ダイエットに体重計は必須アイテム?
体型維持や健康の為に日頃から体重計に乗ってチェックしているという人が多いと思いますが、私は体重計に乗らなくても体型を維持することが出来ています。
体重計に乗るのは会社の健康診断や温泉の脱衣所などでたまに乗る程度です。おそらく年に数回しか体重計に乗っていません。
しばしばダイエットを成功させる為には、毎日の体重の変化をチェックする必要があるといった情報がありますが、個人的には少し本質から逸れているように感じています。
全く同じ身長で同じ体重だとしても、同じようなスタイルかというとそうでもありません。若い頃と同じ体重でも筋肉が落ちていると、だらしないスタイルになってしまうものです。
体重の数値を目安の一つにするのは良いと思いますが、体重だけで判断してしまうと本質から遠ざかってしまうように感じます。
人によっては適度に筋肉を鍛えることが良いのかも知れませんし、現在の活動に十分な筋肉量に適した体重はもっと少ないのかも知れません。
体重計に頼るのが悪いわけではありませんが、それだけだと本質を見誤ってしまう可能性があります。
実はこれは節約における家計簿の関係とも似ています。
家計簿は必須!?
家計簿をつけてお金の流れをチェックするようになると、無駄な出費の項目を理解しやすくなるので、節約にとって有効に働くケースが多いのですが、そもそも無駄な出費をしていないレベルの人にとっては、単純に手間が増えるだけの無駄な行為です。
最近は家計簿アプリに銀行口座やクレジットカードを紐づける事もできますし、レシートの情報を読み取るようなものもあるので、昔ほど手間は掛からなくなっていますが、だからといって全ての人に必要なものではありません。
時間や手間をかけて家計簿で管理するより、銀行口座やクレジットカードを整理するだけでもお金の流れは把握できるかも知れません。
節約家である私自身も家計簿は付けていませんが、そもそも無駄な買い物をする事がないので、購入してから後悔するようなことがありません。
わざわざ家計簿で見直さなければならない情報がないということです。
もちろん何にお金を使ったか分からないような浪費家の人が家計簿でチェックするようになれば、様々な気づきが得られて節約の役にも立つとは思いませんが、ある程度のレベルに到達した人にとっては手間が増えるだけの不要な作業です。
ダイエットにおける体重計の役割も同じような気がします。必ずしも全ての人に必要なものではありませんし、むしろ体重計に頼らなくても良い状態を目指した方が、よりベストな体型に近づけるのではないでしょうか。
この感じはダイエットの為にカロリー計算をしている人とも似ています。
カロリー表示のチェックは必要?
スーパーなどのレジで待っている間に、他人の買い物カゴをさりげなく見てみると、太っている人に限って低カロリーや0カロリーの飲料などを選んでいるものです。
これが全てを物語っているのですが、良いスタイルを保っている人というのは、そもそも特保の飲料や人工甘味料によるカロリーオフの飲料を選びません。
そのような物に頼ろうとしている時点で間違っています。良いスタイルを維持している人というのは、摂取カロリーを気にしているわけではありません。
食べ過ぎや飲み過ぎにならないように気をつけているだけであり、そこを改めないで何かに頼ろうとしている時点でズレています。
体重計の数値を毎日チェックするのも同じように感じます。たまに銭湯や温泉に行くと、サウナと脱衣所の体重計をいったりきたりしているおじさんがいるのですが、体重計の数値が下がったところで痩せたわけでもありませんし、逐一確認する事に大した意味などないはずです。
体重計の数値を目安にするのが悪いとは言いませんが、そこだけに囚われていると、いつまで経っても本質と向き合えないのではないでしょうか。
日々の体重の変化
そもそも体重は一日の中でも大きく変動するものです。トイレに行った後で300gぐらい減ることは珍しくありませんし、水分が不足している朝一と食後では随分と体重に差があるものです。
スポーツ選手が試合後に体重が4キロぐらい落ちることは珍しくありませんが、身体を動かす仕事をしている人でも近い変化がありますし、便秘で体重が増えるようなことも珍しくありません。
僅かな体重の変化に敏感になる必要はありません。
風邪をひいて食欲が落ちると体重が数キロ落ちるものですが、だからいってベストな体調なのかというと全く違うはずです。
体重計を目安の一つとして活用するのは構いませんが、自分の身体の調子が良い状態や体型を理解する方が、より本質にアプローチすることが出来るはずです。
あるスタイルの良い女性モデルが雑誌のインタビューで語っていたのですが、その人も日頃から体重計には一切乗らないそうで、お風呂に入る前に鏡でチェックするだけで抜群のスタイルを維持しているのだそうです。
体重が増えてきたからと極端な食事制限をしてしまうと、お腹だけでなく胸の脂肪なども失われてスタイルが崩れてしまうので、日々の体重の数値の変化に一喜一憂するのではなく、気になった箇所の筋力トレーニングをして引き締めるのだそうです。
こちらの方がモデルの仕事としてベストなスタイルを維持しやすくなるのは、イメージできるのではないでしょうか。
家計簿をチェックするのも同じです。不幸が続いて出費が増えたからといって、生活に必要な箇所まで無理に節約をしてしまうと支障が出てしまいます。
