まとめ買いのメリット
節約の為に「まとめ買い」をしている人も多いと思います。
セールの時に上手に「まとめ買い」をすることが出来れば、節約効果が高いのは言うまでもありません。
特に消費期限がないモノ、または期限が長いモノであれば、「まとめ買い」は節約にとても有効です。
ですが、「まとめ買い」にはリスクがあります。
実際には節約になっていないことすらあるので、今回は「まとめ買い」のデメリットについて紹介します。これらを理解したうえで上手く「まとめ買い」をしてほしいと思います。
まとめ買いのリスク
まず「まとめ買い」のリスクと言うと、スペースの問題です。
消費期限がないティッシュなどは箱買いをすることで節約をすることが出来るのですが、それなりの自宅の中の空間を圧迫します。
都会のように家賃が高い地域だと、家に余分なスペースはそれほどないと思います。ティッシュのように一つではかさばらないものでも、数が増えればそれなりにスペースが奪われてしまいます。
様々なモノをつい「まとめ買い」してしまうという人の中には、このようなストックだけで部屋や物置のスペースを奪われている可能性があります。
極端なことを言えば、「まとめ買い」をしたものを保管しておくスペースの為に、余計な家賃を支払い続けているようなことです。
最近はネットで簡単に送れる貸倉庫の人気があるそうなのですが、必要以上に「まとめ買い」をしていなければ、部屋のスペースに余裕が生まれるかも知れません。
そして、さらに「まとめ買い」で気を付けたいのが「使い過ぎ」です。
たくさんストックがあると、つい余分に使ってしまうことになるケースがあります。
洗濯洗剤などを買いだめをしてしまうと、きちんと計らずに多めに使用する傾向があります。お菓子なども「まとめ買い」をしてしまうと、ついついもう一つと手が伸びてしまいます。
私は若い頃にタバコを吸っていたのですが、一日一箱(20本)と決めて購入していた時は、残りの本数を計算に入れて吸っていたのですが、カートン(10箱入り)で「まとめ買い」をするようになると、本数がかなり伸びてしまいました。
「まとめ買い」による安心感が、使用量を増やしてしまうことがあります。
そして食品には別のリスクもあります。
食品はセールをしている時点で消費期限が近い可能性が高いです。またその期限内に消費してしまおうと必要以上に食べてしまうリスクがあります。
また節約家の多くが食品を無駄にしないだけに、消費期限間近だから食べたくもないタイミングで食べることになってしまいます。
セールでお得だったからと、食品を冷蔵庫に収納しきれないほど「まとめ買い」をしてしまうと、無理やりお腹の中に押し込むような事になってしまいます。
これでは身体にも悪いですし、節約にもなっていません。
これらの「まとめ買い」のリスクというのは、きちんと頭の中で整理出来ていれば問題ないのですが、どうしても大量にストックしてあると、ついつい使い過ぎになる可能性が高くなるので気をつけてください。
またあらゆるモノを「まとめ買い」をしていると、管理することが出来なくなり、既にあるモノまで購入してしまうリスクもあります。
まとめ買いと相性がいいモノ
一方で「まとめ買い」と相性がいいモノもあります。こちらは節約効果が抜群です。
消費期限がなく、使い過ぎることもなく、スペースも取らないものであれば「まとめ買い」と相性がいいと考えられます。
特にネット通販だと「まとめ買い」をすることで割引になったり、送料が無料になることもあります。
これらは「まとめ買い」との相性が良いと考えて良い商品です。
例えば私がよく「まとめ買い」をするのは電子書籍です。
スペースは全く必要ありませんし、もちろん期限もなく使い過ぎることもありません。セールで割引率やポイント還元率が高い時に「まとめ買い」をしています。
電子書籍の漫画などは、全巻セットで割引になることもあるので、多いに「まとめ買い」のメリットを得ることが可能です。
電子情報の音楽なども当てはまるでしょうか。物理的にスペースに影響がないものは、価格が安い時に「まとめ買い」をする価値があります。
もちろん物理的な物でも、それほどスペースを圧迫しないものであれば相性が良いと考えて良いかと思います。
増税前のまとめ買いで失敗・・・
実は以前の私はよく「まとめ買い」をしていました。それが節約になると信じていました。
特に消費税が上がる前の月は様々なモノを「まとめ買い」しました。
本当に部屋がせまくなったことを覚えています(苦笑)。
男の一人暮らしでトイレットペーパーは減るものではないのですが、いくつも購入してしまいました。あまりにも邪魔で減らないので、結局実家に持っていくことになりましたが。
また増税前に安売りしていた魚の缶詰を「まとめ買い」してしまい、消費期限に追われて一週間ぐらい食べ続けていたこともあります。
私はさんまやサバの缶詰が大好きなのですが、やはり食べたくもないタイミングで食べていては、美味しさが半減して飽きてしまいました。
今思えば「まとめ買い」をした時は、本当に「得したなぁ~」と満足していたのですが、大量のストックを早く減らしたい衝動にかられてしまい、必要以上に消費していたように感じます。
「まとめ買い」はリスク管理を誤ると、実際には得をしているようで損をすることになってしまうので気をつけてください。
大きな冷蔵庫でスペースに余裕があるからと、安い魚をたくさん買ってきて冷凍し、一週間前に安く買ってきた魚を解凍して食べていると、無駄に電気代を使ってお肉を劣化させているだけです。
極端な「まとめ買い」は節約にならないばかりでなく、管理する手間も増えてしまうので気をつけてください。
まとめ 節約した気分?
