持たない暮らしとは?
「持たない暮らし」「シンプルライフ」という考え方があります。
そもそもモノが少なければ無駄なお金はかかりませんし、管理もしやすくなります。
パソコンも無駄なファイルが増えてくると時間がかかるようになります。無駄なファイル(モノ)を減らすことで本来の力を取り戻すことが出来るわけです。
そして必要な機能(モノ)が明確になれば、必要以上に高スペックなパソコンも必要ありません。
モノが少なくて済むのであれば、必要以上に大きな家や車を手に入れることもなく、見栄を張らずに身の丈にあった生活をすることが出来ます。
上手に「持たない暮らし」「シンプルライフ」を実践されている方は凄く素敵ですが、一方であまりにも極端に傾いてしまって残念になっている方もいます。
シンプルライフも行き過ぎてしまうと、ちょっとしたことでフリーズする低スペックなパソコンのように付き合いづらい人間になってしまいます。
この辺の基準を上手に理解してほしいと思います。
シンプルライフのリスク
何でもかんでもモノを持たないと考えてしまうと、少し窮屈な生活になってしまいます。
なるべくモノを増やしたくないのもわかるのですが、中には親しい人から善意で頂けるサービスやプレゼントまでも断ってしまう人がいます。
人はガムや飴をあげようとして断られると、自分を拒否されたと感じる場合があります。
悪意がないとしても「お菓子食べる?」の質問を断ると、相手は傷ついてしまいます。
お店のサービスを断るのは悪いことではありませんが、馴染みのお店の大将に常連客の扱いを受けたサービスを断ってしまうと、その後の関係は微妙になってしまいます。
馴染みでもないお店のボールペンやライターを断るのは構いませんが、良い関係を気づきたい相手のサービスは断らないことをおすすめします。
持たない暮らしも大切なのですが、人間関係に影響を与えない程度に上手に見極める必要があります。この辺の心の余裕は手放さいでください。
モノが増えるリスク
逆に節約を頑張る方の中には何でもサービスを受け取ってしまう方もいます。
自宅にボールペンが有り余っているのにも関わらず、無料となるとつい貰ってしまうわけです。
ホテルのアメニティグッズを全て持ち帰るような人です。
ポイントカードなどもそうですね、年に一度ぐらいしか行かないお店でもポイントカードをつくってしまいます。
必要のないモノが増えると家の中や財布の中のスペースが圧迫されてしまいます。掃除をする手間も増えて管理がしずらくなってしまいます。
そしてモノを使い切ることもないので、結局は無駄を出すことになってしまいます。
貧乏=モノが少ない?
節約という意味では無料で得たモノを処分しても損をしていないように感じますが、得をしているとは言えません。様々な弊害を抱えるリスクがあります。
現代のテレビドラマで貧乏な人を表現するときは、部屋の中をモノで溢れ返します。
逆にお金持ちの設定だとモノが少なくなる傾向があります。
昔のテレビドラマや映画だと貧乏な家庭の家の中はスカスカでした。現代ではイメージが逆転しています。
極端なことを言えばゴミ屋敷のようなイメージです。
「モノが多い=金持ち」の図式は成り立ちません。
テレビやパソコンでも薄くて軽いモノの方が値段が高い傾向があります。デスクトップよりもノートパソコンの方が高いですよね。メモリーカードなどもそうです。
持たない暮らし、シンプルライフを上手に実践している方というのは、この辺の見極めが上手な方です。
節約だけを意識してしまうとスペースよりも金額ばかりに目がいくのですが、シンプルライフを意識出来る方はスペースとのバランスを上手に見極めることが出来ています。
持たない暮らし上級者
あなたはボールペンを使い切ったことがあるでしょうか。
上手に持たない暮らし、シンプルライフを実践出来ている方は、きちんとモノを管理出来ているので「ボールペンを使い切ったことがある」方が多いです。
モノが増えると管理が大変になるので、知らずに消費期限が過ぎることもあります。
管理をするモノを減らすことでそのようなリスクを減らすことが出来るので、持たない暮らしは節約につながります。
そして持たない暮らしの上級者というのは、維持管理費(固定費)を重要視します。所有しているだけで維持費がかかるモノを上手に管理しています。
維持費の管理
維持費の節約でわかりやすいのは車だと思います。
