で使い切る)。
ただこの分量のミョウバン水だと酸性が強過ぎるので、脇のように肌に塗る場合は、さらに水で10倍ほど希釈して弱酸性にすると良いとありました。掃除でミョウバン水を使用する場合はそのままでOKです。
私は冷蔵庫を手放していて長期保管ができないので、1~2日で使い切れる量の少量のミョウバン水を作る事にしました。
水の量は10mlもあれば十分なので、ミョウバンの量は0.2~0.4gです。そこからさらに10倍に薄める事を考えると、0.02~0.04gで良い計算になります。
耳かき1杯が0.1gぐらいという情報があったので、半分に満たない少量のミョウバンを水を10ml入れたスプレーボトルに入れて混ぜ合わせます。
ミョウバンが水に溶けるには少し時間が掛かるとあったのですが、激しく振り回していると白く濁って溶けてくれます。あとは数分放置するだけで透明な色に戻って完成です。
本当にちょっとのミョウバンしか入れていないので、肌に優しい弱酸性になっているかph試験紙で調べてみるとバッチリでした。
ph濃度が3~6が弱酸性になるのですが、4~5ぐらいの色になって安心しました。
あえて希釈しない濃度で作ってみると、2~3の濃い色になったので、肌に直接つけるのには適していないかと思います。
軽く耳かき1杯程度のミョウバンを少量の水(10ml)に混ぜ合わせるだけで、消臭効果が抜群のミョウバン水スプレーが完成してくれます。
体臭やわきが対策としてミョウバン石鹸が売られているように、ミョウバンの消臭効果は抜群です。
ミョウバンを使用した消臭グッズは、冒頭で紹介したクリスタルストーンも含めて、一般的な消臭グッズよりもコスパが良いのですが、自作するとさらに何十倍もコストが安くなってくれます。
私の場合は一度に0.3gぐらいしか使わないので1円にもなりません。節約家にとって本当にありがたい存在です。
ちなみにミョウバンによる消臭効果は、わきがだけでなく足の匂いにも有効です。脇や陰部のイヤな臭いもアポクリン腺から分泌されるベタベタしたアルカリ性の汗なので、酸性のミョウバン水と相性が良いです。
まとめ ミョウバンはコスパ抜群
ミョウバン水によるわきが対策は、消臭効果のみならずコストパフォーマンスが最高でした。節約家にとってこれほどありがたいことはありません。
もちろんコスパが良いだけでなく、しっかりと消臭効果があるので、毎月それなりの費用を制汗剤に掛けている節約家であれば、ミョウバン水を検討してみる価値があるのではないでしょうか。
冒頭で紹介した成分がミョウバンだけのロールオンも、一般的なロールオンと比べてかなり長持ちするのでコスパが良いのですが、コスト的には自作したミョウバン水の圧勝です。
私が普通のロールオン(600円ぐらい)を使用していた頃は、毎月一本以上を使用していました。この先の人生の事も考えると、ミョウバン水は大いに節約に役立ってくれそうです。
ちなみにミョウバンはスーパーや100円ショップやドラッグストアに売られていると言われているのですが、私が訪れたいくつかのお店では見つけられませんでした。
よほど検討違いな箇所を探していたのかも知れませんが、最後に訪れたドラッグストアで店員さんに聞いてみると、「うーん、どこかにあったかも・・・」となり、店員総出で探してくれることになりました。
そして、その結果、見つかりませんでした。
最後に店長さんらしい人が出てきて「申し訳ないのですが、ミョウバンは数年前から扱わなくなっていました」と謝られてしまいました。
それから自宅に戻り、楽天で「ミョウバン」と検索すると簡単に見つかりました。ネットで小物を購入すると送料で高くなる思って店舗に足を運んだのですが、意外と見つけるのに苦労するかもしれません。漬物シーズンだと見つけやすいそうなのですが、見つからない場合はネット通販で探してみてください。
わきが対策としてのミョウバン水づくりであれば、本当に僅かな量しか使わないので少量で十分なのですが、送料なども含めて上手く選んでみてください。
ちなみに冒頭で紹介した成分がミョウバンだけのロールオンタイプもまだまだ残っているので、外泊時などのわきが対策として有効活用しています。これはこれでよくできたミョウバンの制汗剤なので、自作するのが面倒な人にはお勧めです。
クリスタルストーンはパッケージが年々変わっているようで、他の成分が追加されている物もあるので間違えないでほしいのですが、主な有効成分がミョウバンであれば問題ないかと思います。
私は中学生の頃からわきがの悪臭に悩まされており、様々な制汗剤を試してきました。
わきが対策の為だけにいったいどれくらいのお金をつぎ込んできたのだろうと、ざっと計算してみると14万円を超えていました。しかも「ロールオンを月に1本」という少なく見積もっての金額です。
スプレータイプを使っていた頃は一日に何度も使用しないと抑えられなかったので、半月も持ちませんでした。
学生時代に親に買ってもらっていた金額まで加えると、わきが対策の為だけに20万以上つぎ込んでいた計算になります。
おそらくミョウバン250gもあれば、それら全てを賄えていました。
せめてミョウバン水の事が紹介されていた「シャンプーをやめると、髪が増える」を読んだ数年前から試していれば、それだけで2万円以上は節約できていたと思うと悔しいものです。
節約を意識している人にはもちろん、そうではない人でもミョウバン水によるわきが対策はコスパが抜群な上に消臭効果も高いので、機会があれば試してみてください。
一般的な制汗剤ほど使い勝手が良いとは言いませんが、お風呂上りや外出前に使用する分にはそれほど手間ではないと思うので、かなり費用を抑えられると思います。
またミョウバン水はワキガ対策以外にも色々と使い道があるので、そちらについては別のところで紹介しているので参考にしてみてください。
追記 ミョウバンの注意点
ミョウバン水は酸性なだけに、肌が弱い人が使用するとかぶれることがあるそうです。私は全く問題がなかったのですが、この辺は相性の問題もありますし、ミョウバンの濃度によっても影響があるかも知れないので気をつけてください。
肌が弱い人はパッチテスト(肘の内側などの皮膚が薄い箇所で試すこと)を行って相性を確かめてください。
私は耳かきで軽く1杯という曖昧な作り方をしていますが、冷蔵庫で保管するなら一度に作る量が増やせるので、しっかりと計測しながら肌に負担にならないミョウバンの濃度を見極める事ができるかと思います。