「まとめ買い」をするなと言いたいわけではないのですが、極端過ぎると節約にならないケースが多いので気をつけてください。
また安かったからと大量に「まとめ買い」をした後に、さらに安い価格を見つけてしまうと、一気に損した気分にさせられるリスクもあります。
スーパーのセールなど頻繁に行うものなので、極端な「まとめ買い」はしない方が良いかと思います。
そしてスペースの取り過ぎるモノ、消費期限があるモノ、使い過ぎないモノを上手に見極めてください。
乾電池は未使用のままでも徐々に電力が少なくなってしまいます。プラスチック製品も数年で油分が抜けて割れやすくなります。
形あるものは必ず劣化します。
コインは削れますし、お札もボロボロになるのでお金自体は劣化しますが、お金の価値は劣化しません(デフレやインフレは別)。
お金さえあれば今すぐに必要がないモノを購入することはありません。いつか使うだろうと購入して使わないことほど無駄なことはありません。
売る方もこの辺を心得ているので、「期間限定」「数量限定」と上手にアピールして購買意欲を高めてくるのですが、多くのモノはその後でも普通に手に入れることが出来るものです。
本当に良いモノであれば他のメーカーも同じようなモノを販売してくるので、手に入らなくて困るモノなど、実際にはほとんどありません。
賢い企業は節約やお得に弱い人をターゲットに仕掛けてくるので、安易に惑わされないようにしっかりと判断して節約につなげてほしいと思います。
人参1本40円、3本で100円で売られていたとしても、必要な分だけの人参を選べるようになってほしいと思います。
また「まとめ買い」と同じような理由で、お得用サイズや容量の大きすぎるモノにも気をつけてください。
飲食店のように大量に醤油を消費するのであれば、一斗缶の醤油は節約になりますが、一般家庭だと空気に触れて劣化した醤油を、長年使い続けることになってしまいます。
一方で密封パックなどの少量の醤油を購入している家庭であれば、いつも新鮮な醤油を使うことができます。
100円ショップにいけばボールペンなど10本入りで売られているものですが、個人で10本ものボールペンを使い切るには、とんでもない期間になってしまいす。
三年後には未使用のボールペンでも、インクが乾いて使いものにならないかも知れません。
もちろん仕事でたくさんの人にボールペンを使ってもらうような場合であれば、100円で10本入りのボールペンは節約になりますし、盗難のリスクにも対応できますが、自分がたまに使うぐらいであれば、お気に入りのデザインや使い心地の良いボールペンを選んだ方が満足度が高くなります。
ちなみに節約が苦手な人の特徴として、ボールペンを最後まで使い切ったことがない傾向があるそうです。
「まとめ買い」は使用頻度や家族構成など様々な要因が絡んでくるので、これといった目安があるわけではありませんが、何カ月も使用しないモノの為に、部屋のスペースを奪われるようなことにならないように気をつけてほしいと思います。
もしかしたら「まとめ買い」をやめる事で、少し狭い家賃の安い家に無理なく引っ越せるかも知れません。こちらの方がずっと節約に効果的ですよ。
コメント
期間限定に弱いですw
確かにその後でも普通に売っているんですよね~
わかっているのに、いざ見かけると手が出ますw
by りんこ