車は所有しているだけで様々なお金が必要です。
使用した分だけ消費されるガソリン代だけではなく、車検、税金、保険、駐車場代などが必要になります。
地域によっては車がないと生活が不便なところもありますが、コンパクトカーや軽自動車を選ぶことで上手に維持費を節約することが可能です。
他にも高級腕時計(機械式)の中には、車検のようにメンテナンス(オーバーホール)をしないと、数年で油切れになって動かなくなってしまうものがあります。
高級自動車や高級腕時計を所有することの満足感もあるので、そこに魅力を感じる方であれば問題はありませんが、ちょっとした見得の為だけにそのようなモノに手を出してしまうと、維持費が跳ねあがってしまうので気を付けたいポイントです。
そして住宅もそうです。
必要以上に大きな家というのは維持管理費が高くなります。冷暖房費もかかりますし、掃除の手間も増えるわけです。
外壁のメンテナンスなども高額になります。庭が広ければ管理の手間も大変です。ほおっておいて雑草が増えれば近所迷惑になるかもしれません。
賃貸住宅でも必要以上の背伸びは家計を圧迫してしまいます。持たない暮らしであればそれほど大きな部屋は必要ないわけです。
これらのように持たない暮らし、シンプルライフは維持費が高くならないような工夫が必要です。
持たない暮らしの基準というのは、無駄なモノを増やさない工夫だけではなく、維持費が高くならない工夫がポイントになります。
お金持ちの苦悩?
ひょんなことから知り合ったおばあちゃん(当時87歳)がいるのですが、その方は立派な塀のある平屋のお屋敷に住んでいました。
亡くなった旦那さんが通訳をしていたらしく、戦後に引く手あまたで大きなプロジェクトを抱えて大活躍をしていたのだそうです。
そのおばあちゃんは、いつも近くのスーパー銭湯(休憩スペースで出会いました)にタクシーで行っています。
話を聞くと「家のお風呂が大き過ぎて銭湯の方が安いの」と笑っていました。
タクシー代の往復(初乗り料金)まで考えると、トータルで2000円近くかかる計算になるのでまさかとは思ったのですが、一度忘年会シーズンでタクシーが捕まらないとのことで、自宅まで私の車で送ってあげたのですが、到着してみると納得のお屋敷でした。
旦那さんや子供がいた時はお手伝いさんを雇っていたそうですが、今は一人なのでお風呂掃除のことを考えると銭湯の方がいいのだそうです。
いくら立派なお屋敷とはいえ、流石にスーパー銭湯ほどの大浴場はないでしょうし、種類があるわけもありません。賢明な選択だと思います。
まとめ
持たない暮らし、シンプルライフの基準は人それぞれとしか言いようがありませんが、上手に見極めることで節約につなげることが出来ます。
大家族であれば自宅のお風呂も一人当たりで考えれば高いものではありませんが、お金持ちのおばあちゃんのように、一人の為にお風呂のお湯を張るのは割高だと考えることも出来ます。
シャワーだけだったり、残り湯洗濯をする節約もありますが、ちょっと角度を変えて銭湯という選択肢もありだと思います。サービス券のまとめ買いなどを上手に利用すれば節約をすることも出来ます。
スポーツジムの会員になってお風呂だけを利用する方もいますし、節約の可能性は本当に様々だと思います。自分の基準を理解することがポイントです。
そのような生活であれば、お風呂場を倉庫代わりにすることも出来ますし、お風呂掃除の手間もグッズも必要ありません。
これはお風呂に限ったことではありません。モノを増やすことだけではなく、減らすことで様々な節約につながることも多いものです。
絨毯がなければ掃除機は必要なくなるかも知れません。部屋が狭ければ箒やクイックルワイパーの方が便利です。
たまにしかご飯を炊かない家庭であれば、一定のスペースを取る炊飯器ではなく、普通の鍋でご飯を炊くという選択肢もあります。
モノを減らすことだけが「持たない暮らし」ではありません、スペースや維持費も頭に入れて上手に「持たない暮らし」を取り入れてみてください。
世間一般の常識で判断するのではなく、あなたの環境に合わせた基準を構築してください。
コメント
ヤバい!
我が家はボールペンの山です
( ̄0 ̄;)
by のの
土鍋で炊いたご飯が美味しいですよ♪一人用の小さな土鍋でも上手に炊けます
by 匿名
87歳の旦那様が通訳って凄いですね、当時の日本に数えるほどしかいなかったかも知れません
by 恵方マキ