大切な人の結婚式で出費があるからと極端な節約をしてしまうと、健康を害して結婚式に行けなくなるかも知れませんし、人間関係にも影響が出てしまうかも知れません。月単位の出費に目を光らせ過ぎてしまうと、大切な物を失ってしまう事があります。
明らかに太っている人や浪費家にとっては、これらは管理する為に便利なアイテムではありますが、日頃からある程度のコントロールが出来ている人にとっては、体重計や家計簿といったものは、必ずしも必要なアイテムではありません。
むしろ頼らなくても良い状態を目指した事の方が、ずっと本質に近づくのではないでしょうか。
まとめ 本質と向き合おう
体重計といってもそれほど高い物ではありませんし、場所も取るものではないので、無理に処分する必要はありませんが、体重計の数値ばかりに頼るのではなく、全身の健康のバランスを意識して、より本質にアプローチできるようになってほしいと思います。
日々の体重の変化に一喜一憂していると、お腹の下して体重が落ちたからと喜んでドカ食いしたり、極端な食事制限で筋肉まで落ちてスタイルが崩れてしまうかも知れません。
体重計に乗らないモデルの彼女のように、鏡の前で体型の変化をチェックするのもおすすめなのですが、個人的にはきちんと身体にフィットした洋服選びが出来るようになると、ちょっと食べ過ぎてお腹が膨らんだり、体型が変わるときつくなったりするので、自分の体型の変化を感じやすくなると感じています。
体型が変わりやすい人ほど、余裕をもってゆったりとしたサイズの洋服を選びがちですが、それこそが太る原因なのかも知れません。
塩っ辛いものを食べると身体の中の塩分濃度が高まり、水分を体内に留めるようになって体重計の数値は増えてしまいますが、そんなものは何度かトイレに行くうちに落ち着いてきます。
便秘の人が五日ぶりにスッキリと出すと何キロも軽くなりますが、それだって体重計の数値が下がっただけでで、痩せたわけではありません。
これらのように体重計の数値のというのは、いとも簡単に変わってしまうので、ちょっとした数値の変化に一喜一憂する意味はないのではないでしょうか。
身長に対する体重の割合を示したBMIという数値がありますが、骨の太さや筋肉量によって人それぞれ適した体重が違うので、必ずしもBMIの適正値がベストな体重とも限りませんし、健康的な体重とも限りません。
体重計の数値やBMIの数値を参考にする事は構いませんが、自分の体感を無視してまで頼ってしまうと、本当に体調が良いベストな体型に気がつく事ができません。
血圧が平均より高いからといって全く健康に問題がないという人がいるように、自分の体感も無視するべきではありません。降圧薬を飲んで体調が崩れたり、副作用に悩まされる人も珍しくありません。
そしてその副作用を抑える為に別の薬が必要になり、また別の副作用が出て・・・と悪循環に陥っている人も多いです。
生活習慣を全く改める事なく安易に薬や特保に頼ってしまうと、数値は下がっても本質は何も変化していないので改善するわけがありません。
良かれと思ってやっている事が、結果的にマイナスになってしまう事は珍しくありません。
体重計の数値も目安の一つにするのは構いませんが、そこだけに頼ってしまうと本質を見誤る可能性があるので気をつけてほしいと思います。
若い頃と体重が同じでもポッコリお腹では健康な状態とはいえないはずです。体重を気にするよりも、腹筋や背筋を鍛えて良い姿勢を取り戻すことがベストかも知れませんし、長時間のデスクワークの疲労を抱えているのであれば、デスクやモニターや椅子の高さを変える事がベストかも知れません。
他にもトボトボとした歩き方がポッコリお腹の原因なのかも知れません。そのトボトボした歩き方も靴選びが間違っているのかも知れませんし、きちんと靴紐を結ぶ事で解決できる問題かも知れません。
様々な要因が複雑に絡まった結果、お腹周りに脂肪が付いてしまうので、単純に体重を落とすことだけがベストだとは限りません。
この本質に向き合う事なく、体重計の数値が落ちたからと安心してしまうと、生活習慣を改めるきっかけを見逃してしまいます。
体重計の数値ではなく鏡に映った全身のスタイルを気にするモデルさんのように、より本質と向き合うことが大切なのではないでしょうか。
一般の人がモデルのようなスリムな体型である必要はありませんが、日頃から姿勢の崩れや肌荒れのような身体の調子と向き合う習慣をもつことで、トータルバランスを整えられるようになると思います。
何の為に体重計に乗っているのかと、改めてよく考えてみてください。
数値だけに囚われてしまうと、ポッコリお腹のまま足がガリガリになってしまうかも知れません。
メタボ検診の目安のように、年代も身長も骨格も無視した目安など、あまり当てにならないものです。
毎朝トイレにいった後に体重計に計るような事であれば、ある程度の安定したデーターになるとは思いますが、それだって前日に食べた食事の塩分量によって、体内に必要な水分量が変わってしまうもので、結構な差となってしまいます。
そのような微差に一喜一憂するのではなく、鏡の前にうつっている現実の体型や体調といった事と向き合った方が、より目指している体型に近づけるのではないでしょうか。
もしかしたら様々な数値が分かる高機能な体重計よりも、全身がうつる大きな鏡の方が、よっぽど本質にアプローチできるかも知れませんよ。
コメント
そうなんですよねー体重計にのって安心して食べちゃうことが多いです
というか、食べて良いのかの判断に使っちゃっています笑
まったくもって本質ではないですね苦笑
by 匿名